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こんにちは!
資産が2億を超えたここ屋よ!
2024年12月の米国市場はわずかに上昇しています。
FOMCでは予想通りの利下げとなりましたが、ややタカ派な発言が目立ったことで市場の緊張感が高まっています。
2025年の利下げペースは市場予想よりも鈍化するのではないかと考えられる中で、今後はバリュー株とグロース株のどちらを保有するのが正解なのでしょうか?
そこで今回の記事では筆者の実際の資産運用を参考にして、48ヶ月間の米国市場の推移と今後の展望を解説していきたいと思います。
【48ヶ月間運用実績公開】米国ETF『VOO・VIG・VONG』
運用実績を公開するのは、米国の代表的なETFで大きく特徴が異なる3銘柄のVOO、VIG、VONGです。
3銘柄の値動きを把握することで、現在の米国市場のトレンドを感じることができます。
まずは、3銘柄の基本的な概要と特徴を把握した上で、実際の運用状況を見て今後の米国市場の予想を解説していきたいと思います。
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要(2024.12.26現在)です。
ちなみにこの3銘柄は、実際に筆者本人と家族の2020年度にNISA口座で購入した銘柄です。
ティッカー | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
名称 | Vanguard S&P500 ETF | Vanguard Dividend Appreciation ETF | Vanguard ussell1000 Growth |
運用会社 | バンガード | バンガード | バンガード |
設立日 | 2010/09/09 | 2006/04/27 | 2010/09/22 |
ベンチマーク | S&P500 指数 | ナスダック 米国ディビデンド アチーバーズ セレクト指数 | ラッセル1000 グロース インデックス |
純資産総額 | $589.903B | $88.427B | $25.828B |
経費率 | 0.03% | 0.06% | 0.08% |
配当利回り | 1.26% | 1.76% | 0.51% |
VOOがダントツ純資産総額が大きく経費率も最安値ですね。
時価総額がどんどん増えとるな
VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴
それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説していきます。
VOOの概要
ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、時価総額は米国に上場している約4,000株の8割を占める。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA。
米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
SPYとIVVは同じS&P500がベンチマーク。
米国株式全体をベンチマークとするVTIとはほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事
ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!
VIGの概要
ベンチマークは【ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとそれほど変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心。
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、Microsoft、Apple、UnitedHealth、JPMorgan、J&J、P&G、Home Depot、VISA
地味やけど底堅い
バリュー株寄りのETFやな
VONGの概要
ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ。
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA
個人投資家が好きそうな
グロース株ETFよ!
VOO・VIG・VONGの過去リターン
前項の特徴を踏まえた上で、過去リターンを見ていきましょう。
まずは、Bloombergから引用した直近のリターンです。(赤がワースト青がベスト)
リターン | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
3ヶ月 | +5.63% | +1.45% | +11.38% |
年初来 | +28.23% | +18.97% | +38.21% |
1年 | +28.67% | +19.58% | +38.39% |
3年 | +10.15% | +7.70% | +11.85% |
5年 | +15.12% | +11.92% | +19.80% |
3銘柄ともに全期間でプラスですが、グロース株を多く含むVONGのパフォーマンスがすべての期間で2銘柄をアウトパフォームしています。
一方で、バリュー株ETFのVIGのリターンはすべての期間で2銘柄に劣後しています。
また、VOOのパフォーマンスはバリューのVIGとグロースのVONGの中間といったところで、安定したパフォーマンスを見せています。
直近1年では大きな差が生まれとるな
VOO・VIG・VONGの運用実績【48ヶ月間】
わが家の旧NISA口座とジュニアNISA口座での運用実績ですが、それぞれ2020年の12月の購入ですので48ヶ月間程度の運用利回りとなります。
保有期間中にも分配金を受け取っていますが、ETFは分配金自動再投資ができないのでキャピタルゲインのみの実績です。
VOO運用実績(48ヶ月間)
48ヶ月間の運用実績はドルベースで+62.83%、円ベースで+143.21%の上昇でした。
12月のS&P500は一旦大きな下落を経験していますが、先月比ではドルベースで+0.67%の上昇をしています。
ドル高の恩恵で円ベースでは
大きな含み益になっとるな
為替リスクはプラスにも働くのよ!
VIG運用実績(48ヶ月間)
48ヶ月間での運用実績はドルベースで+42.23%の上昇、円ベースで+115.56%の上昇でした。
12月はバリュー株は大きく下落したので、先月比ではドルベースで▲3.39%の下落でした。
ダウは10日連続の下落もあったな
高値から6%ほど落ちたわ!
VONG運用実績(48ヶ月間)
48ヶ月間での運用実績はドルベースで+77.41%の上昇、円ベースで+142.87%の上昇でした。
12月はグロース株がもっとも大きく上昇したので、先月比ではドルベースで+8.96%の上昇となっています。
メガテックにけん引されたな
半導体はイマイチよ!
為替によるリターン
円ベースでのリターンが大きいのは、ETFを購入した2020年年末が円高($1≒105円前後)だったため、円安の現在は為替リターンも受け取ることができます。
さらに『お得なドル転方法』でドル転していますので、無駄な経費もかかっていません。
SBI証券は米国ETFの定期買付ができ米国株の取扱数も豊富ですので、米国株投資をはじめる人におすすめなネット証券です。
また、円安が止まらない為替相場ですが変動も大きいのでFXでリターンを狙うこともできます。ここ屋もFXでお小遣い稼ぎ頑張っています。
VOO・VIG・VONGのリターン推移
VOO・VIG・VONGのリターン推移を見てみます。
リターン (ドルベース) | 48ヶ月 (12月末) | 47ヶ月 (11月末) | 46ヶ月 (10月末) | 45ヶ月 (9月末) | 44ヶ月 (8月末) | 43ヶ月 (7月末) | 42ヶ月 (6月末) | 41ヶ月 (5月末) | 40ヶ月 (4月末) | 39ヶ月 (3月末) | 38ヶ月 (2月末) | 37ヶ月 (2024年1月末) | 36ヶ月 (12月末) | 35ヶ月 (11月末) | 34ヶ月 (10月末) | 33ヶ月 (9月末) | 32ヶ月 (8月末) | 31ヶ月 (7月末) | 30ヶ月 (6月末) | 29ヶ月 (5月末) | 28ヶ月 (4月末) | 27ヶ月 (3月末) | 26ヶ月 (2月末) | 25ヶ月 (2023年1月末) | 24ヶ月 (12月末) | 23ヶ月 (11月末) | 22ヶ月 (10月末) | 21ヶ月 (9月末) | 20ヶ月 (8月末) | 19ヶ月 (7月末) | 18ヶ月 (6月末) | 17ヶ月 (5月末) | 16ヶ月 (4月末) | 15ヶ月 (3月末) | 14ヶ月 (2月末) | 13ヶ月 (2022年1月末) | 12ヶ月 (12月末) | 11ヶ月 (11月末) | 10ヶ月 (10月末) | 9ヶ月 (9月末) | 8ヶ月 (8月末) | 7ヶ月 (7月末) | 6ヶ月 (6月末) | 5ヶ月 (5月末) | 4ヶ月 (2021年4月末) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VOO | 62.83% | 62.16% | 56.78% | 54.75% | 52.59% | 47.37% | 47.31% | 43.37% | 37.62% | 41.59% | 37.53% | 32.99% | 28.22% | 23.06% | 11.14% | 15.95% | 22.15% | 22.41% | 17.71% | 13.66% | 12.53% | 7.09% | 7.28% | 10.0% | 3.64% | 8.92% | 2.87% | 0.04% | 9.72% | 9.96% | 2.17% | 12.46% | 12.68% | 22.57% | 14.23% | 17.40% | 26.65% | 26.86% | 22.71% | 20.61% | 21.54% | 19.11% | 15.48% | 12.36% | 12.44% |
VIG | 42.23% | 45.62% | 40.63% | 40.90% | 40.05% | 34.56% | 30.38% | 29.72% | 26.23% | 30.43% | 27.41% | 24.26% | 21.08% | 16.56% | 7.25% | 11.49% | 16.87% | 18.43% | 13.56% | 10.32% | 12.54% | 6.59% | 8.69% | 11.03% | 8.59% | 12.26% | 4.26% | ▲0.69% | 7.94% | 8.80% | 2.47% | 10.56% | 10.74% | 15.78% | 10.25% | 13.13% | 19.93% | 19.75% | 17.11% | 13.03% | 15.89% | 13.86% | 9.32% | 10.40% | 8.82% |
VONG | 77.41% | 68.45% | 63.21% | 59.10% | 55.72% | 50.38% | 55.26% | 47.40% | 39.64% | 43.45% | 41.24% | 35.72% | 28.96% | 23.87% | 9.72% | 13.34% | 20.03% | 18.97% | 14.73% | 10.31% | 5.11% | 0.76% | ▲1.75% | ▲1.0% | ▲8.44% | ▲2.73% | ▲6.72% | ▲7.70% | 2.33% | 2.30% | ▲6.85% | 1.84% | 4.53% | 17.38% | 8.19% | 12.40% | 28.77% | 29.23% | 23.60% | 22.38% | 22.39% | 20.87% | 14.42% | 7.10% | 10.47% |
48ヶ月間リターンを眺めるとグロース株ETFのVONGのパフォーマンスがトップで、12月も高値を更新しました。
S&P500指数のVOOも高値を更新しており、グロース株にくらいついています。
一方で、バリュー株中心のVIGは上昇も鈍化しており、他2銘柄からは後れを取っています。
VOO・VIG・VONGの値動きに見える米国市場の展望
VOO・VIG・VONGの値動きに注視することで、今後の米国市場の展望を見ていきます。
VOOを市場全体の平均と考えるであれば、VONGはオフェンシブ銘柄(ハイリスク・ハイリターン)、VIGはディフェンシブ銘柄(ローリスク・ローリターン)と捉えることができます。
そして、その特徴がもたらす相関性は以下のようになります。
・上昇相場ではVONG(グロース株)がもっともリターンが大きい
・調整局面ではVIG(バリュー株)がもっともリターンが大きい
・市場平均のVOOは常に値動きが安定している
2023年からはAIブームもあってグロース株のターンが続いています。2024年は大統領選によって更なる飛躍をしましたが、2025年も上昇相場が続くとは限りません。
どこかで調整局面を迎える場面では、バリュー株のターンに転じるかも知れませんね。
VOO・VIG・VONGのチャート比較
VOO・VIG・VONGのチャートを比較することで、今年の上昇相場の状況を確認してみましょう。
こちらが、直近1年のチャート比較です。
昨年末から3銘柄ともに大きく上昇していますが、グロース株ETFのVONG(青)がもっとも大きなリターンを叩き出しています。
一方で、バリュー株中心のVIG(緑)はそこまで急激な上昇ではなく、ジリジリと底値を切り上げている印象です。
また、その中間に位置するVOO(赤)ですが、バリューが強い期間でもグロースが強い期間でも平均的なリターンを狙えます。
3銘柄の株価が直近1ヶ月(12月)でどのように変動しているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
12月は3銘柄で明暗がくっきり分かれました。
月初よりVONG(グロース)は上昇し、VIG(バリュー)は下落。VOOは中立といった値動きでした。
月中盤のFOMCにより3銘柄ともに急落した後に回復を続けています。
ダウが10日連続で下落するといった緊急事態もあったので、バリューには厳しい1ヶ月となりました。
VONGとVIGのパフォーマンスが6%も違うといった異例の事態です。サンタラリーもグロースが強そうですね。
ある程度のリスクを受け入れてでも資産の最大化を目指すのであれば投資対象はグロース株が適しているように思えますが、保有資産を守りながら効率的に資産を増やしたいのであれば投資対象はバリュー株が適しています。
バランスがとれてるのが
S&P500ってとこやな
どれがいいかは投資目的と
リスク許容度によるわね!
1ヶ月リターンの推移による今後の米国市場予想
2024年も残りわずかで終わりますが、直近の1ヶ月のS&P500のヒートマップを見て今後の米国市場を予想してみましょう。
個人的見解よ!
12月のS&P500振り返り
12月は厳しい相場となりましたが、メガテックが強い1ヶ月となりました。
一時は低迷していた大型株が再び頭角を現し始めたようです。
PLTRは前月に続けて爆上げしていますね。AVGOは決算が好感されました。
一方で、大きく下げた銘柄の方が多かったようです。
他にもエネルギー、素材、不動産、資本財などには10%を超えるマイナスの銘柄も多かったようです。
12月は銘柄によって変動率が大きく異なるといった、すべてが上昇するといった相場ではありませんでしたね。
株価が急落する前に
どうしたら気付けるんやろな
個別株に関する情報はこちらのアプリで手軽に調べることができます。
24時間取引もできますから、時間外で株価が大きく変動する時でも売買できるってのがいいですね。
VOO・VIG・VONG 48ヶ月間運用実績公開:まとめ
VOO・VIG・VONGの 48ヶ月間運用実績を公開して、今後の米国市場の見通しをまとめます。
2024年は順調な米国市場ですが、12月は比較的厳しい相場が待っていました。
来年も利下げが続くことで株高が期待されますが、また何か予測不能な事態が起こるかも知れません。
その時に判断を誤らないように、知識という防具を備えておきたいでね。
自分の投資目的とリスク許容度を理解して、投資対象を判断してくださいね。
最後まで読んでくれてありがとう!
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