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こんにちは!
久しぶりに資産が減少したここ屋よ!
2024年7月の米国市場はS&P500は高値更新するも、その後5%近い調整がありました。
NASDAQ100に関しては高値から9%を超える下落をしましたが、ダウは7月の1ヶ月間で+4.41%の上昇をしています。
メガテックを中心に株価を下げている相場において、今後はバリュー株とグロース株のどちらを保有するのが正解なのでしょうか?
そこで今回の記事では筆者の実際の資産運用を参考にして、43ヶ月間の米国市場の推移と今後の展望を解説していきたいと思います。
【43ヶ月間運用実績公開】米国ETF『VOO・VIG・VONG』
運用実績を公開するのは、米国の代表的なETFで大きく特徴が異なる3銘柄のVOO、VIG、VONGです。
3銘柄の値動きを把握することで、現在の米国市場のトレンドを感じることができます。
まずは、3銘柄の基本的な概要と特徴を把握した上で、実際の運用状況を見て今後の米国市場の予想を解説していきたいと思います。
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要(2024.7.29現在)です。
ちなみにこの3銘柄は、実際に筆者本人と家族の2020年度にNISA口座で購入した銘柄です。
ティッカー | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
名称 | Vanguard S&P500 ETF | Vanguard Dividend Appreciation ETF | Vanguard ussell1000 Growth |
運用会社 | バンガード | バンガード | バンガード |
設立日 | 2010/09/09 | 2006/04/27 | 2010/09/22 |
ベンチマーク | S&P500 指数 | ナスダック 米国ディビデンド アチーバーズ セレクト指数 | ラッセル1000 グロース インデックス |
純資産総額 | $481.931B | $81.431B | $20.521B |
経費率 | 0.03% | 0.06% | 0.08% |
配当利回り | 1.43% | 1.91% | 0.62% |
VOOがダントツ純資産総額が大きく経費率も最安値ですね。
時価総額が増え続けとるな
VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴
それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説していきます。
VOOの概要
ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、時価総額は米国に上場している約4,000株の8割を占める。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA。
米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
SPYとIVVは同じS&P500がベンチマーク。
米国株式全体をベンチマークとするVTIとはほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事
ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!
VIGの概要
ベンチマークは【ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとそれほど変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心。
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、Microsoft、Apple、UnitedHealth、JPMorgan、J&J、P&G、Home Depot、VISA
地味やけど底堅い
バリュー株寄りのETFやな
VONGの概要
ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ。
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA
個人投資家が好きそうな
グロース株ETFよ!
VOO・VIG・VONGの過去リターン
前項の特徴を踏まえた上で、過去リターンを見ていきましょう。
まずは、Bloombergから引用した直近のリターンです。(赤がワースト青がベスト)
リターン | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
3ヶ月 | +7.47% | +7.13% | +7.85% |
年初来 | +15.32% | +11.58% | +16.84% |
1年 | +21.28% | +15.23% | +26.51% |
3年 | +8.92% | +7.80% | +8.39% |
5年 | +14.33% | +11.65% | +17.55% |
3銘柄ともにすべての期間でプラスですが、グロース株を多く含むVONGのパフォーマンスがほとんどの期間で2銘柄をアウトパフォームしています。
一方で、バリュー株ETFのVIGのリターンは上昇はしているものの、直近5年間は多くの期間で他のETFよりも劣後しています。
また、VOOのパフォーマンスはバリューのVIGとグロースのVONGの中間といったところで、安定したパフォーマンスを見せていますが、直近の3年ではベストなリターンを叩き出しています。
直近3ヶ月では拮抗してきたな
VOO・VIG・VONGの運用実績【43ヶ月間】
わが家のNISA口座とジュニアNISA口座での運用実績ですが、それぞれ2020年の12月の購入ですので43ヶ月間程度の運用利回りとなります。
保有期間中にも分配金を受け取っていますが、ETFは分配金自動再投資ができないのでキャピタルゲインのみの実績です。
VOO運用実績(43ヶ月間)
43ヶ月間の運用実績はドルベースで+47.37%、円ベースで+114.99%の上昇でした。
7月のS&P500はほぼ横ばいでしたが、先月比ではドルベースで+0.06%の上昇をしています。
ドル高の恩恵で円ベースでは
大きな含み益になっとるな
為替リスクはプラスにも働くのよ!
VIG運用実績(43ヶ月間)
43ヶ月間での運用実績はドルベースで+34.56%の上昇、円ベースで+99.19%の上昇でした。
7月はバリュー株がもっとも強く、先月比ではドルベースで+4.18%の上昇でした。
バリューの巻き返しがはじまったな
ここからが見どころね!
VONG運用実績(43ヶ月間)
43ヶ月間での運用実績はドルベースで+50.38%の上昇、円ベースで+119.39%の上昇でした。
7月はグロース株が大きく売られており、先月比ではドルベースで▲4.88%の下落となっています。
7月はメガテックが弱かったな
グロース株は落ちる時も早いわね!
為替によるリターン
円ベースでのリターンが大きいのは、ETFを購入した2020年年末が円高($1≒105円前後)だったため、円安の現在は為替リターンも受け取ることができます。
さらに『お得なドル転方法』でドル転していますので、無駄な経費もかかっていません。
SBI証券は米国ETFの定期買付ができ米国株の取扱数も豊富ですので、米国株投資をはじめる人におすすめなネット証券です。
また、円安が止まらない為替相場ですが変動も大きいのでFXでリターンを狙うこともできます。ここ屋もFXでお小遣い稼ぎ頑張っています。
VOO・VIG・VONGのリターン推移
VOO・VIG・VONGのリターン推移を見てみます。
リターン (ドルベース) | 43ヶ月 (7月末) | 42ヶ月 (6月末) | 41ヶ月 (5月末) | 40ヶ月 (4月末) | 39ヶ月 (3月末) | 38ヶ月 (2月末) | 37ヶ月 (2024年1月末) | 36ヶ月 (12月末) | 35ヶ月 (11月末) | 34ヶ月 (10月末) | 33ヶ月 (9月末) | 32ヶ月 (8月末) | 31ヶ月 (7月末) | 30ヶ月 (6月末) | 29ヶ月 (5月末) | 28ヶ月 (4月末) | 27ヶ月 (3月末) | 26ヶ月 (2月末) | 25ヶ月 (2023年1月末) | 24ヶ月 (12月末) | 23ヶ月 (11月末) | 22ヶ月 (10月末) | 21ヶ月 (9月末) | 20ヶ月 (8月末) | 19ヶ月 (7月末) | 18ヶ月 (6月末) | 17ヶ月 (5月末) | 16ヶ月 (4月末) | 15ヶ月 (3月末) | 14ヶ月 (2月末) | 13ヶ月 (2022年1月末) | 12ヶ月 (12月末) | 11ヶ月 (11月末) | 10ヶ月 (10月末) | 9ヶ月 (9月末) | 8ヶ月 (8月末) | 7ヶ月 (7月末) | 6ヶ月 (6月末) | 5ヶ月 (5月末) | 4ヶ月 (2021年4月末) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VOO | 47.37% | 47.31% | 43.37% | 37.62% | 41.59% | 37.53% | 32.99% | 28.22% | 23.06% | 11.14% | 15.95% | 22.15% | 22.41% | 17.71% | 13.66% | 12.53% | 7.09% | 7.28% | 10.0% | 3.64% | 8.92% | 2.87% | 0.04% | 9.72% | 9.96% | 2.17% | 12.46% | 12.68% | 22.57% | 14.23% | 17.40% | 26.65% | 26.86% | 22.71% | 20.61% | 21.54% | 19.11% | 15.48% | 12.36% | 12.44% |
VIG | 34.56% | 30.38% | 29.72% | 26.23% | 30.43% | 27.41% | 24.26% | 21.08% | 16.56% | 7.25% | 11.49% | 16.87% | 18.43% | 13.56% | 10.32% | 12.54% | 6.59% | 8.69% | 11.03% | 8.59% | 12.26% | 4.26% | ▲0.69% | 7.94% | 8.80% | 2.47% | 10.56% | 10.74% | 15.78% | 10.25% | 13.13% | 19.93% | 19.75% | 17.11% | 13.03% | 15.89% | 13.86% | 9.32% | 10.40% | 8.82% |
VONG | 50.38% | 55.26% | 47.40% | 39.64% | 43.45% | 41.24% | 35.72% | 28.96% | 23.87% | 9.72% | 13.34% | 20.03% | 18.97% | 14.73% | 10.31% | 5.11% | 0.76% | ▲1.75% | ▲1.0% | ▲8.44% | ▲2.73% | ▲6.72% | ▲7.70% | 2.33% | 2.30% | ▲6.85% | 1.84% | 4.53% | 17.38% | 8.19% | 12.40% | 28.77% | 29.23% | 23.60% | 22.38% | 22.39% | 20.87% | 14.42% | 7.10% | 10.47% |
43ヶ月間リターンを眺めるとVOOとVIGは過去最高値を更新しています。
グロース株ETFのVONGは先月をピークに5%ほど下げていますが、43か月のパフォーマンスは3銘柄中トップ。
S&P500指数のVOOは今回の上昇でVONGとの差を詰めています。
一方で、バリュー株中心のVIGは緩やかな上昇が続いていますが、3銘柄のなかではリターンが劣後しています。
VOO・VIG・VONGの値動きに見える米国市場の展望
VOO・VIG・VONGの値動きに注視することで、今後の米国市場の展望を見ていきます。
VOOを市場全体の平均と考えるであれば、VONGはオフェンシブ銘柄(ハイリスク・ハイリターン)、VIGはディフェンシブ銘柄(ローリスク・ローリターン)と捉えることができます。
そして、その特徴がもたらす相関性は以下のようになります。
・上昇相場ではVONG(グロース株)がもっともリターンが大きい
・調整局面ではVIG(バリュー株)がもっともリターンが大きい
・市場平均のVOOは常に値動きが安定している
2023年からはAIブームもあってグロース株のターンが続いています。2024年は大統領選挙を控えており、利下げが予想されていますから、今後も上昇相場が続くと考えられます。
とはいえ、どこかで調整局面を迎える可能性もありますので、いつバリュー株のターンに転じるかわかりませんね。
VOO・VIG・VONGのチャート比較
VOO・VIG・VONGのチャートを比較することで、今年の上昇相場の状況を確認してみましょう。
こちらが、直近1年のチャート比較です。
昨年の11月から3銘柄ともに大きく上昇していますが、グロース株ETFのVONG(青)がもっとも大きなリターンを叩き出しています。
一方で、バリュー株中心のVIG(緑)はそこまで急激な上昇ではなく、ジリジリと底値を切り上げている印象です。
また、その中間に位置するVOO(赤)ですが、バリューが強い期間でもグロースが強い期間でも平均的なリターンを狙えます。
3銘柄の株価が直近1ヶ月でどのように変動しているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
7月中旬までは3銘柄とも大きく上げていたのですが、メガテックの急落をきっかけにグロース株ETFのVONGが高値から▲8.5%と大きく下落をしています。
一方でバリュー株ETFのVIGはそこまでの下落はしていないため、1ヶ月のパフォーマンスは+2.71%と安定しています。
S&P500のVOOは上昇の後にプラスを打ち消して横ばいとなりました。
ある程度のリスクを受け入れてでも資産の最大化を目指すのであれば投資対象はグロース株が適しているように思えますが、保有資産を守りながら効率的に資産を増やしたいのであれば投資対象はバリュー株が適しています。
バランスがとれてるのが
S&P500ってとこやな
どれがいいかは投資目的と
リスク許容度によるわね!
1ヶ月リターンの推移による今後の米国市場予想
2024年もすでに半年が経過しましたが、直近の1ヶ月のS&P500のヒートマップを見て今後の米国市場を予想してみましょう。
個人的見解よ!
7月のS&P500振り返り
7月も多くの銘柄が上昇していますが、大型株や半導体の下落が目立ちます。
今年の相場をけん引してきたメガテック株や半導体銘柄はなりを潜め、代わりにバリュー株や中小型株が大きく上昇しています。
他にも地銀株や不動産、公益や資本財など、2ケタ上昇している銘柄も多くありました。
一方で、一部は大きく下げた銘柄もあります。
他にも2桁マイナスの銘柄はありましたが、個別株ならではの企業業績が大きく影響しているようです。
株価が急落する前に
どうしたら気付けるんやろな
個別株に関する情報はこちらのアプリで手軽に調べることができます。株価の変動理由や決算結果、投資家の空売り比率なども見ることができますので、保有銘柄をワークさせるためにダウンロードしておきましょう。
24時間取引もできますから、時間外で株価が大きく変動する時でも売買できるってのがいいですね。
7月のビットコイン
2024年3月からレンジ相場が続くビットコインですが、7月もヨコヨコ相場が続いています。
年初来の日足チャートを眺めると、円ベースでは1,000万円を挟んだボックス相場が続いています。
5ヶ月の間足を貯めていますので、跳ねるのであればそろそろかと思っています。
ヨコヨコ相場の後には大きなブレイクを続けてきたビットコインですから、長期的目線であればこれからのエントリーでも遅くはないと考えています。
ここ屋のビットコインも
どんどん増えているわよ!
ビットコインと言えば500円から仮想通貨が買えるコインチェック!
VOO・VIG・VONG 43ヶ月間運用実績公開:まとめ
VOO・VIG・VONGの 43ヶ月間運用実績を公開して、今後の米国市場の見通しをまとめます。
2024年も順調な米国市場ですが、7月にはメガテックが売られる事態となりました。
今年は利下げ観測から株高が期待されますが、また何か予測不能な事態が起こるかも知れません。
その時に判断を誤らないように、知識という防具を備えておきたいでね。
自分の投資目的とリスク許容度を理解して、投資対象を判断してくださいね。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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