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こんにちは!
やっぱり基本が大切って
実感してる『ここ屋』よ!
2021年も上昇トレンドが続く米国株式市場ですが、この先の成長は鈍化し、年内には新たな局面を迎える可能性が示唆されはじめました。
これまで急成長を続けてきたテック株やグロース株は、場合によってはこれまでのなりを潜め、変わって大型のバリュー株へのトレンド転換期だともささやかれています。
メディアやアナリストの予想はいつも無責任で、50%の確率でその方向性が当たれば、あたかも自分の手柄のように鼻息を荒くします。
私たち個人投資家は、そうはいきません。
自分の資産を、自分の将来のために投資をしているので、他人の無責任な予想に人生をかけるわけにはいきませんよね。
そこで、今回は筆者の実際の資産運用を参考にし、実際の市場の値動きを把握してもらおうと考えました。
また、この3銘柄のETFの過去チャート比較を検証し、現在に照らし合わせることで、2021年の米国市場の未来が予測できると考えています。
みなさんの今後の参考になればといいなと思います。
そもそも、米国ETFって何?と思った方は、こちらの記事を参考にしてください。
【米国ETF徹底比較】VOO・VIG・VONG 4ヶ月運用実績公開
今回紹介するのは、米国の代表的なETFであり、それぞれが大きく特徴が異なります。
これらの現在の値動きを把握することで、トレンドの転換期を感じることができると考えています。
VOO、VIG、VONGに関して、基本的な概要と特徴を掴んでいただいた上で、実際の運用状況を見ていただき、今後の見解を解説していきたいと思います。
VOO・VIG・VONGの概要
VOO、VIG、VONGの簡単な概要です。
ちなみに、この3銘柄は、実際に筆者の2020年度のNISA口座で運用するものです。
ティッカー | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
名称 | Vanguard S&P500 ETF | Vanguard Dividend Appreciation ETF | Vanguard ussell1000 Growth |
運用会社 | バンガード | バンガード | バンガード |
設立日 | 2010/09/09 | 2006/04/27 | 2010/09/22 |
ベンチマーク | S&P500 指数 | ナスダック 米国ディビデンド アチーバーズ セレクト指数 | ラッセル1000 グロース インデックス |
純資産総額 | 2,186億ドル | 583億ドル | 60億ドル |
経費率 | 0.03% | 0.06% | 0.08% |
配当利回り | 1.32% | 1.35% | 0.15% |
全てバンガードのファンドですので、経費は最安に設定されています。
VOOは言わずと知れたS&P500をベンチマークにしていますが、VIGとVONGはあまり知られていないかも知れません。
それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説します。
VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴
ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、米国に上場している約3,700株の8割を占める。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、Facebook、Alphabet。
いわば米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
同じベンチマークで、SPY・IVVがある。
実際に米国株式全体をベンチマークとするVTIとは、ほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事
ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!
ベンチマークは【ナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとほぼ変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心。
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、JPMorgan、J&J、P&G、Microsoft、Walmart、VISA
地味やけど底堅い
オールドスタンダードやな
ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ。
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、Facebook、tesla
個人投資家が好きそうな
イケイケなベンチマークよ!
これらの特徴を踏まえた上で、直近のリターンを見ていきましょう。
VOO・VIG・VONGの過去リターン
まずは、Bloombergの記事から引用したリターン率です。
リターン | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
年初来 | 11.46% | 8.32% | 7.76% |
1年 | 47.29% | 35.42% | 54.38% |
3年 | 17.79% | 16.33% | 24.38% |
5年 | 16.88% | 15.26% | 22.12% |
近年のハイテクブームの影響で、VONG(グロース株)のリターンが大きいことがわかります。
5年前にVONGに投資してたら
2倍以上になっとるんやな
一方、バリュー株の多いVIG(増配株)の利回りは低めです。
ここで注目していただきたいのは、年初来リターン率です。
直近5年では、VONG(グロース株)がVOO(S&P500)をアウトパフォームしてきたのですが、数ヶ月のリターンに限ってはVONGのリターン率は大きく減っています。
VOO・VIG・VONGの運用実績(4ヶ月)
筆者本人と奥さんの2020年度のNISA口座、娘のジュニアNISA口座での運用実績です。
それぞれ、2020年の12月中旬から下旬の購入ですので、実質4ケ月程度の運用利回りとなります。
この間、分配金も出ていますが、ETFは分配金再投資ができないので、含み益のみの実績です。
VOO運用実績(4ヶ月)
VIG運用実績(4ヶ月)
VONG運用実績(4ヶ月)
やはり、VOOが1番伸びていて、VONGが多少出遅れています。
VIGはもともとバリュー株が多めなので、これでも高実績な方です。
円ベースでのリターンが大きいのは、2020年の年末が円高でしたので、円安傾向に進む現在は、為替リターンも受け取ることができます。
こちらの日本円表示は、購入時の為替に手数料を加えた単価(日本円)が反映されています。
しかし、実際には事前に『お得なドル転方法』でドル転していますので、もう少しリターンは大きいです。
ちなみに、最近SBI証券のサイトが更新され、少し使いやすくなりました。
リターンについても、『金額』と『比率』を切り替えが可能になり、便利になりました。
SBI証券は米国ETFの定期買付ができる唯一の証券会社です。
米国株の取扱数も豊富ですので、米国投資をはじめる場合は、おすすめな証券会社です。
VOO・VIG・VONGの値動きに対する今後の米国市場予測
VOO・VIG・VONGの値動きに注力することで、今後の米国市場の予測がつきます。
実はこの3銘柄のETFには、その特徴がもたらす面白い相関性があります。
・米国市場が上昇している時は、VONG(グロース株)がもっともリターン率がいい。
・下落相場がはじまると、VIG(バリュー株)がもっともリターン率がいい。
当たり前といえば、当たり前な理論です。
単純な相関性ですが、過去実績がハッキリと物語っています。
過去チャートでそれを確認し、2021年の未来を予想してみましょう。
VOO・VIG・VONGのチャート比較
VOO・VIG・VONGのチャートを比較することで、これまでの上昇相場と、直近のグロース株の成長度合いを確認してみましょう。
こちらが、直近5年のチャート比較です。
VONG(青)のグロース株の高騰が、顕著であったことが見て取れます。
遅れはとっていますが、VOO(赤)とVIG(緑)十分大きなリターンを出しています。
ちなみに、この比較チャートは『Yahooファイナンス』を使用していますが、無料で色々な機能があり非常に便利です。
詳しい使い方は、こちらの記事で解説しています。
次に、直近3ヶ月のチャート比較です。
VONG(青)のボラティリティ(変動率)が高く、現在は3つのうち1番下にいることも見て取れます。
高騰も下落も1番大きいな
逆にVOO(赤)は安定した成長を見せており、VIG(緑)はVOOの下を行く印象です。
以下のチャートは、上昇トレンドが続く市場を切り取っています。
上昇トレンドではハイテク株を多く含むVONGがもっとも良いリターンを出します。
一方、ディフェンシブなVIGが1番遅れをとる状況となります。
次に下落トレンドのチャートです。
2018年末に、米中摩擦などを原因に、米国市場が下落した場面です。
この時は、暴落前に上昇を続けていたVONG(グロース株)は、VOOやVIGにアウトパフォームされており、その後実に20%もの暴落を経験したのです。
過去のデータに見る今後の米国市場のゆくえ
2021年の今後の株価を予測する上で、過去のデータを解析することは必須です。
グロースETFのVONGが、このまま高騰せずにVIGよりもアンダーパフォームするようなことがあれば、米国市場は下落トレンドを迎える可能性があります。
実際に、直近10年ほどグロース株の成長は著しいものでしたが、コロナショック後の経済政策は縮小していくことが目に見えています。
FRBによる量的緩和は、2023年末まで継続すると発表されていますが、いつテーパリング(量的緩和策による金融資産の買い入れ額を順次減らしていくこと)発言が出されるともわかりません。
長期金利(米10年債)の上昇や、FRBによる金利政策や量的緩和の動向を、常に注力する必要があります。
2021年の上半期である今は、まだ上昇トレンドに乗るべき局面ですが、私たち個人投資家は、今後いつ来るかわからない暴落にも備えておくべきでしょう。
VOO・VIG・VONG 4ヶ月運用実績公開:まとめ
【米国ETF徹底比較】VOO・VIG・VONG 4ヶ月運用実績公開と題して、今後の米国市場の予測を立ててみました。
3銘柄のETFを比較して、今後の参考にするであれば、グロース系の株・ETFの保有率は下げる方が無難な状況です。
代わりに、VOOやVTIなどの保有率を上げ、さらに市場が鈍化するようであれば、VIGのようなバリュー株(ディフェンシブ銘柄)の比率を上げるべきかと思います。
VOO・VIG・VONG5ヶ月間の運用実績も公開しています。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
他にもお得情報がいっぱいですので
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米国ETFに興味がある人は、まとめ記事がありますので参考にしてみて下さい。
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