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こんにちは!
ぼちぼち資産が増えている
『ここ屋』よ!
8月の米国市場は調整局面を迎えましたが、グロース株とバリュー株ではパフォーマンスに大きな差が出ているようです。
これまで2023年は大きく上昇してきただけに投資家の落胆も大きいようですが、今後はバリュー株とグロース株のどちらを保有するのが正解なのでしょうか?
そこで今回の記事では筆者の実際の資産運用を参考にして、32ヶ月間の米国市場の推移と今後の展望を解説していきたいと思います。
【32ヶ月間運用実績公開】米国ETF『VOO・VIG・VONG』
運用実績を公開するのは、米国の代表的なETFで大きく特徴が異なる3銘柄のVOO、VIG、VONGです。
3銘柄の値動きを把握することで、現在の米国市場のトレンドを感じることができます。
まずは、3銘柄の基本的な概要と特徴を把握した上で、実際の運用状況を見て今後の米国市場の予想を解説していきたいと思います。
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要(2023.8.28現在)です。
ちなみにこの3銘柄は、実際に筆者本人と家族の2020年度にNISA口座で購入した銘柄です。
ティッカー | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
名称 | Vanguard S&P500 ETF | Vanguard Dividend Appreciation ETF | Vanguard ussell1000 Growth |
運用会社 | バンガード | バンガード | バンガード |
設立日 | 2010/09/09 | 2006/04/27 | 2010/09/22 |
ベンチマーク | S&P500 指数 | ナスダック 米国ディビデンド アチーバーズ セレクト指数 | ラッセル1000 グロース インデックス |
純資産総額 | $328.571B | $68.368B | $13.169B |
経費率 | 0.03% | 0.06% | 0.08% |
配当利回り | 1.56% | 1.92% | 0.74% |
VOOがダントツ純資産総額が大きく経費率も最安値ですね。
時価総額が少し減ったな
VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴
それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説していきます。
ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、時価総額は米国に上場している約4,000株の8割を占める。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA。
米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
SPYとIVVは同じS&P500がベンチマーク。
米国株式全体をベンチマークとするVTIとはほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事
ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!
ベンチマークは【ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとそれほど変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心。
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、Microsoft、Apple、UnitedHealth、JPMorgan、J&J、P&G、Home Depot、VISA
地味やけど底堅い
バリュー株寄りのETFやな
ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ。
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA
個人投資家が好きそうな
グロース株ETFよ!
VOO・VIG・VONGの過去リターン
前項の特徴を踏まえた上で、過去リターンを見ていきましょう。
まずは、Bloombergから引用した直近のリターンです。(赤がワースト青がベスト)
リターン | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
3ヶ月 | +7.42% | +6.33% | +8.12% |
年初来 | +18.98% | +8.73% | +32.09% |
1年 | +15.81% | +12.18% | +21.93% |
3年 | +10.27% | +9.54% | +7.68% |
5年 | +11.12% | +10.43% | +13.70% |
3銘柄ともに全ての期間でプラスリターンとなりましたが、グロース株ETFのVONGのリターンがほとんどの期間で優れたパフォーマンスを見せています。
一方で、昨年の下落相場ではグロース株をアウトパフォームしたバリュー株を多く含むVIGは、直近のパフォーマンスが鈍化していることから多くの期間で劣後しています。
また、VOOのパフォーマンスはバリューのVIGとグロースのVONGの中間といったところですが、直近3年のリターンはもっとも優れたパフォーマンスを見せています。
今年のグロースはスゴい上昇やな
VOO・VIG・VONGの運用実績【32ヶ月間】
家族のNISA口座とジュニアNISA口座での運用実績ですが、それぞれ2020年の12月の購入ですので32ヶ月間程度の運用利回りとなります。
保有期間中にも分配金を受け取っていますが、ETFは分配金自動再投資ができないのでキャピタルゲインのみの実績です。
VOO運用実績(32ヶ月間)
32ヶ月間の運用実績はドルベースで+22.15%、円ベースで+68.89%の上昇でした。
8月にはS&P500はわずかに下げていますので、先月比ではドルベースで▲0.26%の下落。
ドル高の恩恵で円ベースでは
大きな含み益になっとるな
為替リスクはプラスにも働くのよ!
VIG運用実績(32ヶ月間)
32ヶ月間での運用実績はドルベースで+16.78%の上昇、円ベースで+60.08%の上昇でした。
8月のバリュー株はS&P500よりも大幅な下げとなり、先月比ではドルベースで▲1.65%の下落。
前月は大きく上昇したけど
8月は調整やったな
年末に向けて上昇を期待ね!
VONG運用実績(32ヶ月間)
32ヶ月間での運用実績はドルベースで+20.03%の上昇、円ベースで+65.95%の上昇でした。
8月はグロース株も下げているのですが、集計時期が7月は少し早かったため先月比ではドルベースで+1.06%の上昇となっています。
8月はグロースの下げが一番少なかったな
大型グロース株がけん引してるわね!
為替によるリターン
円ベースでのリターンが大きいのは、ETFを購入した2020年年末が円高($1=105円前後)だったため、円安の現在は為替リターンも受け取ることができます。
さらに『お得なドル転方法』でドル転していますので、無駄な経費もかかっていません。
SBI証券は米国ETFの定期買付ができ米国株の取扱数も豊富ですので、米国株投資をはじめる人におすすめなネット証券です。
VOO・VIG・VONGのリターン推移
VOO・VIG・VONGのリターン推移を見てみます。
筆者がこちらの3銘柄の比較記事を書いたのが、2021年4月(4ヶ月間実績)からですので、直近29ヶ月の比較となります。
リターン (ドルベース) | 32ヶ月 (8月末) | 31ヶ月 (7月末) | 30ヶ月 (6月末) | 29ヶ月 (5月末) | 28ヶ月 (4月末) | 27ヶ月 (3月末) | 26ヶ月 (2月末) | 25ヶ月 (2023年1月末) | 24ヶ月 (12月末) | 23ヶ月 (11月末) | 22ヶ月 (10月末) | 21ヶ月 (9月末) | 20ヶ月 (8月末) | 19ヶ月 (7月末) | 18ヶ月 (6月末) | 17ヶ月 (5月末) | 16ヶ月 (4月末) | 15ヶ月 (3月末) | 14ヶ月 (2月末) | 13ヶ月 (2022年1月末) | 12ヶ月 (12月末) | 11ヶ月 (11月末) | 10ヶ月 (10月末) | 9ヶ月 (9月末) | 8ヶ月 (8月末) | 7ヶ月 (7月末) | 6ヶ月 (6月末) | 5ヶ月 (5月末) | 4ヶ月 (2021年4月末) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VOO | 22.15% | 22.41% | 17.71% | 13.66% | 12.53% | 7.09% | 7.28% | 10.0% | 3.64% | 8.92% | 2.87% | 0.04% | 9.72% | 9.96% | 2.17% | 12.46% | 12.68% | 22.57% | 14.23% | 17.40% | 26.65% | 26.86% | 22.71% | 20.61% | 21.54% | 19.11% | 15.48% | 12.36% | 12.44% |
VIG | 16.87% | 18.43% | 13.56% | 10.32% | 12.54% | 6.59% | 8.69% | 11.03% | 8.59% | 12.26% | 4.26% | ▲0.69% | 7.94% | 8.80% | 2.47% | 10.56% | 10.74% | 15.78% | 10.25% | 13.13% | 19.93% | 19.75% | 17.11% | 13.03% | 15.89% | 13.86% | 9.32% | 10.40% | 8.82% |
VONG | 20.03% | 18.97% | 14.73% | 10.31% | 5.11% | 0.76% | ▲1.75% | ▲1.0% | ▲8.44% | ▲2.73% | ▲6.72% | ▲7.70% | 2.33% | 2.30% | ▲6.85% | 1.84% | 4.53% | 17.38% | 8.19% | 12.40% | 28.77% | 29.23% | 23.60% | 22.38% | 22.39% | 20.87% | 14.42% | 7.10% | 10.47% |
32ヶ月間リターンを眺めると、S&P500指数のVOOがベストのパフォーマンスを見せています。32ヶ月間1度もマイナスに転じていないことも心強いですね。
バリュー株中心のVIGは前月からの下げ幅がもっとも大きく、3銘柄のうちもっともリターンが劣後しています。
一方で、グロース株ETFのVONGは今年に入りもっとも急激に上昇していますが、まだVOOのパフォーマンスを超えることはできていません。
VOO・VIG・VONGの値動きに見える米国市場の展望
VOO・VIG・VONGの値動きに注視することで、今後の米国市場の展望を見ていきます。
VOOを市場全体の平均と考えるであれば、VONGはオフェンシブ銘柄(ハイリスク・ハイリターン)、VIGはディフェンシブ銘柄(ローリスク・ローリターン)と捉えることができます。
そして、その特徴がもたらす相関性は以下のようになります。
・上昇相場ではVONG(グロース株)がもっともリターンが大きい
・利上げ局面ではVIG(バリュー株)がもっともリターンが大きい
・市場平均のVOOは常に値動きが安定している
2023年はAIブームもあってグロース株のターンが続いています。
とはいえ、まだリセッション懸念が後退したわけではありませんので、いつバリュー株のターンに転じるかわかりませんね。
VOO・VIG・VONGのチャート比較
VOO・VIG・VONGのチャートを比較することで、昨年の下落相場からの回復状況を確認してみましょう。
こちらが、直近1年のチャート比較です。
昨年10月の安値をボトムに3銘柄共にリバウンドしていますが、当初はバリュー株中心のVIG(緑)がもっとも大きく回復していました。
その後、2023年に入るとグロースETFのVONG(青)がアウトパフォームすると、直近では急激な上昇を見せています。
また、昨年1年間で▲19%ほど下落したVOO(赤)のでしたが、少しずつ回復しており高値まで6%ほどのところまで上昇しています。
3銘柄の株価が直近1ヶ月でどのように変動しているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
バリュー株ETFのVIGはマイルドな値動きをしているのに対して、グロース株ETFのVONGは下落時も上昇時も変動が大きいことが分かります。
バリュー株とグロース株の特徴を鑑みれば当然の結果ですが、案外ここに投資の神髄があるのではないでしょうか。
ある程度のリスクを受け入れてでも資産の最大化を目指すのであれば投資対象はグロース株にすべきですし、保有資産を守りながら効率的に資産を増やしたいのであれば投資対象はバリュー株が適しています。
バランスがとれてるのが
S&P500ってとこやな
どれがいいかは投資目的と
リスク許容度によるわね!
1ヶ月リターンの推移による今後の米国市場予想
2023年もすでに8ヶ月が経過しましたが、直近の1ヶ月のS&P500のヒートマップを見て今後の米国市場を想像してみましょう。
個人的見解よ!
全体的には下落の銘柄が多く見えますが、一部の大型株が急騰していることが分かります。
そのパフォーマンスは決算の見通しにあるようです。
どれも好決算を発表した上にガイダンスの見通しも良好な銘柄です。
何を買っても上昇するといった相場ではありませんので、個別株を運用するのであれば決算結果くらいは確認したいところですね。
一方で、対照的に大きく下落している銘柄もありました。
生活必需品や金融のなかには大きく株価を下げた銘柄があります。
株価が急落する前に
どうしたら気付けるんやろな
個別株に関する情報はこちらのアプリで手軽に調べることができます。株価の変動理由や決算結果、投資家の空売り比率なども見ることができますので、保有銘柄をワークさせるためにダウンロードしておきましょう。
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一方で、2023年に入って爆上げしていた暗号資産市場ですが、8月には急落が待っていました。
イーロン・マスク率いるスペースXが保有していたビットコインを大量に売却したとのニュースを受けて、投資家がこぞって売りを仕掛けたようです。
昨年は大きく下落していたビットコインですが、長期的には株式よりも大きなリターンをもたらしてくれると考えています。
現在は200日移動平均線をわずかに下に切ってしまいましたが、ここで反発できれば2024年に半減期を迎えるビットコインですから、爆上げが期待できるやも知れません。
ここ屋のビットコインも
もう少しでプラ転よ!
ビットコインと言えば500円から仮想通貨が買えるコインチェック!
VOO・VIG・VONG 32ヶ月間運用実績公開:まとめ
VOO・VIG・VONGの 32ヶ月間運用実績を公開して、今後の米国市場の見通しをまとめます。
FRBは年内にもう1回の利上げを言及していますが、今後発表される経済指標次第では政策金利の引き上げはないのかも知れません。
上昇相場ではグロースがもっとも上げ幅が大きいとはいえ、いつ米国の景気が悪くなるとも限りません。
自分の投資目的とリスク許容度を理解して、投資対象を判断してくださいね。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ!
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