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こんにちは!
ぼちぼち資産が増えている
『ここ屋』よ!
今年の米国市場は例年と比較しても大きく上昇しています。
それでもグロース株とバリュー株ではパフォーマンスに大きな差が出ているようです。
このまま上がり続けるとは考えにくい状況ですが、バリュー株とグロース株のどちらを保有するのが正解なのでしょうか?
そこで今回の記事では筆者の実際の資産運用を参考にして、31ヶ月間の米国市場の推移と今後の展望を解説していきたいと思います。
【31ヶ月間運用実績公開】米国ETF『VOO・VIG・VONG』
今回、運用実績を公開するのは米国の代表的なETFで大きく特徴が異なる3銘柄です。
3銘柄の値動きを把握することで、現在の米国市場のトレンドを感じることができると思います。
その3銘柄とはVOO、VIG、VONGです。
これから、この3銘柄の基本的な概要と特徴を把握した上で、実際の運用状況を見て今後の米国市場の予想を解説していきたいと思います。
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要(2023.7.24現在)です。
ちなみにこの3銘柄は、実際に筆者本人と家族の2020年度にNISA口座で購入した銘柄です。
ティッカー | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
名称 | Vanguard S&P500 ETF | Vanguard Dividend Appreciation ETF | Vanguard ussell1000 Growth |
運用会社 | バンガード | バンガード | バンガード |
設立日 | 2010/09/09 | 2006/04/27 | 2010/09/22 |
ベンチマーク | S&P500 指数 | ナスダック 米国ディビデンド アチーバーズ セレクト指数 | ラッセル1000 グロース インデックス |
純資産総額 | $334.599B | $70.469B | $13.270B |
経費率 | 0.03% | 0.06% | 0.08% |
配当利回り | 1.52% | 1.87% | 0.72% |
VOOがダントツ純資産総額が大きく経費率も最安値ですね。
時価総額がまた増えたな
VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴
それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説していきます。
ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、時価総額は米国に上場している約4,000株の8割を占める。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Google)。
米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
SPYとIVVは同じS&P500がベンチマーク。
米国株式全体をベンチマークとするVTIとはほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事
ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!
ベンチマークは【ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとそれほど変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心。
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、UnitedHealth、J&J、Microsoft、JPMorgan、P&G、Home Depot、VISA
地味やけど底堅い
バリュー株寄りのETFやな
ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ。
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA
個人投資家が好きそうな
グロース株ETFよ!
VOO・VIG・VONGの過去リターン
前項の特徴を踏まえた上で、過去リターンを見ていきましょう。
まずは、Bloombergから引用した直近のリターンです。(赤がワースト青がベスト)
リターン | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
3ヶ月 | +10.20% | +6.43% | +14.69% |
年初来 | +19.23% | +10.27% | +30.93% |
1年 | +15.31% | +13.64% | +19.16% |
3年 | +13.39% | +12.55% | +12.02% |
5年 | +12.0% | +11.61% | +14.42% |
3銘柄ともに全ての期間でプラスリターンとなりましたが、グロース株ETFのVONGのリターンがほとんどの期間で優れたパフォーマンスを見せています。
一方で、昨年の下落相場ではグロース株をアウトパフォームしたバリュー株を多く含むVIGは、直近のパフォーマンスが鈍化していることから多くの期間で劣後しています。
また、VOOのパフォーマンスはバリューのVIGとグロースのVONGの中間といったところですが、直近3年のリターンはもっとも優れたパフォーマンスを見せています。
今年のグロースはスゴい上昇やな
VOO・VIG・VONGの運用実績【31ヶ月間】
筆者本人と奥さんの2020年度のNISA口座、こどものジュニアNISA口座での運用実績です。
それぞれ2020年の12月の購入ですので、実質31ヶ月間程度の運用利回りとなります。
この間も分配金も出ていますが、ETFは分配金自動再投資ができないのでキャピタルゲインのみの実績です。
VOO運用実績(31ヶ月間)
31ヶ月間の運用実績はドルベースで+22.41%、円ベースで+63.06%の上昇でした。
7月にはS&P500は大きく上昇していますので、先月比ではドルベースで+4.70%の上昇となりました。
ドル高の恩恵で円ベースでは
大きな含み益になっとるな
為替リスクはプラスにも働くのよ!
VIG運用実績(31ヶ月間)
31ヶ月間での運用実績はドルベースで+18.43%の上昇、円ベースで+60.08%の上昇でした。
7月はバリュー株が強く、先月比ではドルベースで+4.87%の上昇となりました。
前月も上げたけど今月はさらに上昇や
下半期はバリューに期待ね!
VONG運用実績(31ヶ月間)
31ヶ月間での運用実績はドルベースで+18.97%の上昇、円ベースで+58.48%の上昇でした。
7月のグロース株は非常に強かったため、先月比ではドルベースで+4.24%の上昇でした。
グロースの伸びが1番小さかったな
グロース株は少し上げ過ぎたわね!
為替によるリターン
円ベースでのリターンが大きいのは、ETFを購入した2020年年末が円高($1=105円前後)だったため、円安の現在は為替リターンも受け取ることができます。
こちらの日本円表示は、購入時の為替に手数料を加えた単価(日本円)が反映されています。
しかし、実際には事前に『お得なドル転方法』でドル転していますので、もう少しリターンは大きいはずです。
SBI証券は米国ETFの定期買付ができ米国株の取扱数も豊富ですので、米国株投資をはじめる人におすすめなネット証券です。
VOO・VIG・VONGのリターン推移
VOO・VIG・VONGのリターン推移を見てみます。
筆者がこちらの3銘柄の比較記事を書いたのが、2021年4月(4ヶ月間実績)からですので、直近28ヶ月の比較となります。
リターン (ドルベース) | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
4ヶ月 (2021年4月末) | 12.44% | 8.82% | 10.47% |
5ヶ月(5月末) | 12.36% | 10.40% | 7.10% |
6ヶ月(6月末) | 15.48% | 9.32% | 14.42% |
7ヵ月(7月末) | 19.11% | 13.86% | 20.87% |
8ヶ月(8月末) | 21.54% | 15.89% | 22.39% |
9ヶ月(9月末) | 20.61% | 13.03% | 22.38% |
10ヶ月(10月末) | 22.71% | 17.11% | 23.60% |
11ヶ月(11月末) | 26.86% | 19.75% | 29.23% |
12ヶ月(12月末) | 26.65% | 19.93% | 28.77% |
13ヶ月 (2022年1月末) | 17.40% | 13.13% | 12.40% |
14ヶ月(2月末) | 14.23% | 10.25% | 8.19% |
15ヶ月(3月末) | 22.57% | 15.78% | 17.38% |
16ヶ月(4月末) | 12.68% | 10.74% | 4.53% |
17ヶ月(5月末) | 12.46% | 10.56% | 1.84% |
18ヶ月(6月末) | 2.17% | 2.47% | ▲6.85% |
19ヶ月(7月末) | 9.96% | 8.80% | 2.30% |
20ヶ月(8月末) | 9.72% | 7.94% | 2.33% |
21ヶ月(9月末) | 0.04% | ▲0.69% | ▲7.70% |
22ヶ月(10月末) | 2.87% | 4.26% | ▲6.72% |
23ヶ月(11月末) | 8.92% | 12.26% | ▲2.73% |
24ヶ月(12月末) | 3.64% | 8.59% | ▲8.44% |
25ヶ月 (2023年1月末) | 10.0% | 11.03% | ▲1.0% |
26ヶ月(2月末) | 7.28% | 8.69% | ▲1.75% |
27ヶ月(3月末) | 7.09% | 6.59% | 0.76% |
28ヶ月(4月末) | 12.53% | 12.54% | 5.11% |
29ヶ月(5月末) | 13.66% | 10.32% | 10.31% |
30ヶ月(6月末) | 17.71% | 13.56% | 14.73% |
31ヶ月(7月末) | 22.41% | 18.43% | 18.97% |
31ヶ月間リターンを眺めると、S&P500指数のVOOがベストのパフォーマンスを見せています。31ヶ月間1度もマイナスに転じていないことも心強いですね。
バリュー株中心のVIGは前月より上昇が加速していますが、3銘柄のうちもっともリターンが劣後しています。
一方で、グロース株ETFのVONGは今年に入りもっとも急激に上昇していますが、まだVOOのパフォーマンスを超えることはできていません。
VOO・VIG・VONGの値動きに見える米国市場の展望
VOO・VIG・VONGの値動きに注視することで、今後の米国市場の展望を見ていきます。
VOOを市場全体の平均と考えるであれば、VONGはオフェンシブ銘柄(ハイリスク・ハイリターン)、VIGはディフェンシブ銘柄(ローリスク・ローリターン)と捉えることができます。
そして、その特徴がもたらす相関性は以下のようになります。
・上昇相場ではVONG(グロース株)がもっともリターンが大きい
・利上げ局面ではVIG(バリュー株)がもっともリターンが大きい
・市場平均のVOOは常に値動きが安定している
2023年はAIブームもあってグロース株のターンが続いています。
とはいえ、まだリセッション懸念が後退したわけではありませんので、いつバリュー株のターンに転じるかわかりませんね。
VOO・VIG・VONGのチャート比較
VOO・VIG・VONGのチャートを比較することで、昨年までの下落相場と2023年の回復状況を確認してみましょう。
こちらが、直近1年のチャート比較です。
昨年10月の安値をボトムに3銘柄共にリバウンドしていますが、当初はバリュー株中心のVIG(緑)がもっとも大きく回復していました。
その後、2023年に入るとグロースETFのVONG(青)がアウトパフォームすると、直近では急激な上昇を見せています。
また、昨年1年間で▲19%ほど下落したVOO(赤)のでしたが、少しずつ回復しており高値まで6%ほどのところまで上昇しています。
3銘柄の株価が年初来でどのように変動しているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
バリュー株ETFのVIGは10%程度の上昇に対して、グロース株ETFのVONGは30%以上の高騰を見せています。
しかし、直近の1週間を切り取るとVONGが下落しているのに対してVIGは急伸しています。
AIブームはもう少し続きそうですが買われすぎてきたグロース株は、どこかで調整が入ると考えています。
そろそろ割安株が買われそうやな
グロースには利確が入りそうね!
1ヶ月リターンの推移による今後の米国市場予想
2023年も早くも7ヶ月が経過しましたが、直近の1ヶ月のS&P500のヒートマップを見て今後の米国市場を想像してみましょう。
個人的見解よ!
多くの銘柄が上昇していますが、大型テック株が減速していることが目立ちます。
引き続きAI関連銘柄が強く、その上昇はソフトウェアや中型半導体銘柄に移行したようです。
他にもATVI(アクティビジョン・ブリザード)が+13.55%と上げていますが、マイクロソフトによる買収が進んだことによる上昇です。
また、すでに大型銀行株の決算発表が終了しており、おおむね好決算だったことでBAC(バンク・オブ・アメリカ)+11.94%、WFC(ウェルズファーゴ)+10.35%など大きく上昇しています。
一方で、通信や生活必需品、ヘルスケアなどには下落している銘柄もありました。
金融やエネルギーは反発しているようですが、通信や生活必需品といったバリュー株にはまだ十分な資金が戻ってきていないようです。
そろそろセクターローテーションが起きそうやな
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一方で、6月には爆上げしていた暗号資産市場ですが、7月には調整局面が待っていました。
ビットコインは年初来で96%も上昇しています。
昨年は大きく下落していたビットコインですが、長期的には株式よりも大きなリターンをもたらしてくれると考えています。
ここ屋のビットコインも
もう少しでプラ転よ!
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VOO・VIG・VONG 31ヶ月間運用実績公開:まとめ
VOO・VIG・VONGの 31ヶ月間運用実績を公開して、今後の米国市場の見通しをまとめます。
7月のFOMCでは1回の利上げが予想されていますが、年内にあと1回の利上げがあるのでしょうか。
今年はAIブームによってグロース株が大きく上昇してきましたが、ここにきて調整局面に入ったようです。
これまで割安に放置されてきたバリュー株にも資金が流入しはじめているようですから、グロース一点買いの投資家には厳しい下半期が待っているかも知れませんね。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ!
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