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【知らないと損する新NISA知識】特定口座から新NISAに乗り換えるべき?『理系らしく数学的に証明してみた』

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投資理論
こんなことがわかる記事

・特定口座から新NISAに乗り換えるべきかどうか
・乗り換えるとどれだけ得するのか
・得する理由の根拠となる計算式

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こんにちは!
新NISAに乗り換え予定の
『ここ屋』よ!

2024年からはじまる新NISAですが、嬉しい改正が多く投資家は注目しています。

なかでも投資限度額が増えたことは万人が喜ばしいことに見えますが、人によっては悩ましいと考える人もいるようです。

今回は読者様から質問をいただきました。

『特定口座で投資している銘柄に利益が乗っていますが、税金を払ってでも新NISAに乗り換えた方がいいですか?』

1,800万円といった大金を生涯かけても埋めきることができないと考える人であれば、現在保有している特定口座の投資商品を売却してでも新NISA口座に乗り換えるべきかといった問題です。

今回の記事ではその疑問にズバッと回答するとともに、どれだけ得するのかどんな場合は損するのかを解説していきます。

リッヒ
リッヒ

応えは意外にシンプルやで

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新NISAに乗り換えるべきかどうか

今回の記事の焦点は『特定口座から乗り換えるべきか』どうかです。

新NISAの限度額である年間360万円を、新規で投資できる猛者には関係のないことかも知れませんね。

税の繰り延べ効果は存在しない?

投資をしていると『税の繰り延べ効果』という言葉を耳にすることがあります。

これは配当金を受け取らずに再投資をするといった手法で、投資信託の配当金自動再投資などがそれに当たります。

リッヒ
リッヒ

配当金を一度受け取ってしまうと
利益に税金がかかってしまうから
再投資の金額が少なくなってしまうな

一方で、投資商品を購入と利確、再投資をくり返してしまうと繰り延べ効果がなくなってしまう勘違いしている人がいます。

途中利確せずにずっと投資を続けていた方が税制的にお得だ考えているようですが、これは間違いです。

数学的に計算すると途中だろうが最終だろうが、結局は税金を支払うことになるので投資効率をアップさせることにはなりません。

ここ
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シミュレーションしてみるわね!

リッヒ
リッヒ

今回は計算しやすくするために
税率は20.315%やなく20%にしとるで

税金の繰り延べ効果はあるのか?

◆投資元本100万円を年率5%の投資商品で30年間運用した場合
・Aは10年ごとに利確してその都度税金(20%)を支払う
・Bは途中売却することなく30年後まで運用を続ける

【Aのケース】
10年後元本1,000,000円+490,774円(税引き後利益)
20年後元本1,490,774円+731,659円(税引き後利益)
20年後元本2,222,433円+1,090,782円(税引き後利益)
合計3,313,215円

【Bのケース】
30年後元本1,000,000円+2,313,215円(税引き後利益)
合計3,313,215円

途中で税金を払おうが最後だけ税金を払おうが、どちらも同じ投資結果となりますね。

この考えを元に新NISAの投資戦略を考えてみましょう。

新NISAへは乗り換えた方がお得

結論から先に言えば、特定口座から新NISAへ乗り換えた方が最終的にはお得になります。

特定口座で運用する投資商品がすでに含み益が出ている場合、一旦利確してしまうと投資元本が目減りしてしまうと心配する人がいると思いますので、そのパターンのシミュレーションをしてみましょう。

乗り換えるかそのままか…

◆投資元本100万円がすでに30%の利益が出ている
年率5%の投資商品で今後30年間運用した場合
・Aはいったん売却して税金を20%支払って新NISA口座で運用する
・Bは売却せずにそのまま特定口座で運用する

【Aのケース】
元本100万円に対して利益30万円を利確
30万円に対して20%の税金を支払って24万円の利益を獲得
新NISA口座に乗り換えて124万円を投資(非課税)
30年後の合計金額は…5,539,593円

【Bのケース】
元本100万円に対して利益30万円はそのまま
特定口座で130万円を30年間運用
30年後の合計金額は…4,307,275円(税引き後)

なんと30年後には123万円以上もの差がつきました。

リッヒ
リッヒ

今回の場合がたまたまなんやないか?

ここ
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そう言われると思ったわ!

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乗り換えのお得さを計算式で証明してみる

期間や金額、利率などが変わった場合、先ほどのシミュレーションが成り立たないと疑う人もいるでしょうから、少し複雑にはなりますが計算式をつくってみました。

乗り換えたらどれだけお得になるのか

条件は先ほどと同様ですが、投資期間や運用利率などを記号に変えてみましょう。

計算式で証明してみる

◆投資元本100万円ですでにX%の利益が出ている
数年後Y%の利益が出る投資商品で運用した場合
・Aはいったん売却して税金を20%支払って新NISA口座で運用する
・Bは売却せずにそのまま特定口座で運用する

【Aのケース】
元本100万円に対して利益100X/100万円を利確
100X/100万円の利益に対して20%の税金を支払って
80X/100万円の利益を獲得(以後0.8X万円)
新NISA口座に乗り換えて100+0.8X万円を投資(非課税)
後にY%の利益が出た場合…
(100+0.8X)*Y/100=Y+0.008XY万円

【Bのケース】
元本100万円に対して100X/100万円はそのまま
特定口座で100+X万円を運用
後にY%の利益が出た場合…
{(100+X)*Y/100万円}*0.8=0.8Y+0.008XY万円

AとBの差額は0.2Y万円

リッヒ
リッヒ

これ計算式合っとるんやろか

ここ
ここ

多分合ってるけど
間違ってたら教えて欲しいわ!

つまり、今後どれだけ増えるかの率に、税率をかけただけ差が出るってことになります。

50%なら10万円ですね。

20年、30年と投資を続けるのであれば、値上がり率は100%を超える可能性はゆうにあります。

また、100万円ではなく1,800万円ともなると数百万円の差になりますね。

もちろん元本が100万円でなくとも、0.2Y%の率をかけただけの差が生じることになります。

キャピタルゲインに対する税の繰り延べ効果がなく、いち早く非課税口座に移換した方がお得になるって結論に至ります。

乗り換えて損することはないの?

次の疑問として、どんなケースでも新NISAに乗り換えた方がお得になるのかどうかです。

先ほどの計算式で乗り換えた場合と乗り換えなかった場合の差を、もう一度表示させてみましょう。

【0.2Y万円】

これは100万円投資した場合ですが10万円だろうが1,000万円だろうが比率は変わりません。

ただし、ひとつだけ損する場合があります。

それは、Yがマイナスになるケースです。

Yというのは何年後かにまでに得るキャピタルゲインの利益率でしたね。

ってことは、10年後とかに投資した銘柄がマイナス30%とかに減っているのであれば、マイナス6万円になり、それは乗り換えなかった方が良かったということになります。

リッヒ
リッヒ

投資銘柄は慎重に選んでや~

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まとめ

特定口座から新NISAに乗り換えるべき?をまとめます。

まとめ

【新NISAは特定口座から乗り換えてでもやるべきか】
・利益が出ていても乗り換えるべき
・税の繰り延べ効果はない
・お得になることは数学的にも証明できる

新NISAに向けてさまざまな投資方法が考えられており、世の中には色んな情報が飛び交っています。

それぞれの情報を自分に照らし合わせて、より良い投資手法を選ぶことで、みなさんの人生が豊かになることを心から願っています。

当ブログでは新NISAに関する記事は複数あり、他にも有益な情報がありますので新NISAの投資方針に迷っている人は読んでみて下さい。

新NISAがはじまる前にお気に入りの1冊で準備しておきましょう。

新NISAをはじめる前に読んでおきたいおすすめの書籍7選『読者レビュー付き』

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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新NISAのことがよくわかるおすすめの書籍はこちら

コメント

  1. yoshi より:

    特定口座から新NISAへ乗り換えた方が得になる事が良く分かりました。ありがとうございました。

    • ここ屋 より:

      yoshiさんへ
      いつもコメントありがとうございます。
      どうやったらこの事実を伝えられるのかを考えるのが少し難しかったのですが、伝えられることができたのなら幸いです!