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『トレンド転換セクターはこれだ!』2024年8月米国株セクター別パフォーマンス

市場分析
この記事でわかること

・米国株を大きく分類する11のセクター
・期間ごとのセクター別パフォーマンス
・おすすめのセクターETF
・2024年に上昇が予想されるセクター

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こんにちは!
セクターETFの入れ替えを検討している
『ここ屋』よ!

2024年8月の米国市場はS&P500は+2.28%と大きく上昇する中で、Nasdaq100はの上げ幅は+1.10%と限定的でした。

ダウが+1.76%と高値を更新する中で、セクターによっては指数を大きく上回っているものもあります。

2024年の今後を予測するのに重要な変化がありますので、個人投資家もトレンドを把握しておきたいところです。

そこで今回の記事では、『トレンド転換セクターはこれだ!』2024年8月米国株セクター別パフォーマンスを解説していきたいと思います。

【2024年8月】米国株セクター別パフォーマンス

米国に上場する5,000以上の株を大きく分類すると、11セクターに分かれます。

11種類のセクター

・通信セクター
・情報技術セクター
・素材セクター
・資本財セクター
・エネルギーセクター
・金融セクター
・ヘルスケアセクター
・公益事業セクター
・不動産セクター
・一般消費財セクター
・生活必需品セクター

それぞれのセクターが、どのようなパフォーマンスを出しているのかを確認していきましょう。

【1ヶ月】セクター別パフォーマンス

まずは直近1ヶ月(2024年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近1ヶ月は11セクターのうち10セクターがプラス1セクターのみがマイナスとなった相場でした。

8月1ヶ月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位金融+5.46%
2位情報技術+5.33%
3位生活必需品+4.58%
4位ヘルスケア+4.45%
5位不動産+3.93%
6位資本財+3.22%
7位公益事業+2.67%
8位素材+1.73%
9位一般消費財+1.68%
10位エネルギー+0.64%
11位通信▲0.7%
直近1ヶ月のパフォーマンス

7月1ヶ月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位不動産+8.82%
2位公益事業+7.75%
3位金融+6.5%
4位資本財+6.14%
5位素材+5.38%
6位ヘルスケア+3.0%
7位生活必需品+2.89%
8位エネルギー+1.46%
9位一般消費財+1.22%
10位情報技術▲2.87%
11位通信▲3.83%
前月1ヶ月のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+2.28%の上昇やったな

とうとう金融セクターがトップパフォーマンスとなりました。爆発的な上昇はありませんが、常に上昇を続けているのが強みですね。

また、7月には急落していた情報技術が8月にはリバウンドしています。半導体を中心に相場をけん引していますね。

他にも生活必需品ヘルスケアなどのディフェンシブセクターが頭角を現し始め、景気後退へのヘッジを感じるようになりました。

一方で、不動産公益事業がランクを落としており、上昇トレンドが鈍化しているようです。

通信に関しては2ヶ月連続のワーストパフォーマンスで、昨年までの勢いは影を潜めています。

ここ
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一気にトレンドが変わったわね!

先月との大きな違い

・金融がついにトップパフォーマンス
・情報技術が大きくリバウンド
・生活必需品とヘルスケアが好転
・公益事業と不動産が鈍化
・通信が連続で最下位

セクターのパフォーマンスは個別株の業績に大きく左右されますので、決算内容や市場のニュースなどは把握しておきたいですね。

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【3ヶ月】セクター別パフォーマンス

次に直近3ヶ月(2024年6月~2024年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近3ヶ月では11セクターのうち8セクターがプラス3セクターがマイナスとなった相場でした。

2024年6月~8月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位不動産+13.5%
2位ヘルスケア+9.58%
3位金融+9.09%
4位情報技術+8.2%
5位生活必需品+6.87%
6位公益事業+5.17%
7位資本財+3.99%
8位一般消費財+2.38%
9位通信▲0.13%
10位素材▲0.65%
11位エネルギー▲2.21%
直近3ヶ月のパフォーマンス

2024年5月~7月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位情報技術+15.41%
2位不動産+13.46%
3位金融+9.86%
4位公益事業+8.52%
5位ヘルスケア+6.79%
6位通信+6.21%
7位資本財+5.57%
8位一般消費財+5.02%
9位生活必需品+4.21%
10位素材+2.79%
11位エネルギー▲0.03%
前月3ヶ月のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+7.03の上昇やったな

直近3ヶ月で見ると不動産セクターが唯一の2桁リターンなのに対して、7セクターはS&P500をアンダーパフォームしています。

情報技術がランクを下げていますが、ヘルスケアセクターが5位から2位にランクアップしています。

金融セクターは3ヶ月連続で3位をキープ。生活必需品セクターは9位から5位にランクアップ。

一方で、通信は6位から9位にランクダウン、エネルギーは2ヶ月連続の最下位でした。

先月との大きな違い

・不動産セクターが2桁リターン
・ヘルスケアと生活必需品がランクアップ
・通信と情報技術がセクターがランクダウン
・エネルギーセクターが低迷

【6ヶ月】セクター別パフォーマンス

もう少し期間を延ばして、直近6ヶ月(2024年3月~2024年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近6ヶ月では11セクターのうち10セクターがプラス1セクターのみがマイナスとなった相場でした。

2024年3月~8月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位公益事業+21.0%
2位金融+13.44%
3位生活必需品+10.89%
4位通信+10.83%
5位情報技術+10.26%
6位不動産+10.15%
7位ヘルスケア+8.08%
8位資本+6.83%
9位素材+5.19%
10位エネルギー+4.89%
11位一般消費財▲0.94%
直近6ヶ月のパフォーマンス

2024年2月~7月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位公益事業+16.03%
2位情報技術+15.93%
3位金融+12.92%
4位資本財+11.38%
5位通信+9.78%
6位一般消費財+7.58%
7位エネルギー+7.58%
8位ヘルスケア+7.45%
9位素材+7.22%
10位生活必需品+7.13%
11位不動産+6.65%
前月6ヶ月のパフォーマンス
ここ
ここ

S&P500は+10.83%の上昇だったわ!

公益事業セクターが連続の1位をキープ。S&P500の2倍のパフォーマンスです。

金融がジリっと順位を上げていますが、生活必需品が一気にランクアップしています。

不動産も大きくランクを上げていますね。

一方で、一般消費財エネルギーは大きくランクを下げています。

リッヒ
リッヒ

3セクターが指数を超えとるな

先月との大きな違い

・公益事業が20%を超えるリターン
・S&P500を超えたのは3セクターのみ
・金融セクターがさらにランクアップ
・一般消費財とエネルギーはランクダウン

【年初来】セクター別パフォーマンス

年初来(2024年1月~8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

年初来では11セクターすべてがプラスとなった相場でした。

2024年1月~8月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位情報技術+24.01%
2位金融+19.57%
3位通信+17.54%
4位公益事業+17.07%
5位ヘルスケア+15.75%
6位生活必需品+14.75%
7位資本財+12.21%
8位不動産+7.32%
9位エネルギー+6.66%
10位一般消費財+3.9%
11位素材+2.27%
初来のパフォーマンス

2024年1月~7月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位情報技術+22.51%
2位通信+18.04%
3位金融+15.93%
4位公益事業+12.69%
5位資本財+11.04%
6位ヘルスケア+10.02%
7位生活必需品+8.76%
8位エネルギー+8.45%
9位一般消費財+4.84%
10位不動産+2.32%
11位素材+2.18%
前月年初来のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+19.03%の上昇やったな

こちらはまだ情報技術セクターがトップパフォーマンス。

指数を上回ったのは情報技術と金融セクターのみで、他9セクターはアンダーパフォームしました。

続く金融公益事業資本財は上昇幅を伸ばしています。

今月のトップパフォーマンスの不動産セクターは年初来で見ると、まだわずかな上げ幅なんですね。

先月との大きな違い

・情報技術と通信が指数をアウトパフォーム
・金融、公益事業、資本財がリターンを伸ばす
・不動産はまだ下位

【1年】セクター別パフォーマンス

さらに遡って、直近1年間(2023年9月~2024年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近1年では11セクターすべてがプラスとなっています。

2023年9月~2024年8月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位情報技術+35.59%
2位金融+30.27%
3位通信+24.22%
4位資本財+19.28%
5位公益事業+18.24%
6位ヘルスケア+17.09%
7位生活必需品+13.57%
8位不動産+12.7%
9位素材+8.57%
10位一般消費財+7.58%
11位エネルギー+4.47%
直近1年のパフォーマンス

2023年8月~2024年7月のパフォーマンス

順位セクター騰落率
1位情報技術+30.45%
2位通信+24.1%
3位金融+22.67%
4位資本財+14.56%
5位ヘルスケア+11.26%
6位エネルギー+7.39%
7位公益事業+6.99%
8位一般消費財+5.7%
9位生活必需品+4.78%
10位不動産+4.38%
11位素材+3.24%
前月1年のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+25.51%の上昇やった

S&P500のリターンを上回ったのは情報技術金融の2セクターだけでした。

エネルギーが急落して再開にまでランクを下げています。

他のランキングはそこまで変化していませんが、3セクターは1年で1桁リターンと指数の+25%を大幅に下回っています。

盲目に指数を買い続けるのでも良いですが、S&P500全体を買うというのはこのようにパフォーマンスの悪いセクターも含んでいることも覚えておきましょう。

先月との大きな違い

・情報技術と金融25%を超えるリターン
・9セクターが指数を下回る
・トレンドを把握すれば指数を上回るリターンが狙える

おすすめのセクターETF11銘柄とリターン比較

セクター別のパフォーマンス比較するのに、各セクターの代表的なETFで比較したいと思います。

筆者の独断と偏見でおすすめのセクターETFを紹介していきます。

おすすめのセクターETF11銘柄

おすすめのセクターETFは以下の11銘柄ですが、直近1ヶ月と1年のリターンと共に紹介していきます。

ここ
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購入を推奨するものではないから
投資するなら自己責任よ!

セクターおすすめETF1ヶ月リターン1年リターン
情報技術セクターVGT+1.05%+29.02%
ヘルスケアセクターVHT+4.89%+17.86%
一般消費財セクターVCR▲0.52%+11.71%
通信セクターXLC+1.78%+28.92%
金融セクターVFH+3.70%+32.75%
資本財セクターXLI+2.82%+21.46%
生活必需品セクターVDC+4.89%+13.02%
公益事業セクターVPU+4.47%+21.07%
素材セクターXLB+2.32%+13.74%
不動産セクターXLRE+5.73%+17.64%
エネルギーセクターXLE▲2.07%+2.65%
引用:Google finance
リッヒ
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8月はまずまずのリターンやったな

1年リターンを眺めると11セクター全てが上昇しており、そのうち5セクターは20%を超える上昇をしています。

一方で、8月単月で見るとエネルギーセクター以外は上昇しており、4%を超えるプラスとなったのは4セクターもありました。

ここ
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これまで目立たなかった
セクターが上げてきたわ!

ちなみにVOOの同期間の1ヶ月リターンは+2.39%の上昇、1年リターンは+25.18%の上昇でした。

リッヒ
リッヒ

VOOの1年リターンを
超えたのは3セクターやな

こちらのセクター別おすすめETFは『まとめ記事』がありますので、リンクを貼っておきます。

米国株セクターETFまとめ記事はこちら

米国株8月のセクター別パフォーマンス まとめ

まとめ

◎米国株は大きく11セクターに分類される
・切り取る時期によって上昇セクターが異なる
・セクターによってボラティリティの大きさが異なる
・経済状況によって上昇セクターが変わる
◎2024年に上昇が期待されるセクターは
・情報技術と金融などが指数をアウトパフォーム
・ディフェンシブセクターが急上昇
・トレンドを把握すれば指数を上回るリターンが狙える

2024年8月はハイテク株がリバウンドを見せた米国市場ですが、トレンド転換が起きています。

金融やヘルスケア、生活必需品などのディフェンシブセクターが上昇をはじめ、景気後退も意識される相場となりました。

これまでのようにメガテックを買っていれば勝てるといった相場ではなくなりましたので、資金の一部は好調なセクターに置いておくという選択肢もありますね。

セクターパフォーマンスを把握するためにもmoomooアプリをダウンロードしておきましょう。

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本記事の予想は、過去に見る一般論と筆者の独断によるものですので、投資は自己責任、自己判断でお願いします。

当ブログの『米国ETFまとめ記事』はこちら

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