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11月の米国市場はS&P500が+5.73%、ダウは+7.54%、ナスダック100は+5.23%と上昇となりました。
指数は上昇しましたが、セクターによっては指数を大きく上回っているものもあります。
2025年を予測するのに重要な変化がありますので、個人投資家もトレンドを把握しておきたいところです。
そこで今回の記事では、『2025年注目セクターはこれだ!』2024年11月米国株セクター別パフォーマンスを解説していきたいと思います。
【2024年11月】米国株セクター別パフォーマンス
米国に上場する5,000以上の株を大きく分類すると、11セクターに分かれます。
それぞれのセクターが、どのようなパフォーマンスを出しているのかを確認していきましょう。
【1ヶ月】セクター別パフォーマンス
まずは直近1ヶ月(2024年11月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
直近1ヶ月は11セクターのうち9セクターがプラス、2セクターがマイナスとなった相場でした。
11月1ヶ月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 一般消費財 | +8.25% |
2位 | 金融 | +8.22% |
3位 | 資本財 | +7.04% |
4位 | エネルギー | +6.20% |
5位 | 公益事業 | +4.71% |
6位 | 生活必需品 | +4.19% |
7位 | 情報技術 | +2.15% |
8位 | 通信 | +2.11% |
9位 | 不動産 | +1.70% |
10位 | ヘルスケア | ▲0.98% |
11位 | 素材 | ▲1.79% |
10月1ヶ月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 金融 | +2.05% |
2位 | 通信 | +1.87% |
3位 | 情報技術 | +1.45% |
4位 | 公益事業 | ▲1.28% |
5位 | 資本財 | ▲1.58% |
6位 | 一般消費財 | ▲1.83% |
7位 | 生活必需品 | ▲2.46% |
8位 | 不動産 | ▲2.46% |
9位 | エネルギー | ▲2.98% |
10位 | 素材 | ▲3.21% |
11位 | ヘルスケア | ▲4.09% |
S&P500は+5.73%の上昇やったな
11月は一般消費財、金融、資本財セクターが大きく上昇しており、4セクターが指数をアウトパフォームしました。
一般消費財は前月6位からのジャンプアップですが、そのほとんどはテスラの爆上げ(+38%)が影響したようです。
金融セクターはこのところ好調が続いていますね。
下落したのはヘルスケアや素材といったセクターでしたが、大統領選の影響もあったようです。
徐々にトレンドが変わってきたわ!
・一般消費財、エネルギーがランクアップ
・金融は相変わらず好調
・通信、情報技術が大きくランクダウン
・ヘルスケアと素材は相変わらず低迷
セクターのパフォーマンスは個別株の業績に大きく左右されますので、決算内容や市場のニュースなどは把握しておきたいですね。
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【3ヶ月】セクター別パフォーマンス
次に直近3ヶ月(2024年9月~2024年11月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
直近3ヶ月では11セクターのうち10セクターがプラス、1セクターのみがマイナスとなった相場でした。
2024年9月~11月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 一般消費財 | +15.48% |
2位 | 金融 | +11.28% |
3位 | 通信 | +10.19% |
4位 | 公益事業 | +10.0% |
5位 | 資本財 | +9.01% |
6位 | 情報技術 | +7.65% |
7位 | 不動産 | +2.81% |
8位 | 生活必需品 | +2.45% |
9位 | エネルギー | +2.20% |
10位 | 素材 | +0.71% |
11位 | ヘルスケア | ▲7.34% |
2024年8月~10月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 一般消費財 | +11.05% |
2位 | 情報技術 | +10.18% |
3位 | 金融 | +9.82% |
4位 | 公益事業 | +8.56% |
5位 | 通信 | +7.35% |
6位 | 資本財 | +6.29% |
7位 | 素材 | +5.15% |
8位 | 不動産 | +3.66% |
9位 | 生活必需品 | +1.71% |
10位 | エネルギー | ▲0.37% |
11位 | ヘルスケア | ▲2.65% |
S&P500は+6.80の上昇やったな
直近3ヶ月で見ると一般消費財と金融、通信と公益事業の4セクターが2桁リターン。
一方で、5セクターはS&P500をアンダーパフォームしており、ヘルスケアは2ヶ月連続でマイナスリターンでした。
金融や通信がランクアップ、情報技術や素材がランクダウン。
ここでもヘルスケアがワーストパフォーマンスでした。
・一般消費財が連続のトップランク
・4セクターが2桁リターン
・金融や通信がランクアップ
・ヘルスケアセクターは相変わらず低迷
【6ヶ月】セクター別パフォーマンス
もう少し期間を延ばして、直近6ヶ月(2024年6月~2024年11月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
直近6ヶ月では11セクターのうち10セクターがプラス、1セクターのみがマイナスとなった相場でした。
2024年6月~11月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 金融 | +21.13% |
2位 | 一般消費財 | +18.41% |
3位 | 不動産 | +16.95% |
4位 | 情報技術 | +16.38% |
5位 | 公益事業 | +15.79% |
6位 | 資本財 | +13.39% |
7位 | 通信 | +11.96% |
8位 | 生活必需品 | +9.65% |
9位 | ヘルスケア | +1.48% |
10位 | 素材 | +0.02% |
11位 | エネルギー | ▲0.09% |
2024年5月~10月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 情報技術 | +18.72% |
2位 | 公益事業 | +16.58% |
3位 | 不動産 | +16.44% |
4位 | 金融 | +14.08% |
5位 | 通信 | +9.87% |
6位 | 生活必需品 | +7.2% |
7位 | 一般消費財 | +6.96% |
8位 | 資本財 | +6.49% |
9位 | ヘルスケア | +3.73% |
10位 | 素材 | +3.68% |
11位 | エネルギー | ▲4.42% |
S&P500は+14.30%の上昇だったわ!
金融セクターが一気にトップにランクアップして、20%を超える大きなリターンをあげています。
一般消費財セクターも7位から2位にランクアップして、リターンも大幅に伸ばしています。
一方で、情報技術や公益事業がランクダウンしており、情報幅も減らしています。
5セクターがS&P500をアウトパフォームしていますが、エネルギーだけはマイナスリターンでした。
7セクターが2桁リターンや
・金融と一般消費財が一気にランクアップ
・S&P500を超えたのは5セクター
・情報技術と公益事業がランクダウン
・エネルギーはまだマイナスリターン
【年初来】セクター別パフォーマンス
年初来(2024年1月~11月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
年初来では11セクターすべてがプラスとなった相場でした。
2024年1月~11月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 情報技術 | +33.56% |
2位 | 金融 | +32.60% |
3位 | 通信 | +29.69% |
4位 | 公益事業 | +29.02% |
5位 | 資本財 | +22.10% |
6位 | 一般消費財 | +20.06% |
7位 | 生活必需品 | +18.14% |
8位 | 不動産 | +10.33% |
9位 | エネルギー | +8.98% |
10位 | ヘルスケア | +7.03% |
11位 | 素材 | +2.91% |
2024年1月~10月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 情報技術 | +26.27% |
2位 | 通信 | +24.76% |
3位 | 公益事業 | +22.68% |
4位 | 金融 | +21.42% |
5位 | 資本財 | +12.52% |
6位 | 生活必需品 | +12.28% |
7位 | 一般消費財 | +9.06% |
8位 | ヘルスケア | +7.14% |
9位 | 不動産 | +6.82% |
10位 | 素材 | +3.66% |
11位 | エネルギー | +3.19% |
S&P500は+27.13%の上昇やったな
こちらはまだ情報技術セクターがトップパフォーマンス。
金融も30%超えのハイリターンで、指数を上回ったのは4セクター、7セクターはアンダーパフォーム。
ヘルスケアと素材がランクダウンで、エネルギーはやっとワーストを脱出することができました。
・情報技術と金融が30%を超えるリターン
・指数を上回ったのは4セクターのみ
・素材が年初来でワースト
【1年】セクター別パフォーマンス
さらに遡って、直近1年間(2023年12月~2024年11月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
直近1年では11セクターすべてがプラスとなった相場でした。
2023年12月~2024年11月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 金融 | +42.14% |
2位 | 情報技術 | +39.86% |
3位 | 通信 | +34.42% |
4位 | 資本財 | +33.12% |
5位 | 公益事業 | +32.95% |
6位 | 一般消費財 | +25.61% |
7位 | 生活必需品 | +21.96% |
8位 | 不動産 | +20.33% |
9位 | ヘルスケア | +13.68% |
10位 | 素材 | +10.59% |
11位 | エネルギー | +9.31% |
2023年11月~2024年10月のパフォーマンス
順位 | セクター | 騰落率 |
---|---|---|
1位 | 情報技術 | +50.35% |
2位 | 金融 | +41.66% |
3位 | 通信 | +40.82% |
4位 | 公益事業 | +33.84% |
5位 | 資本財 | +32.31% |
6位 | 不動産 | +29.49% |
7位 | 一般消費財 | +26.55% |
8位 | 素材 | +20.09% |
9位 | 生活必需品 | +19.29% |
10位 | ヘルスケア | +18.81% |
11位 | エネルギー | +3.2% |
S&P500は+32.06%の上昇やった
S&P500のリターンを上回ったのは5セクターで、金融セクターが40%を超える爆上げ。
情報技術がトップの座を明け渡し2位のポジション。
不動産と素材セクターランクを落としており、エネルギーのワーストが続きます。
盲目に指数を買い続けるのでも良いですが、S&P500全体を買うというのはこのようにパフォーマンスの悪いセクターも含んでいることも覚えておきましょう。
・金融がトップで40%を超えるリターン
・5セクターが指数を上回る
・トレンドを把握すれば指数を上回るリターンが狙える
おすすめのセクターETF11銘柄とリターン比較
セクター別のパフォーマンス比較するのに、各セクターの代表的なETFで比較したいと思います。
筆者の独断と偏見でおすすめのセクターETFを紹介していきます。
おすすめのセクターETF11銘柄
おすすめのセクターETFは以下の11銘柄ですが、直近1ヶ月と1年のリターンと共に紹介していきます。
購入を推奨するものではないから
投資するなら自己責任よ!
セクター | おすすめETF | 1ヶ月リターン | 1年リターン |
---|---|---|---|
情報技術セクター | VGT | +6.86% | +34.68% |
ヘルスケアセクター | VHT | +0.95% | +14.10% |
一般消費財セクター | VCR | +12.93% | +32.19% |
通信セクター | XLC | +6.91% | +41.03% |
金融セクター | VFH | +11.45% | +45.21% |
資本財セクター | XLI | +7.59% | +34.51% |
生活必需品セクター | VDC | +5.46% | +19.90% |
公益事業セクター | VPU | +4.15% | +32.53% |
素材セクター | XLB | +1.49% | +15.01% |
不動産セクター | XLRE | +4.17% | +20.87% |
エネルギーセクター | XLE | +7.83% | +12.95% |
11月は厳しい1ヶ月やったな
1年リターンを眺めるとすべてのセクターが上昇していますが、そのうち6セクターは30%を超える上昇をしています。
トップの金融とワーストのエネルギーでは33%もの乖離があります。
11月単月で見ると4セクターが7%を超える上昇ですが、一般消費財と金融セクターは2桁リターンでした。
一方で、ヘルスケア、素材、、公益事業、不動産といったセクターが弱い1ヶ月となりました。
半導体失速でテックは弱かったわ!
ちなみにVOOの同期間の1ヶ月リターンは+5.89%の上昇、1年リターンは+31.96%の上昇でした。
VOOの1年リターンを
超えたのは6セクターやな
こちらのセクター別おすすめETFは『まとめ記事』がありますので、リンクを貼っておきます。
米国株11月のセクター別パフォーマンス まとめ
2024年11月は大きく上昇した米国市場ですが、トレンド転換が起きています。
これまでのようにメガテックを買っていれば勝てるといった相場ではなくなりましたので、資金の一部は好調なセクターに置いておくという選択肢もありますね。
セクターパフォーマンスを把握するためにもmoomooアプリをダウンロードしておきましょう。
本記事の予想は、過去に見る一般論と筆者の独断によるものですので、投資は自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
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