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『年末に向けて上昇が予想されるセクター』2023年8月米国株セクター別パフォーマンス

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市場分析
この記事でわかること

・米国株を大きく分類する11のセクター
・期間ごとのセクター別パフォーマンス
・おすすめのセクターETF
・年末にかけて上昇が予想されるセクター

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こんにちは!
セクターETFを買い増したい
『ここ屋』よ!

2023年8月の米国市場は2月以来の下落となりました。

AIブームに乗り遅れまいと割高になった株に飛び乗った人は、痛い目を見ているのではないでしょうか?

セクター別のパフォーマンスにも大きな変化が起きていますから、個人投資家もトレンドを把握しておきたいところです。

そこで今回の記事では、『年末に向けて上昇が予想されるセクター』2023年8月米国株セクター別パフォーマンスを解説していきたいと思います。

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【2023年8月】米国株セクター別パフォーマンス

米国に上場する5,000以上の株を大きく分類すると、11セクターに分かれます。

11種類のセクター

・情報技術(Information Technology)
・ヘルスケア(Healthcare)
・一般消費財(Consumer Cyclical)
・通信(Communication Services)
・金融(Financial)
・資本財(Industrials)
・生活必需品(Consumer Defensive)
・公益事業(Utilities)
・素材(Materials)
・不動産(Real Estate)
・エネルギー(Energy)

それぞれのセクターが、どのようなパフォーマンスを出しているのかを確認していきましょう。

【1ヶ月】セクター別パフォーマンス

直近1ヶ月(2023年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近1ヶ月は5セクターがプラス6セクターがマイナスとなった相場でした。

順位セクター騰落率
1位エネルギー+3.15%
2位通信+2.17%
3位情報技術+0.57%
4位一般消費財+0.49%
5位ヘルスケア+0.05%
6位金融▲1.6%
7位素材▲1.97%
8位資本財▲2.04%
9位不動産▲2.52%
10位生活必需品▲2.79%
11位公益事業▲5.37%
直近1ヶ月のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位通信+7.28%
2位金融+7.27%
3位素材+6.85%
4位エネルギー+6.45%
5位一般消費財+5.79%
6位情報技術+4.26%
7位資本財+4.19%
8位生活必需品+3.46%
9位不動産+3.09%
10位公益事業+3.05%
11位ヘルスケア+2.91%
前月1ヶ月のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は▲1.77%の下落やったな

前月と比較すると順位がガラッと入れ替わっていますね。

直近1ヶ月ではエネルギーセクターがもっとも大きく上昇していますが、これまで割安だったことで買戻しが入ったことと原油価格の上昇が要因です。

情報技術ヘルスケアも順位を上げていますね。

一方で、公益事業や不動産、生活必需品や資本財などディフェンシブセクターのパフォーマンスは引き続き低迷しています。

景気後退懸念が後退していることで、安定資産へ投資が見送られているようです。

ここ
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エネルギーと情報技術に注目してるわ!

セクターのパフォーマンスは個別株の業績に大きく左右されますので、決算内容や市場のニュースなどは把握しておきたいですね。

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【3ヶ月】セクター別パフォーマンス

次に直近3ヶ月(2023年6月~2023年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近3ヶ月では11セクターのうち10セクターがプラス1セクターのみがマイナスとなった相場でした。

順位セクター騰落率
1位エネルギー+14.05%
2位一般消費財+12.67%
3位資本財+10.04%
4位金融+7.92%
5位通信+7.42%
6位素材+7.29%
7位情報技術+5.6%
8位不動産+3.91%
9位ヘルスケア+3.06%
10位生活必需品+1.94%
11位公益事業▲2.91%
直近3ヶ月のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位情報技術+20.2%
2位一般消費財+17.72%
3位通信+16.23%
4位資本財+11.58%
5位金融+8.6%
6位素材+6.37%
7位不動産+4.09%
8位エネルギー+4.0%
9位ヘルスケア+1.92%
10位生活必需品▲0.49%
11位公益事業▲1.89%
前月3ヶ月のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+7.84%の上昇やったな

6月と7月の米国市場が大きく上昇したことで、直近3ヶ月のセクター別のパフォーマンスも良好でした。

特にエネルギー一般消費財資本財セクターは2桁の上昇をしています。

意外もにAIブームによって2023年の相場をけん引してきた情報技術セクターや通信セクターは中盤に低迷しています。

上昇が大きいだけでなく下落も大きくボラティリティの高いセクターは、現在のような不安定な相場でパフォーマンスを向上させるのは難しいようです。

【6ヶ月】セクター別パフォーマンス

もう少し期間を延ばして、直近6ヶ月(2023年3月~2023年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近6ヶ月は8セクターがプラス3セクターがマイナスとなった相場でした。

順位セクター騰落率
1位通信+28.53%
2位情報技術+25.71%
3位一般消費財+15.41%
4位資本財+5.58%
5位ヘルスケア+5.05%
6位エネルギー+3.58%
7位金融+1.64%
8位生活必需品+1.05%
9位公益事業▲2.6%
10位素材▲2.93%
11位不動産▲3.2%
直近6ヶ月のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位情報技術+28.65%
2位通信+23.79%
3位一般消費財+14.73%
4位資本財+9.91%
5位生活必需品+4.05%
6位ヘルスケア+2.29%
7位金融+1.89%
8位素材▲1.94%
9位公益事業▲2.59%
10位エネルギー▲3.93%
11位不動産▲4.86%
前月6ヶ月のパフォーマンス
ここ
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S&P500は+13.54%の上昇だったわ!

こちらでは通信セクター情報技術セクターが飛び抜けたパフォーマンスを見せています。

この期間の米国市場は大きく上昇していますが、S&P500をアウトパフォームしたのはわずか3セクターのみです。

これでは指数を買うよりもハイテク株を買いたくなるワケですね。

一方で、下位3セクターはマイナスのパフォーマンスになりました。

リッヒ
リッヒ

まだハイテクセクターは強いな

【年初来】セクター別パフォーマンス

2023年に入ってからの年初来(2023年1月~2023年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

年初来では11セクターのうち9セクターがプラス2セクターがマイナスとなった相場でした。

順位セクター騰落率
1位情報技術+40.0%
2位通信+38.25%
3位一般消費財+28.06%
4位資本財+11.93%
5位金融+6.22%
6位素材+4.68%
7位エネルギー+4.1%
8位ヘルスケア+0.66%
9位不動産+0.32%
10位生活必需品▲0.5%
11位公益事業▲9.54%
年初来のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位情報技術+42.7%
2位一般消費財+40.01%
3位通信+31.01%
4位資本財+14.48%
5位素材+9.22%
6位金融+9.08%
7位生活必需品+3.48%
8位不動産+3.34%
9位ヘルスケア+2.17%
10位エネルギー+1.38%
11位公益事業▲3.16%
前月年初来のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+17.4%の上昇やったな

情報技術セクター通信セクターが驚異のパフォーマンスを見せています。

エヌビディアやメタの暴騰だけでなく、セクター全体も上昇しています。

一方で、下位にはディフェンシブセクターが集中しています。特に公益事業セクターはマイナスリターンですが、バイデン政権の公共事業政策を信じた人は痛い目を見てしまいましたね。

【1年】セクター別パフォーマンス

さらに遡って、直近1年間(2022年9月~2023年8月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近1年では11セクターのうち9セクターがプラス2セクターがマイナスとなっています。

順位セクター騰落率
1位情報技術+26.04%
2位通信+18.69%
3位資本財+14.23%
4位素材+10.31%
5位金融+9.08%
6位エネルギー+8.18%
7位一般消費財+7.48%
8位ヘルスケア+7.28%
9位生活必需品+1.44%
10位不動産▲11.27%
11位公益事業▲15.41%
直近1年のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位情報技術+26.07%
2位資本財+18.68%
3位素材+16.27%
4位通信+14.73%
5位エネルギー+12.12%
6位金融+11.61%
7位一般消費財+10.69%
8位生活必需品+4.69%
9位ヘルスケア+2.76%
10位公益事業▲5.33%
11位不動産▲10.34%
前月1年のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+13.97%も上昇しとるな

やはり情報技術セクター通信セクターが上位のパフォーマンスを見せていますが、3位には意外にも資本財セクターがランクインしています。

ここまでがS&P500のリターンをアウトパフォームしています。

一般消費財セクターはもっと上位に位置していると思っていましたが、テスラが上昇してきたのは年初からでしたね。

一方で、不動産公益事業セクターは2桁のマイナスリターンです。

盲目に指数を買い続けるのでも良いですが、S&P500全体を買うというのはこのようにパフォーマンスの悪い銘柄も含んでいることも覚えておきましょう。

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おすすめのセクターETF11銘柄とチャート比較

セクター別のパフォーマンス比較するのに、各セクターの代表的なETFで比較したいと思います。

筆者の独断と偏見でおすすめのセクターETFを紹介していきます。

おすすめのセクターETF11銘柄

おすすめのセクターETFは以下の11銘柄ですが、直近1ヶ月と1年のリターンと共に紹介していきます。

ここ
ここ

購入を推奨するものではないから
投資するなら自己責任よ!

セクター名おすすめETF1ヶ月リターン1年リターン
情報技術セクターVGT+0.84%+30.55%
ヘルスケアセクターVHT▲0.14%+5.98%
一般消費財セクターVCR+0.59%+11.75%
通信セクターXLC▲0.46%+24.63%
金融セクターVFH▲1.23%+4.18%
資本財セクターXLI▲0.72%+18.06%
生活必需品セクターVDC▲3.77%+1.96%
公益事業セクターVPU▲5.53%▲16.18%
素材セクターXLB▲0.55%+12.74%
不動産セクターXLRE▲2.53%▲10.37%
エネルギーセクターXLE+5.60%+13.78%
引用:Google
リッヒ
リッヒ

セクターによって
こんなにリターンの差があるんやな

1年リターンを眺めると11セクターのうち2セクターは2桁の下落でした。

その他は上昇に転じていますが6セクターは2桁の上昇をしています。

一方で、8月単月で見ると3セクターのみが上昇しており、エネルギーセクターだけが大きなリターンを出しています。

ここ
ここ

完全に夏枯れ相場ね!

ちなみにVOOの同期間の1ヶ月リターンは▲0.28%の下落、1年リターンは+15.05%の上昇でした。

リッヒ
リッヒ

S&P500の1年リターンを
超えたのは3セクターのみやな

こちらのセクター別おすすめETFは『まとめ記事』がありますので、リンクを貼っておきます。

米国株セクターETFまとめ記事はこちら

セクターETF比較チャート

おすすめのセクターETFの直近1ヶ月の比較チャートを見ていきます。

ここ
ここ

わかりにくいわ!

リッヒ
リッヒ

一緒に比較するのは無理やな

8月の米国市場はほとんどが下落している中で、エネルギーセクターETFのXLEだけが大きな上昇となりました。

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米国株8月のセクター別パフォーマンス まとめ

米国株8月のセクター別パフォーマンスをまとめます。

まとめ

◎米国株は大きく11セクターに分類される
・切り取る時期によって上昇セクターが異なる
・セクターによってボラティリティの大きさが異なる
・経済状況によって上昇セクターが変わる
◎2023年年末に向けて上昇が予想されるセクターは
・需要の高まりからエネルギーの上昇が予想される
・金利が高止まりで金融セクターが回復
・これまで上げ過ぎてきた情報技術、通信セクターは鈍化
・不動産、公益事業は引き続き厳しい

2023年8月には反落した米国市場ですが、9月にも上昇できるとは限りません。

『夏枯れ相場』というアノマリーがある通り、8月~9月は1年のうちでも相場が弱い年が多いようです。

とはいえ、年末にかけて上昇が予想される2023年の米国市場ですから、今のうちに優良な銘柄を探しておきたいところです。

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本記事の予想は、過去に見る一般論と筆者の独断によるものですので、投資は自己責任、自己判断でお願いします。

当ブログの『米国ETFまとめ記事』はこちら

ここ
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