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こんにちは!
セクターETFを乗り換えたい
『ここ屋』よ!
2023年も4ヶ月が経過しましたが、4月のS&P500は何とか上昇することができたようです。
とはいえ、年初来高値をなかなか更新できない相場に対して、リセッション懸念による株価低迷も不安視されています。
セクター別のパフォーマンスも変化が起きていますから、われわれ個人投資家もトレンドを把握できていないと、市場の上昇を取り逃がしていまうことになりそうです。
そこで今回の記事では、『上昇に転じたセクターはどれ?』2023年4月米国株セクター別パフォーマンスを解説していきたいと思います。
【2023年4月】米国株セクター別パフォーマンス
米国に上場する5,000以上の株を大きく分類すると、11セクターに分かれます。
それぞれのセクターが、どのようなパフォーマンスを出しているのかを確認していきましょう。
【1ヶ月(4月)】セクター別パフォーマンス
直近1ヶ月(2023年4月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
直近1ヶ月は11セクター全てがプラスとなった相場でした。
順位 | セクター | 騰落率 | 前月騰落率 |
---|---|---|---|
1位 | 通信 | +4.87% | +8.35% |
2位 | ヘルスケア | +4.87% | +1.95% |
3位 | 生活必需品 | +4.19% | +2.88% |
4位 | エネルギー | +3.84% | ▲4.68% |
5位 | 金融 | +3.77% | ▲6.01% |
6位 | 不動産 | +3.25% | ▲3.17% |
7位 | 公益事業 | +3.01% | +4.35% |
8位 | 情報技術 | +1.22% | +9.02% |
9位 | 資本財 | +0.76% | ▲1.45% |
10位 | 素材 | +0.4% | ▲2.68% |
11位 | 一般消費財 | +0.34% | +3.39% |
S&P500は+1.46%の上昇やったな
直近1ヶ月では全てのセクターが上昇していますが、上昇率の差は4.5%もありました。
中でも先月よりも急激に上昇率の高かったのは、金融、エネルギー、不動産、ヘルスケアといったセクターでした。
通信セクターは先月よりも上昇率は鈍化しており、META(メタ)の高騰に依存しているので今後も高いパフォーマンスが出せるとは考えにくい状況です。
一方で、一般消費財や情報技術は先月よりも上昇率が鈍化しており、メガテックがこれまで買われすぎてきたことが要因だと思われます。
次は資本財や素材あたりが
大きく上昇しそうね!
【3ヶ月(2月~4月)】セクター別パフォーマンス
次に直近3ヶ月(2023年2月~2023年4月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
年初来では11セクターのうち4セクターがプラス、7セクターがマイナスとなった相場でした。
順位 | セクター | 騰落率 | 前月騰落率 |
---|---|---|---|
1位 | 情報技術 | +7.34% | +21.51% |
2位 | 通信 | +5.7% | +17.23% |
3位 | 生活必需品 | +5.19% | +1.30% |
4位 | ヘルスケア | +1.38% | ▲2.33% |
5位 | 公益事業 | ▲0.63% | ▲2.80% |
6位 | 資本財 | ▲1.08% | +4.41% |
7位 | 一般消費財 | ▲4.14% | +15.04% |
8位 | 金融 | ▲1.69% | ▲1.69% |
9位 | エネルギー | ▲5.27% | ▲4.16% |
10位 | 素材 | ▲6.65% | +5.06% |
11位 | 不動産 | ▲8.18% | +0.52% |
S&P500は+2.28%の上昇やったな
3ヶ月のパフォーマンスには1月の爆上げが含まれないため、どのセクターも上昇率は限定的です。
上位の情報技術と通信は上昇率を縮小していますが、続く生活必需品とヘルスケアは上げ幅を拡大させています。
一方で、一般消費財は大きな上昇から下落に転じており、テスラやアマゾンのパフォーマンスが鈍化したことが大きく影響しています。
【年初来】セクター別パフォーマンス
2023年に入ってからの年初来(2023年1月~2023年4月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
年初来では11セクターのうち9セクターがプラス、2セクターがマイナスとなった相場でした。
順位 | セクター | 騰落率 | 前月騰落率 |
---|---|---|---|
1位 | 通信 | +20.5% | +17.23% |
2位 | 情報技術 | +19.63% | +21.51% |
3位 | 一般消費財 | +11.64% | +15.04% |
4位 | 生活必需品 | +4.29% | +1.30% |
5位 | 資本財 | +3.51% | +4.41% |
6位 | 素材 | +3.32% | +5.06% |
7位 | 金融 | +1.01% | ▲1.69% |
8位 | ヘルスケア | +0.91% | ▲2.33% |
9位 | 不動産 | +0.77% | +0.52% |
10位 | エネルギー | ▲1.35% | ▲4.16% |
11位 | 公益事業 | ▲1.47% | ▲2.80% |
S&P500は+8.59%の上昇やったな
年初来で大きくマイナスとなっているセクターはありません。
上位3セクターのみが2桁のリターンを叩き出しているのに対して、その他8セクターはS&P500はに劣後しています。
今年に入って米国市場は情報技術と一般消費財、通信といった3セクターにけん引されといると言えます。
【6ヶ月】セクター別パフォーマンス
もう少し期間を延ばして、直近6ヶ月(2022年11月~2023年4月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
直近6ヶ月は10セクターがプラス、1セクターがマイナスとなった相場でした。
順位 | セクター | 騰落率 | 前月騰落率 |
---|---|---|---|
1位 | 情報技術 | +18.35% | +23.74% |
2位 | 通信 | +15.84% | +12.9% |
3位 | 素材 | +11.0% | +22.05% |
4位 | 資本財 | +8.87% | +18.69% |
5位 | 生活必需品 | +8.72% | +10.97% |
6位 | ヘルスケア | +5.47% | +8.38% |
7位 | 金融 | +4.75% | +9.54% |
8位 | 公益事業 | +4.68% | +2.81% |
9位 | 一般消費財 | +4.16% | +6.38% |
10位 | 不動産 | +2.85% | +4.97% |
11位 | エネルギー | ▲2.19% | +11.36% |
S&P500は+7.68%の上昇だったわ!
昨年10月からプラ転した銘柄が多い中で、情報技術や通信セクターは上昇率が大きく6ヶ月で15%以上も上げています。
上位5セクターが指数を上回る中で、それまで1強だったエネルギーセクターはついにマイナスリターンにまで下げています。
他セクターに資金が流れたんやな
【1年】セクター別パフォーマンス
さらに遡って、直近1年間(2022年5月~2023年4月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
直近1年では11セクターのうち4セクターがプラス、7セクターがマイナスとなっています。
順位 | セクター | 騰落率 | 前月騰落率 |
---|---|---|---|
1位 | エネルギー | +8.22% | +1.04% |
2位 | 資本財 | +2.79% | ▲4.5% |
3位 | 情報技術 | +2.08% | ▲11.24% |
4位 | ヘルスケア | +0.97% | ▲7.46% |
5位 | 生活必需品 | ▲1.26% | ▲2.66% |
6位 | 通信 | ▲2.92% | ▲22.26% |
7位 | 素材 | ▲3.81% | ▲11.71% |
8位 | 公益事業 | ▲5.13% | ▲8.99% |
9位 | 金融 | ▲5.39% | ▲14.86% |
10位 | 一般消費財 | ▲11.32% | ▲21.24% |
11位 | 不動産 | ▲21.43% | ▲24.1% |
S&P500は▲0.41%ほど下落しとるな
下落した2022年を象徴するかのように、半数以上のセクターが1年間で下落しています。
とはいえ、2023年はリカバリーしていますので、全てのセクターでパフォーマンスをアップさせています。
それでもまだ2セクターは2桁の下落をしていますね。
おすすめのセクターETF11銘柄とチャート比較
セクター別のパフォーマンス比較するのに、各セクターの代表的なETFで比較したいと思います。
筆者の独断と偏見でおすすめのセクターETFを紹介していきます。
おすすめのセクターETF11銘柄
おすすめのセクターETFは以下の11銘柄ですが、直近1ヶ月と1年のリターンと共に紹介していきます。
購入を推奨するものではないから
投資するなら自己責任よ!
セクターによって
こんなにリターンの差があるんやな
セクター名 | おすすめETF | 1ヶ月リターン | 1年リターン |
---|---|---|---|
情報技術セクター | VGT | ▲0.29% | +2.97% |
ヘルスケアセクター | VHT | +3.05% | +2.92% |
一般消費財セクター | VCR | ▲0.75% | ▲8.76% |
通信セクター | XLC | +3.33% | ▲1.30% |
金融セクター | VFH | +2.17% | ▲5.60% |
資本財セクター | XLI | ▲1.17% | +4.89% |
生活必需品セクター | VDC | +3.62% | +1.33% |
公益事業セクター | VPU | +1.50% | ▲2.21% |
素材セクター | XLB | ▲0.14% | ▲4.98% |
不動産セクター | XLRE | +0.99% | ▲16.83% |
エネルギーセクター | XLE | +2.78% | +11.50% |
これまで大きく変動していた1年リターンは上昇、下落ともに収束しています。
エネルギーセクターのプラスは11%にまで縮小して、2桁マイナスも不動産セクターのみとなっています。
特に生活必需品セクターやヘルスケアセクターなど、これまで軟調だったディフェンシブセクターの上昇幅が拡大していることが特徴的です。
一方で、年初来で好調だった情報技術セクターと一般消費財セクターは、1ヶ月のリターンはマイナスとなってしまいました。
ちなみにVOOの1年リターンは+0.25%よ!
5セクターがS&P500の
リターンを超えとるな
こちらのセクター別おすすめETFは『まとめ記事』がありますので、リンクを貼っておきます。
セクターETF比較チャート
おすすめのセクターETFの直近1ヶ月の比較チャートを見ていきます。
わかりにくいわ!
ちょっと比べるのは無理があったわね!
4月には大きな変動がなかった米国市場ですが、ディフェンシブセクターの上昇が目立ちはじめています。
生活必需品セクターETFのVDC、ヘルスケアセクターETFのVHT、エネルギーセクターETFのXLEといったETFが大きな上昇となっています。
ディフェンシブセクターの
上昇がはじまったな
米国株4月のセクター別パフォーマンス まとめ
米国株4月のセクター別パフォーマンスをまとめます。
2023年4月にはわずかに上昇した米国市場ですが、5月にも上昇できるとは限りません。
くすぶる金融不安だけではなく、未だ下がりきらないインフレを背景に景気後退懸念は深まっています。
今年の相場をけん引してきたハイテクセクターの上昇が鈍化する今、ディフェンシブセクターの上昇が期待されます。
とはいえ、どのセクターが上昇するのかはプロの投資家にも予想することは難しいことです。
本記事の予想は、過去に見る一般論と筆者の独断によるものですので、投資は自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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