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こんにちは!
セクターローテーションを感じている
『ここ屋』よ!
年明けからの下落を取り戻しつつある2022年の米国市場ですが、まだまだ安心できない不透明な相場が続いています。
ロシアのウクライナへの侵攻は織り込み済みと言えども、コモディティ価格の上昇によりインフレに対して大きな影響を与えています。
長期金利が上昇するも逆イールドカーブの発生でリセッション入りが心配されていますが、暴落を回避できるセクターはあるのでしょうか?
そこで今回の記事では、【2022年3月】米国株セクター別パフォーマンスを解説していきたいと思います。
【2022年3月】米国株セクター別パフォーマンス
米国に上場する5,000以上の株を大きく分類すると、11セクターに分かれます。
それぞれのセクターが、どのようなパフォーマンスを出しているのかを確認していきましょう。
【1ヶ月(3月)】セクター別パフォーマンス
直近1ヶ月(2022年3月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
直近1ヶ月は11セクターがプラスリターンになるというリスクオン相場でした。
特に強かったのが公益事業セクター、素材セクター、不動産セクター、エネルギーセクターですが、下落が限定的だった生活必需品セクターや金融セクターが小幅上昇にとどまりました。
インフレが意識されたパフォーマンスね!
直近1ヶ月は11セクターのうち、11セクターがプラスで、マイナスのセクターはありませんでした。
【6ヶ月(2021年10月~2022年3月)】セクター別パフォーマンス
次に、直近6ヶ月のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
やはりエネルギーセクターが大きなプラスリターンですが、素材セクター、公益事業セクターなども2桁リターンを出しています。
半年前にエネルギーセクターに集中投資していた人は大きく利益を出せていますが、この2週間くらいはエネルギー株の停滞が見られます。
まだエネルギー価格は上昇しそうやけどな
ここでは生活必需品セクターや一般消費財セクター、ヘルスケアセクターはマイナスリターンですが、11セクター中8セクターがプラスのパフォーマンスを出しています。
【1年(2021年4月~2022年3月)】セクター別パフォーマンス
2021年4月から2022年3月までの1年間のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
S&P500指数(+17%)をアウトパフォームしているのはエネルギーセクターのみです。
エネルギーセクターのひとり勝ちやんか
2番手のハイテクセクターも、1年で見ると指数を下回るといった偏った相場でしたので、やはり指数が優秀だったことを再認識させられます。
【年初来(2022年1月~2022年3月)】セクター別パフォーマンス
次に、2022年1月から2022年3月までの年初来のセクター別パフォーマンスを見ていきます。
先月まではエネルギーセクターのみがプラスリターンでしたが、素材セクターが巻き返してきているのが特徴的です。
11セクター中4セクターがプラスですが、5セクターがマイナスであることを考慮すると、やはり簡単な相場環境ではないようです。
おすすめのセクターETF11銘柄とチャート比較
セクター別のパフォーマンス比較するのに、各セクターの代表的なETFで比較したいと思います。
筆者の独断と偏見で、おすすめのセクターETFを紹介していきます。
おすすめのセクターETF11銘柄
おすすめのセクターETFは以下の11銘柄です。直近1年のリターンと共に紹介していきます。
購入を推奨するものではないから
投資するなら自己責任よ!
セクター名 | おすすめETF | 1年リターン |
---|---|---|
情報技術セクター | VGT | 18.20% |
ヘルスケアセクター | VHT | 13.05% |
一般消費財セクター | VCR | 10.20% |
通信セクター | XLC | -3.21% |
金融セクター | VFH | 14.37% |
資本財セクター | XLI | 6.96% |
生活必需品セクター | VDC | 11.48% |
公益事業セクター | VPU | 17.75% |
素材セクター | XLB | 13.52% |
不動産セクター | XLRE | 22.78% |
エネルギーセクター | XLE | 60.70% |
セクターによって
こんなにリターンの差があるんやな
ちなみにS&P500の1年リターンは+17%よ!
こちらのセクター別おすすめETFは『まとめ記事』がありますので、リンクを貼っておきます。
セクターETF比較チャート
おすすめのセクターETFの直近1ヶ月の比較チャートを見ていきます。
わかりにくいわ!
11セクターを同時に比較するのは
無理があったわね!
直近1ヶ月でもっともパフォーマンスが良いのが素材セクターETFのXLBで、+10.0%の上昇をしています。一方で、生活必需品セクターETFのVDCがもっともリターンは小さく+2.2%でした。
やはりインフレによりモノの価格が上昇する局面では、素材セクターのパフォーマンスが良くなります。
エネルギーセクターだけが
上昇する局面は終了したわね!
景気後退局面に強いイメージのディフェンシブセクターが、軟調であることには注目したいところです。
インフレ局面で強いセクターはどれ?
歴史的な高インフレが続く米国市場ですが、利上げが開始されるもすぐに効果が出るとは考えにくい状況です。
インフレが高止まる中でも成長するセクターを予想するのであれば、現在の上昇セクターが有力と言えそうです。
・素材セクター
・公益事業セクター
・不動産セクター
・エネルギーセクター
素材、公益事業、不動産は一見すると地味なセクターですが、インフレ下でも底堅い値動きが予想されます。
すでに高騰しているエネルギーセクターに関しては、投機熱が冷める前にエントリーしてしまうと、一段下への下落の可能性があるので注意が必要です。
セクターローテーションね!
現在の米国市場は『景気は強い』『金利が高い』状況にあります。
リセッション入りしたら
生活必需品セクターや
ヘルスケアセクターにも注目やな
2021年のセクター別パフォーマンスは
参考程度に2021年のセクター別パフォーマンスも確認しておきましょう。(2021.12.25調査時)
1 | エネルギーセクター | 36.5% |
2 | 情報技術セクター | 26.9% |
3 | 不動産セクター | 24.9% |
4 | 通信セクター | 22.5% |
5 | 金融セクター | 21.1% |
6 | 資本財セクター | 18.2% |
7 | 素材セクター | 12.8% |
8 | ヘルスケアセクター | 12.7% |
9 | 公益事業セクター | 8.2% |
10 | 一般消費財セクター | 6.4% |
11 | 生活必需品セクター | 4.5% |
2021年は、年間を通してエネルギーセクターがもっともパフォーマンスが良く、次いで情報技術セクターが強い実績を残しました。
一方で、生活必需品セクターや一般消費財セクター、公益事業セクターは1桁成長と低迷していました。
暴落に強いセクターはどれ?
今後、米国市場へ最も大きな影響をあたえる要因は『長期金利の上昇』と『リセッション』です。
債券利回りの長短金利差を示すイールドカーブのフラットニングが進み、とうとう2年、10年の金利差が逆転する場面もありました。
逆イールドカーブが発生すると、半年からから2年後にはリセッション(景気後退局面)入りすると言われています。
過去がそうだったわね!
リセッション時には株式市場の暴落が予想されますが、暴落を回避できるセクターはあるのでしょうか?
回避はできずとも下落の小さいセクター
残念ながら市場全体が暴落する局面で、下落を回避できるセクターはありません。
ないんかい
下落が限定的で回復の速い
セクターはあるわよ!
リーマンショック時に指数平均(S&P500)は▲50%以上の下落をしましたが、比較的下落が小さかったセクターは以下の3セクターでした。
・生活必需品セクター(VDC)…▲35%
・ヘルスケアセクター(VHT)…▲39%
・公益事業セクター(VPU)…▲45%
逆に言うと上記3セクター以外は指数以上に下落をしています。
暴落から回復の速いセクター
暴落局面は避けられないとしても、回復の速いセクターに投資していれば少しは安心できそうです。
こちらもリーマンショック時の暴落を参考に検証していきます。
暴落の大底から指数よりも早い回復を見せたのが、以下の4セクターでした。
・生活必需品セクター(VDC)
・ヘルスケアセクター(VHT)
・情報技術セクター(VGT)
・一般消費財セクター(VCR)
暴落時に強いセクター
リセッション局面で下落が小さく、回復の速いセクターが暴落に強いセクターと言えるでしょう。
上記の2つの検証により、生活必需品セクターとヘルスケアセクターが暴落に強いセクターと言えそうです。
直近のパフォーマンスはイマイチな2セクターですが、ここからリセッション入りを予想するのであれば、今のうちに参入しておくと投資妙味があると言えそうです。
米国株セクター別パフォーマンスまとめ
米国株セクター別パフォーマンスをまとめます。
どのセクターが上昇するのかは、プロの投資家にも予想することは難しいと言われています。
本記事の予想は、過去に見る一般論と筆者の独断によるものですので、投資は自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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