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こんにちは!
資産形成終盤には高配当株投資も
視野に入れている『ここ屋』よ!
投資における収益には、インカムゲイン(配当金)とキャピタルゲイン(売却益)の2つに分かれます。どちらが良いというワケでもありませんが、投資の目的や好みによって現在でも2極化しています。
トータルリターンや税金効率を考えると、キャピタルゲイン目的の投資の方が資産を大きくするといった傾向にありますが、定期的なキャッシュフローが欲しい人にとっては高配当株投資は根強い人気があります。
米国ETFの中には、高配当ETFと呼ばれる人気商品があり、VYMやSPYD、HDVなどを取り上げる配信者も多いですね。かく言う筆者も以前、記事にしたことがあります。
安定した値上がりと配当金が期待できることで人気のVYMですが、その年間利回りは3%前後と高配当ETFの鳴りを潜めています。
そんな中、超高配当ETFと呼ばれる銘柄があることを知っていますか?
近年、その配当率から注目を集めている『QYLD』です。
あこがれの不労所得を得たいと考える人にとっては、気になる存在ではないでしょうか?
そこで今回の記事では、QYLD【超高配当ETF】グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETFについて解説していきたいと思います。
QYLD【超高配当ETF】グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF
超高配当ETFのQYLDがどんな銘柄なのかを紐解いていきますが、『カバード・コール』については後ほど解説しますので、まずは概要やリターンなんかを見ていきましょう。
わかりやすくするために、NASDAQ100指数に連動するQQQと比較していきます。
【超高配当ETF】QYLD概要
超高配当ETFのQYLDとQQQの概要比較をしてみます。
ティッカー | QYLD | QQQ |
---|---|---|
運用会社 | Global X | インベスコ |
名称 | Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF | Invesco QQQ Trust Series 1 |
設定日 | 2013/12/12 | 1999/03/10 |
純資産総額 | $8.161B | $292.427B |
ベンチマーク | CBOE NASDAQ 100 BuyWrite V2 Index | NASDAQ 100 Index |
経費率 | 0.61% | 0.20% |
配当利回り | 12.17% | 0.56% |
QYLDの配当利回りは12.17%もあり超高配当ETFと言われる所以です。
配当金12.17%ってなんや!
【超高配当ETF】QYLD過去リターン
次に超高配当ETFのQYLDとQQQの過去リターンを比較してみましょう。
ティッカー | QYLD | QQQ |
---|---|---|
1年リターン | 21.16% | 37.49% |
3年リターン | 4.63% | 8.66% |
5年リターン | 7.23% | 20.40% |
QQQはキャピタルゲインに特化しているためものすごいリターンを叩き出していますね。
一方のQYLDはインカムゲインに特化しているためQQQには及びませんが、それなりのリターンを出せています。
配当込みのトータルリターンよ!
【超高配当ETF】QYLD上位組入れ銘柄
それでは次にQYLDとQQQの上位組入れ銘柄を比較してみましょう。
QYLD | QQQ |
---|---|
AAPL (アップル) | AAPL (アップル) |
NVDA (エヌビディア) | MSFT (マイクロソフト) |
MSFT (マイクロソフト) | MSFT (マイクロソフト) |
AVGO (ブロードコム) | AMZN (アマゾン・ドット・コム) |
META (メタ・プラットフォームズ) | AVGO (ブロードコム) |
AMZN (アマゾン・ドット・コム) | META (メタ・プラットフォームズ) |
TSLA (テスラ) | TSLA (テスラ) |
GOOGL (アルファベット) | COST (コストコ) |
ハイもちろん同じや
【超高配当ETF】QYLD過去チャート
QYLDとQQQの過去チャート(直近5年)を比較してみましょう。
QQQ(青)は+145%と爆上げしてるのに対して、QYLD(赤)は▲22%も下落しています。
まあそうなるわな
先ほどのトータルリターンは配当込みでしたが、株価チャートで見るとQYLDはマイナスなんですね。
QYLDの配当利回りの推移
気になるQYLDの配当利回りの推移を見ていきましょう。
年度 | 配当金 | 配当率 |
---|---|---|
2023年 | $2.042 | 12.84% |
2022年 | $2.188 | 9.86% |
2021年 | $2.851 | 12.14% |
2020年 | $2.545 | 10.78% |
2019年 | $2.323 | 10.90% |
2018年 | $2.650 | 10.80% |
2017年 | $1.885 | 8.44% |
2016年 | $2.044 | 8.73% |
2015年 | $2.204 | 9.18% |
2014年 | $2.579 | 10.10% |
平均するとちょうど10%といったところですが、高配当ETFとしては申し分のない配当利回りですね。
QYLDの特徴は『カバード・コール戦略』
QYLDの特徴は何と言ってもカバード・コール戦略にあります。
カバード・コール戦略ってなんや
ちょっと複雑なシステムだから
簡単に説明していくわね!
実際には、オプション取引を利用して原資産のコールオプションの売りオプションをとっています。
意味はよくわからんが
プレミアムとして配当金をもらうんか
でも株価の値上がりは放棄するんやな
システムは複雑だけど結果として
多額の配当金がもらえるのよ!
・保有資産の価格推移に関わらず、オプションプレミアム(配当金)を得ることができる。
・保有資産が下落すると損失は発生するものの、受け取っているプレミアムで損失を軽減できる。
・元指数などが大きく値下がりしても、原資産の値下がりは限定的。
・保有資産の値上がりに対する利益が限定的になる。
(権利行使価格を超える値上がりを享受することはできない)
QYLDに置き換えてみると、QQQが大きく値上がりしてもQYLDそのものの価格の上昇は限定的になります。
さっきの比較チャートでも
その差は歴然ね!
QYLDへの投資に向いている人は
QYLDとQQQを比較してみると、インカムゲイン(配当金)とキャピタルゲイン(売却益)を合わせたトータルリターンでみれば、現在のところQQQがアウトパフォームしています。
結果的にはQQQを買っていた場合の方が資産を大きくすることになりますが、QYLDへの投資が向いている人とはどんな人なんでしょうか。
資産形成の初期段階ではQQQがおすすめ
資産形成の初期段階であれば、配当金再投資を含んだ複利効果を狙うことが望ましいでしょう。
QQQはもともと配当金の少ない設定になっていますが、配当金の受け取りには課税されることから再投資効率が悪いとされています。
特に米国ETFともなると、外国税(現地税)の10%が先にかかってきてしまうため、さらに効率は落ちてしまいます。(確定申告で外国税額控除を利用すれば、外国税の一部は戻ってきます)
現在の資産を最大限に増やしたいと思っているのなら、QYLDではなくQQQに投資する方が目的に合っていると言えそうです。
定期的なキャッシュフローが欲しいならQYLDが向いている
すでに資産形成の終盤であるならば、定期的なキャッシュフローを望む段階かも知れません。高配当株投資をしている人にとって見れば年利10%以上の配当金ってスゴく魅力的ですよね。
また、株式の売却による資産の取り崩しが苦手と感じる人にも、QYLDは持ってこいの投資先かも知れません。
暴落時の資産が減るのに耐えられない人にも向いている
QYLDは値動きが小さいことから、ドローダウン(下落率)が小さいとも言えます。
2013年の設定来の最大ドローダウンは、コロナショックの▼17%であることから資産の目減りに耐えられないといった人にも向いていると言えそうです。
QYLDのリスクも知っておこう
QYLDにも当然リスクが存在します。
一般的な高配当株ですら『7%を超えたら危険』と言われるくらいですから、配当金が10%を超えるQYLDであれば、それ以上にリスクが高いはずですよね。
まあ、リスクと言っても当然のことなんですが、QQQが低迷する時期が来たらQYLDの配当金も大きく減配されるってことですかね。
QYLDもQQQのどちらにしても、NASDAQ100を信じられるかどうかってところです。
QYLD【超高配当ETF】グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETFまとめ
QYLD【超高配当ETF】グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETFをまとめます。
カバード・コール戦略は、指数が上昇しなければ配当利回りも下がるといったリスクがあります。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
S&P500のカバード・コール戦略のXYLDについては、こちらで詳しく解説しています。
米国ETFに興味がある人は、まとめ記事がありますので参考にしてみて下さい。
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