クリックでブログランキングの応援をしてください
こんにちは!インデックス投資は
投資信託を利用している『ここ屋』よ!
2023年も好調な米国株式でしたが、この相場がいつまで続くか心配している投資家も多いのではないでしょうか?
政策金利の引き下げが予想される2024年においても、保有資産が増えてくれるとは限りませんよね。
そんな立ち回りの難しい2024年は、やはり分散投資の効いた米国ETFのVT、VTI、VOO、QQQあたりが人気を博しています。
米国ETFは投資信託に比べ、経費が安く人気の投資先です。
しかし、これら米国ETFへの投資は、投資初心者にとって本当にお得なのでしょうか?
この記事では、筆者がおすすめしない理由を5つあげて、それぞれ解説していきます。
投資初心者にVT・VTI・VOO・QQQをおすすめしない理由
投資初心者にVT・VTI・VOO・QQQをおすすめしない理由を解説しますが、これらのETFが優秀な投資先であることは、疑う余地がありません。
それを否定するわけやないんやな
ではなぜ、これら米国ETFをおすすめしないのかは、以下の5つが理由となります。
それでは、ひとつずつ理由を解説していきます。
1,実は手数料が高くつくから
米国ETFは、投資信託に比べ手数料が安いことは、みなさんもご存じの通りです。
その中でも、VT・VTI・VOO・QQQに関しては、特に安いETFです。
しかし、海外ETFに投資する場合には、他にも様々な手数料がかかります。
かかる手数料の種類は、以下の通りです。
ETF経費
ETF経費は、ETFの運用会社(ブラックロックやバンガードなど)に支払う年間コストのことで、それぞれのETFによって経費率が異なります。
ETFの経費は、投資信託の信託報酬よりも安いことは事実ですが、VT・VTI・VOO・QQQの経費率は以下の通りです。
【VT】・・・0.08%
【VTI】・・・0.03%
【VOO】・・・0.03%
【QQQ】・・・0.20%
どれも格安やないかい
買付手数料
買付手数料とは、取引をする証券会社(SBI証券や楽天証券など)に支払う手数料のことです。
しかしこの買付手数料についても、近年ではどんどん安くなっており、楽天証券では以下の通りです。
2.22米ドル以下・・・0円
2.22から4,444.45ドルまで・・・約定代金の0.495%
4,444.45超え・・・一律22米ドル
ほとんどが50万円以下の投資やから
0.495%はかかるんやな
しかし、SBI証券では2020年5月より、VT・VTI・VOOに関しては買付手数料が無料となりました。
為替手数料
米国ETFの経費と買付手数料については安いのですが、今回注目したのは購入時の為替手数料が高い点です。
為替手数料とは、米ドル商品を購入する際に、日本円から米ドルに転換する手数料のことです。
手数料の安いネット証券でも1米ドルあたり、片道25銭(往復50銭)がかかってきます。
ちなみに、住信SBIネット銀行でドル転すると、片道4銭にできる裏技があります。
少しお得なドル転については、別の記事で紹介しています。
2,分配金の再投資効率が悪いから
米国ETFは、それぞれに分配金が設定されており、年に数回の配当があります。
しかし、この分配金は年間数パーセントであり、これを再投資しようとしても、1株数万円するETFを購入しようとすると、数百万円投資してやっと1株が購入できる程度です。
例えば、VOOの分配金は1.65%(2024.1現在)です。
そして現在のVOOの価格は430ドルです。
これを年間1株再投資するためには、500万円以上の投資をしていなければなりません。
さらに、この分配金は海外税の10%と国内税の20.315%を引かれた上で、再投資に回すことからおよそ28%分の再投資効率が落ちます。
また、再投資をする場合は、米ドルで出た分配金を手動で買付をする必要があります。
自分で再投資することは
ほとんどしないやろうな
これでは長期投資に欠かせない、複利の力を利用できません。
3,購入タイミングが難しいから
米国ETFを購入するのは、自分で買付をする必要があります。
実際の価格を見ながらの買付は、購入のタイミングを惑わせます。
価格が上昇している時は割高と感じてしまい、
価格が下落していると、もっと下がるのはないかと期待してしまいます。
実際に自分で買付するのは、投資初心者が思っている以上に難しいものです。
しかし、SBI証券では米国ETFの自動買付設定ができるサービスがあります。
SBI証券は、米国ETFを自動買付できるネット証券です。
4,ドルコスト平均法が使えないから
ドルコスト平均法とは、定期的に定額で購入することで、高い時には少なく、安い時にはたくさん購入する方法です。
ドルコスト平均法により、1株当たりの購入単価を安くできるようにする、お得な購入方法です。
しかし米国ETFの場合、1株当たりの価格が高いことから、このドルコスト平均法を利用するのは困難なのです。
SBI証券では自動買付サービスがあるとお伝えしましたが、
例えば、VOOに毎月10万円積立投資しようとしても、現在の価格は380ドルふきんのため、2株しか購入できません。
ドルコスト平均法を効率的に利用しようとしたら、毎月50万円以上といった高額の定額買付をする必要があります。
投資初心者には無理な話やな
5,為替リスクがあるから
為替リスクとは、為替によって変動する日本円と外貨との差額により、購入時よりも安い日本円しか手に入らないことを指します。
1ドル120円の時に1,000ドル分のETFを購入したとします。
この時は日本円で120,000の支払いです。
このETFの価格が10%値上がったとして売却する際に、1ドル100円になっていたら、
1,100ドルx100円=110,000円となり、株価は上昇したのに日本円では損をしてしまうこととなります。(手数料や税金は考慮していません)
逆もまた然りで、もちろん得をすることもあります。
ETFを売却しても米ドルで保有し、円安になったら日本円に転換する対処方法もあります。
しかし、ETFを売却する時は日本円で使用したい時なのではないでしょうか?
いつ円安になるともわからんのに
ずっとドルで保有するのも辛いな
米国株アプリmoomooなら株価変動の要因を詳しく知ることができます。
今なら無料で口座開設すると、人気の米国株がもらえるキャンペーンをやっています。
取引口座を開けば
24時間取引も可能なの!
VT・VTI・VOO・QQQを投資信託で運用した場合
VT・VTI・VOO・QQQと同じベンチマークに投資信託で運用した場合、先ほどのおすすめしない5つの理由はどうなるでしょうか?
筆者的には、全て解決してしまうと考えていますが、ひとつずつ簡単に比較解説していきます。
1,投資信託なら実は手数料がそれほど高くない
投資信託にかかる手数料を確認してみましょう。
証券会社や投資商品にもよりますが、おすすめのネット証券や優良な商品であれば、ほとんどが買付手数料は無料です。
もちろん為替手数料はかかりません。
信託報酬は商品によって変わりますが、現在では0.1%を切る商品なども出ています。
無駄な手数料を支払わないためにも、証券会社はネット証券をおすすめします。
2,投資信託なら配当金の再投資効率が良い
投資信託の配当金再投資に関しては、買付時に『受取り』か『再投資』かを選択することができます。
再投資を選択することで、配当金に税金がかかることなく該当銘柄に再投資できるため、ETFに比べ効率が良い上に、自動的に複利の力を存分に発揮することができます。
3,投資信託なら購入タイミングを気にしなくていい
投資信託はもちろん定期買付が可能で、毎日、毎週、毎月などの設定ができます。
また、口数での購入になるため、日本円で設定したピッタリの金額で購入が可能です。
さらに、投資信託は1日に1回しか評価額の変更がされないことや、購入から約定、受け渡しまで数日かかることから、購入時の価格を気にすることなく積立投資ができます。
気にしても仕方あらへんもんな
4,投資信託ならドルコスト平均法が最大活用できる
投資信託であれば、定額設定していればその金額での購入となるのでドルコスト平均法を利用できます。
5,投資信託なら為替リスクはない
もちろん為替リスクはありません。
為替の変動で、損しない代わりに得もしませんが、投資目的に合わせた出口戦略が容易になります。
VT・VTI・VOO・QQQおすすめの投資信託
米国ETFであるVT・VTI・VOO・QQQに対して、投資信託であれば同じベンチマークに投資することができます。
その中でも信託報酬の安い、おすすめの銘柄を紹介します。
ベンチマーク | 投資信託 | 信託報酬 | 米国ETF | 経費率 |
---|---|---|---|---|
全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式 | 0.05775% | VT | 0.08% |
全米株式 | SBI・V・VTI (全米株式) | 0.0938% | VTI | 0.03% |
S&P500 | SBI・V・ S&P500 インデックスファンド | 0.0938% | VOO | 0.03% |
NASDAQ100 | ニッセイ NASDAQ100 | 0.2035% | QQQ | 0.20% |
上記投資信託であれば、購入手数料は全て無料です。
S&P500の投資信託のSBIバンガードはSBI証券でしか購入できないため、他の証券会社で購入する際は、eMAXIS Slim全米株式(S&P500)がおすすめです。信託報酬も0.0968%と、ほぼ変わりません。
もちろん、米国ETFの安さには劣りますが、その他の経費がかからないことを考慮すれば、十分比較対象になり得ると考えられます。
なお、2021年6月29日より販売開始の『SBI・V・VTI』に関しては、『楽天VTI』よりも信託報酬が安いため(0.0938%)、今後は『SBI・V・VTI』に切り替えていく予定です。
ちなみに、eMAXIS NASDAQ100の信託報酬0.44%が、どうしても高くて気になる人は、東証のETFであるMAXISナスダック100上場投信(2631)がおすすめです。経費率の差はQQQが0.20%に対して、2631は0.22%で、その差はわずか0.02%です。ドルコスト平均法の利用や配当金再投資などは難しいですが、為替手数料が不要な上に為替リスクを気にしなくていいメリットは大きいと思います。
投資初心者にVT・VTI・VOO・QQQをおすすめしない理由まとめ
投資初心者にVT・VTI・VOO・QQQをおすすめしない理由は以下の5つ
上記理由を投資信託で解決させると
VT・VTI・VOO・QQQに投資できる、おすすめの投資信託は
VT・VTI・VOO・QQQは間違いなく素晴らしいETFです。
本記事では、上記4銘柄を否定するものではありません。
しかし、投資初心者にとっては分散・長期・積立投資ができ、複利やドルコスト平均法を利用した『ほったらかし投資』のできる投資信託をおすすめします。
実際に筆者は、S&P500にはeMAXIS Slim全米株式(S&P500)とSBI・V・S&P500、VTI(全米株式)には楽天VTIと新規にSBI・V・VTI、NASDAQ100にはeMAXIS NASDAQ100でインデックス投資しています。
また、米国ETFについても、投資先としては最適と考えております。
まずは、投資初心者のうちはコアとなるインデックス投資を投資信託で形成し、通貨の分散にもなる米国ETFは、投資信託で購入できないベンチマークに投資する手法をおすすめします。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
他にもお得情報がいっぱいですので
別の記事も読んでみてね!
kindleから書籍を出版しました。良かったら手に取ってみて下さい。
おかげさまで好評いただいています。低価格に抑えておりますので値上がりする前にお手に取ってください。
SBI証券の『クレカ積立』でお得にポイントがもらえるサービス
SBI証券『クレカ積立』について詳しくはこちら
通常の申し込みページよりもお得な『最大10,000円+10%の紹介特典』がもらえるURL
コメント