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2024年からのNISAでは
何を買うかだいたい決めている
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!
2024年からはNISA制度が改正され、われわれ個人投資家にはとても嬉しいニュースとなりました。
特に非課税期間が恒久化されたことで、何に投資をするかの選択肢が増えました。
特に連続増配している高配当米国株に投資をすることで、投資資産を減らすことなく配当金をもらい続けるといった方法が注目を集めています。
しかし、この投資手法には大きな落とし穴があるため、この記事を読んでいるみなさんには注意して欲しいと考えます。
そこで今回の記事では【2024年から何を買う?】新NISAで米国高配当株を買ってはいけない2つの理由について解説していきたいと思います。
記事の後半では新NISAで
何を買うべきかの解説をしとるで
新NISAで米国高配当株を買ってはいけない2つの理由
ではさっそく、新NISAで米国高配当株を買ってはいけない2つの理由を解説していきます。
◆外国税は非課税にならない
◆配当金再投資が不利になる
外国税は非課税にならない
ひとつ目の理由として、外国税が非課税にならないことです。
NISA制度は日本における非課税制度ですから、米国などの外国においての税制には適応していません。
新NISAでも外国税は課される
日本から米国株に投資した場合、配当金が出された時点で現地税(外国税)が課されます。その後さらに日本において国内税か課されます。
NISA制度で米国株に投資した場合は、この配当金に対して国内税は非課税になりますが現地税(外国税)は非課税になりません。
2重課税の控除が利用できない
特定口座や一般口座で外国株に投資したときに得ることができた配当金に対して、現地税(外国税)と国内税が課された場合は2重課税となるため、外国税額控除が適応されます。
この場合は確定申告をすることで、外国税の一部について控除を受けることができます。
しかし、NISA口座で外国株に投資した場合は、国内税が非課税となるため2重課税の控除を受けることができなくなります。
米国の場合は現地税10%が課税されるわ!
せっかくの非課税制度なのにもったいないな
配当金再投資が不利になる
もうひとつの理由として、配当金再投資が不利になるということです。
配当金再投資は長期投資において、資産を最大化するのに不可欠な複利の効果を最大化してくれます。
生涯投資枠が減る
NISA口座で米国高配当株に投資した場合でも、外国税が課されたとしても配当金は受け取れます。
その後、配当金を再投資するのであれば特定口座などの課税口座で運用するか、再び非課税運用できるNISA口座で再投資することもできます。
しかし、NISA口座に配当金を再投資する場合は、NISAの生涯投資枠を利用する必要があります。
2024年からはじまる新NISAでは、米国高配当株にも投資できる『成長投資枠』は生涯で1,200万円と上限が決められています。
また、成長枠への投資は年間240万円を上限とされていますから、投資効率が落ちると考えられます。
複利運用ができない
米国高配当株で得た配当金を再投資しなかった場合、複利運用ができなくなります。
複利の効果は長期投資において大きなエンジンとなります。
20世紀最大の物理学者とも言われるアルベルト・アインシュタインが「人類最大の発明」「宇宙で最も偉大な力」と呼んだのがこの複利効果です。
配当金再投資をしないとパフォーマンスが落ちる
長期投資において、配当金を再投資するかしないかではパフォーマンスに大きな差が出ます。
特に資産を最大化したいのであれば、配当金の再投資はマストとなります。
高配当で有名なベライゾンやな
2万ドルと言えば2024年からはじまる新NISAにおいて、成長投資枠の年間限度額の240万円と同じくらいと考えられます。
1枚目のグラフは配当金を再投資した場合のバックテストの結果です。
・最終残高…$127,597
(14,951,640円)
・年率…6.37%
次のグラフは配当金を再投資しなかった場合のバックテストの結果です。
・最終残高…$34,194
(4,103,280円)
・年率…1.8%
なんと30年間で1,000万円以上の差となりました。これをNISAの成長投資枠1,200万円を最大限に利用することになれば、5,000万円の差が出ることになります。
もちろん配当金を再投資しなかった場合の配当金は、あなたの手元に残ることとなりますが、あなたの目的は資産の最大化ではありませんか?
2024年からNISA口座で何を買うべきか
2024年からはじまる新NISAで米国高配当株を買ってはいけないとするのであれば、一体何を買えばいいのでしょうか?
あなたがNISAによって資産形成の最大化を目的とするのであれば、どんな投資先を選択すべきかを紹介していきます。
参考やから自己判断で頼むで
分散されたインデックスファンドを軸にする
まずはリスクを最小限に抑えながらもリターンを最大化できる、インデックスファンドを投資の軸とするのが良いでしょう。
特にNISAのように長期投資を前提にアセットを選択するのであれば、株式を中心としたインデックスファンドを差し置いて相応しいものはありません。
もちろん、一部の個別株のリターンに劣後することは考えられますが、30年後の成長企業を見極める能力がある人以外はインデックスファンドをおすすめします。
個別株には倒産(デフォルト)リスクや減配のリスクなどもありますからね。
投資対象は米国を中心とした先進国
NISA口座で投資をするのであれば、インデックスファンドのなかでも米国を中心とした先進国を投資対象としたファンドがおすすめです。
もちろん全世界株式でも問題ありませんが、キャピタルゲインが非課税になるNISAで投資をするのであれば、ある程度のリターンを狙いたいですよね。
資金に余裕がある人であれば、オールカントリーへの投資はNISA口座以外の課税口座でも問題ないと考えます。
投資信託に投資をする
それでは米国を中心としたインデックスファンドに投資をする場合に、ETFを選んでも良いかと考えられますが、そこは投資信託を選択してください。
・配当金を自動再投資してくれる
・年間投資金額をピッタリ調整できる
配当金を自動再投資してくれる
投資信託は購入する時に配当金を自動再投資することを選択できます。
もちろん再投資する配当金には課税されることなく、内部的な再投資のためNISAの限度額に影響はありません。
元本は投資時点の金額であるにもかかわらず、配当金を再投資することで資産を最大化してくれることが投資信託を選ぶもっとも大きな理由となります。
ETFに比べて投資信託の経費は多少高めに設定されていますが、優良な投資信託を選択することでその差は小さくすることができるでしょう。
年間投資金額をピッタリ調整できる
今回のNISAの改正によって、年間投資限度額が『積立投資枠120万円』『成長投資枠240万円』と定められました。
年間で利用できるNISA枠をなるべくきっちり使い切って、資産形成を最短で進めたい人にとってみればピッタリの金額で投資をしたいと思いませんか?
投資信託であれば、1円単位で投資が可能になりますので余すことなく限度額を使うことができます。
株やETFだと単価が決まってるから
ピッタリ利用することはできないわね!
実際にどんな投資信託を購入すればよいのか悩まれている人には、こちらの記事が参考になると思います。
まとめ
【2024年から何を買う?】新NISAで米国高配当株を買ってはいけない2つの理由をまとめます。
本記事は高配当株投資を否定するものではありません。もちろん高配当株投資は個人投資家にも人気で優秀な投資手法ですから、新しいNISAで高配当株を買う人もいるでしょう。
しかし、もしあなたが効率よく資産を最大化したいと考えるのであれば、配当金を自動再投資してくれる投資信託でインデックスファンドを運用するのがもっとも近道であるといえます。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
新NISAがはじまる前にお気に入りの1冊で準備しておきましょう。
新NISAをはじめる前に読んでおきたいおすすめの書籍7選『読者レビュー付き』
他にも新NISAに関する記事を書いていますので、よかったらまとめ記事も読んでみて下さい。
これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。
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