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【大統領選挙後の上昇吹き飛ぶ】関税戦争の終わり見えた?

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市場分析

昨日の米国市場は続落しました。

いよいよ関税戦争がはじまり、報復関税なども発表されはじめています。

関税がディールに使われ、実際には軽減もしくは発動されないのではないかと考えていた淡い期待はかき消されました。

それでもどこかで底を打つと考えていますが、それは昨日ではなかったというだけでしょうね。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ
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記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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3/4 米国市場の値動き

昨日の米国市場は大きく下落しました。

アメリカによる関税が発動されましたが、ひとまず昨日のマーケットを振り返っていきます。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500   …▲1.22%
・ダウ平均  …▲1.55%
・NASDAQ100…▲0.36%

プレマーケットから売られていた相場は、マーケットがオープンしても下落していきました。

その後は急激に回復していきプラスに転じる場面もありましたが、引けにかけて急落していきました。

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また上昇はお預けね!

リッヒ
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ハイパーグロース株はまちまちやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム) …▲7.84%
・COIN(コインベース) …+3.30%
・CRWD(クラウドストライク)…+1.94%
・DDOG(データドッグ) …+2.02%
・DOCS(ドキシミティ ) …▲0.91%
・MQ(マルケタ) …±0%
・U(ユニティ) …+4.30%

10年債利回り(長期金利)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の4.159から4.242に上昇しました。

ドル円はジリジリとドル安に向かっています。

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S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が下落していることが分かります。

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ハイテクがましだったわね!

マグニフィセント7は3銘柄が上昇してGOOGが+2.34%、NVDAは+1.69%と大きく上げています。一方で、4銘柄が下落してTSLAが▲4.43%、METAが▲2.30%と急落しました。

市場全体が弱い中でソフトウェアや半導体には大きく上げた銘柄もあったようです。

昨日大きく上昇した銘柄

・ENPH(エンフェーズ・エナジー)…+9.44%
・SMCI(スーパー・マイクロ・コンピューター)…+8.51%
・WBA(ウォルグリーン)…+5.60%
・ALB(アルビマール)…+3.16%
・FSLR(ファースト・ソーラー)…+2.82%
・WBD(ワーナー・ブラザース)…+2.72%
・AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)…+2.57%
・VST(ビストラ・エナジー)…+2.41%

一方で、金融を中心に大きく下落した銘柄もありました。

昨日大きく下落した銘柄

・BBY(ベスト・バイ)…▲13.30%
・KKR(ケー・ケー・アル・アンド)…▲9.19%
・IP(インターナショナル・ペーパー)…▲7.25%
・SW(スマーフィット・ウェストロック)…▲6.81%
・BA(ボーイング)…▲6.56%
・DAL(デルタ航空)…▲6.43%
・BAC(バンク・オブ・アメリカ)…▲6.34%
・C(シティグループ)…▲6.25%

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち1セクターのみが上昇他10セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・情報技術 …+0.08%
・通信   …▲0.43%
・素材   …▲0.56%
・ヘルスケア…▲0.62%
・エネルギー…▲0.98%
・不動産  …▲1.14%
・公益事業 …▲1.39%
・一般消費財…▲1.47%
・生活必需品…▲1.60%
・資本財  …▲1.87%
・金融   …▲3.05%

情報技術がほんのわずかに上昇していますが、他はすべて下落するリスクオフ相場。

頼みのディフェンシブセクターも売られており、6セクターもが1%を超える大きな下落。

特に金融セクターに関しては3%を超える急落で、これにも関税政策が影響しているようです。

一方で、情報技術や一般消費財、資本財や素材といったセクターは軟調な相場が続きそうです。

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S&P500チャート分析

昨日のS&P500は▲1.22%下落して、終値では5,778に下げています。

2週前から下げはじめたS&P500ですが、昨日もまだ下げ止まりませんでした。

窓を開けての陰線となり、MACDも完全に下落トレンド。

200日移動平均線にもタッチしそうな水準にまで下げていますが、200日を切るようなことになれば2023年11月以来のことになります。

5,800を切り昨年10月の水準にまで下げてしまいましたので、大統領選後の上昇をすべて打ち消す結果となってしまいました。

とはいえ、直近の高値からはまだ▲5.96%の下落ですから、調整局面にも届いてはいません。

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年初来でも▲1.76%に下げたわね!

FEAR&GREEDインデックスは24から20に下げEXTREME FEARのままです。

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

報復関税で関税戦争はじまる

トランプ大統領がカナダとメキシコ、中国への関税発動に踏み切ったことで、世界的な貿易戦争へと発展するリスクが意識され経済成長への懸念が深まりました。

中国に続きカナダも即座に対抗処置をとり、アメリカ、中国、カナダ、メキシコの間で関税戦争が勃発しました。

実はアフターマーケットで関税の軽減に向けた道筋を5日にも発表する可能性があるとの報道が流れたことで、時間外で株価は上昇を始めています。

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底打ちして欲しいわね!

トランプ関税で利下げ観測強まる

すでに軟化しつつある米経済が関税引き上げで打撃を受ける懸念が高まったことで、利下げ観測が高まっています。

少し前までは今年1回の利下げが予想されていましたが、すでに年内3回の利下げが織り込まれています。

トランプ大統領になってからは国の支出を減らして収入を増やす政策が目につきますが、かなり経済にダメージがありますので、そのうち経済へのテコ入れも入ると考えています。

リッヒ
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今は国力を優先しとるな

テスラ中国で2月の出荷半減

テスラは中国の上海工場からの出荷台数が、2月は前年同月比49%減の急減速をしました。

一方で、ライバルのBYDは対照的に前年同月比161%増と大幅な伸びを記録しています。

欧州に続き中国でもシェアを奪われ続けているテスラですが、何か対策はあるのでしょうか。

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復活の起爆剤が欲しいわ!

3月の注目イベントについて

今週から3月になりましたので重要な経済指標をチェックしておきましょう。

3月の注目イベント

・3/ 6 ISM非製造業景気指数
*3/ 7 雇用統計
*3/12 消費者物価指数(CPI)
・3/13 生産者物価指数(PPI)
・3/14 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
・3/17 小売売上高
・3/17 ニューヨーク連銀製造業景気指数
*3/18・19 政策金利決定会合(FOMC)
・3/25 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・3/28 PCEデフレーター
・3/31 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。

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まとめ

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昨日の米国市場のまとめ

【3/4 米国市場の値動き】
・S&P500   …▲1.22%
・ダウ平均  …▲1.55%
・NASDAQ100…▲0.36%
【経済トピックス】
・報復関税で関税戦争はじまる
・トランプ関税で利下げ観測強まる
・テスラ中国で2月の出荷半減

昨日の米国市場は大きく下落したことで、昨年10月大統領選前の水準にまで下げています。

いよいよカナダ、メキシコ、中国といった相手との関税戦争が勃発してしまいましたが、トランプ大統領のディールは成功するのでしょうか。

テクニカル的にもサポートされそうな水準にまで下げていますが、調整局面に突入してしまう可能性もあります。

われわれ個人投資家としてもこの下げ相場で、キャッシュポジションを上げるのか、静観して反転を待つのか、攻撃的に買い増すのか、大きな選択に迫られますね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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