昨日の米国市場は下落しました。
1月の消費者物価指数(CPI)が予想を上振れしたことで、長期金利は上昇して利下げ観測が後退しました。
これに対してトランプ大統領とパウエル議長がコメントしていますが、今後も対立しそうな展開です。
それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

記事後半では重要な経済ニュースや
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Follow @RamTky2/12 米国市場の値動き
昨日の米国市場は下落しました。
インフレ指標の発表がありましたが、ひとまず昨日のマーケットを振り返っていきます。
米主要3指数の値動き

・S&P500 …▲0.27%
・ダウ平均 …▲0.50%
・NASDAQ100…+0.12%
プレマーケットから売られていた相場は、マーケットがオープンすると上昇していきました。
その後も何度か売り戻される場面もありましたが、引けにかけては買い戻されていきました。

それでもかなり戻してくれたわね!

ハイパーグロース株はまちまちやな
・AFRM(アファーム) …▲3.02%
・COIN(コインベース) …+3.00%
・CRWD(クラウドストライク)…+0.69%
・DDOG(データドッグ) …+1.84%
・DOCS(ドキシミティ ) …+0.32%
・MQ(マルケタ) …▲0.80%
・U(ユニティ) …▲0.31%
10年債利回り(長期金利)
昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の4.539から4.627に上昇しました。
ドル円は一気にドル高に反転しました。
S&P500ヒートマップ
昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が下落したことが分かります。

テスラは6日ぶりの反発よ!

マグニフィセント7は3銘柄が上昇。TSLAが+2.44%と久しぶりに大きく上げ、METAが連騰を18日に伸ばしています。一方で、AMZNが▲1.65%、NVDAが▲1.25%と大きく下げています。
広範囲で売られた相場ですが、大きく上昇した銘柄をピックアップしていきます。
・CVS(CVSヘルス)…+14.95%
・GNRC(ジェネラック)…+7.56%
・GILD(ギリアド・サイエンシズ)…+7.46%
・INTC(インテル)…+7.20%
・EW(エドワーズ・ライフサイエンシズ)…+6.92%
・TPR(タペストリー)…+4.63%
・ABNB(エアビーアンドビー)…+4.46%
・PLTR(パランティア)…+4.24%
CVSは決算が好感されて爆上げ。INTCは政府からかなり優遇されています。PLTRはまた急騰しています。
一方で、大きく下落した銘柄もありました。
・WAB(ワブテック)…▲9.06%
・ANET(アリスタネットワークス)…▲6.16%
・WAT(ウォーターズ)…▲5.77%
・SW(スマーフィット・ウエストロック)…▲5.05%
・CF(シーエフ・インダストリーズ)…▲4.58%
・VLO(バレロ・エナジー)…▲4.37%
・BIIB(バイオジェン)…▲4.28%
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セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち2セクターが上昇、9セクターが下落した1日となりました。

・生活必需品…+0.29%
・通信 …+0.15%
・素材 …▲0.01%
・ヘルスケア…▲0.02%
・情報技術 …▲0.08%
・一般消費財…▲0.09%
・公益事業 …▲0.18%
・金融 …▲0.37%
・不動産 …▲0.79%
・資本財 …▲0.90%
・エネルギー…▲2.10%
昨日は生活必需品と通信以外は売られたリスクオフ相場となりました。
特にエネルギーは2%を超える大きな下落でした。
一方で、一般消費財が大きく下げているのは完全にテスラの影響ですね。
トレンドの続きやすいコモディティで利益を出しやすい投資法です。
S&P500チャート分析
昨日のS&P500は▲0.27%下落して、終値では6,051に下げています。
昨年末から方向感が見えないS&P500ですが、昨日も反落しています。
それでも長い下ヒゲをつけてサポートラインで反発していますので、下げたら買われるといった市況にあるようです。
とはいえ、2月の上昇分は吐き出してしまいましたので、下目線の可能性を捨てきれませんね。

好材料が欲しいところね!
FEAR&GREEDインデックスは46から44に下がりNUETRALからFEARに変わりました。
米国市場のトピックス
昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。
CPI上振れで利下げ観測後退
1月の消費者物価指数(CPI)の発表がありましたが、予想を上回ったことでインフレの再燃が示されました。
総合CPIの前月比は2023年8月以来の大きな伸びとなり、上昇分の30%近くが住居費によるものだとのこと。
【総合CPI】
〈前年比〉
・結果…3.0%(予想…2.9%)
・前回…2.9%
〈前月比〉
・結果…0.5%(予想…0.3%)
・前回…0.4%
【コアCPI】
〈前年比〉
・結果…3.3%(予想…3.1%)
・前回…3.2%
〈前月比〉
・結果…0.4%(予想…0.3%)
・前回…0.2%
労働市場はなお強く、関税をはじめとするトランプ政権の政策はインフレ期待を上昇させているため、FRBは年内の利下げを後ズレさせる予想が高まりました。
CPIの結果を受けて債券利回りは上昇、為替はドル高、株式は下落に向かっています。

バッドサプライズだったわね!
市場の利下げ予想は7月まで後ズレしていますね。

それでもトランプ大統領は利下げを要求
トランプ大統領はSNSを通して『関税と歩調を合わせるために金利は引き下げられるべきだ』と述べました。
大統領就任直後にはパウエル議長に文句を言っていましたが、前回のFOMCでは利下げ見送りを黙認していました。
このあとパウエル議長が下院金融委員会公聴会で証言するとわかっていてけん制するあたり、今年もこの二人はバチバチするんでしょうか。

結局圧力かけるんやな
パウエル議長『FRBの仕事はまだ終わっていない』
パウエル議長は前日の上院に続いて昨日は下院での委員会で証言しています。
前日に続いて慎重な姿勢を崩すことはありませんでしたが、CPIを受けてさらに『過剰な反応はしないが当面は景気抑制的な政策を維持したい』と述べました。
パウエル議長はトランプ大統領の発言に関して反応を示すことはなく、『ひとつやふたつの悪いデータに強く反応することはない』と語っています。

基本は大統領をスルーしてるわね!
2月の注目イベントについて
2月もまだ重要な経済指標の発表がありますので、スケジュールをチェックしておきましょう。
・2/13 生産者物価指数(PPI)
・2/14 小売売上高
・2/18 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・2/26 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・2/28 PCEデフレーター
・2/28 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)
今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。
まとめ
kindleから書籍を出版しました。良かったら手に取ってみて下さい。
【2/12 米国市場の値動き】
・S&P500 …▲0.27%
・ダウ平均 …▲0.50%
・NASDAQ100…+0.12%
【経済トピックス】
・CPI上振れで利下げ観測後退
・それでもトランプ大統領は利下げを要求
・パウエル議長『FRBの仕事はまだ終わっていない』
昨日の米国市場は下落しました。
消費者物価指数(CPI)が上ブレたことで、長期金利が急騰、為替はドル高に動き株安に働きました。
インフレ指標発表直後にはもっと大きな下落をしていた株式相場でしたが、下げたら買われるといった圧力に支えられています。
今夜には生産者物価指数(PPI)の発表が控えていますが、これも上ブレるようだとさらなる長期金利の上昇を招くことになりそうです。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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