【高値更新が続く米国市場】どうなる今後の利下げペース

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昨日の米国市場は上昇しました。

9月最後を上昇で締めくくり、月間ベースで見るとS&P500は+2.02%、ダウは+1.85%、Nasdaq100+2.48%はの上昇となりました。

今日から10月になりますが、今月も米国市場にとっては厳しい1ヶ月となりそうです。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

目次が開けます

9/30 米国市場の値動き
米国市場のトピックス
まとめ

9/30 米国市場の値動き

昨日の米国市場は3指数そろって上昇しました。

大きなニュースはありませんでしたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500…+0.42%
・ダウ…+0.04%
・NASDAQ100…+0.26%

プレマーケットから売られていた相場は、マーケットがオープンするとナスダックが一瞬だけ上昇するも、3指数ともに低迷していました。

このまま月末の相場を締めくくるのかと思いきや、引け間際30分くらいで急騰していきました。

ここ

S&P500が強かったわね！

リッヒ

ハイパーグロース株はまちまちやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM（ｱﾌｧｰﾑ）…▲0.83%
・COIN（ｺｲﾝﾍﾞｰｽ）…▲6.83%
・CRWD（ｸﾗｳﾄﾞｽﾄﾗｲｸ）…▲1.89%
・DDOG（ﾃﾞｰﾀﾄﾞｯｸﾞ）…+0.75%
・DOCS（ﾄﾞｷｼﾐﾃｨ）…+1.56%
・MQ（ﾏﾙｹﾀ）…▲1.20%
・U（ﾕﾆﾃｨ）…+0.13%
・UPST（ｱｯﾌﾟｽﾀｰﾄ）…▲2.06%

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の3.751から3.785に上昇しました。

ドル円は石破ショックによる急落からのリバウンドで円安方向に向かっていますが、中期的には円高傾向にあります。

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S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が上昇したことがわかります。

ここ

半導体が低迷しているわね！

マグニフィセント7は６銘柄が上昇、AMZNのみが▲0.87％の下落。AAPLが+2.29％と大きな上昇をしています。

大きく上昇した銘柄は多くありませんでしたが、ピックアップしていきます。

昨日大きく上昇した銘柄

・SOLV（ソルベンタム）…+3.18%
・GNRC（ジェネラック）…+2.61%
・ISRG（ｲﾝﾃｭｲﾃｨﾌﾞ･ｻｰｼﾞｶﾙ）…+2.52%
・CVS（CVSヘルス）…+2.44%
・FDX（フェデックス）…+2.29%
・RMD（レスメド）…+2.14%
・GEV（GEベルノバ）…+2.05%

一方で、大きく下落した銘柄もありDLTR（ダラーツリー）▲3.83%、ULTA（アルタ）▲3.69%、GM（ゼネラルモーターズ）▲3.53%、MU（マイクロン）▲3.53%、DG（ダラーゼネラル）▲3.15%、LULU（ルルレモン）▲3.09%などが下げています。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち9セクターが上昇、2セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・通信…+0.72%
・不動産…+0.49%
・ヘルスケア…+0.46%
・公益事業…+0.34%
・資本財…+0.33%
・情報技術…+0.33%
・エネルギー…+0.31%
・金融…+0.19%
・生活必需品…+0.15%
・一般消費財…▲0.52%
・素材…▲0.76%

通信が比較的大きな上昇となりましたが、他の上げ幅は限定的。

特別な材料で買われたというよりも、月末のポジション調整によって買い戻されただけでしょうか。

素材と一般消費財は比較的大きな下落となりましたが、一般消費財セクターは1ヶ月のパフォーマンスは11セクターのうちトップの+9.18％。次いで強かったのは公益事業の+7.27％でした。

逆に弱かったのがエネルギーの▲3.64％とヘルスケアの▲1.92％でしたが、この2セクターだけがマイナスとなりました。

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S&P500チャート分析

昨日のS&P500は+0.42%上昇して、終値では5,762まで上げています。

先週末には陰線が続いていたS&P500ですが、昨日は上昇したことで高値の更新となりました。

悪材料がない限りは上昇傾向の相場が続いていますが、10月もアノマリー的には強くないので警戒は必要そうです。

特に企業決算発表が始まれば、またボラティリティは高まるかも知れませんね。

ここ

決算発表が重要よ！

FEAR&GREEDインデックスは、68から75に上げてGREEDからEXTREME GREEDに変わりました。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

パウエル議長『利下げは時間と共に』

パウエル議長はエコノミスト協会の年次会合で講演して、時間とともに政策金利を引き下げていくと表明しました。

インフレ率が目標の2％に向かっていることを確信していることを示すとともに、利下げシナリオはあらかじめ決まったものではないと語っています。

パウエル議長の発言を受けて、市場の利下げ予想はわずかにハト寄りになったようです。

失業率が急激に上昇するようだと利下げを急ぐ必要性もあるはずですが、景気が保たれているようなら緩やかな利下げシナリオとなりそうですね。

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ゆっくりの方が株高になりそうね！

グールズビー総裁サプライチェーンへの懸念

シカゴ連銀のグールズビー総裁は、1日から始まる可能性がある東海岸・メキシコ湾岸の港湾ストライキが長引くようだと、サプライチェーンに影響する可能性があると懸念しているとのこと。

ストライキが実現するようだと、物流が麻痺しパンデミック時に起きたサプライチェーンの混乱のように価格や経済全体に影響が及ぶ可能性があります。

今回は人為的なストライキですから、パンデミックのような不可避な状況とは異なります。

個人的にはそこまで心配するような内容ではないと考えています。

リッヒ

インフレは再燃しないで欲しいな

AI半導体のセレビラスがIPO

AIコンピューティング分野のスタートアップ企業のセレブラス・システムズがIPOを申請しました。

同社はエヌビディアへの対抗を目指す新興企業ですので、今後爆発的な上昇の可能性のあるとのことで注目を集めています。

同社のCEOは自社の半導体がAIコンピューティング業界を一変させると述べています。

ここ

IPOも活性化されそうね！

10月の注目イベントについて

今日から10月になりますので、経済指標のスケジュールを確認しておきましょう。

10月の注目イベント

・10/ 1 ISM製造業景気指数
・10/ 3 ISM非製造業景気指数
＊10/ 4 雇用統計
＊10/10 消費者物価指数（CPI）
・10/11 生産者物価指数（PPI）
・10/11 ミシガン大学消費者信頼感指数（速報値）
・10/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・10/17 小売売上高
・10/29 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・10/30 PCEデフレーター
・10/31 シカゴ購買担当者景気指数（PMI）

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。