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【エヌビディアの急落の理由】ハイテク大手に忍び寄る危機

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市場分析

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休日明けの昨日の米国市場は下落しました。

プレマーケットでは大きく上昇していたエヌビディアが、場中で大きく下落して指数を押し下げたようです。

これまで相場をけん引してきたハイテク大手が崩れ落ちるようなことがあると、一気に調整局面を迎えるかも知れません。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ
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記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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6/20 米国市場の値動き

昨日の米国市場はダウだけが上昇しました。

エヌビディアの急落が気になりますが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500…▲0.25%
・ダウ…+0.77%
・NASDAQ100…▲0.79%

プレマーケットから強かったナスダックとS&P500は、マーケットがオープンすると下落していきました。

一方で、ダウは強くナスダックと逆相関のチャートを形成しました。

これまで相場をけん引してきたエヌビディアが+3.5%のスタートダッシュを切ったのですが、その後の急落を見せましたので今後の相場に不安を広げました。

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終わりが始まるかもなの!

リッヒ
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ハイパーグロース株は続落やな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…▲1.28%
・COIN(コインベース)…▲0.39%
・CRWD(クラウドストライク)…▲1.89%
・DDOG(データドッグ)…▲0.36%
・DOCS(ドキシミティ )…▲1.49%
・MQ(マルケタ)…▲0.59%
・U(ユニティ)…▲3.42%
・UPST(アップスタート)…▲1.53%

長期金利(米10年債利回り)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の4.219から4.263に上昇しました。

前日には大きく下落していた長期金利ですが、昨日は再び上昇しました。

景気減速を示唆する経済指標の発表に反応したようです。

リッヒ
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S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が上昇していることがわかります。

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メガテックが弱かったわね!

マグニフィセント7ではNVDAが▲3.54%と急落しておりAAPLが▲2.15%、TSLAも▲1.78%と下げています。一方で、AMZNは+1.80%、GOOGは0.71%と上げています。

半導体はAMD以外は大きく下げており、半導体製造装置も売られています。

相場全体に目を向けるとテクノロジー以外は上昇している銘柄も多く、エネルギーなどには買いが集まっています。

昨日大きく上昇した銘柄

・GILD(ギリアドサイエンシズ)…+8.46%
・ACN(アクセンチュア)…+7.29%
・EPAM(EPAMシステムズ)…+6.78%
・AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセズ)…+4.62%
・CRM(セールスフォース)…+4.31%
・FCX(フリーポートマクモラン)…+3.50%
・NEE(ネクステラエナジー)…+2.87%

一方で、急落した銘柄も多くENPH(エンフェーズ・エナジー)▲8.77%、CMG(チポトレ)▲6.22%、ALB(アルベマール)▲5.68%、QCOM(クアルコム)▲5.12%などが大きく下げています。

他にも半導体やソフトウェアなど、これまで大きく上昇してきた銘柄ほど大きな売りが入りました。

エヌビディアに関してはプレマーケットの+3.5%から終値の▲3.5%まで、1日で7%もの下落をしています。CEOのジェンスン・フアンが自社株を24万株売却していたことが明らかになりました。時価総額世界一の座も、再びマイクロソフトに引き渡してしまいましたね。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち7セクターが上昇4セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・エネルギー…+1.27%
・公益事業…+0.68%
・金融…+0.51%
・通信…+0.5%
・素材…+0.43%
・一般消費財…+0.27%
・ヘルスケア…+0.22%
・生活必需品…▲0.12%
・資本財…▲0.16%
・不動産…▲0.22%
・情報技術…▲1.45%

原油価格上昇に伴いエネルギーセクターが連日買われています。

全体的には買われたセクターの方が多いなかで、情報技術だけが大きく下落しています。

エヌビディアにけん引されてきた情報技術セクターですから、頭が売られれば全体も下がりますよね。

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S&P500チャート分析

昨日のS&P500は▲0.25%の下落して、終値では5,473まで下げています。

6月に入り上昇が続いていたS&P500ですが、昨日は大きめの下落となりました。

RSIも70を超えて買われ過ぎ水準にありましたので、利確売りや機関投資家のポジション調整があったと考えられます。

ここから一気に50日移動平均線に向かって下落を続けるのか、これまで通りの上昇トレンドを継続させるのかはわかりませんが、慌てて逃げるような場面ではなさそうですね。

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市場の環境は悪くないわ!

FEAR&GREEDインデックスは、42から40に下げFEARを深めています。

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

S&P500トップ10以外はガス欠

S&P500は5,500を目前に今年すでに31回も高値を更新していますが、大手ハイテク企業を除くとパフォーマンスは失速しているようです。

直近3ヶ月で時価総額トップ10銘柄の中央値では+17%の急騰をしていますが、他490銘柄は▲1.3%の下落をしているとのこと。(S&P500は+6.3%)

50日移動平均線を上回って取引されている銘柄の割合は、1月で92%、3月は85%、6月現在は47%にまで減少しています。

これが何を意味しているかと言えば、ひとたびハイテク株の急落がはじまってしまうと相場全体に影響があるということですね。

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ドットコムバブルと酷似しているわ!

住宅着工件数が4年ぶりの低水準

5月の米住宅着工件数の発表がありましたが、前月比で5.5%の減少で4年ぶりの低水準となりました。

予想中央値の137万戸を下回り、前月の135万2000戸よりも減少しています。

住宅建設許可件数も減少しており、高金利が長期化する中で借り入れコストが高止まりしていることが要因でしょう。

住宅建設が経済成長を損なわせる可能性があり、住宅件数が増えなければ家賃価格も上昇するといった負のスパイラルに入りそうですね。

リッヒ
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政策金利を下げた方がええんちゃうか

カシュカリ総裁インフレ2%まで1,2年かかる

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレ率を目標の2%へと引き下げるまでには1、2年かかる可能性が高いとの見解を示しました。

政策金利の道筋については、経済情勢に左右されると強調していますが、タカ派で知られるカシュカリ総裁ですから、利下げに対しては当分賛成しなさそうですね。

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ホントに2%まで下がるのかしら?

6月の注目イベントについて

6月も後半に入りましたが、まだまだ重要な経済指標が残されています。

6月の注目イベント

・6/25 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・6/28 PCEデフレーター
・6/28 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。

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まとめ

まとめ

【6/20米国市場の値動き】
・S&P500…▲0.25%
・ダウ…+0.77%
・NASDAQ100…▲0.79%
・長期金利は4.263に上昇
【経済トピックス】
・S&P500トップ10以外はガス欠
・住宅着工件数が4年ぶりの低水準
・カシュカリ総裁インフレ2%まで1,2年かかる

エヌビディアの急落によって相場に不安と恐怖が拡がった1日となりました。

これまで相場をけん引してきたメガテックのパフォーマンスが鈍化してくるようだと、マーケット参加者の資金も一気に抜けてしまうかも知れません。

とはいえ、市場のどこかには投資のチャンスがあるはずですから、これからも注意深く市場をウォッチしていきたいと考えています。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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