【反発した米国市場】年内の利下げはなくなるのか

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昨日の米国市場は上昇しました。

今週はエヌビディアの決算によって市場は大きく揺り動かされましたが、結果的にハイテク株が上昇した1週間となりました。

エヌビディアの決算といった大きな山場を越えた米国市場ですが、27日（月）はMemorial Day（戦没将兵追悼記念日）のため相場はお休みとなりますね。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

5/24 米国市場の値動き

昨日の米国市場は上昇しました。

前日の下げとからは一転しましたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

米主要3指数の値動き

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンしてもナスダックを中心に上昇していきました。

その後はダウがジリジリと売られていく中で、S&P500とナスダックは上げ幅をキープしました。

週間ベースではダウが▲2.33%下げるも、S&P500は+0.03%、NASDAQは+1.41%と上昇しました。

長期金利（米10年債利回り）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の4.475から4.467に低下しました。

今週はジリジリ上昇していた長期金利ですが、昨日はわずかに下げています。

経済指標の発表に合わせて一時4.5を超えましたが、その後再び水準を下げました。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、ほとんどの銘柄が上昇していることがわかります。

マグニフィセント7ではテスラが+3.17%、メタが+2.67%、エヌビディアは+2.57%と大きな上昇。アマゾン以外は上げていますね。

他にも半導体など上げている銘柄も多かったようです。

デッカーズは好決算により株価急騰。目標株価も引き上げられています。

ソーラー関連は連日の上昇。今後も引き続き強いトレンドに支えられそうですね。

一方で、急落した銘柄も多くINTU（イントゥイット）▲8.35%、ELV（エレバンスヘルス）▲4.14%、CNC（センティーン）▲3.49%、NOW（サービスナウ）▲2.59%%などが大きく下げています。

イントゥイットは決算ミスにより急落。ソフトウェア関連は連れ安となりました。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち10セクターが上昇、1セクターのみが下落した1日となりました。

直近3ヶ月のパフォーマンスがトップの公益事業が大きく上げています。当初は一時的かとも思っていたのですが、完全に上昇トレンドに入りました。大統領選挙が少なからず影響しているのかも知れません

他にも情報技術が1％を超える上昇。こちらは直近1ヶ月のパフォーマンスがトップですね。

通信や素材、一般消費財も程よく上げています。

一方で、ヘルスケアがマイナスで、不動産も軟調でした。

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は+0.70%の上昇して、終値では5,304まで上げています。

前日には大きく下げていたS&P500ですが、昨日はそのほとんどを回復させています。

とはいえ、今週はほぼ値動きなしといった1週間となりました。

エヌビディアの上昇を活かすことができなかったS&P500は、来週以降少し心配な状況かと考えています。

FEAR&GREEDインデックスは、54から53に下がりましたがNEUTRALのままです。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

速報値から低下したミシガン大

ミシガン大学消費者マインド指数は、1年先のインフレ期待が速報値の3.5％から3.3％に低下しました。

消費者マインド指数は前月の77.2から69.1に低下して、6ヶ月ぶりの低水準となりました。

5－10年先のインフレ期待も速報値の3.1％から3.0％に低下。前月と同水準となりました。

速報値からは下げたことで市場には安堵が広がりましたが、結果的にインフレの減速が見られていませんね。

イーライリリー肥満治療薬の共有拡大へ

イーライリリーは肥満症と糖尿病の治療に使われる薬の生産増強に向けて、53億ドルといった過去最大の投資をするとのこと。

これらの薬は爆発的な人気があり、供給が追い付かないといった状況が続いていました。

新しい施設は2028年に製造を開始できる予定と少し先の話ですが、イーライリリーはまだまだ規模を拡大できる製薬会社だと考えています。

年内利下げの予想回数は1回へ

3月のFOMCでは年内の利下げ回数を3回と予想していたFRBですが、その後の経済指標がインフレの低下を示していなかったことで、市場の利下げ予想は鈍化しています。

これまで年内の利下げ回数を2回と考えていた市場も、1回とする予想がもっとも多くなりました。

そして不吉なことに、わずかではありますが利上げを予想する確率まで浮上しています。

利下げ回数が減ることは決して悪いことではなく、米経済が強いことを示していますので安心して株式投資を続けて良いと考えています。

5月の注目イベントについて

5月も重要な経済指標は残りわずかとなりましたがスケジュールを確認しておきます。

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。

まとめ

昨日の米国市場は上昇しました。

今週はエヌビディアの爆上げによりナスダックは押し上げられましたが、ダウは厳しい相場となりました。

大きな山場を越えた米国市場ですが、6月のFOMCまで3週間を切っています。

それまでのインフレ指標が下がっていれば良いのですが、場合によっては利下げのない1年となるかも知れませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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