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【来週のメガテック決算に注意】半導体需要低迷でAI関連株に赤信号

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市場分析

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昨日の米国市場は4日連続の下落となりました。

オランダを拠点とする半導体製造機器メーカーのASMLが決算を発表したのですが、半導体需要が低下しているとの懸念から半導体関連銘柄が全面安。

その影響で市場全体にもリスクオフムードが漂っています。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ
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記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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4/17 米国市場の値動き

昨日の米国市場は4日連続で下落しました。

半導体業界に衝撃がありましたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500…▲0.58%
・ダウ…▲0.12%
・NASDAQ…▲1.15%

プレマーケットでは買われていた相場は、マーケットがオープンするとナスダックを中心に下落していきました。

その後は一旦反発を見せたのですが、やはり売り圧力の方が強く引けにかけても売られていきました。

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下げ止まらないわね!

リッヒ
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ハイパーグロース株も弱かったな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…▲0.16%
・COIN(コインベース)…▲2.31%
・CRWD(クラウドストライク)…▲1.83%
・DDOG(データドッグ)…▲2.68%
・DOCS(ドキシミティ )…+0.52%
・MQ(マルケタ)…+1.89%
・U(ユニティ)…▲0.92%
・UPST(アップスタート)…▲0.44%

長期金利(米10年債利回り)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の4.672から4.590に低下しました。

前日までに急騰していた長期金利ですが、昨日は急激に水準を下げています。

大した材料が出たわけではないので、ここ数日の急騰に一旦の調整が入っただけだと思われます。

リッヒ
リッヒ

トレンドは上やな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、下落の銘柄の方が多かったように見えます。

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半導体が弱かったわね!

メガテックではグーグル以外は全て下落しておりメタ、アマゾン、テスラは1%を超えるマイナス。エヌビディアに関しては▲3.87%、ブロードコム▲3.49%と半導体が全面的に大きく下落しています。

一方でディフェンシブ銘柄が強く公益事業の他、ヘルスケアや生活必需品には買われた銘柄が目立ちました。

昨日大きく上昇した銘柄

・UAL(ユナイテッド・エアラインズ)…+17.45%
・AAL(アメリカン・エアラインズ)…+6.60%
・GL(グローブ・ライフ)…+5.44%
・PARA(パラマウント・グローバル)…+3.64%
・GEV(GEベルノバ)…+3.60%
・NEE(ネクステラ・エナジー)…+3.39%
・NCLH(ノルウェージャン・クルーズ)…+3.15%

ユナイテッド・エアラインズは決算が好感されて株価爆上げです。他の航空会社やクルーズなども連れ高です。

一方で、大きく下げている銘柄が多くADSK(オートデスク)▲5.84%、AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセズ)▲5.78%、LRCX(ラムリサーチ)▲5.29%、AMAT(アプライドマテリアルズ)▲4.58%など半導体銘柄を中心に売られました。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち5セクターが上昇6セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・公益事業…+1.9%
・素材…+0.44%
・生活必需品…+0.36%
・金融…+0.2%
・通信…+0.07%
・ヘルスケア…▲0.21%
・エネルギー…▲0.25%
・一般消費財…▲0.61%
・資本財…▲0.62%
・不動産…▲0.69%
・情報技術…▲1.71%

4日連続で大きく下落した市場ですが、昨日はセクターで見ると上昇と下落が半々といったところです。

特に公益事業セクターに関しては全面高で2%近い上昇を見せ、他にもディフェンシブセクターが強くシクリカルセクターが売られた1日となりました。

一方で、情報技術セクターに関しては半導体銘柄の全面安によって大きな下落につながりました。

今後も企業決算の結果によってはセクターごと下落していくようなケースも増えてきそうですから、下落相場でも利益を出したいのであればCFDなども活用していきたいですね。

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急騰しているコモディティ投資もできます。

リッヒ
リッヒ

金や原油の上昇が止まらんな

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は▲0.58%下落して、終値では5,022まで下げました。

4日連続の下落となったS&P500ですが、3月末の高値からは▲4.42%の下落となりました。

月曜日に50日移動平均線を下に切ってからは、さらに下落に向かう展開でMACDも下落トレンド入り。

押し目を待っていた投資家にとってはチャンス到来ですが、どこがボトムかわからないのが難しいところですね。

指数が5%下げたらいくら、10%下げたらいくらと分散した計画を立てておくと、システマチックな投資戦略ができそうですね。

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まだボトムではないと思うわ!

FEAR&GREEDインデックスは38から35に下げてFEARを継続です。

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

ASML半導体需要の低下を示唆

オランダの半導体製造機器メーカーASMLが1-3月の決算を発表しましたが、受注が予想を下回ったことで半導体需要が低下していることが示唆されました。

昨年の第4四半期での受注は91億9000万ユーロだったのに対して、今年の第1四半期の受注は36億ユーロと大幅に減少して市場予想の46億3000万ユーロも下回りました。

同社は最上位機種である極端紫外線(EUV)露光装置の需要が低迷していることで、第2四半期の売上高も市場予想を下回るガイダンスを発表しました。

これまで相場をけん引してきた半導体企業の低迷は、相場全体に影響すると考えられて株安につながりましたが、米国の半導体企業の決算も心配になりますね。

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月末が怖いわね!

価格転嫁困難を示唆したベージュブック

FRBから米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表され、米経済は2月下旬以降わずかに拡大しているが、企業のコスト転嫁がさらに難しくなったと指摘しています。

物価上昇は小幅、原材料コストはまちまち、エネルギー価格は上昇、保険料は上昇など、価格転嫁できない企業の業績が心配される内容を含んでいます。

個人消費は全般的に辛うじて増加しているとのことですが、これまで米経済を支えてきた個人消費が衰えてくるようだと、景気全体にも影響がありそうですね。

リッヒ
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そろそろ耐えられんくなってきたか

利下げ急ぐべきではないとメスター総裁

クリーブランド連銀のメスター総裁は、現在の政策金利が良い水準にあるとして利下げを急ぐべきではないとの見解を示しました。

同氏はインフレ率がさらに低下すると予想しているものの、FRBの目標である2%を達成するまでに多くのデータを見たいと述べています。

どうやら年内3回の利下げを予想していたFRBも、利下げ回数を減らす方針を織り込みはじめたようです。

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年内利下げゼロまであるわね!

4月の注目イベントについて

4月も重要な経済指標についてスケジュールを確認しておきます。

4月の注目イベント

・4/26 PCEデフレーター
・4/30 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・4/30 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。

来週注目の決算発表について

来週にはいよいよメガテックなどの企業決算がはじまります。市場に影響のありそうな注目の決算スケジュールを確認しておきましょう。

注目の企業決算

・4/22 VZ(ベライゾン)CDNS(ケイデンス・デザイン)
・4/23 TSLA(テスラ)V(ビザ)PEP(ペプシコ)DHR(ダナハー)GE(GEエアロスペース)
・4/24 META(メタ・プラットフォームズ)TMO(サーモ・フィッシャー)IBM(IBM)
・4/25 MSFT(マイクロソフト)GOOG(アルファベット)INTC(インテル)MRK(メルク)TMUS(Tモバイル)
・4/26 XOM(エクソンモービル)CVX(シェブロン)ABBV(アッヴィ)

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まとめ

まとめ

【4/17米国市場の値動き】
・S&P500…▲0.58%
・ダウ…▲0.12%
・NASDAQ…▲1.15%
・長期金利は4.590に低下
【経済トピックス】
・ASML半導体需要の低下を示唆
・価格転嫁困難を示唆したベージュブック
・利下げ急ぐべきではないとメスター総裁

昨日の米国市場はナスダックを中心に大きく下落しました。

ASMLが半導体需要の低下を示したことで、これまで米国市場をけん引してきたAI関連企業にも影響がありそうです。

これから決算発表が本格化しますが、来週のメガテックの結果次第ではここから5%、10%の下落も覚悟しなければならない場面かも知れません。

キャッシュポジションを高めていた投資家にとっては絶好の買い場が迫っていますね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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