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【米株続伸は7日でストップ】インフレ減速の鈍化示すデフレータ

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市場分析

昨日の米国市場は久しぶりに下落して、連日の高値更新とはいかなかったようです。

FRBも注目しているインフレ指標の発表がありましたが、予想通りといえどもインフレ減速の鈍化が示されました。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ
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記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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11/27 米国市場の値動き

昨日の米国市場は下落しました。

重要なインフレ指標が発表されていますが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきます。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500…▲0.38%
・ダウ…▲0.31%
・NASDAQ100…▲0.85%

プレマーケットから売られていた相場は、マーケットがオープンするとダウが買われる中でS&P500とナスダックは下落していきました。

その後はダウも下げはじめ、3指数そろって下落した1日となりました。

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ナスはちょっと買い戻されたわね!

リッヒ
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ハイパーグロース株はまちまちやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…+3.17%
・COIN(コインベース)…+6.03%
・CRWD(クラウドストライク)…▲4.59%
・DDOG(データドッグ)…▲1.57%
・DOCS(ドキシミティ )…▲0.28%
・MQ(マルケタ)…+1.31%
・U(ユニティ)…+0.47%

クラウドストライクは珍しく決算ミスをしたために下落していますね。

10年債利回り(長期金利)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の4.295から4.261に低下しました。

ドル円は再び円高方向に向かっていますね。

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S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上昇と下落の銘柄が半々といったように見えます。

マグニフィセント7はGOOGがわずかに上昇した以外は下落。TSLAが▲1.58%、MSFTが▲1.17%、NVDAが▲1.15%と大きく下げています。

半導体やソフトウェア全般が売られていますが、バリューを中心に買われた銘柄も多かったようです。

昨日大きく上昇した銘柄

・ULTA(アルタ)…+4.10%
・WBA(ウォルグリーン)…+3.78%
・DLTR(ダラー・ツリー)…+3.44%
・MRNA(モデルナ)…+3.19%
・TGT(ターゲット)…+2.80%
・WBD(ワーナーブラザーズ)…+2.67%
・ENPH(エンフェーズ・エナジー)…+2.64%
・DG(ダラー・ゼネラル)…+2.17%

一方で、大きく下落した銘柄も多くDELL(デル)▲12.25%、HP(HPQ)▲11.36%、ADSK(オートデスク)▲8.59%、HPE(ヒューレット・パッカード)▲6.01%、VST(ビストラ・エナジー)▲5.0%、ORCL(オラクル)▲4.03%、CRM(セールスフォース)▲3.84%などが下げています。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち6セクターが上昇4セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・不動産  …+0.64%
・ヘルスケア…+0.61%
・金融   …+0.30%
・生活必需品…+0.12%
・エネルギー…+0.09%
・通信   …+0.08%
・素材   …±0%
・公益事業 …▲0.05%
・資本財  …▲0.42%
・一般消費財…▲0.46%
・情報技術 …▲1.14%

不動産やヘルスケアなどが上昇していますが、そこまで大きな上げ幅ではありませんでした。

比較的ディフェンシブセクターが買われた1日となりましたが、不動産は直近1週間でベストパフォーマンスを出しています。

一方で、情報技術や一般消費財といったメガテックを含むセクターの下落が目立ちますが、巻き戻し相場の時にはだいたいこのあたりが売られてしまいますね。

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S&P500チャート分析

昨日のS&P500は▲0.38%下落して、終値では5,998まで下げています。

7日連続の上昇がストップしたS&P500ですが、再び6,000を下に切ってしまいました。

6,000を超えたのは11月に2回ありましたが、2回とも1日天下となってしまいました。

今後6,000が上値抵抗線になってしまわなければいいですね。

今夜は市場がお休みですので今週の相場は0.5日しか残っていませんね。

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金曜日も半日だけなの!

FEAR&GREEDインデックスは64と変わらずGREEDのままです。

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

インフレ減速の鈍化を示すPCEデフレータ

10月のPCEデフレータの発表がありましたが、コア前年比が加速したことでインフレ減速が鈍化していることを示しました。

10月PCEデフレータ

コア(前年比)
結果…2.8%(予想…2.8%)
前回…2.7%
  (前月比)
結果…0.3%(予想…0.3%)
前回…0.3%
総合(前年比)
結果…2.3%(予想…2.3%)
前回…2.1%
  (前月比)
結果…0.2%(予想…0.2%)
前回…0.2%

個人支出(前月比)
結果…0.4%増(予想…0.4%増)
前回…0.5%増(速報値…0.4%増)
個人所得(前月比)
結果…0.6%増(予想…0.3%増)
前回…0.3%増

労働市場は健全で経済が堅調となれば、FRBは利下げに対してさらに慎重になる材料となりそうです。

ただ、12月の利下げ予想は少し上昇していますね。

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来年は2回しかない予想ね!

PCEコアデフレータは、個人の消費支出の変動分のうち物価変動によるものを除くための指数で、名目個人消費支出をPCEデフレータで割ることで実質個人消費支出が算出されます。米国のインフレターゲットの対象として利用され物価見通しを計る指標です。

反トラスト法でマイクロソフトを調査

米連邦取引委員会は反トラスト法に基づきマイクロソフトの調査に乗り出したとのこと。

クラウドコンピューティングからソフトウエアライセンス事業、サイバーセキュリティー関連サービス、AI製品など調査対象は多岐にわたり、要請書は数百ページに及ぶといいます。

まだ株価にはそこまで大きな影響はありませんが、控訴されるようなことになれば急落の可能性もあります。

リッヒ
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メガキャップにはこのリスクがあるんやな

米GDP堅調なペースで拡大

第3四半期(7-9月)の米GDPは、前期比年率2.8%増と堅調なペースで拡大しています。

個人消費が3.5%の増加と強い経済の原動力となっているようです。

根強い物価上昇圧力と高い借り入れコストがあったとしても、個人消費は今年最大の増加率となっています。

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トランプさんになったらどうなるのかしら!

12月の注目イベントについて

来週からは早くも12月になります。年末までのスケジュールの確認をしておきましょう。

12月の注目イベント

・12/ 3 ISM製造業景気指数
・12/ 5 ISM非製造業景気指数
*12/ 6 雇用統計
・12/ 7 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
*12/11 消費者物価指数(CPI)
・12/12 生産者物価指数(PPI)
・12/16 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・12/17 小売売上高
*12/17・18 FOMC
・12/20 PCEデフレーター
・12/24 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・12/30 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。

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まとめ

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昨日の米国市場のまとめ

【11/27米国市場の値動き】
・S&P500…▲0.38%
・ダウ…▲0.31%
・NASDAQ100…▲0.85%
【経済トピックス】
・インフレ減速の鈍化を示すPCEデフレータ
・反トラスト法でマイクロソフトを調査
・米GDP堅調なペースで拡大

昨日の米国市場は8日ぶりに下落しました。

インフレ減速の鈍化が示されたことで、FRBの利下げ姿勢はますます慎重になりそうですね。

上げては下げる米国市場ですがS&P500は年初来で+26%上昇していますので、これが普通だと思ってダメだと戒めないといけませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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