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【S&P500は10週連続の上昇ならず】強い雇用を受けて再び円安へ

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市場分析

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昨日の米国市場はわずかに上昇して、2024年に入って4日目にしてはじめての上げ相場となりました。

とはいえ、週間ベースで見ると9週間連続で上昇してきたS&P500は、10週目で▲1.52%の下落となりましたね。

昨日は雇用統計の発表がありましたが、引き続き強い労働市場が示されたことで急激に円安に振れています。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ
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記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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1/5 米国市場の値動き

今年4日目の米国市場は初の上昇となりました。

雇用統計など大きな経済指標の発表がありましたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500…+0.18%
・ダウ…+0.07%
・NASDAQ…+0.10%

プレマーケットでは大きな動きのなかった相場は、マーケットがオープンすると一気に上昇した後に急落していきました。

その後は買戻しと利確をくり返しながらも、引けにかけて上昇したことでわずかなプラスとなりました。

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ナスダックは6日ぶりの上昇ね!

リッヒ
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ハイパーグロース株はマチマチやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…+1.20%
・COIN(コインベース)…▲1.04%
・CRWD(クラウドストライク)…+0.74%
・DDOG(データドッグ)…+2.63%
・DOCS(ドキシミティ)…+0.36%
・MQ(マルケタ)…▲3.55%
・U(ユニティ)…+1.97%
・UPST(アップスタート)…▲2.09%

長期金利(米10年債利回り)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値4.000から4.051に上昇しました。

前日には大台の4%に乗せていた長期金利ですが、昨日はさらに上昇しました。

強い経済指標が続けて出たことで、利下げ観測が遠のいたようです。

リッヒ
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3月の利下げはあるんかな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上昇している銘柄のほうがわずかに多かったように見えます。

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エヌビディアがやってくれたわよ!

マグニフィセント7は昨日も弱く、アップル、アルファベット、マイクロソフト、テスラはマイナスでした。一方でエヌビディアは+2.29%と大きく上げており、メタも+1.39%と強かったですね。

他にも大きく上昇した銘柄をピックアップしていきます。

昨日大きく上昇した銘柄

・LUV(サウスウエスト航空)…+4.37%
・AAL(アメリカン航空)…+3.90%
・DAL(デルタ航空)…+3.42%
・UAL(ユナイテッド航空)…+3.19%
・RCL(ロイヤル・カリビアン・クルーズ)…+3.07%
・CCL(カーニバル・クルーズ)…+2.85%

航空銘柄は2021年3月から大きく続落してきましたが、ボトムを打ったとの観測から上昇しているようです。

他にもクルーズや金融株も続伸していますね。

一方で、大きく下落した銘柄もありMSCI(MSCI)▲3.87%、ENPH(エンフェーズエナジー)▲2.27%、INCY(インサイト)▲2.00%などが下げています。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち8セクターが上昇3セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・金融…+0.58%
・公益事業…+0.37%
・エネルギー…+0.23%
・一般消費財…+0.22%
・資本財…+0.18%
・情報技術…+0.16%
・通信…+0.07%
・素材…+0.02%
・ヘルスケア…▲0.07%
・不動産…▲0.2%
・生活必需品…▲0.28%

昨日は大きな変動を見せるセクターはありませんでしたが、再びディフェンシブセクターが軟調な相場となりました。

生活必需品やヘルスケアなどは年末からパフォーマンスを上げていましたが、昨日は反落しています。

一方で、金融セクターは強さを持続しています。やはり利下げ観測の高まりが株価を押し上げているようです。

リッヒ
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値動きの小さい日は参考にならんな

S&P500チャート分析

昨日のS&P500はわずかに上昇して終値では4,697まで上げました。(+0.18%)

4日続落を止めたS&P500ですが、週間ベースでは▲1.52%と下げています。

週足チャートを眺めると昨年11月から9週間連続で上昇してきた記録は、10週目にして破られました。

また、2022年の年初につけた高値を一度はトライしたのですが、綺麗に跳ね返されていますね。

さすがに急激に上げ過ぎてきましたから、50週移動平均線まで下げてくるのではないかと考えています。

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1月はあと5%くらい
下げると考えているわ!

FEAR&GREEDインデックスは74と変わらずGREEDのままですね。

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

堅調な労働市場を示す雇用統計

12月の雇用統計が発表されましたが、雇用者の伸びは加速し賃金は予想を上回るといった堅調な労働市場が示されました。

12月雇用統計

【失業率】
結果 3.7%(予想 3.8%)
前回 3.7%
【非農業部門雇用者数】
結果 21.6万人増(予想 17.5万人増)
前回 改定値17.3万人増(速報値19.9万人増)
【平均時給(前年同期比)】
結果 4.1%増 予想3.9%増(前回 4.0%増)
前月比 0.4%増 予想0.3%増(前回 0.4%増)

特に医療や政府、建設、娯楽・ホスピタリティーなどの雇用者数が増加しました。

再び労働市場が強くなることで平均時給の上昇とともにインフレ懸念が再熱するかも知れません。

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株式にとっては嬉しくない上振れね!

急減速したサービス業の景気

12月のISM非製造業景気指数は急激に低下して、活動がほぼ停滞したことを示しました。

また、雇用の指数は7.4ポイント低下して43.3と、2020年7月以来3年ぶりの大幅な活動縮小を示しています。

ISM非製造業景気指数

【12月】
結果…50.6(予想…52.5)
前回…52.7

サービス業の減速が続くようなら、米経済の活動が鈍化するとの懸念が高まります。

・新規受注は3カ月ぶり低水準
・活動拡大したのは宿泊・食品サービス、ヘルスケア、運輸・倉庫など9業種
・活動が縮小したのは不動産や娯楽・レクリエーションなど9業種

急速な利上げがサービス業へ与える影響は、時間差によって2024年に訪れたようです。

リッヒ
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景気後退が起こる前に
利下げに転じないと怖いな

ISM非製造業景況感指数とは全米供給管理協会が算出する非製造業の景況感を示す指数のひとつで、毎月第3営業日に発表される。
50を分岐点として50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退を示す。

イエレン財務長官はソフトランディング達成を示す

イエレン米財務長官は米経済はソフトランディングを達成したとの見解を示しました。

労働市場に打撃を及ぼさずにインフレが抑制されるのは歴史的に見て異例のことのようです。

賃金の伸びが物価の上昇率を上回ったとして、事実上の勝利宣言と捉えても良い発言でした。

とはいえ、今年は大統領選挙の年ですから政府高官としてFRBにプレッシャーをかけているのかと考えられますね。

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利下げしろアピールね!

1月の注目イベントについて

2024年1月の経済指標のスケジュールを確認しておきましょう。

1月の注目イベント

*1/11 消費者物価指数(CPI)
・1/12 生産者物価指数(PPI)
・1/16 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・1/17 小売売上高
・1/20 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
・1/25 PCEデフレーター
*1/30~31 FOMC
・1/31 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・1/31 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。

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まとめ

まとめ

【1/5米国市場の値動き】
・S&P500…+0.18%
・ダウ…+0.07%
・NASDAQ…+0.10%
・長期金利は4.051に上昇
【経済トピックス】
・堅調な労働市場を示す雇用統計
・急減速したサービス業の景気
・イエレン財務長官はソフトランディング達成を示す

2024年4日目にして初めて上昇した米国市場ですが、このまま上げに転じるには弱い圧力でした。

年末まで9週間連続で上昇してきたS&P500でしたが、年の明けた10週目には1.52%の下落となりました。

雇用統計では堅調な労働市場が示され、為替は再び円安に向かいましたね。

すでに新NISAで年初一括投資を選んだ投資家にとっては不安な相場が続きそうですが、今回の調整はもう少し深そうな気がしています。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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