【マイクロソフト決算でAI関連に黄色信号】FOMC前にナスダック急落か？

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昨日の米国市場は前日に続けて上昇しました。

ハイテク株を中心に買いが入ったためナスダックの上げ幅が大きかったのですが、ダウは12営業日の上昇でした。

AIブームによって株価が上昇してきた2023年ですが、企業決算によってブームが本物なのか試される時期に差し掛かってきました。

アフターでマイクロソフトとアルファベットの決算発表がありましたが、明暗が分かれており明日の相場に大きな影響がありそうです。

それでは7/25の米国市場を振り返り、【マイクロソフト決算でAI関連に黄色信号】FOMC前にナスダック急落か？について解説していきます。

7/25 米国市場の値動き

昨日の米国市場はナスダックを中心に上昇しました。

アフターで大型株の決算発表がありましたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

連日上昇した米主要3指数

昨日の米国市場は3指数ともに上昇しました。

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンしても上昇していきました。

ナスダックを中心に買いが入った相場でしたが、引けにかけて売られていったことが少し気になりますね。

長期金利（米10年債利回り）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値3.875から3.895に上昇しました。

わずかに上昇した長期金利ですが、株式にとってはまだ適温水準です。

とはいえ、4%に近付くと株式のリスクプレミアムは減少しますので、引き続きウォッチします。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上昇と下落の銘柄割合が半々といったところです。

GAFAMはすべて上昇していますが、テスラは▲1.41%の下落をしていますね。

エヌビディアは+2.39%とリバウンドして半導体セクターをけん引しています。

一方で、金融や自動車、ヘルスケアには大きく下落した銘柄も目立ちました。

他にもALK（アラスカ航空）が決算後に▲9.66%と急落したことで航空系が連れ安となっており、LUV（サウスウエスト航空）▲4.49%、UAL（ユナイテッド・エアラインズ）▲3.28%と下げています。

一方で、GE（ゼネラル・エレクトリック）は決算が好感されて+6.27%、MMM（スリーエム）は+5.33%と上昇しています。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち6セクターが上昇、5セクターが下落した1日となりました。

素材セクターが2%以上の大きな上昇をしました。素材は地味なセクターながら1ヶ月のパフォーマンスは+9.27%も上げており、エネルギーセクターとともに他セクターをアウトパフォームしています。

一方で、指数が上昇した割には5セクターがマイナスとなり、不動産や金融などこのところ買われていたセクターに売りが入っています。

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は上昇して、終値では4,567まで上げました。

3連騰により年初来高値を更新したS&P500ですが、3月からはキレイな右肩上がりが続いています。

投資家としてはこのまま上昇していくことを望みますが、どう考えても上げ過ぎている事実から目を背けることはできません。

これまでも買われ過ぎた局面では必ずと言ってよいほど調整局面が訪れてきましたので、今回も近々急落する場面を覚悟しておいた方が良さそうですね。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

タカ派とハト派が衝突するFOMC

今夜の未明に発表される7月のFOMCでは、大方の予想では0.25%の利上げが実施されそうです。

その後は年内にもう1回の利上げをすると言っていたFRBですが、FOMCも一枚岩ではなく『タカ派』と『ハト派』によって意見が割れているようです。

タカ派で知られるウォラー理事とメスター総裁は、物価安定のためにはまだ利上げは不足していると考えているようです。

一方で、ボスティック総裁やグールスビー総裁などは、過度な利上げによって経済に不必要なダメージを与えかねないと懸念しています。

グーグル広告事業好調で株価上昇

グーグル親会社のアルファベットが昨日のアフターマーケットで決算発表をしました。

市場予想を超える売上高やEPSに加えて、広告事業がなお堅調だったことが好感されて時間外で株価を+5%以上上昇させています。

注目のクラウド部門はアマゾンやマイクロソフトほどの規模ではないが、アルファベットの中では最も成長が見込まれる部門のひとつです。

対話型AI『Bard』の普及は進んでいませんが、グーグルの圧倒的な検索事業とシェアできれば一気に成長する可能性を秘めています。

クラウド減速で株価下落のマイクロソフト

マイクロソフトも昨日の時間外で決算発表をしていますが、アルファベットと対照的にアフターで株価を▲3%以上下げています。

期待されていたクラウド需要が減速したことが嫌気されたようですが、アジュールの売上高成長率は27%増と前期の31%増を下回りました。

パソコン需要が6四半期連続で減少していることなどが、OSの売上高減少の要因に上げられます。

これまでAI期待によって株価を大きく上昇させてきたマイクロソフトですが、AIによる企業業績の向上はまだ目に見えるほどではないようです。

今週の注目決算

今週には大型株を中心にS&P500のうち170社ほどの決算発表があります。

7月の注目イベントについて

7月も重要な経済指標の発表がありますので、スケジュールを確認しておきましょう。

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

まとめ

【マイクロソフト決算でAI関連に黄色信号】FOMC前にナスダック急落か？をまとめます。

昨日の米国市場はダウが12日連続の上昇するなど、株式市場は歴史的にも堅調と言えそうです。

特にハイテクの決算に期待している市場は、ナスダックを押し上げる形となりました。

AIブームの火付け役とも言えるマイクロソフトですが、決算発表によって株価を下げています。

AI関連企業の業績に不安を覚えた投資家が売りはじめるようだと、ナスダックは一気に調整局面を迎えるかも知れませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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