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【債務問題クリアで米国株上昇】投資家の注目は雇用統計へ

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市場分析
こんなことがわかる記事

・6/1米国市場の値動き
・S&P500指数の展望
・米国経済に関するトピックス

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6月のスタートとなった昨日の米国市場は、3指数そろって大きく上昇しました。

債務問題は解決に向かいアメリカのデフォルト回避は、秒読み段階に入った模様です。

投資家の次なる視線の先には雇用統計、FOMCといったイベントが待っているようです。

それでは6/1の米国市場を振り返り、【債務問題クリアで米国株上昇】投資家の注目は雇用統計へについて解説していきます。

リッヒ
リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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6/1 米国市場の値動き

6月はじめの昨日の米国市場は、上昇からスタートしました。

デフォルトが回避され投資家の目線はすでに経済指標や利上げ観測に移っているようですが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

反発した米主要3指数

昨日の米国市場は3指数そろって上昇しました。

昨日の米主要3指数

・S&P500…+0.99%
・ダウ…+0.47%
・NASDAQ…+1.28%

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンすると一旦押されましたが後にスルスルと上昇をはじめました。

引けにかけて一旦の反落が見えましたが、大引けには買い戻しがありました。

過去をパフォーマンス眺めると6月はあまり相場が強くないのですが、今年は上昇してくれるといいですね。

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去年の下げ分は取り戻して欲しいわね!

リッヒ
リッヒ

ハイパーグロース株はマチマチや

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…▲1.88%
・COIN(コインベース)…+2.20%
・CRWD(クラウドストライク)…▲1.61%
・DDOG(データドッグ)…+0.08%
・DOCS(ドキシミティ)…+2.87%
・MQ(マルケタ)…▲0.21%
・U(ユニティ)…+1.35%

続落した長期金利

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値3.643から3.606に低下しました。

これで3日連続の大きな下げとなった長期金利ですが、やはりレンジ内を行ったり来たりする相場が続きます。

利回りのトレンドは続くことが多いですから、まだもう少し下げることが予想されます。

リッヒ
リッヒ

3.4くらいまでは下げそうやな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、ほとんどの銘柄が上昇していることがわかります。

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エヌビディアも反発したわ!

債務問題解決によってリスクオン相場となりました。

ほとんどの銘柄が上昇しており、リスク回避で流れ出た資金も株式市場に戻ってきたようです。

特にこれまで大きな資金が抜けていた金融や素材、エネルギーといった銘柄の上昇が目立ちました。

昨日大きく上昇した銘柄

・NVDA(エヌビディア)…+5.12%
・META(メタ)…+2.98%
・V(ビザ)…+2.48%
・AXP(アメリカン・エキスプレス)…+2.62%
・GE(ゼネラルエレクトリック)…+3.09%

一方で、上昇相場の中でも下落した銘柄もあり、ABBV(アッヴィ)▲3.28%、AMGN(アムジェン)▲2.89%、CRM(セールスフォース)▲4.69%、GS(ゴールドマンサックス)▲2.32%などが株価を下げていました。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち3セクターが上昇8セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・素材…+1.99%
・エネルギー…+1.84%
・一般消費財…+1.43%
・金融…+1.33%
・資本財…+1.19%
・情報技術…+1.19%
・通信…+1.02%
・ヘルスケア…+0.69%
・不動産…+0.19%
・生活必需品…+0.17%
・公益事業…▲0.65%

7セクターが1%を超える上昇を見せるリスクオン相場となりました。

それにしても素材やエネルギーが大きく上げるのは、いつ以来のことでしょうか?

毎日このくらい上昇してくれたら、みんなお金持ちになれるんですけどね。

リッヒ
リッヒ

ワイが推してるヘルスケアは
いつになっても上がらんな

年初来高値を更新したS&P500

昨日のS&P500は大きく上昇して、終値では4,221でした。

レジスタンスとなってきた4,200を試していたS&P500ですが、昨日は再び大きく上抜けしたことで年初来高値の更新となりました。

やはり債務上限問題が抱えるリスクは株式市場にも大きく波及していたため、問題が解消したことにより資金が戻ってきたようです。

投資家の視線はすでに経済指標やFOMCに向けられているようですから、引き続き市場をウォッチしていきましょう。

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まずは雇用統計ね!

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

債務上限法案が上院でも可決

米上院で1日の深夜に『財政責任法案』が可決されました。

2025年1月1日まで債務上限の適応を停止するといった内容が織り込まれており、このあとはバイデン大統領の署名により法案が成立します。

これで米国のデフォルトは回避されることとなりますが、株式市場の混乱が避けられると決まったワケではありません。

2011年同様に米国債の格付けが下げられるようなことがあれば、投資と同様に株式市場が急落する恐れがあります。

リッヒ
リッヒ

来週末くらいまでは不安やな

7ヶ月連続で後退が見えるISM製造業景気指数

5月のISM製造業景気指数が発表されました。

7ヶ月連続で基準の50を割り込み、米国の製造業に景気後退の波が押し寄せてきているようです。

ISM製造業景気指数

5月景気指数
結果…46.9(予想…47.0)
・前回…47.1

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リーマンショック以来の連続50切りよ!

・新規受注指数は42.6に悪化(前月45.7)
・価格指数44.2に低下(前月53.2)
・雇用は51.4に上昇(前月50.2)

ISM製造業景気指数とは、全米供給管理協会が算出する製造業の景況感を示す指数のひとつ。50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気縮小とされています。
毎月発表される米国の主要指標の中で最も早い毎月第1営業日に発表され、製造業(300社以上)の購買責任者を対象にンケート調査を実施して、新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の5つの指数をもとに算出する。

6月FOMCで利上げ一時停止のシグナル

6月のFOMCではこれまで引き上げてきた政策金利を、一時停止することがジェファーソンFRB理事から示唆されました。

これで利上げはストップということではなく、その後の利上げ再開カードは残しておくといった趣旨が含まれていました。

次回利上げ予想は『据え置き』と考える投資家が増えているようです。

6月の注目イベントについて

6月も重要な経済指標が続きますので、スケジュールを確認しておきましょう。

6月の注目イベント

・6/ 2 雇用統計
・6/ 5 ISM非製造業景気指数
*6/13 消費者物価指数(CPI)
・6/14 生産者物価指数(PPI)
*6/13~14 FOMC
・6/15 小売売上高
・6/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・6/15 フィラデルフィア連銀景気指数
・6/16 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
・6/27 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・6/30 PCEデフレーター
・6/30 シカゴ購買部協会景気指数(PMI)

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

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まとめ

【債務問題クリアで米国株上昇】投資家の注目は雇用統計へをまとめます。

まとめ

【6/1の米国市場の値動き】
・S&P500…+0.99%
・ダウ…+0.47%
・NASDAQ…+1.28%
・長期金利は3.606に続落
【経済トピックス】
・債務上限法案が上院でも可決
・7ヶ月連続で後退が見えるISM製造業景気指数
・6月FOMCで利上げ一時停止のシグナル

6月のスタートは上々だった昨日の米国市場ですが、債務問題の解決で資金が株式市場に戻ってきたようです。

すでに投資家は雇用統計やFOMCに目線を向けているようですが、高すぎるバリュエーションに対してこのまま相場が上がっていけるのかというと、少し疑問が残ります。

高騰する可能性より急落する可能性の方が高いと考えている筆者は、すぐに大きなお金を投入する勇気はありません。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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