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【3ヶ月ぶりの小売上昇も株価は下落】米国市場が夏には爆上げする理由

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市場分析
こんなことがわかる記事

・5/16米国市場の値動き
・S&P500指数の展望
・米国経済に関するトピックス

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昨日の米国市場はダウを中心に下落しました。

債務上限問題に対する会談が、予想していたよりも進展しなかったことが嫌気されたようです。

一方で、4月の小売りは3ヶ月ぶりに増加に転じたことで、米国の消費はまだ強いことが示されました。

雇用も消費も強いのであれば、アメリカがすぐにリセッション入りすることないと考えています。

それでは5/16の米国市場を振り返り【3ヶ月ぶりの小売上昇も株価は下落】米国市場が夏には爆上げする理由について解説していきます。

リッヒ
リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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5/16 米国市場の値動き

昨日の米国市場は全体的に下落しました。

一部の個別株が大きく上昇したために指数はそこまで下げていませんが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

ダウ中心に下落した米主要3指数

昨日の米国市場は3指数ともに下落しました。

昨日の米主要3指数

・S&P500…▲0.64%
・ダウ…▲1.01%
・NASDAQ…▲0.18%

プレマーケットから売られていた相場は、マーケットがオープンするとダウを中心に下落していきました。

ナスダックだけはプラス域に回復していたのですが、引けにかけて急激に売られていきました。

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債務問題に進展がなかった
ってニュースが入ったの!

リッヒ
リッヒ

ハイパーグロース株もガタ落ちやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…▲3.20%
・COIN(コインベース)…▲4.76%
・CRWD(クラウドストライク)…▲1.14%
・DDOG(データドッグ)…▲0.49%
・DOCS(ドキシミティ)…▲0.79%
・MQ(マルケタ)…▲6.20%
・U(ユニティ)…▲6.17%

続伸した長期金利

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値3.507から3.541に上昇しました。

3日間連続で上昇した長期金利ですが、2週間ほど前の水準にまで上げています。

2ヶ月ほどレンジの中で動いている利回りは、3.6にまで届くことはありませんでしたから、これを上抜けないければ株式の下落は限定的と考えています。

リッヒ
リッヒ

越えたら急落するってことやな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、大半の銘柄が下落していることがわかります。

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上昇は一部の銘柄だけね!

債務上限問題への警戒が高まる中で、多くの銘柄が大きく下落しています。

セクター問わず急落相場となりましたが、中では上昇している銘柄もありました。

昨日上昇した銘柄

・GOOGL(アルファベット)…+2.58%
・AMZN(アマゾン)…+1.98%
・AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセズ)…+4.19%
・ORCL(オラクル)…+1.02%
・MSFT(マイクロソフト)…+0.74%
・NOW(サービスナウ)…+1.10%

著名な投資家が買っていたということでAMDやORCLなどは上昇しました。

一方で、大きく下落した銘柄も多く、WBD(ワーナーブラザーズ)▲5.15%、ETSY(エッツィー)▲5.31%、MRNA(モデルナ)▲3.95%、F(フォード)▲3.35%、NKE(ナイキ)▲2.80%などが急落を見せました。

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エネルギー銘柄も全滅ね!

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち1セクターのみが上昇他10セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・通信…+0.79%
・情報技術…▲0.02%
・一般消費財…▲0.73%
・ヘルスケア…▲0.96%
・生活必需品…▲0.97%
・金融…▲0.98%
・資本財…▲1.25%
・素材…▲1.83%
・エネルギー…▲2.14%
・公益事業…▲2.16%
・不動産…▲2.38%

昨日は通信セクター以外はマイナスとなりました。

特に不動産や公益事業、エネルギーといったセクターは2%以上の大きな下落となっています。

これでエネルギーと不動産セクターは、3ヶ月のパフォーマンスを2桁マイナスとしてしまいました。

リッヒ
リッヒ

指数以上にセクターは下落したな

夏には爆上げする可能性のあるS&P500

昨日のS&P500は下落して、終値では4,109でした。

直近2年の週足チャートを眺めると、現在の株価は奇しくも1年前と2年前とちょうど同じくらいの水準にあります。

特に1年間では下値を切り上げながら三角持ち合いのチャートを形成していますので、今年の夏くらいには上抜けできる可能性がありそうです。

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利下げがはじまるかが鍵ね!

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

週末までに債務上限問題は合意に至る?

バイデン大統領はホワイトハウスでマッカーシー下院議長と債務上限問題について会談しました。

民主・共和両党ともにデフォルトは回避したいという考えは同じだが、双方の間には依然として大きな隔たりがあるようです。

合意が数日以内にまとまる可能性があるとの楽観的な見方もありますが、双方ともに歩み寄りが必要な状況は続いているようです。

リッヒ
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結局はどちらも譲歩するんやろうな

3ヶ月ぶりに上昇した小売売上高

昨日発表された4月の小売売上高は、3ヶ月ぶりの上昇となりました。

高いインフレ率と上昇する政策金利の逆風が吹く中でも、アメリカの消費は持ちこたえているようです。

4月の小売売上高

【売上高】
・前月比…+0.4%(予想…+0.8%)
・前月…▲1.0%(修正値…▲0.7%)
【コア売上高】
・前月比…+0.6%(予想…+0.2%)
・前月…▲0.8%

13カテゴリーのうち7つで増加しており自動車や無店舗などが伸びる一方で、家具やスポーツ用品店、趣味用品店、家電販売店などは減少しています。

強い雇用と着実な賃金の伸びが需要を支えていることから、米国のデフォルトはまだ先の話になりそうです。

小売売上高は米国内で販売されている小売業・サービス業の売上高を集計したもので、米国の個人消費の動向を表している。個人消費の動向が景気全体に与える影響も大きいため、注目度の高い指標。全体に占める売上高の割合が最も大きい自動車を除いたコア部分の注目度が高い。

更なる利上げあるとリッチモンド連銀総裁

リッチモンド連銀のバーキン総裁は、必要であればさらなる利上げも辞さないとの見解を示しました。

インフレ沈静化に成功したとの確証がないことが要因としていますが、数値に現れるまでの遅効性に関しても認めています。

大半のFRBメンバーは『金利はすでにターミナルレートに達した』ことを示唆していますが、当局が描いたシナリオ通りにならなければ利上げの可能性は残しておきたいのでしょう。

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多くのメンバーはこれ以上利上げするよりも
現行水準を長期的に維持する意向ね!

5月の注目イベントについて

5月もまだ重要な経済指標が続きますので、スケジュールを確認しておきましょう。

5月の注目イベント

・5/18 フィラデルフィア連銀景気指数
・5/26 PCEデフレーター
・5/30 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・5/31 シカゴ購買部協会景気指数(PMI)

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

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まとめ

【3ヶ月ぶりの小売上昇も株価は下落】米国市場が夏には爆上げする理由をまとめます。

まとめ

【5/16の米国市場の値動き】
・S&P500…▲0.64%
・ダウ…▲1.01%
・NASDAQ…▲0.18%
・長期金利は3.541に上昇
【経済トピックス】
・週末までに債務上限問題は合意に至る?
・3ヶ月ぶりに上昇した小売売上高
・更なる利上げあるとリッチモンド連銀総裁

今週中に債務上限問題が解決するようなことがあればいいのですが、この問題があまり長引くようなことがあれば株式市場も不確実性を嫌気するでしょう。

現在の米国市場が置かれる環境は『グッドニュースで上昇する』よりも『バッドニュースで下落する』可能性の方が高いと言えそうです。

トレーダーは『セルインメイ』を信じても良いかも知れませんが、長期投資家は安くなった良い銘柄を拾っていくにはいい機会となるかも知れませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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