【セルインメイは訪れるのか】米国市場はサマーラリー？夏枯れ相場？

こんなことがわかる記事

・5/11米国市場の値動き
・S&P500指数の展望
・米国経済に関するトピックス

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昨日の米国市場は大きな変動はありませんでした。

それでもダウの下げ幅はそれなりで、5月に入りダウは▲2.31%の下落をしています。

長期金利が低下する中でハイテク株の株価は好調を見せていますが、地銀リスクが燻るなかでバリュー銘柄は軟調が続きそうです。

それでは5/11の米国市場を振り返り【セルインメイは訪れるのか】米国市場はサマーラリー？夏枯れ相場？について解説していきます。

リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

目次が開けます

5/11 米国市場の値動き
米国市場のトピックス
まとめ

5/11 米国市場の値動き

昨日の米国市場は大きな変動はありませんでしたが、バリューを中心に下落傾向にあります。

インフレの先行指標である生産者物価指数（PPI）の発表がありましたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

バリュー株が劣後する米主要3指数

昨日の米国市場はナスダックは上昇しましたが、S&P500、ダウは下落しました。

昨日の米主要3指数

・S&P500…▲0.17%
・ダウ…▲0.66%
・NASDAQ…+0.18%

プレマーケットから売られていた相場は、マーケットがオープンしても強い買い圧力は見られませんでした。

引けにかけてジリジリと上昇しましたが、プラスに転じたのはナスダックのみでした。

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ダウは5月に▲2.3%下げてるわ！

リッヒ

ハイパーグロース株は爆上げ銘柄もあるな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM（ｱﾌｧｰﾑ）…+1.80%
・COIN（ｺｲﾝﾍﾞｰｽ）…▲3.66%
・CRWD（ｸﾗｳﾄﾞｽﾄﾗｲｸ）…▲1.23%
・DDOG（ﾃﾞｰﾀﾄﾞｯｸﾞ）…+0.76%
・DOCS（ﾄﾞｷｼﾐﾃｨ）…▲1.54%
・MQ（ﾏﾙｹﾀ）…+8.75%
・U（ﾕﾆﾃｨ）…+12.94%

続落した長期金利

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値3.435から3.386に続落しました。

前日に続けて低下した長期金利ですが、生産者物価指数（PPI）の発表を受けてインフレ減速が意識されると債券は買われました。

債務上限問題や地銀リスクによって跳ね上がる可能性はありますが、低下を続けるようなら株式が上昇するバリュエーションが整います。

リッヒ

このまま3.0%に向かってくれんかな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、全体的に下げている銘柄が多いことがわかります。

ここ

上げてる銘柄は一部ね！

GOOGL（アルファベット）とAMZN（アマゾン）が2日連続で大きく上昇しており、AI競争で先手を取ったMSFT（マイクロソフト）は直近で減速していますね。

他にも上昇した銘柄は少数でしたが、ナスダックを中心とした指数の押し上げに貢献しています。

昨日大きく上昇した銘柄

・GOOGL（アルファベット）…+4.31%
・AMZN（アマゾン）…+1.81%
・TSLA（テスラ）…+2.10%
・NFLX（ネットフリックス）…+2.79%
・MU（マイクロン）…+2.70%
・BLK（ブラックロック）…+2.07%

一方で、地銀が再び大きく下落をはじめました。

一旦はほとぼりが冷めたようにも見えた地銀リスクも、水面下ではまだ鎮静化していないようです。

ここ

やっぱりディズニーは急落したわね

リッヒ

決算って怖いんやな

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち3セクターが上昇、8セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・通信…+2.02%
・一般消費財…+0.74%
・生活必需品…+0.2%
・金融…▲0.28%
・ヘルスケア…▲0.46%
・情報技術…▲0.51%
・資本財…▲0.62%
・不動産…▲0.89%
・公益事業…▲1.03%
・エネルギー…▲1.13%
・素材…▲1.96%

通信セクターが2日連続で大きな上昇をしていますが、完全にグーグルのおかげですね。

一般消費財はテスラとアマゾンが好調だったことが影響しています。

一方で、素材セクターが大きく下落しており、エネルギーと公益事業も1%以上の下げを記録しています。

リッヒ

テックは失速やな

方向感が見えないS&P500

昨日のS&P500はわずかに下落して、終値では4,130でした。

およそ1ヶ月あまりレンジ相場が続いているS&P500ですが、方向感が見えてこない状況です。

メガテックの決算やFOMC、雇用統計やCPIなどの材料は出てくるものの、その全てにおいて急落もなければ上昇もありません。

上昇してもおかしくない材料がそろっている割に上げきれない米国株ですが、何か急落のネタを探しているようで不気味です。

ここ

いつリセッションが起きても
おかしくない状況ね！

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

さらに鈍化した生産者物価指数（PPI）

4月の生産者物価指数（PPI）の発表がありましたが、おおむね予想を下回ることでインフレ圧力が緩和していることを示唆しました。

4月の生産者物価指数（PPI）

【PPI（総合）】
・前年比…2.3%（予想…2.5%）
　前回…2.7%
・前月比…0.2%（予想…0.3%）
　前回…▲0.5%（改定値▲0.4%）
【コアPPI】
・前年比…3.2%（予想…3.3%）
　前回…3.4%
・前月比…0.2%（予想…0.1%）
　前回…▲0.1%（改定値0.0%）

前日発表された4月の消費者物価指数（CPI）でもインフレ減速の兆候は見えていましたが、先行指標となる生産者側のインフレ率が低下していることは、今後のインフレ低下を期待させるものとなりました。

リッヒ

このまま下げ切ってくれんかな

バイデン大統領債務上限を巡る会談は延期

12日に予定されていたバイデン大統領とマッカーシー下院議長らとの会談は、スタッフの交渉が続いているため延期となったことが明らかになりました。

毎回繰り広げられるこの『プロレスごっこ』は、遅くとも6月1日には決着がつくはずです。

リッヒ

米国がデフォルトしたら大騒ぎや

マスク氏Twitter新CEOに女性を指名

イーロン・マスク氏はツイッターのCEO退き、CTOに転任すると明らかにしました。代わりの新CEOには女性を指名しましたが、具体的な名前は明らかにしていないとのこと。

仕事が多すぎるとぼやく場面もあったマスク氏ですが、これで少しは楽になるのでしょうか。

ここ

テスラに専念して欲しいわね！

5月の注目イベントについて

5月にも重要な経済指標が続きますので、スケジュールを確認しておきましょう。

5月の注目イベント

・5/12 ミシガン大学消費者信頼感指数（速報値）
・5/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・5/16 小売売上高
・5/18 フィラデルフィア連銀景気指数
・5/26 PCEデフレーター
・5/30 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・5/31 シカゴ購買部協会景気指数（PMI）

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

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まとめ

【セルインメイは訪れるのか】米国市場はサマーラリー？夏枯れ相場？をまとめます。

まとめ

【5/11の米国市場の値動き】
・S&P500…▲0.17%
・ダウ…▲0.66%
・NASDAQ…+0.18%
・長期金利は3.386に続落
【経済トピックス】
・さらに鈍化した生産者物価指数（PPI）
・バイデン大統領債務上限を巡る会談は延期
・マスク氏Twitter新CEOに女性を指名

前日の消費者物価指数（CPI）に続き、昨日発表された生産者物価指数（PPI）では更なるインフレ減速が示唆されました。

すでに5.0-5.25にまで引き上げられた政策金利は、6月には利上げストップとなるのでしょうか？

債務上限問題も未解決のまま地銀リスクを抱えている米国市場ですが、『サマーラリー』に向かうのか『夏枯れ相場』となってしまうのかを見守るしかなさそうですね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。