・3/7米国市場の値動き
・S&P500指数の展望
・米国経済に関するトピックス
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昨日の米国市場は3指数ともに大きく下落しました。
パウエル議長の議会証言が市場が予想していた以上にタカ派だったようです。
次回FOMCでの利上げスピードは『速く』なり、利上げの終着点であるターミナルレートは『高く』なることが示唆されました。
それでは3/7の米国市場を振り返り【利上げは『速く』『高く』で株価下落】予想よりタカ派だった議会証言について解説していきます。

記事の後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説してるで
3/7 米国市場の値動き

昨日の米国市場は大きく下落しましたが、金融政策へのサプライズがあったわりにはそこまでの急落とはなりませんでした。
パウエル議長がなにを証言したか気になりますが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。
そろって下落した米主要3指数
昨日の米国市場は3指数ともに、大きく下落しました。

・S&P500…▲1.53%
・ダウ…▲1.72%
・NASDAQ…▲1.25%
マーケットがオープンするとわずかに上昇した相場は、その後ズルズルと下げていきました。
お昼にはいったん上昇してその下げ幅を縮小していったのですが、午後からはさらに加速して急落していきました。
パウエル議長の議会証言が大きく影響していましたが、利上げ速度を上げるといったサプライズがあったわりには、そこまでの急激な下落ではありませんでした。
最近の強い経済指標が連発されたことで、市場はすでに織り込み済みだったのでしょうか。
全体的に下落していますが、特に大型バリューの売り圧力が強かったようです。


ハイパーグロース株もボロボロよ!
・AFRM(アファーム)…▲8.88%
・COIN(コインベース)…▲1.40%
・CRWD(クラウドストライク)…▲2.08%
・DDOG(データドッグ)…▲2.30%
・DOCS(ドキシミティ)…▲1.61%
・MQ(マルケタ)…▲5.75%
・U(ユニティ)…▲3.04%
一時は急騰した長期金利
昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値3.964から3.970に上昇しました。

終わってみれば前日比でわずかにしか上げていない長期金利ですが、日中には大きな変動がありました。
プレマーケットでは3.93を切っていた債券利回りは、パウエル議長の議会証言があった時には一時4%にタッチするまでに上げてきました。
その後再び落ち着いたことで前日終値と行って来いとなった債券市場でしたね。

6ヶ月債は5.3%にまで上昇しとる
S&P500ヒートマップ
昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、見るも無残な全面真っ赤ですね。

途中までは上昇銘柄もあったのよ!

日中はそこまで全銘柄が売られる展開ではなかったのですが、時間の経過とともにヒートマップが赤く染まっていきました。
特別に急落した銘柄があったワケでもありませんが、大きく値を上げた銘柄も見当たりませんでしたね。
・TSLA(テスラ)…▲3.15%
・LLY(イーライリリー)…▲2.61%
・CVS(CVSヘルス)…▲3.07%
・BAC(バンク・オブ・アメリカ)…▲3.20%
・GS(ゴールドマン・サックス)…▲3.07%
・WFC(ウェルズファーゴ)…▲4.67%
短期金利の上昇が影響して金融銘柄が大きく下げていました。
一方で、わずかですが上昇した銘柄も紹介しておくと、AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセズ)+1.17%、ON(オン・セミコンダクター)+1.67%、DISH(ディッシュ・ネットワーク)+4.04%などが上昇していました。
セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクター全てが下落した1日となりました。

・生活必需品…▲1.08%
・一般消費財…▲1.09%
・情報技術…▲1.17%
・資本財…▲1.19%
・通信…▲1.36%
・ヘルスケア…▲1.42%
・公益事業…▲1.57%
・エネルギー…▲1.79%
・金融…▲2.11%
・不動産…▲2.26%
・素材…▲2.49%
昨日は全セクターが1%以上の下落をするといったリスクオフ相場となりました。
パウエル議長の議会証言によって利上げ観測が高まり、セクター関係なく株式は全面安といったところです。
特に素材、不動産、金融といった短期金利でも大きな影響の出そうなセクターは、1日で2%以上も急落をしています。

どんだけ影響力あるんやパウエルはん
再び下値を試されるS&P500
昨日のS&P500は下落したことで、終値では3,986まで下げています。
再び4,000の大台を下に切ってしまったS&P500は、50日移動平均線を下抜けしてしまいました。
先週末には上昇に転じる期待が持てるチャート形状をしていたのですが、やはり株式市場は金利で動いていることを再認識させられました。
今後は200日移動平均線にサポートされるかに注目ですが、それも経済指標と利上げ観測次第でしょうね。

MACDは悪くないわ!
米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。
パウエル議長の議会証言で次回利上げ0.5%へ
パウエル議長は上院銀行委員会の議会証言で、『政策金利を従来の想定より高い水準に引き上げる公算が大きいとしたほか、必要であれば利上げペースを加速させる用意がある』と述べました。
パウエル議長の証言内容が伝わると短期債利回りは急上昇、株式相場は下落、為替はドル高へ、次回FOMCでの利上げ予想は0.5%へ引き上げられました。

他にも『最新の経済データは予想より強く、金利の最終到達水準が従来想定より高くなる可能性が高いことを示唆している』と発言し、『経済データが全体として、より速い引き締めを正当化するのであれば、利上げペースを加速させる用意があるだろう』と付け加えています。

6月には5.5-5.75まで
利上げ予想が引き上げられたな

メタが11月に続き更なる人員削減へ
META(メタ・プラットフォームズ)が昨年11月の1.1万削減に続いて、今週にも数千人規模の新たな人員削減を行う予定とのことが明らかになりました。
組織の一層の効率化を図るため合理化をさらに進めるメタに対して、市場が好感したことで株価はプレマーケットでは2%以上の上昇をしました。

終わってみればマイナスやったけどな
モルガン・スタンレーはテスラからフェラーリへ
モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は米上場自動車企業のトップピックはテスラではなくフェラーリを選好しています。
同氏はフェラーリの大きな収益の可視性、高い価格設定能力に対して『比類なきブランド』と位置付けており、目標株価を310ドルに引き上げました。
実際にはテスラ株が年初来で+50%以上も上昇しているのに対して、フェラーリ株の年初来リターンの+25%を上回っています。
しかし、テスラ株が2021年11月につけた上場来高値から▲50%以上も下落しているのに対して、フェラーリ株は高値から▲2%ほどしか下落していません。

2015年10月の上場からおよそ7年半で+378%のリターンは、確かに魅力的に映ります。

キレイな右肩上がりやな

ティッカーがRACEってのもカッコいいわね!
3月の注目イベントについて
3月も重要な経済指標の発表が続きますので、相場に大きな影響を与えそうなイベントをピックアップしておきます。
・3/10 雇用統計
*3/14 消費者物価指数(CPI)
・3/15 小売売上高
・3/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・3/15 生産者物価指数(PPI)
・3/16 フィラデルフィア連銀景気指数
・3/17 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
・3/23 FRB政策金利(FOMC)
・3/31 PCEデフレーター
・3/31 シカゴ購買部協会景気指数(PMI)

月の中盤に山場が来そうやな
まとめ

【利上げは『速く』『高く』で株価下落】予想よりタカ派だった議会証言をまとめます。
【3/7の米国市場の値動き】
・S&P500…▲1.53%
・ダウ…▲1.72%
・NASDAQ…▲1.25%
・長期金利は3.964に上昇
【経済トピックス】
・パウエル議長の議会証言で次回利上げ0.5%へ
・メタが11月に続き更なる人員削減へ
・モルガン・スタンレーはテスラからフェラーリへ
昨日の米国市場は3指数ともに大きな下落となりました。
パウエル議長の議会証言によって政策金利が『速く』『高く』なる観測が高まり、株式市場には再び強い逆風となりました。
今週末には雇用統計、来週には消費者物価指数(CPI)の発表もありますから、米国市場にとっては重要な転換点になると考えています。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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