・3/10米国市場の値動き
・S&P500指数の展望
・米国経済に関するトピックス
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今週ラストとなる昨日の米国市場は、2日連続で大きな下落となりました。
S&P500は週間ベースで▲4.55%の下落をしており、年初来のリターンをほとんど失っています。
昨日発表された雇用統計では、株式市場にとってはプラスとなる材料が出たはずですが、それ以上にネガティブなビックニュースによってリスクオフとなりました。
シリコンバレーの金融機関の破綻は、リーマンショックの再来となってしまうのでしょうか?
それでは3/10の米国市場を振り返り【雇用統計は通過するも急落する米国市場】リーマンショックの再来となるのか?について解説していきます。

記事の後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説してるで
3/10 米国市場の値動き

昨日の米国市場は連日で大きく下落しました。
雇用統計と銀行の破綻が相場に大きく影響したようですが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。
大きく下落した米主要3指数
昨日の米国市場は3指数そろって続落しました。

・S&P500…▲1.45%
・ダウ…▲1.07%
・NASDAQ…▲1.76%
プレマーケットでは売られていた相場は、マーケットがオープンすると上昇していきました。
雇用統計の結果を受けて株式相場は上昇するのかと思ったのですが、前場終了前から急落していきました。
週間ベースで見てもS&P500は▲4.55%の下落となり、今年でもっとも悪い1週間となってしまいました。

年初来のプラスはほとんどなくなったわ!
バリュー、グロース共に下落していますが、中小型株の売り圧力が強かったようです。


ハイパーグロース株はガタガタよ!
・AFRM(アファーム)…▲8.31%
・COIN(コインベース)…▲8.0%
・CRWD(クラウドストライク)…▲1.61%
・DDOG(データドッグ)…▲6.82%
・DOCS(ドキシミティ)…▲6.01%
・MQ(マルケタ)…▲1.78%
・U(ユニティ)…▲2.22%
急落した長期金利
昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値3.907から3.704に急落しました。

前日に続き債券利回りと株式市場が同時に下落する相場となりました。
通常であれば逆相関の関係にある両者ですが、株式から債券に資金が流れたといった状況でしょうか。

絶対に長期金利は跳ね上げると思ったわ
S&P500ヒートマップ
昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、2日連続でほとんどの銘柄が下落していることがわかります。

金融は崩壊してるわね!

GAFAMは軒並み1%以上の下落をしており、農業部門ではCAT(キャタピラー)▲5.79%や、DEE(ディア&カンパニー)▲6.05%の急落、自動車銘柄でもGM(ゼネラルモーターズ)3.44%▲、F(フォード)▲2.81%などが大きく売られていました。
他にもソフトウェア企業や不動産なども急落していましたが、やはり昨日は金融銘柄の急落が市場に大きな影響を与えました。
・SCHW(チャールズ・シュワブ)…▲11.69%
・FRC(ファースト・パブリック・バンク)…▲14.84%
・SIVB(SVBファイナンシャル・グループ)…▲45.01%
・SBNY(シグネチャー・バンク)…▲22.87%
前日の記事でも少し触れましたが、SIVB(SVBファイナンシャル・グループ)が破綻したことでリーマンショックの再来を懸念されましたが、後述したいと考えています。
一方で、一部上昇した銘柄もあり、連日上昇のINTC(インテル)は+2.95%、JPM(JPモルガン)+2.54%、ABBV(アッヴィ)+1.60%、BA(ボーイング)+0.91%の上昇をしています。
セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスは、2日連続で11セクター全てが下落した1日となりました。

・生活必需品…▲0.56%
・ヘルスケア…▲1.0%
・一般消費財…▲1.24%
・エネルギー…▲1.26%
・通信…▲1.48%
・公益事業…▲1.68%
・素材…▲1.78%
・情報技術…▲1.97%
・資本財…▲2.08%
・金融…▲2.33%
・不動産…▲3.32%
SIVBの破綻を発端に金融セクターが急落しています。
また、リーマンショック同様に金融の破綻の連鎖が懸念され、不動産セクターにも大きな影響を与えているようです。
他にもほとんどのセクターが1%以上の下落をしていますが、それでもディフェンシブセクターの下落は限定的と言えるでしょうか。

次回FOMCまでは下げそうやな
年初来リターンを失ったS&P500
昨日のS&P500は大きく下落したことで、終値では3,861まで下げています。
連日の大陰線で週間ベースでは▲4.55%の急落となったS&P500ですが、年初来のプラス幅を+0.58%にまで縮小してしまいました。
2/2には年初来リターンを+8.86%にまで伸ばしていたのですが、見事に投資家の期待を裏切ることになりました。
サポートラインを失ったS&P500は、昨年末につけた安値を目指す展開となりますが、それも▲2%ほどで到達してしまいます。
そこでも支えられない場合は昨年10月の底値である3,577を目指すことになりますが、▲7.37%ほどの下落も視野に入ってきます。

次は来週のCPIに注目ね!
米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。
利上げ加速にブレーキとなる雇用統計
2月の米雇用統計が発表され、雇用者数は大きく上振れたましたが、失業率と平均時給は予想よりも下振れたことで、FRBの舵取りはさらに難しいものになりました。
失業率
結果 3.6%(予想 3.4%)
前回 3.4%
非農業部門雇用者数
結果 31.1万人増(予想 22.5万人増)
前回 51.7万人増(修正値 50.4万人増)
平均時給(前年同期比)
結果 4.6%(予想 4.7%)
前月比 0.2%増(前回 0.3%増)
雇用者数の増加が市場予想を上回ったのは、これまでで最長の11ヶ月連続となりました。
雇用の増加は娯楽やホスピタリティー、小売りや医療などで目立っており、逆に減少したのがテクノロジー分野を含む情報産業や運輸・倉庫などでした。
労働参加率は62.5%に上昇していますが、失業率は若干の上昇で引き続き歴史的低水準にとどまっている状況です。
パウエル議長は先日の議会証言で利上げペースについて消費者物価指数(CPI)を含む経済データ全体で判断すると述べていましたが、果たして0.5%利上げに加速させるのでしょうか。
シリコンバレー銀行が破綻 過去10年で最大
米銀シリコンバレー銀行がカリフォルニア州の金融保護当局によって閉鎖され事実上の経営破綻となりました。
過去10年余りで最大の米銀破綻となりましたが、米銀行の経営難のニュースはシルバーゲート・キャピタル銀行業務の縮小に続き今週に入って2例目です。
同行は1983年に設立されテクノロジー新興企業向けの金融サービスに特化しており、政策金利の急激な引き上げのあおりを受けたことが要因のひとつにあげられそうです。
連続する金融機関の破綻によって『リーマンショックの再来』を懸念する声が聞かれますが、イエレン財務長官は国内銀行システムの『強靱さに変わりはない』と述べています。
バイデン政権 半導体の対中規制さらに強化へ
バイデン政権は中国向けの半導体製造装置の輸出をさらに規制することで、中国による先端半導体の開発を防止に取り組んでいます。
政府は複数の米企業に計画について説明したことで、来月にも新たな規制を発表する見通しとのこと。
この規制によって半導体の需給バランスがどのように働き、株式市場にはどこまで影響するのかは想像もつきません。

米中の貿易摩擦は世界にも影響するな
3月の注目イベントについて
3月も重要な経済指標の発表が続きますので、相場に大きな影響を与えそうなイベントをピックアップしておきます。
*3/14 消費者物価指数(CPI)
・3/15 小売売上高
・3/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・3/15 生産者物価指数(PPI)
・3/16 フィラデルフィア連銀景気指数
・3/17 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
・3/23 FRB政策金利(FOMC)
・3/31 PCEデフレーター
・3/31 シカゴ購買部協会景気指数(PMI)

来週は消費者物価指数(CPI)やな
まとめ

【雇用統計は通過するも急落する米国市場】リーマンショックの再来となるのか?をまとめます。
【3/10の米国市場の値動き】
・S&P500…▲1.45%
・ダウ…▲1.07%
・NASDAQ…▲1.76%
・長期金利は3.704に低下
【経済トピックス】
・利上げ加速にブレーキとなる雇用統計
・シリコンバレー銀行が破綻 過去10年で最大
・バイデン政権 半導体の対中規制さらに強化へ
昨日の米国市場は前日に続いて大きな下落となりました。
昨日発表された雇用統計では、わずかに失業率が上昇していたことで一旦の利上げ観測は弱まりましたが、来週のCPIによっては3月FOMCでの利上げが加速するかも知れません。
シリコンバレーで起こっている金融機関の破綻が連鎖することで、リーマンショックの再来を懸念され株式市場から資金が流出しています。
もしまた金融ショックが起こるようであれば、ここからさらに▲20%、▲30%の株価下落も考えられます。
どんなことがあろうとも生活が維持できるだけのリスク許容度で投資を継続したいところですね。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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