【メタ爆上げでハイテク高騰】3Aの決算ミスで明日の米国市場は急落注意

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昨日の米国市場はナスダックを中心に大きな上昇となりました。

FOMCを通過したばかりですが続々と大型株の決算発表があり、市場は情報の処理に追われているようです。

前日アフターで好決算を発表したメタ・プラットフォームズの株価が爆上げしていることで、相場の上昇をけん引しました。

しかし、昨日の時間外で決算発表のあったアップル、アルファベット、アマゾンがともに決算ミスで、アフターマーケットで急落していますので、明日の米国市場は下落が予想されます。

それでは2/2の米国市場を振り返り【メタ爆上げでハイテク高騰】3Aの決算ミスで明日の米国市場は急落注意について解説していきます。

2/2米国市場の値動き

昨日の米国市場は、ナスダックを中心に3日連続の大きな上昇となりました。

前日アフターで決算発表のあったメタの影響が大きいようですが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

連日ハイテクが強い米主要3指数

昨日の米国市場はナスダックは大きく上昇しましたが、ダウはわずかに沈んでいます。

プレマーケットからナスダックが強く、マーケットがオープンするとナス上昇、ダウ下落といった相場が続きました。

午後から少し利確が入ったのちに、引けには買い戻されて上昇しています。

全体的に上昇していますが、小型株の買い圧力が強かったようです。（ダウが下げているのでパフォーマンス表示がおかしいのかも知れません。）

急落した長期金利

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値3.417から3.402に低下しました。

マーケットオープン直後には3.3台にまで低下していた長期金利でしたが、引けにかけて戻しました。

アフターで発表があった大型株の決算ミスによって、明日は少し上げるかも知れませんね。

久しぶりにイールドカーブを見ていきますが、2年債と10年債の利回りの差は1ヶ月前よりも大きくなっています。

10年債利回りが下げているにもかかわらず、2年債はそこまで下げていません。

これまで逆イールドが発生した後には、ほとんど場合でリセッションが起きている米国市場ですから、あまり楽観するのはどうかと思いますよね。

反発したVIX

昨日のVIX（S&P500恐怖指数）は、前日の終値17.87から18.73に上昇しました。

前日は18を切る水準にまで低下していたVIXですが、昨日は引けにかけて上昇していきました。

こちらも大型決算ミスによる上昇が予想されます。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、赤も緑も色が鮮やかで上昇と下落が両極端だったことを示しています。

ハイテクが強かった分、バリューが売られた1日となりました。

前日のアフターで決算発表があったメタが爆上げしています。他にもグーグルやアマゾンは決算発表前にして大きく買われていました。（アフターで急落していますが。。）

一方で、エネルギーやヘルスケア、生活必需品は大きく売られています。決算ミス銘柄も多かったため連れ安とも考えられますが、トレーダーの資金がバリューからグロースに移行しているようです。

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち7セクターが上昇、4セクターが下落した1日となりました。

通信セクターがダントツで上昇していますが、メタが高騰したことでけん引しています。

他にも情報技術と一般消費財セクターが大きく上昇をしており、リスクオン相場が続いていることがわかります。

一方で、唯一の2日連続で下落したエネルギーセクターですが、昨年の上昇を吐き出してしまうのではないかと思うほどの下落が続きます。

急激に上げすぎているS&P500

昨日のS&P500は連日で上昇して、終値では4,179にまで上げています。

3日連続で高騰しているS&P500ですが、少し急激に上げすぎているように感じます。ボリンジャーバンドの2σを上抜けしてしまっていますし、RSIも70にタッチしています。

昨年8月にRSIが70を超えた時には、その後▲17%ほど急落した過去があります。

今回はそこまで下げるマクロ環境ではありませんが、今後少し押し戻されると考えておいた方がいいかもですね。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

アップル大幅減収で厳しい経営環境

昨日のアフターで決算発表をしたアップルですが、売上高もEPSも市場予想に届かず時間外で株価を▲3.22%下げています。（一時▲5.6%下落）

iPhoneやMacの販売が低迷する中で、サービスの収入は上昇しています。

✖売上高…$117.2B（予想$121.1B）
✖EPS…$1.88（予想$1.94）
✖iPhone売上高…$65.8B（予想$68.3B）
✖Mac売上高…$7.74B（予想$9.7B）
✖ウェアラブル…$13.5B（予想$15.3B）
〇iPad売上高…$9.4B（予想$7.8B）
〇サービス収入…$20.8B（予想$20.5B）

中国のゼロコロナ政策による影響で、iPhoneの新機種を十分に出荷できなかったことも不振の要因となったようです。

どのファクターを取り上げても来期には改善する余地があるため、今回の下落は一旦の押し目買いのチャンスになると考えています。

広告収入が予想に届かず株価急落のアルファベット

昨日のアフターで決算発表をしたアルファベットですが、売上高もEPSも市場予想に届かず時間外で株価を▲4.59%下げています。（一時▲6%下落）

景気減速の中で検索広告の収入が減少していることが影響しており、他にも独禁法の疑いによる控訴や、ライバル視されているチャットGPTの脅威、ティックトックとの競争激化などが業績低迷を呼び込んでいるようです。

✖売上高…$76.05B（予想$76.58B）
✖EPS…$1.05（予想$1.20）
✖検索関連売上高…$4.26B（予想$4.33B）
✖YouTubeの売上高…$7.96B（予想$8.3B）
〇クラウド部門…▲$480M（予想▲$862M）

まだ黒字化できていないクラウド部門が市場予想を上回ったことが唯一の朗報でしたが、アマゾンやマイクロソフトのクラウドサービスからは少し出遅れている印象です。

主軸のAWS伸び鈍化が懸念されるアマゾン

昨日のアフターで決算発表をしたアマゾンですが、EPSも市場予想に届かず時間外で株価を▲5.07%下げています。

アマゾンの中核を担うｅコマース事業の失速や、今やアマゾンの主軸とも言われるクラウド部門のAWS（アマゾン・ウェブ・サービス）の伸びが鈍化していることが嫌気されたようです。

〇売上高…$149.2B（予想$145.8B）
✖EPS…$0.03（予想$0.17）
△売上高ガイダンス…$121B-126B（予想$125.5B）
✖AWS売上高…$21.4B（予想$21.87B）
〇広告売上…$11.56B（予想$11.38B）

今年に入って株価を+34%上昇させているアマゾンですが、今後の見通しに暗雲が立ち込めました。

1月は10万人超えの大規模レイオフ

昨年から続く大手ハイテク企業のレイオフですが、1月の人員削減数は10万人を超えて2020年以来の大規模カットとなりました。

削減人員の41%はハイテク企業に集中しており、コロナバブルで需要を高めたテック系の企業ほど大きなレイオフを実施しているようです。

それでも失業率は上昇せず平均時給は高いままですから、サービス業などではまだ人員不足が続いているようです。

2月の注目イベントについて

2月も重要な経済指標の発表が続きます。

相場に大きな影響を与えそうなイベントをピックアップして、注目イベントについてはウォッチしていきたいと思います。

注目の決算発表

昨日も市場に影響のありそうな企業決算がありましたので、決算結果について見ていきたいと思います。

本日の注目決算

2/2（木）
・AAPL（アップル）
・AMZN（アマゾン・ドットコム）
・GOOGL（アルファベット）
・LLY（イーライリリー）
・MRK（メルク）
・BMY（ブリストル・マイヤーズ）
・GILD（ギリアド・サイエンシズ）
・COP（コノコ・フィリップス）
・EL（エスティローダー）
・F（フォード・モーター）
・QCOM（クアルコム）
・SBUX（スターバックス）

昨日も注目の決算発表が多かったため、別の記事でアップしています。

明日の注目決算

明日の決算発表は、それほど相場に大きな影響がありそうなものはありませんね。

まとめ

【メタ爆上げでハイテク高騰】3Aの決算ミスで明日の米国市場は急落注意をまとめます。

メタの好決算により大きく上昇した昨日の米国市場ですが、3A（アップル、アルファベット、アマゾン）が時間外の決算発表で急落しています。

現在の相場はインフレの減速や利上げなどよりも、企業決算のほうが影響が大きいようです。

1月は好調だった米国市場ですが、2月は業績重視となりそうですね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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