【ナスダックを中心に上昇した米国市場】FRB副議長には誰がなる？

こんなことがわかる記事

・2/15米国市場の値動き
・S&P500指数の展望
・米国経済に関するトピックス

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昨日の米国市場はナスダックを中心に上昇しました。

市場では小売売上高の発表があり、予想より強かった景気に利上げ観測が高まっています。

一方で、FRBの副議長であるブレイナード氏のポストには、誰が就任するのかにも注目が集まっています。

それでは2/15の米国市場を振り返り【ナスダックを中心に上昇した米国市場】FRB副議長には誰がなる？について解説していきます。

リッヒ

記事の後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説してるで

目次が開けます

2/15 米国市場の値動き
米国市場のトピックス
まとめ

2/15 米国市場の値動き

昨日の米国市場は上昇したことで、ナスダックは3日連続の上げ相場となりました。

強かった小売りや景気指数に対して、リセッション懸念が和らいだことが要因のようですが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

ナスダックを中心に上昇した米主要3指数

昨日の米国市場は、ナスダックを中心に3指数ともに上昇しました。

昨日の米主要3指数

・S&P500…+0.28%
・ダウ…+0.11%
・NASDAQ…+0.92%

プレマーケットでは売られていた相場は、マーケットがオープンするとジリジリと上昇をはじめて、引けにかけてはナスダックを中心に一段と買われた1日となりました。

昨日は全体的に上昇しましたが、大型株よりも小型株が買われた1日となりました。

ここ

ハイパーグロース株は爆上げよ！

昨日のハイパーグロース株

・AFRM（ｱﾌｧｰﾑ）…+12.21%
・COIN（ｺｲﾝﾍﾞｰｽ）…+17.47%
・CRWD（ｸﾗｳﾄﾞｽﾄﾗｲｸ）…+3.62%
・DDOG（ﾃﾞｰﾀﾄﾞｯｸﾞ）…+3.79%
・DOCS（ﾄﾞｸｼﾐﾃｨｰ）…+9.89%
・MQ（ﾏﾙｹﾀ）…+4.76%
・U（ﾕﾆﾃｨ）…+7.43%

上昇した長期金利

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値3.753から3.814に上昇しました。

2月の初旬には3.4を切るまで下げていた長期金利ですが、2週間ほどで大きく上昇しています。

通常であればここまで急激に金利が上昇した場合は、株価が急落する恐れのある相場となるのですが、現在の株式市場は異常に強いようです。

リッヒ

債券トレーダーは慎重やな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、大半の銘柄が上昇しているように見えます。

ここ

エネとヘルスケアが弱いわね！

これまで大きく上げてきたMETA（メタ）やNVDA（エヌビディア）、MSFT（マイクロソフト）といったところは反落していますが、TSLA（テスラ）はまだ続伸していますね。

2/15上昇した銘柄

・ADI（ｱﾅﾛｸﾞ･ﾃﾞﾊﾞｲｾｽﾞ）…+7.47%
・FTNT（ﾌｫｰﾃｨﾈｯﾄ）…+2.65%
・GOOGL（ｱﾙﾌｧﾍﾞｯﾄ）…+2.26%
・TSLA（テスラ）…+2.38%
・TGT（ターゲット）…+2.83%
・WBD（ﾜｰﾅｰﾌﾞﾗｻﾞｰｽﾞ）…+4.21%
・ETSY（エッツィー）…+6.36%

ADI（アナログ・デバイセズ）は決算が好感されて急騰していますね。

一方で、エネルギー銘柄の多くは下落しておりCVX（シェブロン）が▲1.92%の下げ、ヘルスケアも弱かった印象でLLY（イーライリリー）が▲3.61％と下げています。

リッヒ

今年のヘルスケアはあかんな

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち9セクターが上昇、2セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・通信…+1.54%
・一般消費財…+1.12%
・資本財…+0.65%
・公益事業…+0.56%
・情報技術…+0.55%
・生活必需品…+0.42%
・不動産…+0.37%
・素材…+0.15%
・金融…+0.03%
・ヘルスケア…▲0.3%
・エネルギー…▲1.2%

グーグルがリバウンドしたことで通信セクターが上昇しています。

また、相変わらず好調なテスラにけん引されて、一般消費財セクターも1％以上の上げです。

一方で、エネルギーとヘルスケアはまた下げています。今年に入りこの2セクターは弱い印象がありますね。

上昇トレンドを継続しているS&P500

昨日のS&P500はわずかに上昇して、終値では4,147まで上げました。

昨年10月からのチャートを眺めると、12月には一旦下落した相場も年が明けると上昇しており、おおむね上昇トレンドを継続しているようです。

年初来で+8％上げているS&P500ですが、まだどこかで大きく下げるような気がしています。

ここ

こんなペースで上げ続けてたら
年間で+50％とかになっちゃうわ！

リッヒ

それはないわな

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

2年ぶりに大幅増となった小売売上高

昨日発表された1月の小売売上高は、市場予想を大きく上回りおよそ2年ぶりとなる大幅増となりました。

堅調な消費需要を示唆したことで、リセッション懸念は遠のく反面、根強いインフレに対してFRBが利上げ継続の決意を固める要因にもなりそうです。

1月の小売売上高

【売上高】
・前月比…3.0%（予想…1.7%）
・前月…▲1.1%（修正値…▲1.0%）
【コア売上高】
・前月比…2.3%（予想…0.9%）
・前月…▲1.1%（修正値…▲0.9%）

１月は13カテゴリー全てが増加しており、自動車や家具などの耐久財や、レストランを中心としたサービスなどを中心に大きく増加しています。

小売売上高は米国内で販売されている小売業・サービス業の売上高を集計したもので、米国の個人消費の動向を表している。個人消費の動向が景気全体に与える影響も大きいため、注目度の高い指標。全体に占める売上高の割合が最も大きい自動車を除いたコア部分の注目度が高い。

リッヒ

前日のCPIに続いて小売りまでも
インフレ減速を否定しとるな

ここ

今後さらなる利上げの
可能性が出てきたわね！

ヘッドセットの披露を6月に延期したアップル

アップルは４月ごろに予定していたヘッドセットの披露を、2ヶ月ほど延期して6月とすることを決めました。

ハードとソフトの問題を解決する必要がテストで明らかになったための延期のようですが、新しいギアの計画に水を差すことになりました。

ここ

早く見たいわね！

テスラ上海工場での生産を一部停止

テスラは上海工場での生産を一部停止して、モデル3の改良版を展開しはじめるため設備更新を行うようです。

昨年の生産台数の半数を担っていた上海工場ですから、早く生産ラインの改善ができないようだと、今年の生産台数にも影響しそうですね。

FRB副議長はハト派のグールズビー総裁か

米政府はFRBの副議長の空席を埋めるために、新たな副議長を探しています。

先日の報道でFRBのブレイナードFRB副議長を、ホワイトハウスの国家経済委員会の次期委員長に指名したことで、副議長の席が空いてしまいます。

これを埋めるために、ハト派とみられているシカゴ連銀総裁就任のグールズビー氏の起用が検討されています。

リッヒ

グールズビー総裁は投票権メンバーやろ？

ここ

投票権メンバーの空席を埋める人が
タカ派かハト派か気になるわね！

2月の注目イベントについて

2月も重要な経済指標の発表が続きます。

相場に大きな影響を与えそうなイベントをピックアップして、注目イベントについてはウォッチしていきたいと思います。

今後注目のイベント

・2/16 生産者物価指数（PPI）
・2/16 フィラデルフィア連銀景気指数
・2/24 PCEデフレーター
・2/28 シカゴ購買部協会景気指数（PMI）

リッヒ

今夜はPPIやな

まとめ

【ナスダックを中心に上昇した米国市場】FRB副議長には誰がなる？をまとめます。

まとめ

【2/15の米国市場の値動き】
・S&P500…+0.28%
・ダウ…+0.11%
・NASDAQ…+0.92%
・長期金利は3.814に上昇
【経済トピックス】
・2年ぶりに大幅増となった小売売上高
・ヘッドセットの披露を6月に延期したアップル
・テスラ上海工場での生産を一部停止
・FRB副議長はハト派のグールズビー総裁か

1月の小売売上高が発表されて、ソフトランディングがまた一歩近づく経済環境に対して、政策金利の高水準維持期間も延びそうな状況です。

それでも株式は上昇を続けていますから、現在の相場は買われすぎと判断できそうです。

どこかで調整がくると考えていますが、それはまだもう少し先になりそうですね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。