【S&P500は8日連続の上昇】金融政策には触れなかったパウエル議長

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昨日の米国市場はわずかに上昇して、S&P500は8日続伸。ダウは下げましたがハイテク中心に買いが止まりません。

長期金利も下げ続けていますが、そろそろ反落が来てもおかしくない状況となりました。

注目されていたパウエル議長のスピーチも、金融政策に関しては何も触れないといった肩透かしを食らったようです。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

11/8 米国市場の値動き

昨日の米国市場はわずかに上昇しました。

ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

続伸が止まらない米主要3指数

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンすると下落していきました。

その後引けにかけて上昇したことでナスダックは9営業日、S&P500は8営業日連続の上昇となりました。

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さすがに上げ過ぎてるわね！

リッヒ

ハイパーグロース株はダメダメやな

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マルケタは好決算による急騰ね！

リッヒ

アップスタートは▲27.3％も急落しとる

長期金利（米10年債利回り）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値4.569から4.509に低下しました。

今週に入り下落傾向にある長期金利ですが、昨日も続落しています。

11月に入り9%近く低下している10年債利回りですが、このまま4%に向かって下げ続けるかのような勢いですね。

リッヒ

そろそろ反発しそうやな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上昇した銘柄と下落した銘柄が半々といったところです。

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ハイテクは強かったわ！

マグニフィセント７はアマゾン▲0.44%、テスラ▲0.03%と下落していますが、他は上昇しています。

特にエヌビディアは+1.35%と大きな上昇でしたが、全体的には小幅な動きが多かった1日となりました。

中でも原油価格の下落により航空系が大きく上昇していますね。

ゲームメーカーのテイクツー・インタラクティブは好決算による急騰ですね。イーライリリーは肥満治療薬が承認されたことが好感されました。

一方で、決算を落としたWBD（ワーナーブラザース）▲19.04%、GILD（ギリアドサイエンス）▲3.36%、BIIB（バイオジェン）▲5.67％の下落をしています。

他にもMRNA（モデルナ）▲3.15%、DXCM（デクスコム）▲2.55%、INTC（インテル）▲2.19%、FSLR（ファースト・ソーラー）▲4.50%なども大きく下落しています。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち4セクターが上昇、7セクター下落した1日となりました。

情報技術セクターは連日の上昇で、ハイテク株の強い相場が続いています。

昨日は上昇したセクターも下落したセクターも1%未満といった穏やかな相場でしたが、エネルギーセクターだけが大きく下落しています。

エネルギーセクターは連日のワーストパフォーマンスで、直近1ヶ月でも最も弱い▲5.27%の下落をしています。

リッヒ

エネルギーは完全に下落トレンドやな

S&P500チャート分析

昨日のS&P500はわずかに上昇して、終値では4,382まで上げました。（+0.10%）

8日連続の上昇をしたS&P500ですが、上げ幅は徐々に縮小してきました。

50日移動平均線の上にはありますが、10月の高値を完全にブレイクアウトできていません。

今後は4,400の大台を上に抜けて、9月の高値4,500を目雑展開に注目していきましょう。

多くのアナリストは年内にそこまで上がることはないと予想していますが、あと3%弱ですから1度はトライできると考えています。

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11月はまだまだ強そうね！

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

金融政策には触れなかったパウエル議長

パウエル議長はFRBの調査統計部門の創設100周年を祝う会議の冒頭でコメントしていますが、注目されていた金融政策に関する発言はありませんでした。

パウエル議長、経済予測で柔軟な姿勢をＦＲＢエコノミストに要請

米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長は８日、かねて経済予測に用いてきた複雑な数学的シミュレーションの枠を超えて考える姿勢がＦＲＢには必要だと述べた。

www.bloomberg.co.jp

発言内容のほとんどは経済予測に関するもので、投資家が注目していた政策金利に対してはあえて触れなかったと考えられそうです。

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他のFRB高官に任せてるっぽいわね！

地政学的リスクを指摘したFRBクック理事

FRBのクック理事はロシアや中東、中国などの地政学的緊張が、インフレを含んだ世界へ与えるリスクを高めていることを指摘しました。

ロシア、ウクライナ紛争が続く中で中東でも緊張感が高まり、食料だけでなくエネルギー市場にも経済を圧迫する可能性があるとのこと。

クックＦＲＢ理事、市場へのリスク指摘－地政学的緊張の高まりで

米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のクック理事は８日、ロシアや中東、中国などに絡んだ地政学的緊張の高まりがインフレ加速などを含め、世界の市場に広範なマイナスの波及効果を引き起こす恐れがあるとの見解を示した。

www.bloomberg.co.jp

中国に関しては経済の減速が世界に及ぼす影響が大きいことを指摘。

リッヒ

中国経済は先進国への影響も大きいな

ディズニー好決算、アフターで株価上昇

アフターマーケットで決算発表のあったディズニー（DIS）ですが、利益が市場予想を上回ったことで時間外で株価は+3.31%と上昇しています。

追加で20億ドルの経費削減を目指すことを明らかにしたことも、投資家には好感されたようです。

ディズニー、利益が市場予想上回る－追加の経費削減目指す

米ウォルト・ディズニーの７－９月（第４四半期）決算は利益が市場予想を上回った。追加で20億ドル（約3000億円）の経費削減を目指すことも明らかにした。同社はアクティビスト（物言う投資家）のネルソン・ペルツ氏との闘いに巻き込まれている。

www.bloomberg.co.jp

2021年3月を高値に▲50%以上も下落を続けてきたディズニーですが、そろそろ底得ちして欲しいものです。

ここ

みんな大好きディズニーには
頑張って欲しいわね！

11月の注目イベントについて

11月も重要な経済指標の発表が続きますので、スケジュールを確認しておきましょう。

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

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経済指標を確認するのに
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まとめ

昨日の米国市場はS&P500が8日連続の上昇となり、さすがに割高感が出てきました。

確かに企業決算では多くの企業がアナリスト予想を超える良いものだったと言えそうですが、来期のガイダンスを心配する声は高まっています。

このまま投資家が年末に向けて株価を押し上げていくと、年明けあたりからは厳しい相場が待っているかも知れませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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