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【S&P500構成企業にゆがみ】米国株は来期の決算に黄色信号

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市場分析

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昨日の米国市場は先週から続けて6日連続の上昇となりました。

6連騰によりS&P500はすでに6%も上昇しており、さすがに買われ過ぎとも感じています。

FOMCや雇用統計を無事に通過したと言えども、投資家の楽観はここまで上がると過剰かも知れませんね。

それでは11/6の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ
リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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11/6 米国市場の値動き

昨日の米国市場はわずかに上昇しました。

大きなニュースはありませんでしたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

わずかに上昇した米主要3指数

昨日の米主要3指数

・S&P500…+0.18%
・ダウ…+0.10%
・NASDAQ…+0.30%

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンすると売られていきました。

3指数ともマイナスにまで売られたところで買い戻しが入り、引けにかけて上昇していきました。

ここ
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さすがに先週上げ過ぎたわね!

リッヒ
リッヒ

ハイパーグロース株は弱々やったな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…▲3.21%
・COIN(コインベース)…+0.66%
・CRWD(クラウドストライク)…▲0.78%
・DDOG(データドッグ)…▲3.04%
・DOCS(ドキシミティ)…▲2.83%
・MQ(マルケタ)…▲2.45%
・U(ユニティ)…▲6.62%

長期金利(米10年債利回り)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値4.576から4.650に上昇しました。

先週急落してきた長期金利ですが、さすがに反発しています。

FOMCや雇用統計などのビッグイベントを通過したことで、債券市場にもボラティリティの高まりを感じます。

リッヒ
リッヒ

一旦のリバウンドやな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、買われた銘柄と売られた銘柄が半々といったところです。

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ハッキリと別れたわね!

マグニフィセント7はTSLA(テスラ)以外は上昇しており、AAPL(アップル)やMSFT(マイクロソフト)、NVDA(エヌビディア)は1%以上の大きな上げでした。

メガテックよりも大きな上昇を見せた銘柄は、それほど多くなかったようです。

昨日大きく上昇した銘柄

・LLY(イーライリリー)…+4.82%
・BKNG(ブッキングホールディングス)…+3.94%
・GE(ゼネラルエレクトリック)…+2.63%
・VRTX(ヴァーテックス)…+2.54%
・REGN(リジェネロン)…+1.90%
・CLX(クロロックス)…+2.75%
・CNC(センティーン)…+3.63%

決算発表翌日には下げていたイーライリリーですが、昨日は大きく上昇しています。

一方で、PANW(パロアルトネットワークス)▲2.68%などサイバーセキュリティが先週末に続き続落しています。

他にもON(オンセミコンダクター)▲2.96%、WBD(ワーナーブラザース)▲2.72%、ABNB(エアビーアンドビー)▲3.65%、MRNA(モデルナ)▲7.04%、PYPL(ペイパル)▲2.64%なども大きく下落しています。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち4セクターが上昇7セクター下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・情報技術…+0.47%
・ヘルスケア…+0.44%
・通信…+0.18%
・生活必需品…+0.16%
・一般消費財…▲0.01%
・素材…▲0.19%
・資本財…▲0.36%
・公益事業…▲0.4%
・金融…▲0.64%
・エネルギー…▲0.9%
・不動産…▲1.41%

指数が上昇した割に買われたセクターが少ない印象です。それだけ少数のメガテックが今の相場をけん引しているということですね。

上昇したセクターにはヘルスケアや生活必需品といったディフェンシブセクターが含まれているのが、これまでの相場と少し変化したところでしょうか。

一方で、先週買われていた不動産や公益事業などが売られています。まさに相場は上昇と下落をくりかえすといったことがわかります。

リッヒ
リッヒ

1ヶ月では公益事業が
断トツに上昇しとったな

S&P500チャート分析

昨日のS&P500はわずかに上昇して、終値では4,366まで上げました。(+0.18%)

先週から続けて6日連続の上昇をしたS&P500ですが、その上げ幅は縮小しています。

さすがに急激に上げ過ぎていた分、そろそろ売戻しがあってもおかしくない状況です。

株価は50日移動平均線に支えられたことも確認できましたので、上昇トレンドに転換したと考えても良さそうですね。

ここで買い向かっても良さそうですがRSIは50を超えていますので、すでに売られ過ぎといった状況ではないようです。

ここ
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年末に向けての上昇が期待されるわ!

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

米企業決算の売上高の失速目立つ

これまで8割のS&P500企業が決算発表を終えていますが、売上高の失速が目立っており市場予想を上振れた企業は過去4年で最低水準とのこと。

高金利と物価高により消費者需要が弱含んだことで、企業の値上げが厳しくなってきたようです。

アップルやテスラのカンファレンスコールでも、来期以降の売上高を懸念するコメントが聞かれていましたからね。

ここ
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年明けの決算発表が怖いわね!

S&P500構成企業にゆがみ

S&P500を構成するおよそ500の企業は米国を代表する大型株であることが条件ですが、現在はその構成にゆがみが発生しているようです。

今年の米国市場は明らかにメガテックが時価総額を拡大している一方で、S&P500企業のボトムでは指数への新規採用基準を満たしてない企業が2割にも増加しているとのこと。

S&P500指数が年初来で14%近く上昇しているのに対して、500社のうちおよそ半数が株価を下げています。

実際にS&P400(501から900までの400銘柄)の上位企業の方が時価総額が大きくなるといった現象が起きています。

リッヒ
リッヒ

S&P500の差別化が難しくなったな

誰も望んでいない次期大統領選挙

大統領選挙まで残り1年となった米国ですが、どうやら有権者の半分はバイデンにもトランプにも大統領になって欲しいとは思っていないようです。

来年の1月になれば予備選がはじまりますが、両者とも候補として指名される公算が高まっています。

2人とも年齢的に高齢過ぎるとの世論ですが、大統領選が盛り上がらなければ株式市場も活性化しないんですよね。

ここ
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別の選択肢が欲しいわね!

11月の注目イベントについて

11月も重要な経済指標の発表が続きますので、スケジュールを確認しておきましょう。

11月の注目イベント

・11/11 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
*11/14 消費者物価指数(CPI)
・11/15 生産者物価指数(PPI)
・11/15 小売売上高
・11/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・11/16 フィラデルフィア連銀景気指数
・11/22 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
・11/29 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・11/30 PCEデフレーター
・11/30 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

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まとめ

【S&P500構成企業にゆがみ】米国株は来期の決算に黄色信号をまとめます。

まとめ

【11/6米国市場の値動き】
・S&P500…+0.18%
・ダウ…+0.10%
・NASDAQ…+0.30%
・長期金利は4.650に上昇
【経済トピックス】
・米企業決算の売上高の失速目立つ
・S&P500構成企業にゆがみ
・誰も望んでいない次期大統領選挙

昨日の米国市場は6日連続の上昇で、11月は好調な滑り出しと言えそうです。

しかし、S&P500が6日で6%の上昇は少々やり過ぎとも考えています。

1年間で7%程度の期待リターンのあるS&P500ですが、今年はすでに13%以上も上げています。

来期には企業業績も陰りを見せはじめそうですから、今フルインベストするには少し早いのかも知れませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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