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【FOMC金利据え置きで利上げ終了?】米国市場はダウントレンドを抜けられるのか

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市場分析

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昨日の米国市場は3日連続の上昇となりました。

FOMCでは政策金利を5.25-5.50に据え置きを発表。比較的ハト派の発言によって債券利回りは低下。株価上昇につながりました。

一方で、米国債の入札増加ペースも鈍化したことで、長期債券価格は上昇(長期金利は低下)したことも株式市場には追い風となりました。

それでは11/1の米国市場を振り返り、【FOMC金利据え置きで利上げ終了?】米国市場はダウントレンドを抜けられるのかについて解説していきます。

リッヒ
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記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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11/1 米国市場の値動き

昨日の米国市場は大きく上昇しました。

FOMCの他多くの経済指標が発表されましたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

大きく続伸した米主要3指数

昨日の米主要3指数

・S&P500…+1.05%
・ダウ…+0.67%
・NASDAQ…+1.64%

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンしても上昇していきました。

その後わずかに売り戻しが入りましたが、パウエル議長の記者会見ののちに急騰していきました。

それほどサプライズはなかったと思われましたが、ネガティブがなかったことで市場は安心したようです。

ここ
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11月はいいスタートね!

リッヒ
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ハイパーグロース株はイマイチやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…±0%
・COIN(コインベース)…+0.89%
・CRWD(クラウドストライク)…+0.89%
・DDOG(データドッグ)…▲1.68%
・DOCS(ドキシミティ)…▲0.49%
・MQ(マルケタ)…▲0.58%
・U(ユニティ)…▲1.14%

長期金利(米10年債利回り)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値4.932から4.711に急落。

日本時間21時すぎにADP雇用者数の発表があると長期金利は低下していきました。

その後はヨコヨコしていたのですがFOMCが発表され、パウエル議長の会見と共にさらに低下していきました。

つい1週間前までは5%を超える水準にあった長期金利ですが、逆に4.7%にまで下げているなんて債券市場ってわからないものですね。

リッヒ
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債券の入札が影響したようやな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が上昇していることが分かります。

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メガテックが強かったわね!

マグニフィセント7はすべて大きな上昇となり、ナスダックを中心に指数を押し上げています。

昨日大きく上昇した銘柄

・AAPL(アップル)…+1.87%
・GOOG(アルファベット)…+1.81%
・MSFT(マイクロソフト)…+2.35%
・META(メタ)…+3.51%
・AMZN(アマゾン)…+2.94%
・NVDA(エヌビディア)…+3.79%
・TSLA(テスラ)…+2.40%
・AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセズ)…+9.69%
・MU(マイクロン)…+3.78%
・ON(オンセミコンダクター)…+3.51%

テックを中心に上昇する中でも半導体関連は大きく買われました。

AMDの決算が好感されて半導体銘柄は連れ高となり、先週までの下げを少し取り戻した形にはなりましたが、まだ半導体を取り巻く環境は変わっていませんので手放しに喜ぶわけにはいかなそうです。

一方で、決算発表によって下げた銘柄もあり、EL(エスティローダ)▲18.90%、HUM(ヒューマナ)▲6.55%などが急落しています。

またアフターで決算発表のあったABNB(エアビーアンドビー)は時間外で▲2.82%下げていますが、QCOM(クアルコム)+3.71%、PYPL(ペイパル)+4.14%は好感されているようです。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターすべてが上昇した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・通信…+1.68%
・情報技術…+1.67%
・公益事業…+1.48%
・一般消費財…+1.25%
・金融…+0.81%
・素材…+0.71%
・不動産…+0.66%
・資本財…+0.6%
・ヘルスケア…+0.39%
・エネルギー…+0.18%
・生活必需品…+0.06%

全てのセクターが上昇する中で通信、情報技術、一般消費財といったボラティリティの高いセクターに交じって公益事業セクターも1%以上の上昇をしています。

一方で、ディフェンシブセクターと呼ばれる生活必需品やヘルスケアといったセクターは相変わらず弱い相場が続いています。

リッヒ
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公益事業は上昇に転換したかな

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は上昇して、終値では4,237まで上げました。(+1.05%)

3日続伸となったS&P500ですが、まだまだダウントレンドの中にいます。

昨日も200日移動平均線で押し戻されていますから、ここから上昇していけるのかに注目です。

FOMCでは金利据え置きが発表されて、パウエル議長の会見もハトはよりだったにもかかわらず、株価はこの程度しか上げられないとなると、今後も厳しい相場が続くのかも知れません。

ここ
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次はアップルの決算発表ね!

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

FOMC2会合連続の金利据え置き

11月のFOMCで政策金利は5.25-5.50に据え置くことが全会一致で決定しました。

その後のパウエル議長の記者会見でも、長期債利回りの急上昇で追加利上げの必要性が低下していると示唆しています。

12月のFOMCでは利上げの可能性があると選択肢を残していますが、7月の利上げを最後にターミナルレートに達した可能性もあります。

FRBはインフレ率を2%に戻すことをメインシナリオにしながらも、経済や金融の情勢を考慮すると付け加えています。

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全体的にハト派な会合だったわね!

四半期入札の規模拡大ペース鈍化

財務省は四半期入札の規模増額ペースは鈍化し市場予想より緩やかとなったことを受けて、米国債利回りは低下しました。

ウォール街の一部ではFOMCよりも重要と位置付けた定例入札でしたが、10年債と30年債の発行ペースを減速させたことで債券相場は上昇しています。

財務省は四半期入札での中長期債発行はあと1回必要になり得るとの予想していますが、そこでまた長期金利の低下となれば株式には追い風となりそうですね。

リッヒ
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早く4%を切って欲しいな

3ヶ月ぶりの低水準となったISM製造業指数

10月のISM製造業景気指数が発表されましたが、市場予想を大きく下回りました。

自動車業界のストライキが影響したようで、3ヶ月ぶりの低水準とのこと。

ISM製造業景気指数

【10月】
結果…46.7(予想…49.0)
前回…49.0

・新規受注の指数は45.5
・生産指数は50.4に低下
・雇用指数は3ヶ月ぶりの低水準

景気を冷ましてインフレを低下させるためには、製造業景気指数は下がることで歓迎されますが、景気が後退するといった意味では少し心配ですね。

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今はインフレ低下が優先よ!

リッヒ
リッヒ

自動車スト分は戻るだろうしな

ISM製造業景気指数とは、全米供給管理協会が算出する製造業の景況感を示す指数のひとつ。50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気縮小とされています。
毎月発表される主要指標で、製造業の購買責任者を対象にンケート調査を実施して、新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の5つの指数をもとに算出する。

今週注目の企業決算

今週予定されている注目決算についてスケジュールを確認しておきましょう。

今週の注目決算

11/2(木)
AAPL(アップル)、LLY(イーライリリー)、SBUX(スターバックス)、SHOP(ショッピファイ)

S&P500の決算発表も終盤を迎えますね。メガテックの多くは決算発表を終えていますが、王者アップルがどんな決算を発表してくれるか楽しみですね。

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11/2は多くの企業が決算発表するわよ!

11月の注目イベントについて

今年もあと2ヶ月ですね。11月の経済指標のスケジュールも確認しておきましょう。

11月の注目イベント

・11/ 3 ISM非製造業景気指数
・11/ 3 雇用統計
・11/11 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
*11/14 消費者物価指数(CPI)
・11/15 生産者物価指数(PPI)
・11/15 小売売上高
・11/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・11/16 フィラデルフィア連銀景気指数
・11/22 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
・11/29 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・11/30 PCEデフレーター
・11/30 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

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まとめ

【FOMC金利据え置きで利上げ終了?】米国市場はダウントレンドを抜けられるのかをまとめます。

まとめ

【11/1米国市場の値動き】
・S&P500…+1.05%
・ダウ…+0.67%
・NASDAQ…+1.64%
・長期金利は4.711に低下
【経済トピックス】
・FOMC2会合連続の金利据え置き
・四半期入札の規模拡大ペース鈍化
・3ヶ月ぶりの低水準となったISM製造業指数

昨日の米国市場は3日連続の上昇となりました。

FOMCでは比較的ハト派な声明が出されたことで、債券市場にも株式市場にも楽観が広がったようです。

とはいえ、まだダウントレンドにあるとも考えられますので、今週はアップルの決算発表や雇用統計などに注意を払う必要がありそうです。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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