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【紛争拡大で世界的リセッションに】原油価格高騰でハイテク株に売り圧力

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市場分析

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昨日の米国市場は原油価格の高まりによりハイテク株が大きく下げました。

イスラエル紛争が世界を巻き込むようなことになれば、景気が後退するリスクが高まっているようです。

一方で、FOMCを2週間後に控えてFRB当局者が相次いで見解を示しています。

それでは10/13の米国市場を振り返り、【紛争拡大で世界的リセッションに】原油価格高騰でハイテク株に売り圧力について解説していきます。

リッヒ
リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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10/13 米国市場の値動き

昨日の米国市場はハイテク株が大きく売られました。

戦争により景気後退リスクが高まっていますが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

上がれなかった米主要3指数

昨日の米主要3指数

・S&P500…▲0.50%
・ダウ…+0.12%
・NASDAQ…▲1.23%

プレマーケットでは買われていた相場は、マーケットがオープンすると下落していきました。

一旦買い戻される場面もありましたが、引けにかけてヨコヨコの相場となりました。

ナスダックが1%以上下げ、ダウはわずかにプラスといったハイテクが売られる1日となりました。

週間ベースで見ると、今週は3指数ともにわずかな上げとなりました。

ここ
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10月は何とか上げてるわね!

リッヒ
リッヒ

ハイパーグロース株も下げとるな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…▲3.23%
・COIN(コインベース)…▲2.34%
・CRWD(クラウドストライク)…▲0.98%
・DDOG(データドッグ)…+0.09%
・DOCS(ドキシミティ)…▲0.32%
・MQ(マルケタ)…▲1.92%
・U(ユニティ)…▲3.51%

長期金利(米10年債利回り)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値4.692から4.616に低下しました。

今週は水準を切り下げてきた長期金利ですが、一時は4.6を切る場面もありました。

半年以上も上がり続けてきた利回りですが、今週は少し落ち着いてきたかもしれません。

リッヒ
リッヒ

金利が上がらなければ
株価は上げていけるな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、ハイテク銘柄が売られていることがわかります。

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半導体は全滅ね!

マグニフィセント7はすべて大きな下落をしています。

特に半導体銘柄が大きく売られており、半導体ETFのSOXは▲2.7%の下落でした。

昨日大きく下落した銘柄

・TSLA(テスラ)…▲2.99%
・META(メタ)…▲2.92%
・NVDA(エヌビディア)…▲3.16%
・AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセズ)…▲3.40%
・AVGO(ブロードコム)…▲2.48%
・ADBE(アドビ)…▲1.77%
・AMAT(アプライドマテリアルズ)…▲2.66%
・BA(ボーイング)…▲3.34%
・PFE(ファイザー)…▲2.46%

他にもAMZN(アマゾン)▲1.92%、GOOG(アルファベット)▲1.22%、AAPL(アップル)▲1.03%など、大型株が売られていました。

一方で、金融銘柄の決算発表がありWFC(ウェルズファーゴ)+3.07%、JPM(JPモルガン)+1.50%などが買われており、XOM(エクソンモービル)+3.19%、NEE(ネクステラエナジー)+2.81%、UNH(ユナイテッドヘルス)+2.64%なども大きく上昇していました。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち5セクターが上昇6セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・エネルギー…+1.85%
・公益事業…+0.74%
・生活必需品…+0.64%
・ヘルスケア…+0.43%
・素材…+0.1%
・金融…▲0.26%
・不動産…▲0.34%
・資本財…▲0.94%
・通信…▲1.25%
・一般消費財…▲1.26%
・情報技術…▲1.61%

前日に続けてエネルギーセクターが上昇しています。直近3ヶ月はエネルギーが唯一の2桁リターンを出しています。

他にもディフェンシブセクターが買われている一方で、ハイテクセクターが売られました。

今年の上半期で大きく上昇してきた情報技術、一般消費財、通信の3セクターが1%を超える下落でしたね。

買われた時も売られた時も、この3セクターはボラティリティが大きいですね。

リッヒ
リッヒ

最近ディフェンシブセクターが強いな

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は下落して、終値では4,327まで下げました。(▲0.50%)

今週は3日続伸のあと2日続落となったS&P500ですが、昨日はなんとかサポートラインで留まることができました。

このまま50日移動平均線を上抜けるのかと思われたところで下落に転じていますが、相場には多くの売り圧力が残っているようです。

金融株の好決算が相場を押し上げるのかと思われたのですが、原油価格の急騰がハイテク株の押し下げ要因となったようです。

ここ
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今後の決算銘柄に注目よ!

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

ミシガン大1年先インフレ期待は高水準

昨日発表された10月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は、1年先のインフレ期待が5ヶ月ぶりの高水準となりました。

一方の、消費者マインド指数は昨年6月以来の大幅な落ち込みでした。

ミシガン大学消費者信頼感指数

【10月】
□結果…63.0(予想…67.6)
 前月…67.7
□1年先インフレ期待…3.8%
 市場予想…3.2% 前月…3.2%
□5-10年先インフレ期待…3.0%
 市場予想…2.8% 前月…2.8%

今年に入って安定してきたインフレ懸念が再び強まっていることを示唆しています。

物価高が生活水準を低下させており、消費者が家計についてのセンチメントを悪化させているとのこと。

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根強いインフレが消費を抑え込んでるわ!

ミシガン大学が毎月発表している指数で、300~500人を対象に実施したアンケート調査に基づいた経済指標。消費者マインドや将来のインフレ期待などがわかる。

紛争拡大なら世界的リセッションの可能性も

イスラエルとハマスの紛争が、さらに多くの国を巻き込むことになれば世界的なリセッションにつながるリスクがあります。

1週間ですでに数千人の死者を出している紛争は、ハマスを支持する武装勢力が戦闘に加わる懸念もあります。

ハマスに武器を提供しているイランが直接イスラエルを攻撃するようなことがあれば、原油価格が高騰して世界経済を混乱に巻き込む恐れがありますね。

リッヒ
リッヒ

中東の戦争は原油価格を引き上げるからな

政策金利据え置きを主張するハーカー総裁

フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、データが急激に変化しない限り政策金利を据え置くことが望ましいと主張しています。

同氏は政策金利は景気抑制的な水準にあると確信しており、金利がこのままならインフレを着実に押し下げていくであろうとの見解を示しました。

一見すると利上げしないことでハト派にも捉えられますが、利下げには転じないといったタカ派にもとることもできますね。

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利下げは当分先になりそうね!

10月の注目イベントについて

10月も重要な経済指標の発表が続きますので、スケジュールの確認をしておきましょう。

10月の注目イベント

・10/16 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・10/17 小売売上高
・10/19 フィラデルフィア連銀景気指数
・10/29 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)
・10/31 PCEデフレーター
・10/31 コンファレンスボード消費者信頼感指数

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

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まとめ

【紛争拡大で世界的リセッションに】原油価格高騰でハイテク株に売り圧力をまとめます。

まとめ

【10/13米国市場の値動き】
・S&P500…▲0.50%
・ダウ…+0.12%
・NASDAQ…▲1.23%
・長期金利は4.616に低下
【経済トピックス】
・ミシガン大1年先インフレ期待は高水準
・紛争拡大なら世界的リセッションの可能性も
・政策金利据え置きを主張するハーカー総裁

昨日の米国市場は、原油価格が上昇することによってハイテク株が急落しました。

イスラエル紛争が周辺諸国を巻き込むようなことになれば、原油価格の上昇につながり世界的なリセッション懸念が高まります。

高金利でも景気後退を避けることができると期待してきた市場関係者にとっては、ネガティブサプライズとなりましたね。

年末に向けて上昇が期待された米国市場ですが、余計な外部要因が増えてしまいましたね。

個人投資家としては企業決算の発表をじっくり確認しながらも、相場全体が下落するようなら優良銘柄を拾っていこうと考えています。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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