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こんにちは!
今週は眺めるだけの『ここ屋』よ!
米国の夏休みはレイバーデイまでと決まっており、レイバーデイは9月の第一月曜日です。
アメリカは9月が新年度のため、企業や学校はレイバーデイ明けが年度のスタートとなります。
つまり2021年の米国は9/7が年度はじまりと言えます。日本でいう4月と同じですね。
アノマリー的に、9月は下落相場と言われる米国市場ですが、2021年も例年のように厳しい相場になるのでしょうか?
2021年の9月の相場を占う意味でも、レイバーデイ明けの相場は重要な1日になります。
そこで今回の記事では、レイバーデイ明けの米国市場について解説していきたいと思います。
レイバーデイ明けの米国市場
かつて米国市場の大暴落『ブラックマンデー』や『リーマンショック』の発端は、レイバーデイ明けからと言われています。
2021年のレイバーデイ明けの9/7の米国市場は、どんな幕開けだったのでしょうか?
米10年債
株式市場を占う上で、米10年債の利回りは重要な数値となります。
長期金利(国債)が上がればリスクフリーレートが大きくなります。その分リスクプレミアムが小さくなってしまうため、リスクの高い株式から債券にお金が流動します。
長期金利の上昇は、株式の下落と相関関係が高いのです。
レイバーデイ明けの9/7の米10年債利回りは、1.336で明けて最終は1.377と3.07%の上昇をしました。
最近は安定していた長期金利ですが、今後も相場を確認する上では重要な数値ですから、みなさんもぜひ長期金利を確認するクセをつけてください。
金(ゴールド)価格
金(ゴールド)の価格は、株式との相関は低く『有事の金』と呼ばれるように、株式の下落相場では威力を発揮します。
社会情勢や為替、インフレ率と相関関係の高い金(ゴールド)ですが、9/7はー1.91%の下落と1ヶ月ぶりの急落を見せました。
DOWは寄り付きから大きな下落
9/7の相場は寄り付きから大きな下落を見せました。
特にバリュー株が大きく売られたことから、DOWには大きな調整が入りました。
終値で35,100と前日比ー269.09ポイントで、DOWは-0.76%の下げでした。
S&P500も終始マイナス圏内
ここまで堅調なS&P500でしたが、9/7は前日比ー15.40Pの4,520Pと-0.34%の下落でした。
9月は6%~7%下落すると予想するアナリストもいるようですが、インデックス投資であれば気にせず積立投資をしたい場面ですね。
NASDAQ100はクローズハイ
DOWやS&P500が下落する中で、NASDAQ100だけは気を吐きました。
終わってみればNASDAQ100はクローズハイの15374.3と新高値を更新しました。
『炭鉱のカナリア』小型株のRussell2000
米国の小型株を集めたRussell2000は、炭鉱のカナリアとも呼ばれ『株式市場の先行指数』と考えられています。
直近では堅調だったRussell2000も、この日はー0.72%の下げでした。
セクター別パフォーマンス
セクター別パフォーマンスを確認してみます。
一般消費財セクターと通信セクターのみが辛うじてプラスでしたが、資本財が-1.52%ともっとも売り込まれ、公益事業も-1.24%、生活必需品セクター-0.92%、素材セクター-0.84%、不動産セクター-0.82%と大きな下落を見せました。
個別株は大型グロースが強かった
個別株に目を向けると、GAFAはすべてプラスに終わり大型グロースが強い1日となりました。
大きく買われたのがMRNA(モデルナ)で+4.72%と非常に強く、NTFX(ネットフリックス)+2.74%、TSLA(テスラ)+2.64%、DIS(ウォルトディズニー)+1.84%、FB(フェイスブック)+1.57%、AAPL(アップル)+1.55%あたりが強い数字を見せました。
ETFは完全にベアマーケット
ETFのヒートマップを眺めると、下落を表す赤が目立ちます。
ETFでは、ベアマーケット以外は軒並み下落をしている様子でした。
仮想通貨は大暴落
仮想通貨が大幅な下落をする中、とりわけビットコインも大暴落をしています。
ビットコインは一時は$44,509まで売り込まれ同日の高値$52,888から最大で-15%以上もの下落を見せました。
7日間の包みキャンドルは、今後も下落が続きそうです。
その他の仮想通貨に関しても、ほとんどが大幅な下落をしています。
今後どうなる米国市場
『sell in may』『夏枯れ相場』はことごとく外れ、通年のアノマリーが適応されない2021年ですが、9月の下落相場は訪れるのでしょうか?
落ちるなら落ちてくれんと
いつまでも買うに買えん
混沌とする米国市場
8月の雇用統計が発表され、新規雇用者数が予想を大幅に下回りました。
同時に、テーパリングが先送りされると予想した株式投資家は、9/3は買い向かいました。
しかし、レイバーデイ明けの9/7は全面安とボラティリティが大きい相場が続きそうです。
全てが割高な株式相場でしたから、この先も下落が続きそうな気がしますね。
コロナの終息はいまだ見えず
米国では2021年の初期からワクチンの普及が進み、一時はコロナが収束しショックからの完全回復の兆しが見えたていました。
しかし、デルタ株に加え、最近ではミュー株の蔓延により再び感染者数が増え続ける状況です。
ワクチン接種により死亡者数は減る公算でしたが、コロナウイルスによる死者数増加の歯止めが効かない状態にあり、コロナの終息はいまだ見えない状況です。
弱い雇用統計でもテーパリングに踏み切るのか
8月のジャクソンホール会議で、FRBのパウエル議長は『年内のテーパー開始は適正』をコメントを出しています。
しかし、一方で9/3に発表された米雇用統計は非常に弱い数字で、予想を大きく下回る新規雇用者数でした。
結果 | 予想 | |
---|---|---|
新規雇用者数 | 23.5万人 | 75万人 |
失業率 | 5.2% | 5.2% |
インフレ率の上昇が気になるFRBは、公言通り年内のテーパリングに踏み切るのでしょうか?
レイバーデイ明けの米国市場まとめ
レイバーデイ明けの米国市場をまとめます。
2021年の米国市場はここまで堅調でしたが、この先は不透明で上昇材料はなさそうです。
コロナの終息や物価の安定が見られれば、少しは安定材料になるかも知れませんが、9月は市場を静観する方が良さそうな状況です。
『休みも相場』と言われますが、まさに今がその時です。
大きな調整局面が来るかはわかりませんが、市場の流れがハッキリするまではおとなしくしている方がいいかと思います。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
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