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自分に子供ができると、考えなければならないことのひとつに教育費があります。
最低でも、自分が親から受けた程度の教育環境は子供にも与えてあげたいですよね。
そんな中でまずはじめに思い浮かぶのが学資保険でしょう。
詳しい内容はわからなくとも、必要なお金が貯まるであろうことや、死亡保険がついていることなど『子供のために何かしてあげたい!』と思うのが親心というものです。
親の愛は海より深いんや
しかし、学資保険への認識を少し勘違いされている人が多く見られます。
決して学資保険を否定するわけではありませんが、この記事を読んでいただければ、その『間違い』・『勘違い』を正しい情報に修正できると確信しています。
そして、その隠れた罠を見破り、みなさまがより優秀な資産運用を選択していただけるよう解説していきたいと思います。
本当に必要なものは何ですか?
学資保険をはじめる理由というのは、みなさんほぼ同じですよね?
そりゃ愛やろ!愛!
・進学や入学に必要な教育資金のため
(大学に進学する可能性があるとして、その時にまとまったお金が必要になる。)
・有事の際でも資金を調達したい
(自分に万が一のことがあっても子供には苦労をかけたくない。)
・自分で貯金するよりも確実
(定期的に積立ができて、少しでも資産が増やせる)
このような真っ当な理由から、学資保険をはじめる親御さんは立派だと思います。
しかし、この目的のための選択肢が学資保険であることがベストアンサーなんでしょうか?
これから、私が紹介するジュニアNISAと、みなさんが選択しようとしている学資保険のどちらが、その目的のためにふさわしいのか、あなたの目で確認してください。
ジュニアNISAとは?基礎知識編
それでは一度、ジュニアNISA発足時の制度について解説していきます。
ジュニアNISA概要(発足時)*法改正前の解説
ジュニアNISAは、2016年度から始まった未成年者を対象とした『少額投資非課税制度』です。
未成年者を対象に年間80万円を限度とした非課税投資枠が設けられ、株式・投資信託等の配当・譲渡益が非課税となる制度です。
『NISA』『ジュニアNISA』
『つみたてNISA』と
合わせて『NISA3兄弟』って
感じやな!
それでは一度その『3兄弟』の
おさらいをするわね!
*注意:発足時のものですので新NISAへの改正前のものとなります。
一般NISA | ジュニアNISA | つみたてNISA | |
---|---|---|---|
発足年度 | 2014年 | 2016年 | 2018年 |
非課税期間 | 最長5年間 | 最長5年間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2014年~2023年 5年間 | 2016年~2023年 5年間 | 2018年~2037年 20年間 |
非課税限投資枠 | 120万円/年 | 80万円/年 | 40万円/年 |
対象年齢 | 20歳以上 | 0~19歳 | 20歳以上 |
新NISAへの移行 | あり | なし | あり |
新NISAについては別の記事で解説しています。
今回は対象となる『ジュニアNISA』に着目して解説していきます。
ジュニアNISA投資期間はいつまで?
・2016年~2023年まで
今現在2021年から投資開始したとしても3年間。
ジュニアNISA非課税枠はいくらまで?
・年間上限80万円
2021年現在から開始した場合、合計240万円。
(注:年間非課税投資枠の未使用分があっても翌年以降に繰り越すことはできません。)
ジュニアNISA口座について【重要ポイント】
・1人に対して1口座開設可能。
・複数の金融機関で開設することは不可。
・口座を廃止しなければ金融機関の変更も不可。
・口座を廃止すると過去の利益には課税される。
(非課税効果の消滅)
・口座運用管理者は本人(未成年者)の
二親等以内の家族(両親・祖父母 等)
(ジュニアNISA期間内に20歳になる場合には、自動的にNISA口座が開設され『一般NISA』か『つみたてNISA』のどちらかを選択でき、『一般NISA』を選択した場合のみ、ジュニアNISAの金融商品はNISA口座へ移すことができる。)
ジュニアNISAのメリット
取引できる金融商品が多い
『つみたてNISA』よりも
幅広い金融商品に投資ができるの!
対象となる金融商品 | 対象とならない金融商品 |
---|---|
株式投資信託 | 非上場株式 |
国内株 | 預貯金 |
海外株 | 債券 |
国内ETF | 公社債投信 |
海外ETF | MMF・MRF |
上場投資証券 | eワラント |
国内REIT | 先物 |
海外REIT | FX |
ワラント債 | コモディティ(ゴールド等) |
投資商品によっては莫大な利益?!
一般的に投資の『リスク』とは振れ幅のことを指し、リスクの大きい商品の方がリターンも大きいと言われています。
しかし、15年以上の長期投資においてはリターンがマイナスになることはないとされています。
また、投資信託の年利は3%~7%が一般的と言われ、近年の良質なファンドはその利回りを大幅に上回る商品も存在します。
ここでは『投資信託』によるシミュレーションを行うことにより、長期投資のリターンを検証していきます。
ex ) 0歳から20歳までの最長期間運用で、
最大3年間の上限金額240万円を投資して
複利運用した場合を記します。
・ケース1 (年利5%の場合)
トータルリターン≒600万 ≪利益360万≫
・ケース2 (年利7%の場合)
トータルリターン≒870万 ≪利益630万≫
・ケース3
『eMaxis Slim全米株式』のような
優秀な投資信託では
年利10%の場合のトータルリターンは
1,520万!! 利益は1,280万!!
上記の金額は信じられない
かも知れないけど
これが『複利の力』なの!
複利計算シミュレーターで
確認してみてね!
ジュニアNISAの節税効果は?
メリットは何と言っても
『非課税』やな
通常、投資の利益に対しては約20%の税金がかかってきます。これは、所得税のような累進課税とは違い、一律20.315%となります。
『ジュニアNISA』を利用した場合、この利益に対する税金が免除されます。
上記の例の利益が出た際の通常の税金を算出
・ケース1 (利益360万の場合)
360万x20%=72万
・ケース2 (利益630万の場合)
630万x20%=126万
・ケース3 (利益1,280万の場合)
1,280万x20%=256万
*本来、税金として徴収されるべき
金額が非課税となります。
ジュニアNISAのデメリットはあるの?
・運用期間が短いと利益が出にくい。
・途中払い出しの場合は過去の利益に課税。
*3月31日時点で18歳である年の前年の12月31日までは、原則払い出し禁止。
↑これが最大のデメリットとして国民から支持されず、この優遇税制は廃止となりました。
実は法改正により
『ジュニアNISA』は
2023年をもって廃止が決まったの!
これによってデメリットも消えて
メリット拡大したわ!
人気がなくて廃止になったのに
廃止後に人気が出るなんて
皮肉なもんやな
ジュニアNISA制度改正後(廃止後)のメリット
・2023年の制度終了に伴い、2024年度以降いつでも解約できるようになりました。
そもそも20歳の解約時に
もし暴落が起きていたら
目も当てられない事態やったな
・投資可能期間(5年間)が終了した後にも『継続管理勘定』へロールオーバーできる。
(1月1日時点で20歳である年の前年12月31日まで非課税管理できる。)
簡単に言うと『そのまま放置して非課税運用できる』ってことです。
デメリットを敢えてあげるなら
解約は一括じゃなきゃダメって部分と
投資期間が短いことくらいかしら!
学資保険とは?何がダメなの?
学資保険の特徴(メリット)
・少額からコツコツ積み立てることによって、
計画的に目標金額の貯蓄ができる。
・満期時に積立金に上乗せされた返戻金がある。
・被保険者死亡の際には、
それ以降の積立金が免除される。
・小中高の入学一時金がもらえる。
・『生命保険料控除』が受けられ節税になる。
学資保険の『闇』重要ポイント
今回は『ジュニアNISA』と比べるために、同額の240万円を自らの資金で積み立てた場合で比較してみましょう。
毎月11,111円18年間で積み立てる場合に、おおよそ240万円となります。
この金額程度の学資保険の満期返戻金総額は良くても265万円と言ったところでしょうか?
1割程度の25万円も増える!
と喜んでいる方へ、悲しいお知らせです。
残念ながら、それは金利1%のゴミ投資信託と同率なのです。
いいえ!
世帯主の死亡保険も兼ねているし、
一時金だってもらえるのよ!
いやいやだからそれがゴミ商品なんですよ。
少額の掛け捨て生命保険でも、より多額の保険料が受け取れることでしょう。
保険会社や金融機関が売り出している『学資保険』をいう商品は、『投資』と『保険』を混ぜ合わせて、何ともお得感を醸し出している
『ぼったくり金融商品』なんです。。。
考えてもみてください。実店舗を持ち、社員のたくさんいる金融機関の人件費・経費・利益はどこから出てくるのでしょうか。
それは皆さんの預けたお金を運用して得た利益からです。みなさんにはその一部が返ってきているだけなのです。
学資保険の節税効果は?
上記で算出したように月に1.1万円積み立てた場合は、年間13万以上のため、所得税控除は4万円、住民税控除は2.8万となり、計6.8万/年控除となります。
しかし、これは所得税の対象となる『課税所得』の控除額ですので、戻ってくるのは控除額の税金分でしありません。
『税金の控除』ではなく
『課税所得の控除』ってことなんやな
すなわち、年収500万の会社員であれば、所得税20%として控除分の節税は8,000円のみ。
住民税も同率となるため節税は5,600円。
18年間だとすると、合計で13,600円X18年=244,800円の節税となります。
ざっくり計算ですけどね。
どちらにしろ先程のジュニアNISAの節税金額には遠く及びませんね。
子供の学資に必要なお金はいくら?
そもそも子供一人を育てるにあたって、生涯いくら位のお金が必要になるのでしょうか?
足りるか足りないかも判らずして、資産運用は成り立ちませんよね。
私立か公立、大学では理系か文系か、また一人暮らしをするか否かによって大幅にその金額は変わってきます。
これは今後の政府の政策によっては大幅な手当てや補助が出る可能性もありますが、現在言われているおおよその目安としては2,000万円から6,000万円とも言われています。
子供一人を育てるにも大変な世の中ですね。世のお父さんお母さん頑張りましょう!
自分を育ててくれた親にも感謝ですね!
その中でも特に大きく費用のかかってくる大学にスポットを当ててみますと、国公立大学で自宅から通った場合でも300万、私立大学で一人暮らしともなると2,000万以上とも言われています。
果たして、その学資保険で事足りるのでしょうか?
ジュニアNISAまとめ
ここまで『ジュニアNISA』と『学資保険』の
比較をしてみて、以下の3点に注目して結論付けてみましょう。
理由1:増える金額の比較
同じ240万円を積み立てるとしたら、
学資保険の場合25万程度。
対して、ジュニアNISAのリターンは
5%の年利運用なら500万!
7%で680万!!
10%で1,100万!!!
理由2:生命保険とのコスパ比較
学資保険には世帯主の生命が含まれていることも多く、この場合は死亡の際には学資保険積立が免除される。
そもそも世帯主が亡くなった場合、200万円程度の積立が免除されたところで、家計が賄えるでしょうか。
一方、ジュニアNISAには、もちろん生命保険は含まれておりませんが、そもそも生命保険とは掛け捨て¥2,000台/月のものでも(年代や条件にも依りますが)1,000万円程度の保障があります。
『投資』と『保険』は『まぜるな危険!』
『投資は投資』『保険は保険』ちゃんと区別しましょう!
生命保険に入るであれば『投資』でしっかり資産運用し、それで得たお金で掛け捨ての死亡保険に入りましょう。
理由3:節税効果の比較
ジュニアNISAの節税効果は20%、これは利益が大きくなればなるほど効果が発揮されます。
年利5%の投資信託ですら72万円の節税効果があり
先ほどのeMaxis Slim全米株式のような年利10%以上の投資信託ですと
220万円の節税効果があります!
そもそも『複利の力』を使った投資信託の破壊力は凄まじいですね
詳しくは『つみたてNISA』編で解説しています。
結論として、ここまで比較をしてみましたが
『ジュニアNISA』の圧勝と言って良いのではないでしょうか。
もちろん冒頭でも申しましたが、決して学資保険を否定するものではありません。
少額で積み立てられ、リスクの小さい学資保険を選択することは、場合によって正解とも言えるかも知れません。
ただ、あなたにとっての正解はどちらかは良く考えてみてください。
まだ学資保険を開始して間もない方は、解約金を支払ってでも、『ジュニアNISA』に乗り換えた方が、結果的にお得になる場合すらあります。
(今の株価成長率であれば、10歳未満のお子さんであれば、ジュニアNISAに乗り換えてもお得になる可能性が高いです。)
それでも投資が『怖い』と感じたり、『危険』と思う方は、他の記事にも目を通してみて下さい。
まずは、このあたりの記事が参考になると思います。
投資の世界では全てが自己責任のため、各自の賢明な判断をしてください。
ここ屋としては『ジュニアNISA』で
『eMAXIS Slim全米株式』を
購入運用することをオススメするわ!
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