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こんにちは!円建ての投資信託も
運用している『ここ屋』よ!
2020年のコロナショックをきっかけに投資ブームが巻き起こり、若者の間でも投資をはじめる人が増えてきました。
その中でも、インデックス投資はとても人気があり、投資経験の少ない初心者や投資の知識がそこまでない人でも、投資上級者と同様のリターンを期待できる再現性の高い投資法と言えます。
インデックス投資の中でもとりわけ人気が高いのが、S&P500や全米株式をベンチマークにしたファンドへの投資です。
特に、投資初心者に人気の投資信託は、為替リスクを気にすることなく、米国株の直接買い付けの手間を省けたり、米ドルでの購入による手数料を抑えたりするメリットもあり注目を集めています。
どの投資信託を運用するのかを選択するにあたり、留意すべきは信託報酬です。
近年ではファンド同士のコスト競争も激化し、個人投資家には嬉しい低コストでの資産運用が可能になりつつあります。
近年では、三菱UFJ国際投信より発売されているeMAXIS Slimシリーズが、低コストで優良ファンドとして多くの投資家から愛好されています。
しかし、eMAXIS Slimシリーズには全米株式に投資できる商品がなく、投資家から不満の声が聞かれることもありました。
そんな中、SBIアセットマネジメントから販売開始されたSBI・Vシリーズには全米株式に投資でき、更なる低コストを実現したと話題になっています。
そこで今回の記事では、投資信託で全米株式に投資するならどの商品がもっとも低コストなのかを解説していきたいと思います。
投資信託で全米株式に投資するならどの商品がもっとも低コスト?
投資信託で全米株式に投資するならどの商品がもっとも低コストなのでしょうか。
2021年7月現在での回答は『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:SBI・V・全米株式)です。
以前の人気ファンドは楽天VTI
それまで全米株式に投資できる投資信託として人気を博してきたのが通称『楽天VTI』(正式名は楽天・全米株式インデックス・ファンド)でした。
人気の全米株式に投資できる投資信託の中では、信託報酬が最安値として人気がありました。
SBI・V・全米株式とのコスト比較
今回発売されたSBI・V・全米株式と楽天VTIとのコスト比較をしてみます。
名称 | 信託報酬 |
---|---|
SBI・V・全米株式 | 0.0938% |
楽天VTI | 0.1620% |
信託報酬の比較をすると、新登場したSBI・V・全米株式の方が低いことがわかりますが、その差は0.0682%と大したことはないような気がします。
投資信託の実質コスト
投資信託には信託報酬以外にもコストがかかります。
隠れコストと呼ばれることもありますが、【実質コスト=信託報酬+隠れコスト】で表すことができます。
この隠れコストは、運用開始から1年経過しなければ確認できないもので、決算時に交付される『運用報告書』で確認することができます。
運用報告書の中の『1万口当たりの費用明細』に信託報酬以外に売買委託手数料、有価証券取引税、その他費用が記載されており、全ての合計が実質コストとなります。
楽天VTIとSBI・V・全米株式の実質コストは?
では、楽天VTIとSBI・V・全米株式の実質コストを比較してみましょう。
SBI・V・全米株式は2021年6月29日に販売開始されたばかりのため、隠れコストがわかっていません。
そこで、仮に同じSBI・Vシリーズの先輩にあたるSBI・V・S&P500の隠れコストを代入してみます。
(SBI・V・S&P500とSBI・V・全米株式は信託報酬の率は同じですが、実質コストには平均基準価格などが関わってくるため実際には多少異なってくるかも知れません)
名称 | 信託報酬 | 隠れコスト | 実質コスト |
---|---|---|---|
SBI・V・全米株式 | 0.0938% | 0.0202% | 0.114% |
楽天VTI | 0.1620% | 0.0470% | 0.209% |
両者の差 | 0.0682% | 0.0268% | 0.095% |
両者の信託報酬の差は0.0682%だったのに対して、実質コストの差は0.095%とさらに広がりました。
SBI・V・全米株式の方が
圧倒的に安いな
運用コストが0.1%近い差って大きいと思いませんか?
全米株式への投資先を変更すべき?
全米株式に投資できる投資信託について、2銘柄の運用コストを比較してきました。
それでは今まで楽天VTIに投資してきた人は、経費の安いSBI・V・全米株式に乗り換えるべきかどうかを検証してみましょう。
ワイも楽天VTIに投資しとるが
今からでも乗り換えるべきか?
これから全米株式に投資するなら
これから全米株式に投資するなら、迷うことなくSBI・V・全米株式で良いと思います。
しかし、SBI・V・全米株式は2021年7月現在では、SBI証券の口座からでしか購入することができません。
SBI証券は国内最大手のネット証券で手数料も最安、取扱銘柄も豊富なため投資家からの信頼も厚いです。
まだSBI証券の口座をお持ちでない人は、これを機に新規に口座開設しておくことをおすすめします。
投資先を変更すべきかどうかの検証
投資先を変更すべきかどうかの検証をしていきます。
対象の2銘柄の大きな差は実質コストと呼ばれる経費率です。
この経費のコスト比較をすることで、投資先を変更すべきかどうかを見ていきます。
長期投資を検討しているなら
全米株式への長期投資を検討しているのであれば、経費率の差は将来的に大きな差になるでしょう。
一例をあげて検証してみます。
楽天VTIとSBI・V・全米株式の実質コストで比較検証しますと・・・
【実質コスト0.209%】
5万円/月x30年間x年利(7-0.209)%
30年後の期待評価額≒58,870,000円
【実質コスト0.114%】
5万円/月x30年間x年利(7-0.114)%
30年後の期待評価額≒59,980,000円
30年後の差額は課税前で111万円もの差が出ました。
この差額は見逃せへんな
これから投資する分は、SBI・V・全米株式に変更した方が良さそうな結果が出ましたね。
すでに投資してある分は切り替えるべきか?
次に、すでに投資してある分は切り替えるべきかを検証していきます。
先ほどと同様の長期30年で検証していきますが、投資元本を仮に300万円とします。
元本が100万円なら1/3に
30万円なら1/10にしてね!
楽天VTIとSBI・V・全米株式の実質コストで比較検証しますと・・・
【実質コスト0.209%】
300万円x30年間x年利(7-0.209)%
30年後の期待評価額≒22,870,000円
【実質コスト0.114%】
300万円x30年間x年利(7-0.114)%
30年後の期待評価額≒23,530,000円
30年後の差額は課税前で66万円もの差が出ました。
乗り換えの手数料払っても
大きめのおつりが来るな
長期で投資するならSBI・V・全米株式への乗り換えを検討しても良いかも知れません。
投資元本と今後の積立も変更すると
投資元本と今後の積立も変更するであれば、前項の検証を合算すれば良いのですが、30年後には176万円の差額となります。
実際には、運用益には20%ほど課税されますし、乗り換える場合は手数料などもかかってきます。
そもそも期待リターン通りの年利にはならないことも念頭に置くべきですが、それにしても小さな経費の差でも、長期で見ると運用コストにも複利効果が働くため運用益には大きな差が生まれることがわかりましたね。
実は筆者も乗り換えました
前章までの検証はいかがだったでしょうか?
既に投資している分や、これから積立投資する分は、経費の安い投資信託に乗り換えることにより将来的に大きな運用益の差になることがわかりましたね。
実は、先ほど例にあげた金額は筆者の乗り換えた分の実例であります。
本家VTI(バンガード・トータルストック・マーケット)に投資を検討した際に、為替手数料や為替リスク、ドル建て資産への偏り(日本円資産の確保)、配当金自動再投資などを考慮して、投資信託に投資することに決めました。
従来までは全米株式に投資したい場合は、楽天VTIに投資することが経費を最安に抑える手段として最適解でした。
しかし、今回SBI・V・全米株式が販売開始されたことで、我々個人投資家には大きなメリットとなる選択肢が増えました。
筆者も、将来のシミュレーションをすることで、投資信託の乗り換えを決断しました。
全米株式への投資するならどの投資信託?まとめ
全米株式への投資するならどの投資信託?をまとめます。
米国の代表的な資産運用会社であるバンガード社。
その創業者でインデックスファンドの父とも言われるジョン・ボーグルは『市場には勝てないのだから経費を安くするのが大切だ』と言っています。
運用コストを少しでも抑えることは、資産運用する個人投資家であっても心に刻むべき『大切な投資家意識』であることは間違いないようです。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
他にもお得情報がいっぱいですので
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