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こんにちは!含み益が
復活しつつある『ここ屋』よ!
2021年も残りわずかとなった米国市場は、12月も調整局面を迎えています。
大半の企業は良い決算を出したにもかかわらず、相場の地合いに引っ張られて下落する銘柄も見受けられました。
オミクロン株のニュースにより大きな下落と上昇が繰り返される中、米国市場は全体的にはリスクオン相場が続いています。
まだまだ不安要素が残りつつも1月アノマリーに期待する市場ですが、われわれ個人投資家はどのような投資戦略をとるのが正解なのでしょうか。
2022年を不安視するアナリストが多い中、マーケットの状況も把握しておきたいところです。
そこで今回の記事では、2021年12月前半を振り返り米国市場に大きな影響を与えた出来事と、マーケットの値動きをまとめていきたいと思います。
【2021年12月前半】米国市場の振り返り
【2021年12月前半】米国市場の振り返りとして、米国経済指数の発表をはじめとした米国市場に大きな影響を与えた出来事について解説していきます。
2021年12月前半の米国市場に大きな影響を与えた出来事
2021年12月前半の米国市場に大きな影響を与えた出来事を、時系列順に簡単にまとめてみました。
ISM製造業景気指数(11月)発表
12/2にISM製造業景気指数(11月)が発表されました。
先月よりも上昇し、予想を上回る高い数値でした。
ほぼ市場予想通りの結果となりましたが、需要自体は強いものの深刻な人手不足が続いている状況です。
サプライチェーンの問題は続き、インフレの兆候は強まるばかりです。
雇用統計発表(11月)
12/3には11月の雇用統計が発表され、予想を大きく下回るサプライズがありました。
12月に発表された11月の雇用統計では、新規雇用者数は予想を大幅に下回る結果でした。
一方で、失業率の低下が明確に進行していることから、FRBの使命である『雇用の安定』は達成されつつあると言っても良さそうな数値でした。
人手不足は解消されておらずインフレの長期化の見通しが強まる中、失業率の低下を見たFRBは来週に控えたFOMCでテーパリングを早める公算が高いです。
ISM非製造業景気指数(11月)発表
12/4に発表されたISM非製造業総合指数(NMI)は、景気の強さを表す指数です。
サービス業の景気指数やな
先月に続き調査開始以来、過去最高値となったようです。
強いインフレの中でも需要は衰えず、インフレ圧力は強く価格は高水準で推移しています。
予想を上回るCPI消費者物価指数
12月に発表された11月のCPIについては、先月に続き予想通りの高インフレを示していました。
11月の米CPIは39年ぶりの高水準となり、エネルギー価格の高騰、人手不足、物流問題とともに消費意欲の強さから記録的なインフレを起こしています。
米国市場の向かう先
12月の米国市場は、ダウ、S&P500、NASDAQの3指数とも上昇傾向にあります。
相場はこのまま『1月アノマリー』の上昇トレンドに向かうのかが焦点になってきます。
不安要素も多い米国市場ですが、筆者はもう少し様子見した方が良いかと考えています。
2022年は早い段階での利上げが予想されています。
グロース株をはじめとしたリスク資産からは、お金が抜かれていくことが既定路線でしょうね。
【2021年12月前半】アメリカ10年債
米国市場で『長期金利』と言えば、アメリカ10年債のことを指します。
現在も、FRBによるゼロ金利政策が継続されているため、長期金利は低水準で安定しています。
長期金利と株式はシーソーの関係にあるため、長期金利の急激な上昇は株価の下落を促します。
金利が上昇すれば、ボラティリティの高いハイパーグロース株は売られる傾向にあります。
期待インフレ率が上がると
長期金利も上昇するんやな
12月の前半は、1.477で明けて一時は1.4を割り込む場面もありましたが、基本的には1.5以下の比較的低いレンジで推移しています。
長期金利が落ち着いているからこそ、オミクロン株の影響も最小限に抑えられていると言っても良いでしょう。
【2021年12月前半】米国市場の主要4指数
米国市場の主要4指数とは、NYダウ、S&P500、NASDAQ100、Russell2000を指します。
それぞれの特徴が、マーケットの状況を把握するのに適していることから、代表的な指数とされています。
NYダウとは、正式名称を『ダウ・ジョーンズ工業株価平均』といい、ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するダウ・ジョーンズ社が発表する平均株価指数のこと。代表的な上場された30銘柄の推移をもとに算出されている。名前に『工業株』と入っているが、1896年に設定された当初の名前の名残り。
S&P500とは、米国の格付け会社スタンダード&プアーズが算出している株価指数のこと。米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の株価を基準にした『時価総額加重平均』で算出された指数。その選出された500社で全米上場企業の時価総額のほぼ8割を占める。
NASDAQ100とは、NASDAQに上場した時価総額上位100銘柄(金融を除く)の時価総額加重平均で算出された指数のこと。NASDAQ総合指数が3,000銘柄以上からなるのに対し、NASDAQ100は上位100銘柄(金融を除く)に絞られていることから、ハイテク株が中心となる。
Russell2000とは、ラッセルインベストメント社が算出する米国の代表的な小型株指数。上場銘柄の時価総額が1,001位から3,000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数。ちなみに、1位から1,000位がRussell1000指数。
それでは、今週1週間のそれぞれの指数の値動きを見ていきましょう。
1週間を切り取ると、全指数プラスで終わっています。
2021年12月前半のダウ・ジョーンズ
2021年12月前半のダウ・ジョーンズは、34,773で明けて5日連続の陽線で36,000付近まで上昇しています。
11月につけた高値を、年内にも超えることができるのかに注目が集まります。
2021年12月前半のS&P500
2021年12月のS&P500は4,602で明けて大きく乱高下したものの、現在は4,712のクローズハイをつけています。
オミクロンショックで下落を続けるかとも心配されましたが、振り返ってみると『買い場』だったことになります。
結局、上昇を続けるインデックスは下がった時が買い時なのかも知れませんね。
2021年12月前半のNASDAQ100
2021年12月のNASDAQ100は大陰線で始まったものの、16,332まで回復しています。
とはいえ、ハイパーグロース株から資金が抜けていくことを考えると、入りにくい相場ではあります。
2021年12月前半のRussell2000
2021年12月前半のRussell2000は、2,215で明けて乱高下を繰り返し現在は月初来とかわらない価格まで戻しています。
11月には2,440上昇しましたが、1ヶ月かけて大きく下落しています。
小型株で構成されるRussell2000は、『炭鉱のカナリア』とも呼ばれマーケットの先行指数でもあるため、今後の米国市場の下落を暗示しているのかもしれません。
【2021年12月前半】主要銘柄
【2021年12月前半】主要銘柄の値動きを確認していきます。
ここでは、GAFAM+テスラ及び、12月前半に大きな動きのあった銘柄に絞って解説していきます。
FB(フェイスブック)が
MVRS(メタ)に社名変更したけど
とりあえずはGAFAMと呼ぶわよ!
【2021年12月前半】GAFAM+TSLAの値動き
【2021年12月前半】GAFAM+TSLAのヒートマップに注目してみます。
直近1週間のGAFAM+Tの値動きですが、基本的には全面高でした。
AAPL(アップル)が頭ひとつ飛びぬけて強かったですね。
FB(メタ)もMSFT(マイクロソフト)も5%以上の上昇で、小型株から抜けた資金が大型株に流入しているように見えます。
一時は株価を1,200まで上げたTSLA(テスラ)ですが、イーロン・マスクの売却宣言から安定しない相場が続いています。
下落トレンド形成してしまってるな
ちなみに、こちらのヒートマップを目にすることも多いと思いますが、無料の情報ツール『finviz』です。
【2021年12月前半】その他大きな値動きのあった銘柄
12月前半に目立った上昇があったのは、フィンテック銘柄です。
これまで売られ続けたV(ビザ)やMA(マスターカード)でしたが、12月に入ると反転上昇が待っていました。
下落トレンドを完全に抜けたと言い切るのは、時期尚早かも知れませんが強い反転上昇は見逃せません。
景気回復局面で人々が消費を拡大させるなら、V(ビザ)やMA(マスターカード)には追い風になると考えられます。
さすがにこれまで売られ過ぎよ!
【2021年12月前半】強いセクターは?
直近1週間の米国市場は全体的に堅調でしたが、特にテクノロジー株が買われています。
AAPLの上昇がけん引したのね!
素材株も上昇しとるな
S&P500指数をアウトパフォームしたセクターは、情報技術セクターだけでしたが、インフレ上昇が止まらない今はエネルギー株もまだまだ強く見えます。
『ここ屋』も1週間で
資産を増加させたわ!
2021年12月後半の注目スケジュール
2021年12月後半に予定されている、米国相場に大きな影響を及ぼしそうな注目のスケジュールについて記載しておきます。
FOMCで利上げについて
触れたら株価ヤバいな
11月から始まったテーパリングはインフレの抑圧のためには、そのペースが早められる公算が高いです。
市場の注目はインフレの長期化に集まっていますが、政策金利の利上げ開始予想がどんどん早まっています。
2022年12月に利上げを予想していたアナリストたちも、日に日に前倒しの予想をするようになり、とうとう2022年3月まで早まる予想をするアナリストまで増えてきました。
2021年12月前半の振り返りまとめと今後の予想
アノマリー的には、12月後半から1月にかけては強い相場が予想されます。
しかし、ハイパーグロース株などの金利上昇局面に弱い銘柄は大きく売られる可能性があります。
グロース株からバリュー株へのトレンド転換を、見逃すと痛い目に会うかも知れませんね。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
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