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突然ですが、私たち日本人の年金はGPIFによって運用されています。
GPIFとは、Government(政府) Pension(年金) Investment(投資) Fund(基金)の略で、公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人のことです。
このGPIFが2022年度第3四半期運用状況の報告をしましたが、まずまずの運用ができているようです。
一方で、個人年金を作るべく私たち個人の運用実績はいかがでしょうか?
昨年のような下落相場で大きく資産を減らしてしまっている人は、将来にわたり不安な資産運用を余儀なくされてしまいます。
再び不況相場がくる前に、自分のポートフォリオを見直した方が良いのかも知れません。
そこで今回の記事では、【株式だけに頼らない最強ポートフォリオ】分散しないとあなたの資産は半減のリスクについて解説していきたいと思いいます。
記事の後半では過去リターンを
バックテストで確認しとるで
GPIFの運用実績
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2022年度第3四半期運用状況は以下の通りでした。
意外と底堅いが期待以上とはいかない運用状況
GPIFによる2022年度第3四半期の運用実績は、底堅いとも言えますが期待以上とはいかなかったようです。
グラフで見てみると2001年から2010年には低迷していますが、2012年あたりからは急上昇していますね。
2022年の米国株の平均リターンが▲19%だったのに対して、▲1%未満に抑えることができたのは底堅いと言えそうです。
とはいえ、直近20年あまりのリターンは+3.38%と期待していたほどではないようです。
米国株式とGPIFを比較してみる
GPIFが▲0.97%の下落をした2022年第3四半期ですが、同期間の米国市場と比較するとS&P500のパフォーマンスは+7.09%の上昇でした。
ここだけ切り取ってしまうと当然のことながら株式が強い期間ではS&P500の圧勝となってしまいます。
ちなみに過去20年余りの同期間(2001年度~2022年度)のS&P500は、年利で+8.70%の上昇をしています。
やっぱ米国株最強やないか
GPIFのポートフォリオは
ここで『GPIFっていったいどんなポートフォリオをしているの?』という疑問に対して回答しておくと、2020年4月1日から以下のようなポートフォリオとなっております。
株式と債券が50%ずつ、それも国内と海外に半分に分けていますね。
各アセット4分の1ずつね!
それにしても200兆円以上も運営しているなんて驚きですね。
われわれ日本人の年金を捻出するために多額の資金を運用するとなると、これくらい堅実にならざるを得ないんでしょうね。
一方で、個人で資産を増やしたいと考える私たちは、どこまでのリスクでどのようなポートフォリオを組めば良いのでしょうか?
米国株が強かった直近の10年間
資産形成のためのポートフォリオは、当然それぞれの投資目的やリスク許容度によって異なります。
資産を最大限に増やしたいからと言って『株式100%』というのはリスクが高すぎると考えています。
直近10年は株式のリターンが大きかった
株式投資をはじめると過去リターンを見る機会があります。
多くの書籍やサイトでは『株式投資をはじめよう』『投資をはじめて資産形成を』といったフレーズで、我々個人投資家を奮い立たせます。
その時に使用している過去リターンは、直近の10年といった米国市場が爆上げしている期間を切り取っていることを目にします。
しかし、直近の米国市場は過去100年といった株式の歴史を振り返ってみても、比較的大きなリターンだったことを忘れてはいけません。
分散投資をした場合のバックテスト
米国株式といったアセットが強いことは疑いの余地はありません。
とはいえ、常に上昇しているワケでなく他のアセットがアウトパフォームする期間もあります。
偉大なる投資家たちが債券やゴールドなどに資産を振り分けている理由を振り返っていきましょう。
株式100%のポートフォリオ
まずは株式100%の時のバックテストをしていきます。
投資期間は2005年1月から2022年12月とし、配当金は再投資します。投資対象はS&P500指数をベンチマークとするSPYです。
18年間でおよそ4.5倍に上昇しており、やはり2012年あたりから爆上げしていることがわかります。
年間別でリターンを確認すると、18年間でマイナスとなった年はたったの2回だけです。
2008年のリーマンショックと
昨年の2022年よ!
直近の18年間では、平均の年次リターンは+8.7%とその爆発力をいかんなく発揮しています。
一方で、最大ドローダウンはリーマンショックの期間でおよそ1年半で▲50.8%の下落をしました。
ワイの握力では握り続けられん
株式50% 債券50%のポートフォリオ
次に、株式(SPY)50%、債券(AGG)50%のポートフォリオで同期間のバックテストを行ってみます。
18年間でおよそ3倍に上昇しており、大きな下落をすることなく、緩やかに資産を増やしています。
年間別でリターンを確認すると、18年間でマイナスとなった年は3回です。
直近の18年間では、平均の年次リターンは+6.18%と株式100%に比べると劣後します。
最大ドローダウンはリーマンショックの期間でおよそ1年半で▲24.76%の下落と株式100%の時と比べてマイルドになっています。
25%なら昨年の株式と変わらんな
株式25% 債券25% 金25% 不動産25%のポートフォリオ
最後に、株式(SPY)25%、債券(AGG)25%、金(GLD)25%、不動産(IYR)25%のポートフォリオで同期間のバックテストを行ってみます。
18年間でおよそ3.4倍に上昇しており、大きな下落をすることなく、緩やかに資産を増やしています。
年間別でリターンを確認すると、18年間でマイナスとなった年はさらに増えて4回です。
直近の18年間では、平均の年次リターンは+6.98%と株式100%と債券50%の中間といったところです。
最大ドローダウンはリーマンショックの期間でおよそ1年半で▲27.67%の下落と債券50%の時とさほど変わりません。
まあなんとか耐えられる範囲か
株式が強かった2010年代
2005年から2022年を切り取ると、結局株式100%に投資をしていた方がリターンが良いという結果になりました。
次いで、株式、債券、金、不動産それぞれ25%のポートフォリオが続き、株式50%債券50%のポートフォリオはもっとも劣後しています。
株式だけに頼ると資産が溶けるリスクが高まる
ここまで見てきても米国株の強さを再認識しただけで、株式100%のポートフォリオを変えようと考える人はいないでしょう。
しかし、切り取る期間を変えると株式100%のポートフォリオでは、資産形成に不安が残るものとなりそうです。
株式一強の時代ばかりではない
米国市場は過去何度となく直面した暴落から、全てにおいて回復してきています。
直近ではコロナショックやリーマンショックが記憶に新しいですね。
そのような時にわれわれ個人投資家は耐えることができるのでしょうか?
株式だけが一強と呼ばれる期間は、それほど長いものではないようです。
株式が厳しかった期間を切り取って、過去のリターンを確認していきましょう。
株式が劣後した2000年代
2001年からはじまったドットコムバブル崩壊から、2008年のリーマンショックの期間は『米国株の暗黒時代』と言われる期間でした。
2000年から2010年の期間を切り取って、先ほどのポートフォリオのパフォーマンスを確認していきましょう。
およそ10年で株式100%のリターンは年率2.7%しか上昇していません。ワーストイヤーは2008年の▲36.8%です。
一方で、株式50%、債券50%のポートフォリオでは、年次リターンが4.58%と株式100%を上回りました。同じくワーストイヤーは2008年で▲14.45%でした。
もっともパフォーマンスが良かったのは、株式25%、債券25%、金25%、不動産25%のポートフォリオで、年間リターンは8.85%でした。
この期間に株式100%で資産運用していたら、11年間で17%しか増えなかったことになります。
インフレ調整後は0.31%しかないわ
この結果を見ても株式100%で資産運用を続けるというのであれば、それなりのリスクを背負うという認識をしておく必要がありそうです。
まとめ
【株式だけに頼らない最強ポートフォリオ】分散しないとあなたの資産は半減のリスクをまとめます。
2010年代は米国株が非常に強いパフォーマンスを見せてきました。
一方で、2022年は大きく下落した米国市場ですが、2023年の見通しも混とんとしています。
今後も株式市場が軟調となる可能性を鑑みると、債券や金といったアセットを組み込むことで安心を得ることができそうです。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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