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こんにちは!10月は
含み益最大の『ここ屋』よ!
2021年の終盤を迎えた米国市場は、9月の調整期間を終えて10月は再び上昇相場に転換しました。
とはいえ、不安要素がなくなったわけではなく暴落予想をするアナリストもいます。
米債務上限の問題も12月に先送りされただけで、解決には至っていないという状況です。
年末年始の上昇相場に向かい、われわれ個人投資家はどんなポートフォリオにしておくべきなのでしょうか。
今後の投資方針を決定するためにもマーケットの状況は把握しておきたいところです。
そこで今回の記事では、2021年10月を振り返り米国市場に大きな影響を与えた出来事と、マーケットの1ヶ月の値動きをまとめていきたいと思います。
【2021年10月】米国市場の振り返り
【2021年10月】米国市場の振り返りとして、米国経済指数の発表をはじめとした米国市場に大きな影響を与えた出来事について解説していきます。
【2021年10月】コロナワクチンの普及率
2021年10月25日現在の米国で、コロナワクチンを1回以上摂取した人口比率は67.1%と、先月から1ヶ月で2.2%しか増加していないことから、ワクチン接種スピードは完全に鈍化しています。
2回目の接種を完了した人口比は58.0%と、集団接種といわれる70%には程遠い状況です。
感染者数については、減少傾向にあるものの終息と呼ぶには早い状況です。
一方、メルクが開発した経口治療薬が発表され、FDAによる(仮)承認が切望されています。
重症化と死亡率が50%軽減されるらしいで
2021年10月米国市場に大きな影響を与えた出来事
2021年10月米国市場に大きな影響を与えた出来事を、時系列順に簡単にまとめてみました。
先月に続き予想を下回る雇用統計
10月に発表された9月の雇用統計は、先月に続き予想を下回る結果でした。
10/3に発表された9月の雇用統計では、新規雇用者数は予想を下回る結果でしたが失業率の低下が明確に進行していることから、年内のテーパリング開始は既定路線と考えられています。
失業率が低下しているのに新規雇用者数が増えていないのは、職を探している人が減ったことを意味しています。
元々仕事をしていた女性が専業主婦になったり、職を失ったことを機会にリタイヤ面とする高齢者が増えたことになります。
就労者の減少は、人手不足に拍車をかけ人件費の上昇につながります。
NMIは景気の強さを表す指数
ISMが発表した9月の非製造業総合指数(NMI)は、景気の強さを表す指数です。
予想を超え8月を上回る数字を出したものの、7月につけた過去最高値(64.1)を緩和する結果となりました。
予想を上回る消費者物価指数
10月に発表された9月のCPIについては、先月に続きインフレを示していました。
インフレは一時的と発言をしてきたパウエル議長でしたが、さすがにインフレの長期化を認めざるを得ない状況になりつつあります。
早ければ2022年の6月には、政策金利の上昇も視野に入ってきました。
米初ビットコインETFが承認
米国市場で初となるビットコインのETFが承認され、ビットコイン価格は高騰しました。
10/20プロシェアーズよりニューヨーク証券取引所に上場しましたが(ティッカーシンボルBITO)、現在日本の証券会社では購入できません。
プロシェアーズは自社のETFを日本の証券取引委員会に承認申請をしている例がないため、今後も日本の証券会社で取引できることはないかも知れません。
私たち日本人がビットコインETFを購入するためには、海外の証券口座を開設するかプロシェアーズが日本の証券取引委員会に申請するのを待つか、プロシェアーズ以外の資産運用会社のビットコインETFが承認されて日本で承認されるのかを待つといった選択肢しかなさそうです。
税制面ではビットコインETFに投資するメリットがあるかも知れないのですが、まだハッキリしていません。
その他ETFと同様に分離課税(20.315%)の対象となるようだったら、是非ビットコインETFには投資したいものです。
パウエル議長のオンライン討論会
FRBのパウエル議長は10/22のオンライン討論会にて、インフレの長期化に強い景観感を抱いていることを発言しました。
また、テーパリングは2022年6月までに完了することが望ましいと取れる発言をしていることから、2021年11月から2022年6月にかけて8ヶ月でテーパーを完了させる予想をしているアナリストが多いようです。
米国市場の向かう先
9月の下落相場も10月に入り一転し、S&P500指数も50日移動平均線を一気にブレイクアウトする上昇を見せました。
果たして相場はこのまま上昇トレンドを維持できるのか、はたまた暴落が訪れるのか、市場関係者は固唾をのんで見守る状況が続きそうです。
アノマリー的には11月から年始にかけて上昇相場が続く傾向があるようですが、今年はどうなんでしょうか?
【2021年10月】アメリカ10年債
米国市場で『長期金利』と言えば、アメリカ10年債のことを指します。
現在も、FRBによるゼロ金利政策が継続されているため、長期金利は低水準で安定しています。
長期金利と株式はシーソーの関係にあるため、急激な長期金利の上昇は株価の下落を促します。
特にボラティリティの高いハイテク株や、ハイパーグロース株から売られる傾向にあります。
期待インフレ率が上がると
長期金利も上昇するんやな
10月は1.487で明けて10/21には1.7を超える場面もありましたが、現在は再び1.5台で落ち着いた様子です。
債券投資家の警戒感が高まれば、再び金利急上昇といった場面も訪れる可能性もあります。
【2021年10月】米国市場の主要4指数
米国市場の主要4指数とは、NYダウ、S&P500、NASDAQ100、Russell2000を指します。
それぞれの特徴が、マーケットの状況を把握するのに適していることから、代表的な指数とされています。
NYダウとは、正式名称を『ダウ・ジョーンズ工業株価平均』といい、ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するダウ・ジョーンズ社が発表する平均株価指数のこと。代表的な上場された30銘柄の推移をもとに算出されている。名前に『工業株』と入っているが、1896年に設定された当初の名前の名残り。
S&P500とは、米国の格付け会社スタンダード&プアーズが算出している株価指数のこと。米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の株価を基準にした『時価総額加重平均』で算出された指数。その選出された500社で全米上場企業の時価総額のほぼ8割を占める。
NASDAQ100とは、NASDAQに上場した時価総額上位100銘柄(金融を除く)の時価総額加重平均で算出された指数のこと。NASDAQ総合指数が3,000銘柄以上からなるのに対し、NASDAQ100は上位100銘柄(金融を除く)に絞られていることから、ハイテク株が中心となる。
Russell2000とは、ラッセルインベストメント社が算出する米国の代表的な小型株指数。上場銘柄の時価総額が1,001位から3,000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数。ちなみに、1位から1,000位がRussell1000指数。
それでは、それぞれの指数の値動きを見ていきましょう。
2021年10月のダウ・ジョーンズ
2021年10月のダウ・ジョーンズは、33,930で明けて10/26に向けて上昇を続けました。
8月の高値を更新する場面もありましたが、現在は反転下落して一休みしているようです。
ダウ指数は月初から5.57%の上昇となりました。
2021年10月のS&P500
2021年10月のS&P500は4,317.16で明けて7日連続の上昇を見せるなど、9月初旬の高値を一気にブレイクアウトしました。
S&P500は高値を更新しており、月初来で6.68%の上昇となりました。
2021年10月のNASDAQ100
2021年10月のNASDAQ100は14,730で明け、10/27にレイバーデイ明けにつけた高値を更新しました。
9月の下落を1ヶ月で取り戻すことができましたが、大型株の影響を受けやすいため、AAPL(アップル)、FB(フェイスブック)、AMZN(アマゾン)などの不調が続くようだと厳しい場面がおとずれるかも知れませんね。
NASDAQ100は高値を更新しており、月初来で7.6%の上昇でした。
2021年10月のRussell2000
2021年10月のRussell2000は、2,205.91で明けて10/25には2,312まで上げたのですが、27日には大きく下げました。
3月につけた高値をなかなか更新できないRussell2000ですが、小型株は『炭鉱のカナリア』とも呼ばれマーケットの先行指数でもあるため、どちらに抜けるのか注目を集めています。
Russell2000は月初来で4.14%上昇しています
【2021年10月】金(ゴールド)
2021年10月の金(ゴールド)は、1,757.20で明けて短期的には上昇をしています。
長期的には2020年8月から長期の下落トレンドを形成していますので、ここから再び下落する公算が高いです。
とはいえ、『有事の金』と呼ばれるゴールドですから、株式市場の暴落に備えるのであればアセットの一部に組み込んでおくのが賢明な投資と言えそうです。
資産の一部はゴールドを持っとくべきか
GOLDは月初来で1.57%の上昇でした。
【2021年10月】仮想通貨(BTC)
2021年に入って乱高下するBTCですが、9月には更なる暗雲が立ち込めています。
10月のビットコイン価格は43,830で明け、暴騰をしました。
10/20には4月につけた高値を更新し、一時は$66,927をつけてこのまま$100,000まで上昇するかにも見えました。
現在は反転下落し$50,000まで下げていますが、含み損を抱えている投資家がいないことから上値は軽いかも知れませんね。
BTCは月初来で41.70%の上昇でした。
【2021年10月】主要銘柄
【2021年10月】主要銘柄の値動きを確認していきます。
ここでは、GAFAM+テスラ及び、10月に大きな動きのあった銘柄に絞って解説していきます。
【2021年10月】GAFAM+TSLAの値動き
2021年10月GAFAMの1ヶ月の値動きですが、明暗が分かれています。
決算をミスしたFB(フェイスブック)とAMZN(アマゾン)は大きく売られ、好決算を発表したMSFT(マイクロソフト)、GOOGL(グーグル)、AAPL(アップル)は大きく値を切り上げる展開になりました。
中でもMSFT(マイクロソフト)は好調で1ヶ月で2ケタ成長していますが、それを上回ったのがTSLA(テスラ)でした。
1ヶ月で43%の上昇ってなんや
エネルギーセクターは引き続き強い上昇をしていますが、クレジットサービスや通信銘柄がやられていますね。
大型株が買われた10月でしたが、FB(フェイスブック)はマイナス成長でした。
注目すべきはやはりTSLA(テスラ)で、好決算を受けて1月につけた高値を更新し一気に$10,000を突破しました。
時価総額も1T(トリリオン)を超え、『トリリオンダラークラブ』の仲間入りしました。
トリリオンダラークラブとは、時価総額が1T(トリリオン)=1兆ドルを超えた企業のことを指します。米国企業では、Apple(アップル)、Microsoft(マイクロソフト)、Alphabet(グーグル)、Facebook(フェイスブック)に続いてTesla(テスラ)は5社目のトリリオンダラークラブメンバーとなりましたが、FB(フェイスブック)は株価が続落しトリリオンダラークラブから除名されました。
GAFAMの中で、S&P500指数をアウトパフォームしたのはApple、Google、Microsoftでした。
Apple(アップル)については発売商品も決算発表にもサプライズがなく、大きな転換点は遠い印象です。
当ブログでは、先月のまとめ記事でTSLA(テスラ)のチャートが『面白い』と紹介しました。
筆者も購入を検討したのですが、その時点で購入していれば1ヶ月で50%も取れたと思うとちょっと後悔しています。
Tesla(テスラ)は、1月につけたクローズハイを最後に、下落トレンドを抜けられずにいましたが、直近では三角持ち合いを上に抜けて面白いチャートをしています。
ちなみに、こちらのヒートマップを目にすることも多いと思いますが、無料の情報ツール『finviz』です。
【2021年10月】その他大きな値動きのあった銘柄
10月に目立った上昇があったのは、NVDA(エヌビディア)です。
TSLA(テスラ)ほどの上昇ではありませんでしたが、NVDA(エヌビディア)は1ヶ月で20%の上昇でした。
同じ半導体セクターのAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)も大きな上昇をしましたが、NVDA(エヌビディア)に魅力は、良い意味でボラティリティが小さいことです。
2020年の米国市場を眺めると、2月、5月、9月に大きな調整局面がありましたが、NVDA(エヌビディア)は相場の影響を最小に自社の株価を切り上げていくことです。
年初来でも90%近い上昇をしており、半導体3倍レバレッジETFのSOXLを上回るパフォーマンスを見せています。
【2021年10月】米国ETFの値動き
2021年10月米国ETFの値動きは全体的に堅調でしたが、S&P500指数をアウトパフォームしたセクターは、情報技術セクター、一般消費財セクターでした。
『ここ屋』も10月は
資産を増加させたわ!
2021年11月注目スケジュール
2021年11月に予定されている、米国相場に大きな影響を及ぼしそうな注目のスケジュールについて記載しておきます。
11/4のFOMCでテーパリング発表やろな
11月からテーパリングは開始され2022年の6月に終了するシナリオが最有力であることと、利上げ開始予想が2022年8月から6月に早められたことを考慮すると、FRBもインフレの長期化に警戒しているようです。
2021年10月振り返りまとめと今後の予想
S&P500指数は上昇するも決算をミスした銘柄は大きく売られる展開です。
特に、アップルiOSの影響により広告関連企業には逆風が吹いていることと、インフレの長期化により小売業には厳しいフェーズが続きそうです。
11月から上昇相場を予想するアナリストが多い中、クリスマス商戦が危ぶまれる状況は変わりありません。
わたしたち個人投資家がやるべきことは、VTIやVOOなどのインデックス投資を軸に、決算発表に注視して相場全体の流れに乗ることですかね。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
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