【インフレ低下進展で株価上昇】対抗処置に完全戦争広がる

昨日の米国市場はハイテク株を中心に上昇しました。

2月の消費者物価指数（CPI）が発表されましたが、予想以上にインフレ抑制に進展が見えたことが市場に好感されたようです。

一方で、相変わらず毎日のようにトランプ関税のニュースが飛び交っていますが、不確実性の霧はそのうち晴れると考えています。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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3/12 米国市場の値動き
米国市場のトピックス
まとめ

3/12 米国市場の値動き

昨日の米国市場は上昇しました。

重要なインフレ指標の発表がありましたが、ひとまず昨日のマーケットを振り返っていきます。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500　　…+0.49%
・ダウ平均　　…▲0.20%
・NASDAQ100…+1.13%

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンすると下落していきました。

その後ナスダックを中心に買い戻されるも、引けにかけてはわずかに下落していきました。

ここ

ナスが強かったわね！

リッヒ

ハイパーグロース株はいい感じやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM（ｱﾌｧｰﾑ） …+4.36%
・COIN（ｺｲﾝﾍﾞｰｽ） …+0.02%
・CRWD（ｸﾗｳﾄﾞｽﾄﾗｲｸ）…+5.16%
・DDOG（ﾃﾞｰﾀﾄﾞｯｸﾞ） …+0.07%
・DOCS（ﾄﾞｷｼﾐﾃｨ） …+4.20%
・MQ（ﾏﾙｹﾀ） …+1.03%
・U（ﾕﾆﾃｨ） …+2.58%

10年債利回り（長期金利）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の4.284から4.316に上昇しました。

ドル円はジリジリとドル安に向かっています。

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S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上げた銘柄と下げた銘柄が半々といったように見えます。

ここ

テックが強かったわ！

マグニフィセント7は6銘柄が上昇して、特にTSLAが+7.59％、NVDAが+6.42%+3.35％と大きく上げています。唯一下落したのがAAPLで▲1.75％下げています。

ソフトウェアや半導体を中心に、このところ売り込まれていた銘柄が大きく戻した相場となりました。

昨日大きく上昇した銘柄

・MU（マイクロン）…+7.40%
・PLTR（ﾊﾟﾗﾝﾃｨｱ）…+7.17%
・VST（ﾋﾞｽﾄﾗ･ｴﾅｼﾞｰ）…+6.61%
・AXON（アクソン）…+5.93%
・GEV（GEベルノバ）…+5.09%
・ORCL（オラクル）…+4.65%
・INTC（インテル）…+4.55%
・LRCX（ﾗﾑ･ﾘｻｰﾁ）…+4.40%

一方で、大きく下落した銘柄もありました。

昨日大きく下落した銘柄

・DLTR（ﾀﾞﾗｰ･ﾂﾘｰ）…▲5.74%
・ERIE（ｲﾘｰ･ｲﾝﾃﾞﾑﾆﾃｨ）…▲5.54%
・BF.B（ﾌﾞﾗｳﾝ･ﾌｫｰﾏﾝ）…▲5.08%
・TGT（ターゲット）…▲4.86%
・DG（ﾀﾞﾗｰ･ｾﾞﾈﾗﾙ）…▲4.82%
・HSY（ハーシー）…▲4.79%
・UAL（ﾕﾅｲﾃｯﾄﾞ･ｴｱﾗｲﾝｽﾞ）…▲4.73%
・EL（ｴｽﾃｨﾛｰﾀﾞｰ）…▲4.54%

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち6セクターが上昇、5セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・情報技術　…+1.59%
・通信　　　…+1.32%
・一般消費財…+0.74%
・エネルギー…+0.69%
・金融　　　…+0.56%
・公益事業　…+0.04%
・資本財　　…▲0.09%
・素材　　　…▲0.35%
・不動産　　…▲0.39%
・ヘルスケア…▲0.84%
・生活必需品…▲1.72%

昨日は久しぶりに情報技術や通信、一般消費財といったメガテックを含む人気セクターが大きく上昇しました。

一方で、年初来で好調だった生活必需品やヘルスケアといったセクターが下落しています。

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S&P500チャート分析

昨日のS&P500は+0.49%上昇して、終値では5,599に上げています。

連敗を２でストップさせたS&P500ですが、昨日の上昇でも陰線をつけています。

ここ数日長い下ヒゲを付けているので、ある程度の買い圧力はあるものの強い売り勢力に押し切られています。

また、下落した時の方が出来高が多いのは、あまり嬉しくない状況ですね。

これが転換点だと思って買い向かうと、デッド・キャット・バウンスって可能性もありますので、今すぐ買い急ぐ理由はないと考えています。

ここ

年初来でも▲4.8%に戻したわね！

FEAR&GREEDインデックスは16から20に上げましたが、まだEXTREME FEARのままです。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

インフレ低下に進展見えた2月のCPI

2月の消費者物価指数（CPI）が発表されましたが、市場予想を下回りインフレ低下に進展が見ました。

2月消費者物価指数（CPI）

【総合CPI】
〈前年比〉
・結果…2.8%（予想…2.9%）
・前回…3.0%
〈前月比〉
・結果…0.2%（予想…0.3%）
・前回…0.5%
【コアCPI】
〈前年比〉
・結果…3.1%（予想…3.2%）
・前回…3.3%
〈前月比〉
・結果…0.2%（予想…0.3%）
・前回…0.4%

インフレ率は4か月ぶりに低い伸びとなり、過去数カ月にわたって停滞していたインフレ抑制が進展したことで株式市場は好感していますね。

トランプ大統領が打ち出す関税政策により、食品から衣料品などの価格が上昇すると予想されていますが、今後は消費や経済が試されることになりそうです。

ここ

良いニュースで良かったわ！

トランプ関税EU,カナダ対抗処置に報復関税

トランプ大統領による鉄鋼・アルミに対する関税に対してEUとカナダが対抗処置をとったことにトランプ大統領はさらに報復関税するとのこと。

米国を中心に関税戦争が激化していますが、相手が引かない限りトランプ大統領も引かないようですね。

せっかくCPIのニュースによって株価が爆上げしていた米国市場でしたが、関税のニュースがあると一気に売り圧力が強まってしまいますね。

リッヒ

早く終わって欲しいな

マイクロソフトへの反トラスト調査継続

反トラスト法に基づき米連邦取引委員会によってマイクロソフトに対して調査を進めているようです。

バイデン政権末期に開始した調査ですが、トランプ政権になっても引き継がれたようです。

マイクロソフトがオープンAIと合意したのちの、自社AIプログラムへの支出を減らしたことも調査対象になっているとのこと。

ここ

よくある調査よ！

3月の注目イベントについて

3月も重要な経済指標をチェックしておきましょう。

3月の注目イベント

・3/13 生産者物価指数（PPI）
・3/14 ミシガン大学消費者信頼感指数（速報値）
・3/17 小売売上高
・3/17 ニューヨーク連銀製造業景気指数
＊3/18･19 政策金利決定会合（FOMC）
・3/25 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・3/28 PCEデフレーター
・3/31 シカゴ購買担当者景気指数（PMI）

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。