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【トランプ劇場はまだまだ続く】カナダ・メキシコへの関税発動

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市場分析

昨日の米国市場は大きく反落しました。

先週末には反発したのですが、そのすべてを吐き出してしまう下落でした。

2月は下落となった米国株ですが、3月も厳しいスタートとなってしまいました。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ
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記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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3/3 米国市場の値動き

昨日の米国市場は大きく下落しました。

弱い経済指標が発表されましたが、ひとまず昨日のマーケットを振り返っていきます。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500   …▲1.76%
・ダウ平均  …▲1.48%
・NASDAQ100…▲2.20%

プレマーケットでは買われていた相場は、マーケットがオープンすると下落していきました。

その後も買い戻されることなく売られ続け、引けにかけてはさらなる売り圧力に押し下げられました。

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3月も厳しいスタートね!

リッヒ
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ハイパーグロース株もボコボコやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム) …▲3.57%
・COIN(コインベース) …▲4.58%
・CRWD(クラウドストライク)…▲1.78%
・DDOG(データドッグ) …▲2.90%
・DOCS(ドキシミティ ) …▲2.91%
・MQ(マルケタ) …▲1.20%
・U(ユニティ) …▲7.57%

10年債利回り(長期金利)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の4.203から4.159に低下しました。

ドル円はジリジリとドル安に向かっています。

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S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が下落していることが分かります。

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ハイテクがやばいわね!

マグニフィセント7はすべてが下落してNVDAが▲8.69%、AMZNは▲3.42%、TSLAが▲2.84%と急落。

ソフトウェアや半導体が大きく下落するなかで、生活必需品やヘルスケアは買われていました。

昨日大きく上昇した銘柄

・ERIE(イリー・インデムニティー)…+5.05%
・WY(ウェアーハウザー)…+4.29%
・HSY(ハーシー)…+3.35%
・CPB(キャンベルズ)…+3.07%
・NOC(ノースロップ・グラマン)…+2.99%
・HRL(ホーメル・フーズ)…+2.97%
・AWK(アメリカン・ウォーター)…+2.65%
・MO(アルトリア)…+2.61%

一方で、大きく下落した銘柄もありました。

昨日大きく下落した銘柄

・SMCI(スーパー・マイクロ・コンピューター)…▲13.00%
・ALB(アルビマール)…▲9.19%
・APA(アパッチ)…▲8.74%
・ENPH(エンフェーズ・エナジー)…▲7.78%
・CE(セラニーズ)…▲7.70%
・ANET(アリスタネットワークス)…▲7.57%
・CEG(コンステレーション・エナジー)…▲7.29%
・VST(ビストラ・エナジー)…▲7.26%

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち2セクターが上昇9セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・生活必需品…+0.39%
・不動産  …+0.35%
・ヘルスケア…▲0.12%
・公益事業 …▲0.33%
・金融   …▲0.89%
・通信   …▲1.30%
・素材   …▲1.64%
・資本財  …▲1.77%
・一般消費財…▲2.24%
・エネルギー…▲3.01%
・情報技術 …▲3.27%

生活必需品や不動産といったディフェンシブセクターのみが上昇。ヘルスケアも堅調な相場が続きます。

短期的にスイングするのであれば、今はハイテクよりもディフェンシブの方が良さそうです。

一方で、情報技術や一般消費財、資本財や素材といったセクターは軟調な相場が続きそうです。

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S&P500チャート分析

昨日のS&P500は▲1.76%下落して、終値では5,849に下げています。

先週末には大きくリバウンドしたS&P500ですが、昨日は1日でその上昇を吐き出してしまいました。

今年3回目の大陰線となり、年初来のリターンをすべてかき消す結果となっています。

このまま年初来安値を掘り下げるようなことになれば、本格的な下落トレンド到来となってしまいそうですね。

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好材料が見当たらないわ!

FEAR&GREEDインデックスは20から24に上げましたがEXTREME FEARのままです。

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

仕入れ価格が大幅上昇したISM製造業指数

昨日発表された2月のISM製造業総合景況指数は、予想を下回り前月よりも低下しました。

仕入れ価格が2022年6月以来の高水準となり、関税政策による影響が早くも表れたと考えられます。

ISM製造業景気指数

【2月】
結果…50.3(予想…50.7)
前回…50.9

・仕入れ価格は7.5ポイント上昇の62.4
・業種別では石油、一次金属など10業種が拡大
・家具や繊維を中心に5業種は縮小

生産は安定化する一方で、需要は後退し雇用意欲は減退していますから、今後も製造業は景気が減速していくことが予想されますね。

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やっぱり関税が大きく影響してるわ!

景気後退懸念が高まり利下げ観測は高まっています。

カナダ・メキシコ関税に交渉の余地なし

トランプ大統領はカナダ・メキシコへ発動予定の関税に対して、一時的猶予を交渉する余地なしと述べました。

同時に中国に対する関税率も現行の2倍の20%にする措置に署名したと発表しています。

カナダは報復関税としてオレンジジュースやピーナッツバター、ワイン、コーヒー、自動車やトラック、鉄鋼、アルミニウムに段階的に関税をかけていく準備ができているとのこと。

北米大陸をめぐる関税戦争はさらに激化していきそうですね。

リッヒ
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当分続きそうやな

TSMC米国で1000億ドル追加投資へ

トランプ大統領はTSMCが米工場に1000億ドルを追加投資する計画を発表しました。

元の投資額の650億ドルに上乗せとなり、数千人の新規雇用創出となる計画とのこと。

トランプ氏は『世界で最も強力なAI半導体がこの米国で製造される』と述べています。

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相変わらず強引ね!

3月の注目イベントについて

今週から3月になりましたので重要な経済指標をチェックしておきましょう。

3月の注目イベント

・3/ 6 ISM非製造業景気指数
*3/ 7 雇用統計
*3/12 消費者物価指数(CPI)
・3/13 生産者物価指数(PPI)
・3/14 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
・3/17 小売売上高
・3/17 ニューヨーク連銀製造業景気指数
*3/18・19 政策金利決定会合(FOMC)
・3/25 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・3/28 PCEデフレーター
・3/31 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。

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まとめ

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昨日の米国市場のまとめ

【3/3 米国市場の値動き】
・S&P500   …▲1.76%
・ダウ平均  …▲1.48%
・NASDAQ100…▲2.20%
【経済トピックス】
・仕入れ価格が大幅上昇したISM製造業指数
・カナダ・メキシコ関税に交渉の余地なし
・TSMC米国で1000億ドル追加投資へ

昨日の米国市場は大きく下落しました。

ディールに使われると考えられていたカナダ・メキシコへの関税は、計画通り実施されることが発表され、製造業に打撃を与えインフレの再燃が懸念されます。

リスクオフ相場が続く米国市場ですが、もう少し安値を掘り下げることになりそうですから、このあたりでリスク資産を減らしておいてもよいかもしれませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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