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米国ETF実績比較『VOO・VIG・VONG』【33ヶ月間の運用実績公開】

米国ETF
こんな人におすすめな記事

・米国ETFの運用実績を見たい
・米国ETFの特徴を知りたい
・米国市場の今後の予想を知りたい

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こんにちは!
資産が減りはじめた『ここ屋』よ!

9月の米国市場は前月に続けて下落をして、グロース株もバリュー株も冴えない結果となりました。

これまで大きく上昇してきた2023年の相場でしたが、今後はバリュー株とグロース株のどちらを保有するのが正解なのでしょうか?

そこで今回の記事では筆者の実際の資産運用を参考にして、33ヶ月間の米国市場の推移と今後の展望を解説していきたいと思います。

【33ヶ月間運用実績公開】米国ETF『VOO・VIG・VONG』

運用実績を公開するのは、米国の代表的なETF大きく特徴が異なる3銘柄VOOVIGVONGです。

3銘柄の値動きを把握することで、現在の米国市場のトレンドを感じることができます。

まずは、3銘柄の基本的な概要と特徴を把握した上で、実際の運用状況を見て今後の米国市場の予想を解説していきたいと思います。

米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要

米国ETF『VOOVIGVONG』の概要(2023.9.30現在)です。

ちなみにこの3銘柄は、実際に筆者本人と家族の2020年度にNISA口座で購入した銘柄です。

ティッカーVOOVIGVONG
名称Vanguard
S&P500
ETF
Vanguard
Dividend
Appreciation ETF
Vanguard
ussell1000
Growth
運用会社バンガードバンガードバンガード
設立日2010/09/092006/04/272010/09/22
ベンチマークS&P500
指数
ナスダック
米国ディビデンド
アチーバーズ
セレクト指数
ラッセル1000
グロース
インデックス
純資産総額$323.929B$66.427B$13.112B
経費率0.03%0.06%0.08%
配当利回り1.52%1.97%0.75%
引用:Bloomberg (2023.9)

VOOがダントツ純資産総額が大きく経費率も最安値ですね。

リッヒ
リッヒ

時価総額が少し減ったな

VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴

それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説していきます。

VOO

VOO

ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、時価総額は米国に上場している約4,000株の8割を占める。
構成銘柄上位は、AppleMicrosoftAmazonTeslaAlphabet(Google)NVIDIA
米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
SPYとIVVは同じS&P500がベンチマーク。
米国株式全体をベンチマークとするVTIとはほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事

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ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!

VIG

VIG

ベンチマークは【ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとそれほど変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、MicrosoftAppleUnitedHealthJPMorganJ&JP&GHome DepotVISA

リッヒ
リッヒ

地味やけど底堅い
バリュー株寄りのETFやな

バリューETFについて詳しくはこちらの記事

VONG

VONG

ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め
構成銘柄上位は、AppleMicrosoftAmazonteslaAlphabet(Google)NVIDIA

ここ
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個人投資家が好きそうな
グロース株ETFよ!

グロースETFについて詳しくはこちらの記事

VOO・VIG・VONGの過去リターン

前項の特徴を踏まえた上で、過去リターンを見ていきましょう。

まずは、Bloombergから引用した直近のリターンです。(がワーストがベスト)

リターンVOOVIGVONG
3ヶ月▲1.98%▲1.67%▲2.08%
年初来+13.37%+4.32%+24.97%
1年+19.15%+14.45%+22.53%
3年+10.69%+8.79%+8.46%
5年+9.80%+9.16%+12.15%
引用:Bloomberg (2023.9)

3銘柄ともに直近3ヶ月はマイナスとなりましたが、バリュー株を多く含むVIGのパフォーマンスが優れていたようです。

一方で、年初来ではグロース株ETFのVONGのリターンが跳び抜けており、今年はグロースの年となりそうです。

また、VOOのパフォーマンスはバリューのVIGとグロースのVONGの中間といったところですが、直近3年のリターンはもっとも優れたパフォーマンスを見せています。

リッヒ
リッヒ

直近3ヶ月ではグロースが売られとる

VOO・VIG・VONGの運用実績【33ヶ月間】

家族のNISA口座とジュニアNISA口座での運用実績ですが、それぞれ2020年の12月の購入ですので33ヶ月間程度の運用利回りとなります。

保有期間中にも分配金を受け取っていますが、ETFは分配金自動再投資ができないのでキャピタルゲインのみの実績です。

VOO運用実績(33ヶ月間)

33ヶ月間の運用実績はドルベースで+15.95%、円ベースで+64.50%の上昇でした。

9月にはS&P500は大きく下げていますので、先月比ではドルベースで▲6.20%の下落

リッヒ
リッヒ

ドル高の恩恵で円ベースでは
大きな含み益になっとるな

ここ
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為替リスクはプラスにも働くのよ!

VIG運用実績(33ヶ月間)

33ヶ月間での運用実績はドルベースで+11.49%の上昇、円ベースで+60.51%の上昇でした。

9月のバリュー株はS&P500よりも小幅な下げとなり、先月比ではドルベースで▲5.29%の下落でした。

リッヒ
リッヒ

前月は小幅な下落やったけど
9月はさらに下落やったな

ここ
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年末に向けて反発して欲しいわね!

VONG運用実績(33ヶ月間)

33ヶ月間での運用実績はドルベースで+13.34%の上昇、円ベースで+60.81%の上昇でした。

9月はグロース株が大きく下げているので、先月比ではドルベースで▲6.69%の下落となっています。

リッヒ
リッヒ

9月はグロースの下げが一番大きかったな

ここ
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年初来ではまだグロース株の上昇の方が大きいわよ!

為替によるリターン

円ベースでのリターンが大きいのは、ETFを購入した2020年年末が円高($1=105円前後)だったため、円安の現在は為替リターンも受け取ることができます。

さらに『お得なドル転方法』でドル転していますので、無駄な経費もかかっていません。

SBI証券は米国ETFの定期買付ができ米国株の取扱数も豊富ですので、米国株投資をはじめる人におすすめなネット証券です。

VOO・VIG・VONGのリターン推移

VOOVIGVONGのリターン推移を見てみます。

筆者がこちらの3銘柄の比較記事を書いたのが、2021年4月(4ヶ月間実績)からですので、直近29ヶ月の比較となります。

リターン
(ドルベース)
33ヶ月
(9月末)
32ヶ月
(8月末)
31ヶ月
(7月末)
30ヶ月
(6月末)
29ヶ月
(5月末)
28ヶ月
(4月末)
27ヶ月
(3月末)
26ヶ月
(2月末)
25ヶ月
(2023年1月末)
24ヶ月
(12月末)
23ヶ月
(11月末)
22ヶ月
(10月末)
21ヶ月
(9月末)
20ヶ月
(8月末)
19ヶ月
(7月末)
18ヶ月
(6月末)
17ヶ月
(5月末)
16ヶ月
(4月末)
15ヶ月
(3月末)
14ヶ月
(2月末)
13ヶ月
(2022年1月末)
12ヶ月
(12月末)
11ヶ月
(11月末)
10ヶ月
(10月末)
9ヶ月
(9月末)
8ヶ月
(8月末)
7ヶ月
(7月末)
6ヶ月
(6月末)
5ヶ月
(5月末)
4ヶ月
(2021年4月末)
VOO15.95%22.15%22.41%17.71%13.66%12.53%7.09%7.28%10.0%3.64%8.92%2.87%0.04%9.72%9.96%2.17%12.46%12.68%22.57%14.23%17.40%26.65%26.86%22.71%20.61%21.54%19.11%15.48%12.36%12.44%
VIG11.49%16.87%18.43%13.56%10.32%12.54%6.59%8.69%11.03%8.59%12.26%4.26%▲0.69%7.94%8.80%2.47%10.56%10.74%15.78%10.25%13.13%19.93%19.75%17.11%13.03%15.89%13.86%9.32%10.40%8.82%
VONG13.34%20.03%18.97%14.73%10.31%5.11%0.76%▲1.75%▲1.0%▲8.44%▲2.73%▲6.72%▲7.70%2.33%2.30%▲6.85%1.84%4.53%17.38%8.19%12.40%28.77%29.23%23.60%22.38%22.39%20.87%14.42%7.10%10.47%
右にスクロールできます

33ヶ月間リターンを眺めると、S&P500指数VOOがベストのパフォーマンスを見せています。33ヶ月間1度もマイナスに転じていないことも心強いですね。

バリュー株中心のVIGは2ヶ月間の下げ幅がもっとも大きく、3銘柄のうちもっともリターンが劣後しています。

一方で、グロース株ETFのVONGは今年に入りもっとも急激に上昇していますが、まだVOOのパフォーマンスを超えることはできていません。

VOO・VIG・VONGの値動きに見える米国市場の展望

VOOVIGVONGの値動きに注視することで、今後の米国市場の展望を見ていきます。

VOOを市場全体の平均と考えるであれば、VONGはオフェンシブ銘柄(ハイリスク・ハイリターン)、VIGはディフェンシブ銘柄(ローリスク・ローリターン)と捉えることができます。

そして、その特徴がもたらす相関性は以下のようになります。

・上昇相場ではVONG(グロース株)がもっともリターンが大きい

・利上げ局面ではVIG(バリュー株)がもっともリターンが大きい

・市場平均のVOOは常に値動きが安定している

2023年はAIブームもあってグロース株のターンが続いています。

とはいえ、まだリセッション懸念が後退したわけではありませんので、いつバリュー株のターンに転じるかわかりませんね。

VOO・VIG・VONGのチャート比較

VOOVIGVONGのチャートを比較することで、昨年の下落相場からの回復状況を確認してみましょう。

こちらが、直近1年のチャート比較です。

昨年10月の安値をボトムに3銘柄共にリバウンドしていますが、当初はバリュー株中心のVIG(緑)がもっとも大きく回復していました。

その後、2023年に入るとグロースETFのVONG(青)がアウトパフォームすると、直近では急激な上昇を見せています。

また、昨年1年間で▲19%ほど下落したVOO(赤)は、今年に入り少しずつ回復してきましたが直近の下落で高値から離れてしまいました。

3銘柄の株価が直近1ヶ月でどのように変動しているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

バリュー株ETFのVIGはマイルドな値動きをしているのに対して、グロース株ETFのVONGは下落時も上昇時も変動が大きいことが分かります。

バリュー株とグロース株の特徴を鑑みれば当然の結果ですが、案外ここに投資の神髄があるのではないでしょうか。

ある程度のリスクを受け入れてでも資産の最大化を目指すのであれば投資対象はグロース株にすべきですし、保有資産を守りながら効率的に資産を増やしたいのであれば投資対象はバリュー株が適しています。

リッヒ
リッヒ

バランスがとれてるのが
S&P500ってとこやな

ここ
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どれがいいかは投資目的と
リスク許容度によるわね!

1ヶ月リターンの推移による今後の米国市場予想

2023年もすでに9ヶ月が経過しましたが、直近の1ヶ月のS&P500のヒートマップを見て今後の米国市場を想像してみましょう。

ここ
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個人的見解よ!

9月のS&P500

多くの銘柄が下落していますが、一部のセクターには上昇銘柄が散見されます。

地合が悪い中でもエネルギー銘柄を中心に上昇銘柄がありました。

大きく上昇した銘柄

・XOM(エクソンモービル)…+8.80%
・CVX(シェブロン)…+6.64%
・VLO(バレロ・エナジー)…+12.02%
・PSX(フィリップス66)…+9.49%
・CNC(センティーン)…+7.48%
・CVS(CVSヘルス)…+4.32%

原油価格の上昇を受けてエネルギー銘柄が全般的に買われていますね。

他にもヘルスケアや生活必需品にも上昇銘柄がありました。

一方で、大きく下落している銘柄はたくさんありました。

大きく下落した銘柄

・ORCL(オラクル)…▲12.47%
・NVDA(エヌビディア)…▲11.01%
・NFLX(ネットフリックス)…▲13.32%
・TGT(ターゲット)…▲12.54%
・BA(ボーイング)…▲16.14%
・NEE(ネクステラエナジー)…▲12.96%
・MRNA(モデルナ)…▲12.30%

幅広いセクターで2ケタ下落といった大きく売られた銘柄がありました。

リッヒ
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株価が急落する前に
どうしたら気付けるんやろな

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9月のビットコイン

一方で、2023年に入って爆上げしていた暗号資産市場ですが、9月には急落が待っていました。

年初来の週足チャートを眺めると、値固めをしながら徐々に下値を切り上げています。

昨年は大きく下落していたビットコインですが、年初来で+85%もの爆上げをしており次の半減期に向けて急騰していく期待が持てます。

いつかのように騒がれることのなくなったビットコインですから、この辺りがエントリーポイントなのかも知れませんね。

ここ
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ここ屋のビットコインも
もう少しでプラ転よ!

VOO・VIG・VONG 33ヶ月間運用実績公開:まとめ

VOO・VIG・VONGの 33ヶ月間運用実績を公開して、今後の米国市場の見通しをまとめます。

VOO・VIG・VONGの運用実績

・VOO(S&P500)は安定している
・VIG(バリュー株)は波が小さい
・VONG(グロース株)はボラティリティーが高い

運用実績から見える今後の米国株相場

・市場は利上げの打ち止めを織り済みはじめた
・年初来ではバリュー株よりグロース株が優勢
・9月は3指数ともに下落したが年末にかけて上昇の期待

FRBは年内にもう1回の利上げを言及していますが、今後発表される経済指標次第では政策金利の引き上げはないのかも知れません。

上昇相場ではグロースがもっとも上げ幅が大きいとはいえ、いつ米国の景気が悪くなるとも限りません。

自分の投資目的とリスク許容度を理解して、投資対象を判断してくださいね。

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最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ!

当ブログの『米国ETFまとめ記事』はこちら

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