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『年末に向けて上昇が予想されるセクター』2023年9月米国株セクター別パフォーマンス

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市場分析
この記事でわかること

・米国株を大きく分類する11のセクター
・期間ごとのセクター別パフォーマンス
・おすすめのセクターETF
・年末にかけて上昇が予想されるセクター

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こんにちは!
セクターETFを買い増したい
『ここ屋』よ!

2023年9月の米国市場は前月に続けて下落しました。

7月までの上昇相場が今後も続くと考えていた人は、痛い目を見ているのではないでしょうか?

特にセクター別のパフォーマンスには大きな変化が起きていますから、個人投資家もトレンドを把握しておきたいところです。

そこで今回の記事では、『年末に向けて上昇が予想されるセクター』2023年9月米国株セクター別パフォーマンスを解説していきたいと思います。

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【2023年9月】米国株セクター別パフォーマンス

米国に上場する5,000以上の株を大きく分類すると、11セクターに分かれます。

11種類のセクター

・情報技術(Information Technology)
・ヘルスケア(Healthcare)
・一般消費財(Consumer Cyclical)
・通信(Communication Services)
・金融(Financial)
・資本財(Industrials)
・生活必需品(Consumer Defensive)
・公益事業(Utilities)
・素材(Materials)
・不動産(Real Estate)
・エネルギー(Energy)

それぞれのセクターが、どのようなパフォーマンスを出しているのかを確認していきましょう。

【1ヶ月】セクター別パフォーマンス

直近1ヶ月(2023年9月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近1ヶ月は1セクターのみがプラス10セクターがマイナスとなった相場でした。

順位セクター騰落率
1位エネルギー+4.36%
2位金融▲2.04%
3位通信▲2.32%
4位ヘルスケア▲4.09%
5位素材▲4.71%
6位生活必需品▲4.98%
7位資本財▲5.04%
8位一般消費財▲5.86%
9位情報技術▲6.06%
10位公益事業▲7.45%
11位不動産▲8.26%
直近1ヶ月のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位エネルギー+3.15%
2位通信+2.17%
3位情報技術+0.57%
4位一般消費財+0.49%
5位ヘルスケア+0.05%
6位金融▲1.6%
7位素材▲1.97%
8位資本財▲2.04%
9位不動産▲2.52%
10位生活必需品▲2.79%
11位公益事業▲5.37%
前月1ヶ月のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は▲4.61%の下落やったな

なんとエネルギーセクター以外は全て下落していますね。

特に公益事業不動産セクターは7%を超える大きな下落をしています。

また、特徴的だったのは情報技術セクターの下落ですね。『2023年はAIの年』と考えられていましたが、ここまで失速するとはだれが予想していたことでしょう。

一般消費財セクターも大きく下げていますが、構成比率の大きなアマゾンやテスラだけでなくホームデポやロウズなどのホームセンター、小売りのナイキやスタバなども急落していましたね。

一方で、金融通信セクターの下落は限定的で、今後も底堅いパフォーマンスが予想されます。

個人的には強い支出に支えられ年末にはクリスマスラリーに転じる一般消費財セクターの上昇に期待しています。

ここ
ここ

テックにも頑張ってもらいたいわね!

先月との大きな違い

・情報技術と一般消費財セクターが大きくランクを下げた
・ディフェンシブセクターが徐々にランクを切り上げている

セクターのパフォーマンスは個別株の業績に大きく左右されますので、決算内容や市場のニュースなどは把握しておきたいですね。

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【3ヶ月】セクター別パフォーマンス

次に直近3ヶ月(2023年7月~2023年9月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近3ヶ月では11セクターのうち3セクターがプラス8セクターがマイナスとなった相場でした。

順位セクター騰落率
1位エネルギー+12,96%
2位通信+4.45%
3位金融+1.12%
4位ヘルスケア▲2.25%
5位一般消費財▲2.45%
6位素材▲2.97%
7位資本財▲4.13%
8位生活必需品▲4.87%
9位情報技術▲5.21%
10位不動産▲8.82%
11位公益事業▲9.89%
直近3ヶ月のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位エネルギー+14.05%
2位一般消費財+12.67%
3位資本財+10.04%
4位金融+7.92%
5位通信+7.42%
6位素材+7.29%
7位情報技術+5.6%
8位不動産+3.91%
9位ヘルスケア+3.06%
10位生活必需品+1.94%
11位公益事業▲2.91%
前月3ヶ月のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は▲3.39%の下落やったな

こちらもエネルギーセクターの1強は変わりませんね。

次いで通信金融セクターもなんとかプラスを維持しています。

他の順位を見ても1ヶ月とさほど変わりはありませんので、7月からはトレンドが続いていると考えられます。

先月との大きな違い

・ヘルスケアと通信セクターが大きくランクを上げた
・マイナスのセクターが増えた

【6ヶ月】セクター別パフォーマンス

もう少し期間を延ばして、直近6ヶ月(2023年4月~2023年9月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近6ヶ月は7セクターがプラス4セクターがマイナスとなった相場でした。

順位セクター騰落率
1位通信+17.74%
2位エネルギー+13.36%
3位情報技術+9.89%
4位一般消費財+8.64%
5位金融+6.8%
6位資本財+3.13%
7位ヘルスケア+1.27%
8位素材▲2.33%
9位生活必需品▲4.98%
10位不動産▲5.34%
11位公益事業▲11.87%
直近6ヶ月のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位通信+28.53%
2位情報技術+25.71%
3位一般消費財+15.41%
4位資本財+5.58%
5位ヘルスケア+5.05%
6位エネルギー+3.58%
7位金融+1.64%
8位生活必需品+1.05%
9位公益事業▲2.6%
10位素材▲2.93%
11位不動産▲3.2%
前月6ヶ月のパフォーマンス
ここ
ここ

S&P500は+4.63%の上昇だったわ!

半年間のパフォーマンスとなると春先の大きな上昇を含んでくるので、多くのセクターが上昇しています。

特に通信セクターはメタとアルファベットの急騰にけん引されて2桁リターンを叩き出しています。

エネルギーセクターに次いで情報技術一般消費財セクターも大きく上げており、今年のトレンドを色濃く反映しています。

一方で、公益事業セクターに投資していたら大きな損失を抱えることになりました。

リッヒ
リッヒ

通信セクターがダントツやな

先月との大きな違い

・エネルギーセクターが大きくランクを上げた
・上昇の幅を縮小している

【年初来】セクター別パフォーマンス

2023年に入ってからの年初来(2023年1月~2023年9月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

年初来では11セクターのうち7セクターがプラス4セクターがマイナスとなった相場でした。

順位セクター騰落率
1位通信+36.17%
2位情報技術+29.85%
3位一般消費財+20.94%
4位エネルギー+7.44%
5位資本財+6.01%
6位金融+3.98%
7位素材+0.65%
8位ヘルスケア▲2.87%
9位生活必需品▲5.0%
10位不動産▲7.8%
11位公益事業▲15.48%
年初来のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位情報技術+40.0%
2位通信+38.25%
3位一般消費財+28.06%
4位資本財+11.93%
5位金融+6.22%
6位素材+4.68%
7位エネルギー+4.1%
8位ヘルスケア+0.66%
9位不動産+0.32%
10位生活必需品▲0.5%
11位公益事業▲9.54%
前月年初来のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+11.99%の上昇やったな

年初来では通信情報技術一般消費財セクターが20%超えの驚異のパフォーマンスを見せています。

エヌビディアやメタ、テスラなどの大型株が100%を超える暴騰をしていますので、当然と言えば当然ですね。

一方で、下位にはディフェンシブセクターが集中しており、公益事業セクター以外にも不動産生活必需品ヘルスケアセクターなどはマイナスリターンですね。

先月との大きな違い

・エネルギーセクターが大きくランクを上げた
・上昇の幅を縮小している

【1年】セクター別パフォーマンス

さらに遡って、直近1年間(2022年10月~2023年9月)のセクター別パフォーマンスを見ていきます。

直近1年では11セクターのうち9セクターがプラス2セクターがマイナスとなっています。

順位セクター騰落率
1位通信+30.5%
2位エネルギー+29.97%
3位情報技術+29.97%
4位資本財+20.62%
5位素材+19.33%
6位金融+16.86%
7位一般消費財+10.43%
8位ヘルスケア+8.89%
9位生活必需品+3.99%
10位不動産▲5.24%
11位公益事業▲13.55%
直近1年のパフォーマンス
順位セクター騰落率
1位情報技術+26.04%
2位通信+18.69%
3位資本財+14.23%
4位素材+10.31%
5位金融+9.08%
6位エネルギー+8.18%
7位一般消費財+7.48%
8位ヘルスケア+7.28%
9位生活必需品+1.44%
10位不動産▲11.27%
11位公益事業▲15.41%
前月1年のパフォーマンス
リッヒ
リッヒ

S&P500は+19.92%も上昇しとるな

こちらは通信エネルギー情報技術セクターが30%近い上昇を見せていますが、意外にも資本財セクターが大きなリターンを出しています。

ここまでがS&P500のリターンをアウトパフォームしています。

一般消費財セクターはもっと上位に位置していると思っていましたが、テスラが上昇してきたのは年初からというのが影響しているのでしょう。

一方で、不動産公益事業セクターは大きなマイナスリターンです。

盲目に指数を買い続けるのでも良いですが、S&P500全体を買うというのはこのようにパフォーマンスの悪い銘柄も含んでいることも覚えておきましょう。

先月との大きな違い

・エネルギーセクターが大きくランクを上げた

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おすすめのセクターETF11銘柄とチャート比較

セクター別のパフォーマンス比較するのに、各セクターの代表的なETFで比較したいと思います。

筆者の独断と偏見でおすすめのセクターETFを紹介していきます。

おすすめのセクターETF11銘柄

おすすめのセクターETFは以下の11銘柄ですが、直近1ヶ月と1年のリターンと共に紹介していきます。

ここ
ここ

購入を推奨するものではないから
投資するなら自己責任よ!

セクター名おすすめETF1ヶ月リターン1年リターン
情報技術セクターVGT▲5.87%+32.01%
ヘルスケアセクターVHT▲4.15%+4.57%
一般消費財セクターVCR▲5.74%+11.99%
通信セクターXLC▲2.53%+36.01%
金融セクターVFH▲3.24%+7.64%
資本財セクターXLI▲5.83%+21.42%
生活必需品セクターVDC▲5.11%+4.81%
公益事業セクターVPU▲7.90%▲12.24%
素材セクターXLB▲4.91%+15.38%
不動産セクターXLRE▲8.64%▲4.72%
エネルギーセクターXLE+4.33%+27.07%
引用:Google
リッヒ
リッヒ

セクターによって
こんなにリターンの差があるんやな

1年リターンを眺めると11セクターのうち2セクターのみ下落しています。

その他は上昇していますが6セクターは2桁の上昇をしています。

一方で、9月単月で見るとエネルギーセクターのみが上昇しており、他は全体的に下落しています。

ここ
ここ

完全に夏枯れ相場ね!

ちなみにVOOの同期間の1ヶ月リターンは▲4.88%の下落、1年リターンは+19.90%の上昇でした。

リッヒ
リッヒ

S&P500の1年リターンを
超えたのは4セクターのみやな

こちらのセクター別おすすめETFは『まとめ記事』がありますので、リンクを貼っておきます。

米国株セクターETFまとめ記事はこちら

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米国株9月のセクター別パフォーマンス まとめ

米国株9月のセクター別パフォーマンスをまとめます。

まとめ

◎米国株は大きく11セクターに分類される
・切り取る時期によって上昇セクターが異なる
・セクターによってボラティリティの大きさが異なる
・経済状況によって上昇セクターが変わる
◎2023年年末に向けて上昇が予想されるセクターは
・原油価格の高騰でエネルギーセクターも上昇
・年末ラリーに向けて一般消費財に投資妙味あり
・これまで上げ過ぎてきた情報技術、通信セクターは鈍化
・不動産、公益事業は引き続き厳しい

2023年9月には続落した米国市場ですが、10月にも反発できるとは限りません。

とはいえ、利上げ局面も最終段階と考えられる米国市場ですから、個人的には今後の上昇を期待したいと考えています。

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本記事の予想は、過去に見る一般論と筆者の独断によるものですので、投資は自己責任、自己判断でお願いします。

当ブログの『米国ETFまとめ記事』はこちら

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