【米国の格付けがAA+に格下げ】夏枯れ相場は買い時なのか

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昨日の米国市場は大きく下落しました。

米国の格付けがダウングレードされたというビッグニュースが舞い込んだことで、市場は大きな混乱に巻き込まれましたね。

債券は売られ利回りが上昇、リスクプレミアムが低下した株式は売られるといった構図でした。

それにしても民間の格付け会社が国家の格を決めるとか変な慣習ですし、今回の混乱は一過性に終わると考えています。

それでは8/2の米国市場を振り返り、【米国の格付けがAA+に格下げ】夏枯れ相場は買い時なのかについて解説していきます。

8/2 米国市場の値動き

昨日の米国市場は大きく下落しました。

米国の格付けが下げられたことが影響しているようですが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

そろって下落した米主要3指数

昨日の米国市場は3指数そろって大きく下落しました。

プレマーケットから売られていた相場は、マーケットがオープンしても下落していきました。

やはり、米国の格付けが下げられたことが大きく影響しているようです。

長期金利（米10年債利回り）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値4.027から4.086に上昇しました。

格下げと雇用統計の発表を受けて一度は4.1を超える場面もあった長期金利ですが、その後大きく下げていくも4%を切ることなく反発していきました。

今後は4%の上で推移することになりそうですが、ハイテク株には厳しい状況が続きそうです。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、ほとんどの銘柄が大きく下落していることが分かります。

GAFAMを筆頭にハイテク株が大きく売られています。

米国の格付けが引き下げられたことだけではなく、アップルとアマゾンの決算発表前に利確売りが広まったようです。

他にも決算発表のあったPYPL（ペイパル）▲3.08%、SHOP（ショッピファイ）▲7.44%などが急落しています。

一方で、好決算によってCVS（CVSヘルス）+3.33%、HUM（ヒューマナ）+5.60%、VRTX（バーテックス）+3.07%などが上昇しました。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち1セクターが変わらず、10セクターが下落した1日となりました。

生活必需品セクター以外はすべて下落していますね。

特に『ボラティリティ3兄弟』はそろって2%以上の下落をしています。

米国の格付けが下がったことで長期金利が上昇してハイテク株が下がるといった構図です。

一方で、ディフェンシブセクターの下落は限定的でした。

今後も軟調な相場が続くと考えるのであれば、資金の一部をディフェンシブセクターに置いておくと少し安心できるかも知れません。

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は大きく下落して、終値では4,513まで下げました。

週足チャートで確認すると、1度は昨年3月の高値を試したのですが反落しています。

大型決算を控えた米国市場では、過熱しすぎた株価に対して警戒が広がっているようです。

レジスタンスをブレイクアウトするためには、何かポジティブな起爆剤が欲しいところです。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

米国の格付けAAAからAA＋へ格下げ

格付け会社のフィッチ・レーティングスが、米国の格付けをAAAからAA＋に格下げしました。

正確には米国の長期外貨建て発行体デフォルト格付け （IDR）のことですが、以下のような理由を上げています。

・今後3年で予想される財政状況の悪化
・高水準で拡大しつつある一般政府債務負担
・他の格付け諸国・地域と比較したガバナンス
・債務上限の対立と解決が繰り返されてきた

米国が今年5月に債務上限問題で揺れる中で、フィッチはすでに格下げを検討していると警告していました。

バイデン政権とイエレン米財務長官は格下げに反論していますが、2011年に格下げになった時は株式などのリスク資産は売り込まれました。

ただ、フィッチはS&Pとムーディーズよりは影響力の小さな格付け会社なんですけどね。

予想を大きく上回った民間雇用

昨日発表されたADP雇用統計では、前月からは減少するも予想を大きく上回り雇用が増加していることが示されました。

労働市場の強さが継続しているようで、景気後退懸念は和らいでいます。

・雇用の増加は広範囲
・娯楽・ホスピタリティーで大きく増加
・賃金の伸びは７月も減速
・年間報酬の増加率は中央値で10.2％

1年を通して求人件数は減少傾向にありますが、サービス部門を中心に消費者需要に対応しているようです。

リセッション見通しを撤回したバンカメ

バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションのエコノミストは、ウォール街の大手銀行の中では初めてリセッション予測を公式に撤回しました。

米国の経済活動の成長率はなお高く、最低水準に近い失業率が継続、インフレも正常化に向かっているとなれば、もはやリセッションを警戒する方がおかしいと考えるのも自然でしょう。

全米エコノミスト協会の調査では、今後1年に米国が景気後退に陥る確率は50％以下という回答がもっとも多いようです。

今週の注目決算

今週も引き続き米国市場では重要な決算発表があります。いよいよ今夜にはアップルとアマゾンの決算発表が控えていますね。

8月の注目イベントについて

8月も重要な経済指標の発表が続きますので、スケジュールの確認をしておきましょう。

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

まとめ

【米国の格付けがAA+に格下げ】夏枯れ相場は買い時なのかをまとめます。

連日の下落となった8月の米国市場ですが、このまま夏枯れ相場となってしまうのでしょうか。

米国が格下げされたと言えども、経済は強く雇用も堅調、インフレも正常化に向かっている米国市場が、そこまで株価を下げるに値するとは考えていません。

高まり過ぎた株価を調整する期間も必要かと思いますが、下がった時は買い場と考えた方が投資効率は高まると思うんですけどね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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