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【消費者マインド上昇でインフレ懸念】週間ベースで年初来高値を更新

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市場分析
こんなことがわかる記事

・7/14米国市場の値動き
・S&P500指数の展望
・米国経済に関するトピックス

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昨日の米国市場はハイテク株を中心に下落しました。

それでも週間ベースでは大きな上昇となったナスダックとS&P500は、年初来高値を更新しています。

アメリカのインフレが正常化に向かっていることが示された今週の経済指標でしたが、堅調な労働市場と消費者マインドによって、再びインフレが加速する懸念が高まっています。

それでは7/14の米国市場を振り返り、【消費者マインド上昇でインフレ懸念】週間ベースで年初来高値を更新について解説していきます。

リッヒ
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記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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7/14 米国市場の値動き

昨日の米国市場はS&P500は下落するも、ダウは上昇した1日となりました。

インフレの安定が見えた今週の相場でしたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

ダウ上昇、S&P500とナスは下落

昨日の米国市場はハイテク株を中心に下落しました。

昨日の米主要3指数

・S&P500…▲0.10%
・ダウ…+0.33%
・NASDAQ…▲0.18%

プレマーケットから売られていた相場は、マーケットがオープンするとナスダックとS&P500は下落していきました。

ダウだけは何とか水準をキープしたことで、週末の相場をプラスで終えています。

それでも今週はハイテク株を中心に株価を上げたことで、週間ベースではS&P500は+2.46%、ナスダックは+3.52%の上昇をしました。

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週末は一旦の巻き戻しね!

リッヒ
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ハイパーグロース株はボロボロやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…▲6.70%
・COIN(コインベース)…▲1.58%
・CRWD(クラウドストライク)…▲0.90%
・DDOG(データドッグ)…▲0.60%
・DOCS(ドキシミティ)…+0.63%
・MQ(マルケタ)…▲3.56%
・U(ユニティ)…▲5.34%

長期金利(米10年債利回り)

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の終値3.769から3.830に上昇しました。

今週に入り急落してきた長期金利ですが、一旦の反発となりました。

インフレの正常化が示唆されたことで、利上げ観測が低下したことで10年債利回りも落ち着きを取り戻しています。

とはいえ、政策金利はまだ5%を超える水準にありますので、まだもう少しこの辺りを保ちそうですね。

リッヒ
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もう少し下がりそうやけどな

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上昇と下落が半々といった1日だったことが分かります。

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大型株は強かったわね!

GAFAMはメタ以外は上昇していますが、テスラはプラスでエヌビディアはマイナスといったまちまちな展開でした。

中でもヘルスケア銘柄に買いが集まったようです。

昨日大きく上昇した銘柄

・UNH(ユナイテッドヘルス)…+7.24%
・ELV(エレバンスヘルス)…+5.05%
・CI(シグナグループ)…+4.70%
・CNC(センティーン)…+3.11%
・LLY(イーライリリー)…+3.40%
・ABBV(アッヴィ)…+1.81%

一方で、エネルギーや通信には大きな売りが入り、XOM(エクソンモービル)▲3.44%、CVX(シェブロン)▲2.50%、DIS(ディズニー)▲2.04%、WBD(ワーナーブラザース)▲5.34%、T(AT&T)▲4.10%と急落しています。

今週から決算シーズンに突入しましたので、今後の相場は企業業績に大きく影響されそうです。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち2セクターが上昇9セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・ヘルスケア…+1.11%
・生活必需品…+0.24%
・一般消費財…▲0.12%
・不動産…▲0.28%
・情報技術…▲0.36%
・通信…▲0.42%
・資本財…▲0.46%
・公益事業…▲0.56%
・素材…▲0.64%
・金融…▲0.74%
・エネルギー…▲2.57%

ヘルスケアと生活必需品だけがプラスとなり、比較的ディフェンシブセクターが強い1日となりました。

一方で、エネルギーセクターが2%以上の急落をしており、週間ベースでももっともパフォーマンスは劣後しました。

リッヒ
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週間ベストは素材セクターやったな

S&P500チャート分析

昨日のS&P500はわずかに下落して、終値では4,505まで下げました。

4連騰のあとに1日の下落となった今週のS&P500ですが、4,500の水準をキープしています。

昨年10月の大底からは+25.95%も上昇しており、多くの投資家がプラスのリターンを受けているはずです。

今後はこの水準からさらに上を目指すのか、年末にはここより低いところまで下落するのかわかりませんが、昨年の下落に耐えた投資家であれば辛抱強く上昇していく相場を待てるのではないでしょうか。

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年内に最高値を超えてるかも知れないわね!

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

強い労働市場に消費者マインドは上昇

7月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が発表されましたが、2年ぶりの高水準となり力強い労働市場が消費者マインドを押し上げました。

ミシガン大学消費者信頼感指数

【7月】
結果…72.6(予想…65.5)
前月…64.4
1年先インフレ期待…3.4%
前月…3.3%
5-10年先インフレ期待…3.1%
前月…3.0%

今回の統計では今後も低い失業率が継続すると予想されていることから、一部ではインフレの再熱が懸念されています。

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まだ利下げは少し先になりそうね!

ミシガン大学が毎月発表している指数で、300~500人を対象に実施したアンケート調査に基づいた経済指標。消費者マインドや将来のインフレ期待などがわかる。

JPM,WFC,C銀行決算が好発進

昨日決算発表のあったJPモルガン、ウェルズファーゴ、シティグループはいずれも好決算を発表したことで、決算シーズンは好発進しました。

特にJPモルガンの収益は過去最高を記録しており、ファースト・リパブリック・バンクの買収や高金利が追い風になったようです。

好決算を発表した3行でしたが、昨日の株価は振るわずシティグループに至っては▲4.05%の下落をしています。

リッヒ
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上昇したのはJPモルガンだけやな

マイクロソフトによる買収に残るハードルは英当局のみ

マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収において、米連邦取引委員会による差し止め請求が退けられたため、残るハードルは英規制当局のみとなりました。

米ゲーム業界において過去最大級の買収が実現することが、また一歩前進しました。

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マイクロソフトの進撃が止まらないわね!

7月の注目イベントについて

7月も重要な経済指標の発表がありますので、スケジュールを確認しておきましょう。

7月の注目イベント

・7/17 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・7/18 小売売上高
・7/20 フィラデルフィア連銀景気指数
・7/25 コンファレンスボード消費者信頼感指数
*7/25~26 FOMC
・7/28 PCEデフレーター
・7/31 シカゴ購買部協会景気指数(PMI)

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

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まとめ

【消費者マインド上昇でインフレ懸念】週間ベースで年初来高値を更新をまとめます。

まとめ

【7/14の米国市場の値動き】
・S&P500…▲0.10%
・ダウ…+0.33%
・NASDAQ…▲0.18%
・長期金利は3.830に反発
【経済トピックス】
・強い労働市場に消費者マインドは上昇
・JPM,WFC,C銀行決算が好発進
・マイクロソフトによる買収に残るハードルは英当局のみ

昨日の米国市場はわずかに下落して、4連騰にストップがかかりました。

今週はCPIとPPIによって米国のインフレが順調に減速していることが示されましたが、同時に労働市場が堅調なことによって、ここから先のインフレ低下には長い道のりが必要になると懸念が浮上しました。

7月のFOMCでは0.25%の利上げが予想されていますが、年末にかけて経済指標と政策金利がにらめっこをするような市場になると考えられます。

市場の楽観論に踊らされて買ったポジションは後悔につながる可能性を秘めていますので、相場が好調な時こそ慎重な取引を心掛けたいですね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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