【デフレ近付くPPIに利上げ停止か？】年内に過去最高値目指すS&P500

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昨日の米国市場は4日連続の上昇となりました。

プレマーケットで生産者物価指数（PPI）の発表がありましたが、前日のサービス業に続き製造業でもインフレの低下は最終段階に入ったようです。

こうなると7月のFOMCでの利上げにも影響がありそうですが、株価にとっては嬉しい誤算となりそうです。

それでは7/13の米国市場を振り返り、【デフレ近付くPPIに利上げ停止か？】年内に過去最高値目指すS&P500について解説していきます。

7/13 米国市場の値動き

昨日の米国市場は4日連続の上昇となりました。

PPIもインフレ減速を示唆したようですが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

続伸した米主要3指数

昨日の米国市場は3指数そろって上昇しました。

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンしても下げることなく引けにかけて、さらに上昇していきました。

特にハイテク株を中心に株価を上げたことからナスダックの上昇率が大きく、ディフェンシブ銘柄の弱い株価にダウは上値が重い展開です。

長期金利（米10年債利回り）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値3.860から3.769に低下しました。

1週間前には4%を超えたとは思えないほど一気に低水準まで下げてきました。

CPIとPPIのいずれもインフレの鎮静化を示唆したことで、利上げ観測が弱まっての金利低下だと考えています。

それでもまだ政策金利はすぐに下がるワケではないと思いますので、このあたりの水準は維持していくと考えられます。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が上昇していることがわかります。

GAFAM+TNの全ては上昇しており、本日もAI関連銘柄の上昇が続いています。

特にエヌビディアとグーグルは、1日の上昇幅でいえば直近で最大となりました。

パロアルトネットワークスに限らず、サイバーセキュリティ企業は前日に大きく下落したのですが、すぐにリバウンドしていますね。

また、ペプシコはプレで決算発表があり、売上高、EPSともに市場予想をクリアしたため株価を上げていますね。

一方で、ヘルスケアやエネルギーには下げた銘柄もあり、LLY（イーライリリー）▲1.34%、ABBV（アッヴィ）▲1.03%、XOM（エクソンモービル）▲1.83%、CVX（シェブロン）▲1.33%と下落しています。

いよいよ今週末からは決算シーズンが本格化します。これからは企業業績が株価に大きな影響を与えると思われますので、個別株を保有している人は決算発表のチェックをしましょう。

米国株アプリmoomooなら、なぜ株価が変動したのかを簡単に知ることができます。

決算発表シーズンの前までにダウンロードして使いかたに慣れておきましょう。

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは2日連続で11セクター全てが上昇した1日となりました。

グーグルの爆上げによって通信セクターが大きく上昇しており、情報技術もエヌビディアを筆頭にメガテックのけん引が続いています。

しかし、注目すべきは素材セクターですね。直近1週間のパフォーマンスは他セクターをぶっちぎっての1位（+6.4%上昇）です。

投資家は今後のアメリカの景気は更に良くなると考えているようです。

こうなるとディフェンシブセクターはさらに分が悪くなり、ヘルスケアや生活必需品、資本財や公益事業などは厳しい状況が続くかもしれません。

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は上昇して、終値では4,510まで上げました。

4日連続の上昇となったS&P500ですが、4,500の大台をあっさり突破してきました。

こうなると次は昨年4月に付けた4,600を目指す展開となりますが、GS（ゴールドマンサックス）のパートナーは年内にも過去最高値（4,800）を超えると予想しています。

4,800と聞くとはるか上と感じるかも知れませんが、現在値からだとあと7%弱なんですよね。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

デフレ示唆した生産者物価指数（PPI）

6月の生産者物価指数（PPI）の発表がありましたが、およそ3年ぶりの低い伸びとなりました。

前日のCPIに続けてインフレの鈍化が示唆され、米国の物価圧力の緩和は最終段階に入ったように思えます。

サプライチェーンの問題から端を発した今回のインフレですが、すっかり需給のバランスも安定してきたようです。

セントルイス連銀ブラード総裁辞任へ

タカ派で知られるセントルイス連銀のブラード総裁が、在任15年の任期を全うして辞任しました。

まだ62歳という若さのブラード氏ですが、あと1ヶ月間はセントルイス連銀の顧問として残るようですが、その後はパデュー大学ビジネススクールの学部長に就くとのこと。

セントルイス連銀総裁は今年のFOMCでの議決権を持っていませんでしたが、ことあるごとにタカ派発言で市場を賑わせていましたね。

次の総裁はハト派であって欲しいものです。

アマゾンプライムデー売上高過去最高

アマゾンプライムデーのセールでの売上高が過去最高を記録したことで、アマゾンの株価は一時+3%を記録しました。

7/11、12の2日間で開催されたアマゾンプライムデーでは、世界中の顧客が3億7500万点余りの商品を購入したようです。

パンデミックの巣ごもり需要で売上高を伸ばしていたアマゾンは、アフターコロナでは苦戦していたことで株価を最大で▲50%以上も下げていましたが、現在は60%ほどリバウンドしています。

今後も小売りが回復してアジュールが伸びるようだと、再びアマゾン最強の呼び名にふさわしい株価上昇につながるかも知れません。

7月の注目イベントについて

7月も重要な経済指標の発表がありますので、スケジュールを確認しておきましょう。

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

まとめ

【デフレ近付くPPIに利上げ停止か？】年内に過去最高値目指すS&P500をまとめます。

昨日の米国市場は4日連続の上昇となりました。

前日の消費者物価指数（CPI）に続いて、生産者物価指数（PPI）までがインフレの終焉を示唆したことで株式には追い風となったようです。

7月のFOMCまで2週間を切っていますが、政策金利の追加利上げがなくなる可能性すら出てきました。

高金利の継続によってデフレになるようなことはFRBも望んでいないでしょうから、どこかで利下げに転じるでしょうが、それが年内になるようなら米国株の高値更新も続くと考えられます。

どちらにせよ今後は企業決算に注目が集まるでしょうから、われわれ個人投資家は『逃げ遅れ』『乗り遅れ』に注意したいところです。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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