【買われ過ぎな米国市場】ダウも強気相場入りS＆P500は6日続伸

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昨日の米国市場は大きな上昇となりました。

FOMCから一夜明けた昨日の相場は、FRBを信じていない市場が買い圧力を高めたようにも見えました。

『残り4回のFOMCで2回の利上げはないやろ～』って感じでしょうね。

タカ派に見えた声明もパウエル議長のスピーチも、景気抑制のパフォーマンスだったと判断しているようです。

それでは6/15の米国市場を振り返り、【買われ過ぎな米国市場】ダウも強気相場入りS＆P500は6日続伸について解説していきます。

6/15 米国市場の値動き

昨日の米国市場は大きく上昇しましたが。

発表された経済指標が影響しているようですが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

大きく上昇した米主要3指数

昨日の米国市場は3指数そろって大きく上昇しました。

プレマーケットで売られていた相場は、マーケットがオープンするとダウを中心に上昇していきました。

経済指標の発表も材料となったようですが、FOMCから1夜明けて投資家は今後の市場が上昇すると信じたように感じました。

大きく低下した長期金利

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値3.795から3.721に低下しました。

経済指標が発表されたプレマーケットで急落した長期金利ですが、再びレンジ内に戻ってきました。

米国の景気はそれほど悪くならないのではないかと債券市場は示しているようです。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、ほとんどの銘柄が上昇したことがわかります。

今年に入りメガテックを中心に上昇していた米国市場ですが、昨日は広いセクターで買い圧力が高まりました。

なかには3%以上の大きな上昇をした銘柄もありました。

MSFT（マイクロソフト）は、昨年11月に付けた上場来高値を更新しました。

また、前日に大きく下げていた医療保険銘柄も反発していますね。UNH（ユナイテッドヘルス）+1.31%、ELV（エレバンスヘルス）+3.53%、CVS（CVSヘルス）+4.28%と上昇しています。

一方で、半導体は全体的に反落しておりNVDA（エヌビディア）▲0.8%、AMD（アドバンスド・マイクロ・デバイセズ）▲2.43%、MPWR（モノシリックパワー）▲3.34%と下げています。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、久しぶりに11セクター全てが上昇した1日となりました。

8セクターが1%以上の大きな上昇をしています。

中でもヘルスケアは医療保険銘柄の反発もあって1.5%近い上昇でした。

これまでと違うのは大型株メインの情報技術や一般消費財、通信セクターだけではなく、資本財や素材、公益事業セクターにまで資金が流入したことです。

今後も投資家の資金は株式市場に集まってくるのではないかと期待しています。

6日続伸したS&P500

昨日のS&P500は大きく上昇して、終値では4,425まで上げています。

ついには4,400の大台も突破してきたS&P500ですが、先日には強気相場入りしたことで完全な上昇トレンドとなりました。

昨日で6日連続の上昇となり投資家はイケイケムードですが、RSIを見ると完全に『割高』を示していますので、今買うのは少し躊躇してしまいますね。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

予想外に増加した5月の小売売上高

昨日発表された5月の小売売上高は、予想外に増加しており消費需要の底堅さが示されました。

13カテゴリーのうち10で増加
予想外に自動車への支出拡大
唯一サービス業の飲食店は0.4％増加

予想を超えて改善したNYの製造業景気

昨日発表された6月のニューヨーク連銀製造業景気指数は、予想を超えて前月の大幅なマイナスから急改善しました。

もとより大幅にブレることの多い指数ですが、今月も予想よりも20ポイント以上も上ブレています。

仕入れ価格指数は約3年ぶりの低水準まで下げており、インフレ圧力が引き続き緩和されたことが示されました。

モデル３の在庫一掃を目指すテスラ

テスラはセダンタイプのモデル３に対して、急速充電設備『スーパーチャージャー』の利用を3ヶ月間無料にする特典の提供を始めました。

6/30までに新車で購入したモデル3が対象になるとのことですが、テスラは今期中に在庫を一掃したい考えのようです。

今回は、政府によるEV販売補助で7500ドルの税控除が適用されることになったモデル3が対象ですが、今後はモデルSやモデルXについても無料でスーパーチャージャーを利用できる期間を設けるようです。

フィラデルフィア連銀製造業景況指数

6月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、ほぼ予想通りでしたが前月よりはさらに悪化しています。

6月の注目イベントについて

ビッグイベントは通過しましたが6月も重要な経済指標が続きますので、スケジュールを確認しておきましょう。

今後も引き続き経済指標はウォッチしていきたいと思います。

まとめ

【買われ過ぎな米国市場】ダウも強気相場入りS＆P500は6日続伸をまとめます。

昨日の米国市場は大きく上昇して、S&P500は6日連続の上昇となりました。

一見するとタカ派だったFOMCは景気抑制のためのパフォーマンスだったと判断されたようです。

S&P500に続いてダウも強気相場入りした米国市場において、もはや下げ材料は見当たらないように感じます。

とはいえ、誰もが上がると信じている時こそ足元を救われると大怪我につながりますので、それでも慎重な投資戦略を心掛けましょうね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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