テスラ底打ちのシグナルで57%の爆上げ【3日ぶりに急騰した米国市場】

⇩クリックでランキングの応援をしてください。

（応援してくれるみなさん、いつもありがとうございます。）

昨日の米国市場はナスダックを中心に、3日ぶりとなる大きな上昇をしました。

前日のアフターで決算発表をしたテスラも株価を急騰させており、株式市場の楽観はさらに広がりました。

しかし、多くのアナリストは『経済指標を見る限りまだリセッション懸念がなくなったワケではない』と警告しています。

それでは1/26の米国市場を振り返りテスラ底打ちのシグナルで57%の爆上げ【3日ぶりに急騰した米国市場】について解説していきます。

1/26米国市場の値動き

昨日の米国市場は3日ぶりに大きな上昇となりました。

いくつかの経済指標が株価に影響を与えたようですが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

3日ぶりに大きく上昇した米主要3指数

昨日の米国市場はナスダックを中心に大きく上昇しました。

プレマーケットでは買われていた相場は、マーケットがオープンするとズルズルと下落していきました。

経済指標の発表によって株価がもみ合いとなりましたが、その後は強気な投資家心理によってヒタヒタと上昇していきました。

全体的に上昇していますが、大型グロースが大きく上げています。

わずかに反発した長期金利

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値3.451から3.506に上昇しました。

昨日はテクニカル的な反発であって、基本的にはダウントレンドの最中にいます。

今期の決算シーズンを無事に通過するようであれば、まだ少し低水準を掘り下げると考えています。

続落したVIX

昨日のVIX（S&P500恐怖指数）は、前日の終値19.08から18.73に低下しました。

2週間ぶりに19を割ったVIXですが、ここまでの低水準は昨年1年を通しても数日しかありませんでした。

投資家がそろって強気になっている時には、少し警戒した方がいいかも知れませんね。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が上昇しているのがわかります。

全体的に上昇銘柄が多く感じますが、ここ数日間のうっぷんを晴らすかのように大型株が急騰しています。

他にもエネルギー銘柄のXOM（エクソンモービル）が+4.02%、CVX（シェブロン）+4.86%と高騰しています。

一方で、ヘルスケアや生活必需品は全般的に下落しています。PFE（ファイザー）▲1.82%やMRK（メルク）▲1.58%など今年に入って不調続きですね。

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち10セクターが上昇、1セクターのみが下落した1日となりました。

原油価格の上昇によってエネルギーセクターが大きく上昇しました。

一般消費財セクターの上昇はテスラの高騰が大きく起因していますね。他にも、メタやマイクロソフトなどの大型株が上昇することでそのセクターの騰落に大きな影響を与えています。

一方で、生活必需品やヘルスケアなどのディフェンシブセクターは全面的に下落していた印象です。

リセッションが近いとしながらも、投資家心理は成長株の上昇を望んでいるようです。

トレンド転換したS&P500

昨日のS&P500は大きく上昇したことで、トレンド転換が起きたと考えています。

終値では4,060にまで上昇したS&P500ですが、昨年から続くダウントレンドのレジスタンスを4日連続で上抜けしています。

少し出来高が少ないことが心配ですが、三角持ち合いを上に抜けましたので教科書的にもブレイクアウトする可能性が高まります。

何度となく抵抗線に跳ね返されてきたS&P500の週足チャートがこちら。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

実質GDPが2.9％増で予想を上回る

実質GDPの速報値が発表されましたが、市場予想を上回る結果となりました。

景気後退の危機というよりも、むしろ景気の底堅さを示していました。しかし、FRBによる急速な利上げにより、今年の成長は減速するリスクがあるとのこと。

・米経済は5.9％増と1984年以来の高成長
・サービス支出は年率2.6％増
・財への支出は1.1％増
・設備投資は0.7％増に急減速
・住宅投資は年率26.7％減

米経済の最大部分を占める個人消費は2.1％増と予想を下回ったことで、賃金がインフレに追いつかず経済の見通しが暗いことを示しています。

予想通りに低下したPCEコアデフレータ

昨日はPCEコアデフレータの速報値が発表されましたが、ほぼ予想通りに低下していました。

確報値は今夜（日本時間27日22:30）に発表されますが、高止まりするインフレに個人支出の低下が経済に大きく影響しています。

今年の安値から+57%爆上げしたテスラ

テスラの株価が1/6の日中に付けた安値から+57.42%も急騰しています。昨年売られすぎていた分、今年に入り大きく反発しています。

そこまで決算の数字は良くなかったと思うのですが、生産台数や売上高などは投資家が心配していたほどの低水準ではなかったようです。

決算発表では2023年の生産台数を約180万台としていましたが、CEOのイーロンマスク氏は『予想外の混乱がなければ200万台に近づく可能性がある』と電話会見で語ったことが好感されたようです。

およそ2年半前の株価にまで低迷していたテスラですが、底を打って上昇に転じたようにも見えますね。

下落トレンドからも抜けてMACDも上昇トレンドに転換しそうなシグナルを出しています。

今月の注目イベントについて

今後も重要な経済指標の発表をはじめ、米国市場に大きな影響を与えそうなイベントが目白押しです。

1月もまだ経済指標の発表が続きます。今後も注目イベントについてはウォッチしていきたいと思います。

注目の決算発表

昨日も市場に影響のありそうな企業決算がありましたので、決算結果について見ていきたいと思います。

1/26（木）
プレ
・MA（マスターカード）
・CMCSA（コムキャスト）
・LUV（サウスウエスト航空）
・AAL（アメリカン航空）
アフター
・V（ビザ）
・INTC（インテル）

MA（マスターカード）のQ4決算

大手クレジットカード決済サービス企業であるMA（マスターカード）の決算は、売上高、EPSともにコンセンサス予想を上回りました。

プレで決算発表のあったマスターカードの株価は、好決算と思われましたが▲1.35%の下落をしました。

直近6ヶ月の株価チャートを見ると、年初来でも順調に株価を切り上げています。

マスターカードの株価は昨年10月のボトムから+33%の上昇をしており、まだ上昇トレンドの中にいます。

リセッション懸念がリスクと言えばリスクですが、昨年指数が大きく下落する中で、マスターカードは▲3％程度の下落で抑えています。

V（ビザ）のQ1決算

米大手クレジットカード会社のV（ビザ）の決算は、売上高もEPSもコンセンサス予想を上回りました。

アフターで決算発表のあったビザの株価は、場中で▲0.08％下げていたのですが時間外で+1.11%上昇しています。

直近6ヶ月の株価チャートを見ると、直近4ヶ月は上昇しています。

現在のビザの株価は、昨年10月の安値から+26%の上昇をしており、MACDも上昇を示しています。

現在は50日移動平均線にサポートされているのも確認できますので、今後の上昇が期待できます。

CMCSA（コムキャスト）のQ4決算

米ケーブルテレビ事業のCMCSA（コムキャスト）の決算は、売上高、EPSともにコンセンサス予想を上回りました。

プレに決算発表のあったコムキャストの株価は+0.77％の上昇をしました。

直近6ヶ月の株価チャートを見ると、きれいな上昇トレンドを形成しています。

現在のコムキャストの株価は昨年10月の安値から40％も上昇しており、MACDも上昇トレンドを示しています。

INTC（インテル）のQ4決算

半導体チップ製造大手のINTC（インテル）の決算は、売上高、EPSともにコンセンサス予想を下回りました。

アフターに決算発表のあったインテルの株価は、ガイダンスもミスしたため時間外で▲9.70%の急落となりました。

PC需要の不振から来期の見通しも悪いようで、インテル以外の半導体銘柄にも大きな影響を与えそうです。

直近6ヶ月の株価チャートを見ると、他の半導体銘柄ほど上昇していないことがわかります。

現在は50日移動平均線でもみ合っていますが、恐らく今夜以降は下目線となると考えています。

その他注目の決算発表

他にも注目決算がありましたので、簡単な決算結果と株価変動を残しておきます。

同じ航空業界でも明暗が分かれましたね。やはり株価は業績によって大きく変動するようです。

今週の注目決算

今週も米国市場では注目の決算発表が続きます。重要と思われる決算についてピックアップしましたので、スケジュールの確認をしておきましょう。

今夜にはシェブロンやアメックスなどの決算発表があります。来週には大注目のGAFAの決算がありますので、今後も引き続き注目決算についてはウォッチしていきたいと思います。

来週の注目決算

来週はさらに決算が本格化します。メガテック企業の決算発表もありますので、注目決算のスケジュールを確認しておきましょう。

まとめ

テスラ底打ちのシグナルで57%の爆上げ【3日ぶりに急騰した米国市場】をまとめます。

昨日の米国市場はナスダックを中心に大きく上昇しました。

それにしてもテスラが3週間で57%の上昇って驚きですね。

経済指標の発表と決算シーズンが重なると、こうも変動するのかというくらいに毎日大きな値動きをしています。

今後も上昇の期待が大きい米国市場ですが、2/1のFOMCと多くの大企業が決算発表する2/2には、どんな相場になるのか想像もつきませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

記事が良かったと思ったら⇩クリックしてもらえると励みになります

投資初心者におすすめの本ランキングTOP10