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こんにちは!
久しぶりに買い注文を入れた
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!
昨日の米国市場は結果的に下落となりました。今年最後のFOMCでは市場予想通り0.5%の利上げとなり、政策金利は4.25-4.5まで上昇しました。インフレのピークアウトが見えはじめた米国市場においても、FRBは慎重な姿勢は崩さないようです。
ややタカ派寄りの声明文を発表したFRBに対して、市場はそれほどネガティブにはとらえていないようです。昨日の長期金利は低下しており、株価もそこまで下げた印象はありません。
FRBと市場とで溝が深まる状況において、2023年の株価はどちらに向かうのでしょうか?
それでは12/14の米国市場を振り返り【FRBと市場では溝が深まる】予想通り0.5%利上げのFOMCについて解説していきます。
記事の後半では重要な経済ニュースや
12月のFOMCについて解説してるで
12/14米国市場の値動き
今年ラストのFOMCが開催された昨日の米国市場は下落となりました。
それほど大きなサプライズがあったワケではありませんが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。
そろって下落した米主要3指数
昨日の米国市場は3指数そろって下落しました。
・S&P500…▲0.61%
・ダウ…▲0.42%
・NASDAQ…▲0.76%
マーケットがオープンするとわずかに上昇していった相場ですが、FOMCの議事要旨が発表されると急落しました。
その後、パウエル議長の会見によって多少は回復していきましたが、最終的には3指数ともに下落した1日となりました。
バリュー、グロースともに全体的に下落しています。
ハイパーグロース株も軟調だったわ!
わずかに低下した長期金利
昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の3.501から3.479に低下しました。
FOMCの声明文が発表された直後には3.55にまで急騰した長期金利でしたが、パウエル議長の会見がはじまると下落に転じました。
結果的には前日よりも水準を下げていますが、今後も3.5付近でレンジを形成すると考えています。
もう特殊要因はなさそうやな
再び低下したVIX
昨日のVIX(S&P500恐怖指数)は、前日の22.55から21.14に低下しました。
こちらも声明文の発表直後に跳ね上がり、パウエル議長の会見で低下していきました。最終的には前日の終値よりも低下しましたが、今後VIXが上昇していく要素は少ないと考えています。
株式が上昇できる環境は整ったな
S&P500ヒートマップ
昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が上昇しているように見えます。
テスラちゃん3連敗ね!
TSLA(テスラ)は3日連続の大きな下落となりました。3日前が▲6.27%、2日前が▲4.09%、昨日が▲2.58%と3日で▲13%も急落しました。ここ数年の爆上げ銘柄の代表格だったテスラですが、2020年8月以来の水準にまで低下しています。
2年分の上昇が吹き飛んどるな
他にも、AAPL(アップル)▲1.55%、NVDA(エヌビディア)▲2.20%、CMCSA(コムキャスト)▲3.71%と下落しています。特に、設備投資の増加が報告されたCHTR(チャーター・コミュニケーションズ)が▲16.39と急落しました。
下落にばかり目をやると気が滅入るので、上昇銘柄も見ておきましょう。
このところモデルナ株の高騰が止まりません。2ヶ月で+76%も急騰しており、他の追随を許しません。特に数日前にがん治療の有望な結果を報告したことで2日間で+26%の爆上げ。
セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち2セクターが上昇、9セクターが下落した1日となりました。
・ヘルスケア…+0.26%
・生活必需品…+0.1%
・公益事業…▲0.05%
・資本財…▲0.28%
・一般消費財…▲0.53%
・通信…▲0.69%
・情報技術…▲0.76%
・不動産…▲0.8%
・素材…▲1.04%
・金融…▲1.07%
・エネルギー…▲1.08%
ヘルスケアと生活必需品が何とかプラス域で踏みとどまりましたが、他9セクターはマイナスでした。特に前日まで続伸していたエネルギーセクターが大きく反落しています。
それにしてもFOMCの後で、そこまで大きな値動きのなかった米国市場は今後上昇していく期待を持たせてくれます。
直近1ヶ月ではエネルギーが
ダントツでパフォーマンスが悪いわ!
ブレイクの可能性を感じるS&P500
昨日のS&P500は下落となりましたが、これまでのパターンが崩れたことでブレイクの可能性を感じています。
終値では3,995まで下がり再び4,000台切ってしまいましたが、年初から続く下落トレンドを上抜けできるかも知れません。
一昨日の消費者物価指数(CPI)の発表と昨日のFOMCを無事に通過したことで、株価は上を目指せる状況が整いました。
リセッション懸念は残っていますが、見通しが明確になってきた米国市場はクリスマスラリーに続いて相場の強い1月に突入します。
下値が限定的になってきたS&P500において、今後は大きなリバウンドをとれるチャンスと考えています。
赤矢印のように上昇することを願ってるわ!
米国市場のトピックス
昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。
予想通りの0.5%利上げだったFOMC
12月のFOMCが完了して声明文の発表とパウエル議長の会見がありました。結果としては市場予想通りの0.5%利上げが発表されましたが、来年末の政策金利が思いの他高かったことで、市場は売りの反応を見せました。
こちらが政策金利の見通しを示すドットプロットですが、2022年のFFレートが4.25-4.5に確定したのに対して、2023年末予想が5.0-5.25に上昇しています。
これは市場予想よりも高い水準だったため、市場に警戒感が高まることとなりました。そもそもターミナルレート(政策金利の上限)の市場予想ですら5%を超えないと考えられていますからね。
昨日発表されたFOMCの声明文について、主だったポイントを抜粋してみました。
- 今回のFOMCでは0.5%の利上げを実施
(4会合連続の0.75%から減速)
(現在のFFレートは4.25-4.5) - 最近の指標は支出と生産の緩慢な伸びを示している
- 雇用はまだ堅調に伸びており失業率は低いまま
- ウクライナ侵攻は物価上昇圧力の一因となっている
- 継続的な誘導目標レンジ引き上げが適切になる
- 金融政策がインフレに与える影響の遅効性を考慮する
- 住宅ローン担保証券(MBS)保有の削減を継続する
- インフレ率を目標の2%に戻すことに強くコミット
基本的にはこれまでと変わらぬスタンスを保っているように見えますが、利上げがインフレに影響する遅効性を考慮するといった声明には、これまで感じなかったハト派な意見が見られました。
一方で、パウエル議長の会見で発せられたコメントについてもまとめていきます。
- インフレ率2%の目標までコミットする
- なお幾分か道のりは残っている
- まだ継続的な利上げが必要
- 次回FOMC(2023年2月)での利上げ減速も示唆
- インフレ鈍化は見えるが見極めが必要
- バランスシートの縮小は継続する
それほど大きな政策転換は見られませんでしたが、ネガティブサプライズがなかったことが市場には好感されたようです。
テスラの時価総額が2年前まで下落
テスラの株価が年初来で▲55%下落を超えて、時価総額が5,000億ドルを割り2020年11月の水準にまで下落しました。
昨日も▲2.58%の下落しをしたテスラ株ですが、S&P500の構成銘柄では6番目の大きさにまで下げています。今年のS&P500が急落してきた要因としては、3番目に影響が大きかったようです。
このままテスラの株価が下落を続けてしまうのか、反転して高値を目指すのかは誰にもわからない状況が続きます。
今夜発表される小売売上高にも注目
今夜には11月の小売売上高の発表があります。今後の米国市場の景況感を計る上では重要な指数となりますので、注目しておこうと思います。
市場は前月よりも1%以上低下した▲0.1%を予想しています。今年に入り何度かマイナスを記録した売上高ですが、利上げによって景気の過熱感が低下しているかどうかをウォッチしていきたいところです。
今月の注目イベントについて
今月も重要な経済指標の発表をはじめ、米国市場に大きな影響を与えそうなイベントが目白押しです。
今後も注目イベントについては引き続きウォッチしていきたいと思います。
まとめ
【FRBと市場では溝が深まる】予想通り0.5%利上げのFOMCをまとめます。
昨日の米国市場は下落しましたが、全体的にはFOMCを無事に通過したと見えています。消費者物価指数(CPI)でもインフレの低下は順調に見えますが、FRBは利上げの手を緩めない姿勢を見せています。
とはいえ、今後は大きな影響を与えるニュースがない限り、株価は上昇に転じると考えています。
2023年にはリセッションによる株価の急落を予想する投資家もいますが、筆者はダウンサイドは小さいと考えているため、少し積極的に買い向かうことを計画しています。
実は昨日、早速お気に入りのマイクロソフトとSPXLを追加購入してしまったばかりです。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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